わたしはコミケに行きたかった。

 星組初日とコミケが日程丸かぶりだった。
 ワタさん退団公演の初日だ、絶対行きたい。でも、コミケにも行きたかった。
 それで結局わたしは、コミケを選んだ。
 星組公演は1ヶ月やっているけれど、コミケは3日間だけだからだ。

 正直なところ、今のわたしは同人誌にもコミケにもあまり魅力を感じていない。
 マンガもろくに読んでいないし、アニメも見ていない。二次創作を読みたいほどハマっているものもない。
 カタログチェックをして、愕然とする。興味のない、知らないものばかりなんだ、コミケにあるサークルが。
 昔、わたしがまだ若くてぴちぴちに痛かったころ。それこそ、コミケに参加するために徹夜で並んじゃうよーなイタイガキだったころは、カタログに載っているものほぼ全部知っていたし、大半を占めるジャンルに萌えていた。(徹夜は禁止です、絶対しちゃダメっす)
 有名サークルや有名作家はチェック済みだし、友だちと分散して人気サークルに並んだり、目当ての本をGETするために、あくなき情熱をかけていた。

 当時はお目当ての作家さんに「差し入れ」をするのが流行っていて、みんな花束やお菓子、貢ぎ物を抱えて行っていたなあ、遠い目。コミケに行くときの荷物に、「好き作家さんへの差し入れ」という項目があったもんよ。友だちと「今回はなにを持っていく?」と話し合ったりな。
 某巨大サークルで売り子をしていたことがあったんだが、ファンからの貢ぎ物でえらいことになっていたよ……花束だけで荷台付きタクシー1台埋まる勢いでさー。(花以外の貢ぎ物はダンボールに詰めて宅配便で送っていたけれど。花だけはどうしようもない。某サークルでは、とても持って帰れないので売り子ちゃんに分配、それでも持てない分は会場に捨てて帰っていた……)

 祭りの記憶は、遠く、愛しい。
 若くてがむしゃらだったころ。
 わたしはディープなヲタクで、コミケは半年に一度の大舞踏会だった。
 特別な時間だった。

 あー、有名巨大サークルになると、「お茶会」つーものもあってだね。
 先生を囲んでのイベントがあるのさ。
 ヅカの「お茶会」にはじめて参加したときは、おどろいたよ。同人サークルの「お茶会」とまったく同じだったんだもの。同人の「お茶会」では、わたしはスタッフ側だったんで裏方として走り回ってただけで、客として参加したことはなかったけどさ。
 先生のトークがあって、ゲームやクイズ、質問コーナーがあって、抽選会があって。握手会もあったかな。グッズ販売もあるし、おみやげもあるし。テーブルがあることもあるし、シアター形式もあって。
 ヅカのお茶会とまったく同じ。ただ、壇上にいるのがタカラジェンヌか同人作家かのちがい。
 現在の同人サークルでそーゆー文化があるのかは知らない。ただ、わたしがいちばんディープにヲタクだったころは、大手ならそーゆーイベントはめずらしいものでもなかった。ほんと、ファンが数百人単位で集まるんだよ、同人作家のために。

 わたしはずーっとヲタクだけど、「書き手」であることはあまりなかった。文章も書くし創作もするけど、「本を作って売る」というスキルに欠けていたので、もっぱら「読み手」としてヲタク文化に、そしてコミケに参加していた。

「あたしたち、一生ヲタクだよね」
 と、誓い合った仲間たちがたくさんいた。「大人になったら卒業しなきゃね。ヲタクなんて恥ずかしいし」と前置きした上で、それでも「一生」と言うのさ。

 「ヲタク」だから、「ププッ(冷笑)」て感じだけど。
 「ヲタク」のかわりに「ミュージシャン」だとか「演劇人」だとか、障りの良さそうな単語を入れてみてくれ。
 10代から20代にかけて、いちばんイタくて夢だの希望だのに燃えている時期のガキが、「ツマラナイオトナになんか、なりたくない。自分はならない」と思い込んで無駄に鼻息荒く吠えている。そーゆー感じだよ。「宣誓・一生ヲタク」てのは。

 10代のころに「好きだ」と思うモノを、一生好きでいる。
 心を老けさせたりしない。
 つまらなそーに生きている世の中の「良識人」たちなんかに理解できない世界を持ち続ける。
 そーゆー意気込みだな。

 モノが「ヲタク」だからバカげて聞こえるけど、まあアレだ、ふつーの自意識過剰なガキが持つであろー「オトナナンテバカバッカリ」「ニンゲンナンテバカバッカリ」「デモアタシハソウハナラナイ」「アタシハトクベツナアタシデイル」関連の、ごくありきたりな感覚だ。

 どんなに誓いを立てたって、仲間たちはひとりふたりと減っていった。
 みんなふつーに、「大人」になり、子どものころの「バカな夢」を卒業していった。

 わたしはどうも大人になりそこねたようで、ふつーの大人がやっていることがなにひとつできないまま現在に至っているのだけど、「大人のとしての義務は果たしたい」と思っている。や、だってもう「子ども」ぢゃないし。それだけは対外的にどーしよーもない事実だし。
 でも、「子どものころの自分を否定したい」わけでもないんだ。

 わたしは「大人」でありたい。トシに見合うだけの常識をわきまえて生きたい。
 ここでイタイことを書き散らしているが、まあソレはソレ、現実のわたしはどーってことのないふつーのおばさんで、ふつーに世の中に迎合して生きている。

 大人でありたい。
 でも。
 子どものころ夢中だったものを、失いたいわけではないんだ。

「あたしたち、一生ヲタクだよね」
 そんな誓いのことを、当時の仲間たちが誰もおぼえていなくても、わたしはヲタクでいたい。
 わたしは「ヲタク」という文化を愛しているから。

 だからわたしは、コミケに行きたかった。

 星組初日をあきらめてでも。
 前回の冬コミは行かなかった。たかちゃんの『W-WING』の千秋楽を取った。(公演中止になったのは、また別の話)
 その前の冬コミも行かなかった。ケロの退団公演を取った。『ドルチェ・ヴィータ!』の千秋楽を取った。
 前回の夏コミはかろうじて参加したけれど、檀ちゃんの退団公演とセットだった。いつも全日参加していたコミケだったけれど、参加日数を減らし、『ソウル・オブ・シバ!』千秋楽を取った。
 コミケとタカラヅカ、選択肢を挙げられれば、わたしはいつもタカラヅカを選ぶようになっていた。
 だからこそ。
 今回は、コミケを選びたかった。
 これ以上コミケに行かないと、ほんとーに行かなくなってしまいそうだからだ。
 コミケを好きでいるために、コミケに行くことを「日常」にしておきたかった。

「コミケに行くの? なんのジャンルにハマっているの?」
 と聞かれて。

「特になにも。だから、なにか出会いがないかなと思って、ウインドーショッピングに行くの」

 こう答えると「広大なウインドーショッピングね」と絶句されるんだけど、ほんとに、ほんとのことなんだもの。

 好きでいたいなら、好きでいるための努力は必要だよ。
 倦怠期になったカレシにそれでも会い続けるよーなもんで。「好きでいたい」と思うならね。「どうでもいいや」と思うなら、なにもしなくていいけど。

 わたしはコミケを「好きでいたい」。
 ヲタクなままでありたい。
 現代の広義なオタクではなく、ほんとーに昔ながらの純粋な意味でのオタク。
 あきらめの悪い性格なんだよ。変わりたくないんだ。「卒業」なんてキライなんだ。

 いつか、タカラヅカのことも「あんまり興味ない」「無理して行かなくてもいっか」になるのかもしれない。
 「あのころは、がむしゃらだったなあ」と遠い目で今のイタイヅカファン生活を振り返るのかもしれない。……ちと、ソレもいいかもしんない、つーくらいに、今自分ががむしゃらすぎてイタイことも自覚しているが。

 それでも思うよ。
「あたしは、一生タカラヅカを好きでいる」
 いついかなる時代の「自分」も否定したくない。

 だから。
 コミケに、行きたかった。

 
 ……行けなかったんだけどね。
 体調不良で、夜行バスに乗れなかった。

 ヘコんだ。

 もうわたしは、コミケに行けないのかもしれない。
 もうわたしは、変わってしまったのかもしれない。

 もうわたしは、ほんとーに「若く」ないんだ。心すら、年老いてしまったんだ。

「あたしたち、一生ヲタクだよね」
「あたしは、一生タカラヅカを好きでいる」

 生活するのに必要ない、ほんとーに心のためだけにある「趣味」の部分すら、いつか磨り減って消えていく。「なくてもいいや、今生活できてるんだから」となるのが厭だ。

 人は変わる。興味や好意の対象が移るのは当然、仕方ない、ある意味前向きなこと。……そうわかったうえでね。

 わたしはあきらめが悪く、ウエットな人間なので。

 
 で、ヘコみながら行ったさ、星組初日。
 ヘコんだままでいるの、いやだからさ。
 どりーずのみんなも、西から東から(西から? ……当日朝まで博多にいる人がいるんだコレが)集まってくるしさ。どりーず総見ですよ、とりあえず当日参加ですよ。

 ジャンルがなんであれ、わたしはヲタクである。
 ヲタクなまま、生きていく。


 佐々木丸美氏が亡くなったと知りました。
 情報遅いっすね。ひとつきも前ですか。

 彼女の作品を、どれだけ愛したことか。
 ふたたびめぐりあえることを信じていたのに。

 三原順といい、わたしに多大な影響を与えたクリエイターは、どーして壮年で亡くなってしまうのか。年輪を経て、これからまだまだ創作できる年齢なのに。

 ひたすらかなしいです。

 あの痛みに充ちた美しい物語を、これからも愛し続けます。
 10代のわたしが受けた傷ごと。幼さと青さごと。


 今さらだが、コミケの話(笑)。

 
 緑野こあらは、ひとつ大人の階段を上りました。

 企業ブース初体験!!inコミケ

 友人オレンジの指令で、お買い物メモを手に生まれてはじめて足を踏み入れました!
 同人誌即売会とは別に、企業が店を出している場所があるのですよ。それが企業ブース。
 ターゲットは某PCゲーム会社!

 朝10時。コミケ開始の拍手と共に、東館のオレンジのサークルをあとにし、企業ブースを目指す。
 よくは知らないが、なんとなく「あのへん」と場所の見当はついている。
 その「あのへん」を目指してがしがし歩く。

 
 いきなり、道に迷った。
 
 あの階段を上りたいのに、あそこへ至る道はどこ?!

 高速道路と同じで、ひとつまちがえると取り返しがつかない。
 うわーん、あっちへ行きたいのに、この道はどこへ行くの〜〜?! 逆走不可、進路固定、行き着くところまで行くしかない。
 結局、無駄に西館の外を半周させられました……暑い、暑い、焼ける〜〜。
 なんとか中央に戻ってきたときには、通路規制が解除されてました。
 一度乗ったら最後、自由に進路変更できない規制は、コミケ開始直後のみだったらしい。
 つまり、開始と同時に張り切って出掛けなければ、ひっかからなかったんだ。
 規制さえなければ、道に迷うこともなかったのに。西館外周を歩くこともなかったのに……。
 てゆーか、あの労力すべて無駄!って……あうう。
 
 それでもともかく、企業ブースを目指した。
 はじめての企業ブース、どんなものかしら。

 ……階段の上は、青空の下の「並び場」でした。

 そっか、ブースに入る前に、まず並ぶのよね。噂は耳にしていたわ。
 並ぶのは覚悟のうちだ。仕方ないさ。
 問題は、青空の下だってことだ!
 暑い、暑い、焼ける〜〜。

 ひと並びしたあと、よーやく目的の企業ブースに入れた。
 あー、よかった、と思う間もなく。

 わたしの目的地はどこですか。

 わたしが漠然と「企業ブース」と呼んでいたところは、何十件もの店が並ぶ、ショッピングアーケードだった……。
 しかも、めちゃ混みの。

 な、なにも見えません! わたしが行くのは、どこですか。

 ここでまた、迷子。
 事前にMAPをチェックするのーみそすらなかった……。ほんとに、自分とは無関係なところだと思ってたんだよ。サークルのMAPなら前もって用意してたけど、企業ブースはノーマークだった。
 しばしぼーせんとしたのち、お買い物メモを頼りに歩き出す。企業名を確かめ、目で探せないもんかなと。
 それもじき挫折。
 人、多すぎ。
 仕方なく、MAPを探す。
 入口とは反対の場所に、会場MAPがあった。
 ふつーMAPって、入口にあるよね……いちばん奥、って……そこにたどり着くまでに迷うじゃん……いや、わかってるよ、ふつーは前もってチェックして来るんだよな……予備知識なしに来る方が悪いのさ。

 よーやく見つけた会場MAP。目的の会社も見つけた。
 目的地はわかったが……、現在地がわからない……。

 ははは。
 なんかもーお手上げ?(棒読み)

 仕方なく周囲の人に訊ねながら、よーやくっ、目的の店を見つけることができた!
 よっしゃ、ゴールだ!!

 と、思ったら。

「最後尾はこちらではありませ〜ん」

 壁づたいに、列ができている。
 そうか、中でも並ぶのか。
 おとなしく、最後尾を目指す。

「最後尾はこちらではありませ〜ん」

 繰り替えされるスタッフの言葉。
 えー、最後尾どこよ?

 最後尾は、青空の下でした。

 暑い、暑い、焼ける〜〜。
 屋外に並ぶことは想定してなかったので、日焼け止め顔にしかぬってない。腕が首筋がっ。
 根っからマイナー嗜好のわたしは、いわゆる「大手」に興味がなく、島中しか回らない。一般参加が基本だが、並ぶのが嫌で昼から参加だし。
 そーゆー奴なので、まさか自分が大手列に並ぶことになろうとは、まったく思ってなかったのね。
 
 さて、青空の下並んでいると。

「**の**、売り切れでーす!」
 プラカードを持ったスタッフが叫んでいる。

 え? わたしが並んでる企業の商品ですか?

 なにしろその企業に対して予備知識がないので、固有名詞がわからない。聞き取れない。ゲームのタイトルすらよくわかっていない。お買い物メモさえあればなんとかなると信じてやってきたんだ。

「**の**セットも売り切れましたー!」

 またしても、売り切れ報告。
 わたしはだんだん不安になる。

 こうやって炎天下並んでるけど、じつはわたしの買うべきものって、売り切れちゃってるんじゃないの? そしたら無駄足??

 んで、あわててそのスタッフへ質問した。

「これが欲しいんですが、売り切れてませんか?」

 自分が買う品物もよく理解していないため、お買い物メモをそのまま相手に見せる。
 いや、友人からなにを買うのか、説明は受けたよ。オフィシャルガイドブックと、それを含んだグッズセットだったかな。日本語はわかった。でもなんつってもわたしは、その会社もゲームタイトルもはじめて耳にしたくらい、なにも知らないんだ。そんな素人の勝手な思いこみで、まちがった買い物をしてはならない。
 わたしが伝言ゲーム的にあやふやな単語を口にするより、友人から渡されたメモを見せるのがいちばん確実。
 しかし。

「えー……? さー……?」

 スタッフの人も、ただの行列整理係でしかなかったらしい。わかるともわからないとも答えてくれず、声だけ残してするっと無視されてしまった。

 ど、どうしよう。

 あせったわたしは、行列の周囲の人に泣きついた。

「売り切れたって言ってるの、コレのことですか?」

 ここまで苦労して(苦労した大半は、わたしが無知だったせいだが)、買えなかったらヘコむ! 友だちにもがっかりされちゃうし!!

「えーと、コレはたぶん売り切れだと思います。でも、こっちは大丈夫なんじゃないかな」

 同じ列の人たちは、親切でした。

「おつかいですか? 大変ですね」

 わたしがあまりにもなさけない顔をしていたせいでしょう。ねぎらわれちゃったよ。同じように炎天下に並んでいる人たちに。つらい状況で並んでるのは同じなのにね……ほろり。

 えーと。
 結局、全部で1時間近く並んだのかな。

 お店にたどり着いたわたしは、売り切れてると聞いていよーがなんだろーが、とにかく店のおねーさんにメモを渡した。

「これをください!」
 と。

 案の定、グッズセットは売り切れ。でも、本の方は複数購入OKらしい。本当は2冊欲しいんだけど、ひとり1冊しか買えないと信じていたから、その本が封入されているグッズセットも別個に買うことにする、と友人が言っていたのをおぼえていたので、2冊買った。

 わたしの判断は、正しかったらしい。
 おつかいを終え、へろへろになってサークルスペースへ戻って報告したところ、誉めてもらったぞ。本2冊買ってよかった(笑)。

 そう。
 そこではじめて、思い至ったんだ。
 もっと企業ブースを探検してくればよかった。
 きっともう二度と行くことはないだろうに。
 いろんなものを宣伝として配っていたのに、それらも全スルーして、目的地しか見なかった。

 ヲタクとしてひとつスキルアップ! ……したはずだが、なんか、ちっともミになってないよーな?
透明通路の向こう。@太陽の塔。
 誰も入ることの出来ない、封印された巨大な塔があった。
 昔は、人間たちもその塔へ、自由に入ることができたという。

 そんな「昔」は知りようがないけれど、それを裏付けるものが残っていた。

 塔の地下に、透明な円筒形をした通路があるのだ。

 塔と地面にはわずかだが隙間があり、そこから地下をのぞくことができる。
 塔が立てられたのは、わたしたちの住む大地よりも、ひとつ地下からだ。
 わたしは子どものころから、その隙間から地下をのぞき込んではわくわくしていた。

 あそこに、地下通路がある。
 透明チューブのような、SFに出てきそうな通路。

 あの通路は、どこにつながっているんだろう?

 透明通路の片方の端は、塔の中へ続いている。
 では、反対側の端は?

 透明通路の入口を見つけることができたら、塔の中へ入れる?

 秘密の入口を探して、歩き回った。
 真実はきっと、この広大な森のどこかにあるはずだと。

 
 太陽の塔の内部見学に行ってきた。

 子どものころから見ているこの巨大モニュメント、「万博当時は、中に入れた」と親から聞かされていたけれど、そんなのただの昔話。
 目の前にある太陽の塔は、ただの「像」でしかなかった。

 「中」なんて想像つかない。

 漠然としたことをあれこれ考えながらも、わたしはわくわくしていた。
 塔は直接触れないように手すりでぐるりと囲まれているんだけど、その手すりから身を乗り出して下をのぞくと、「通路」が見えるのよ。
 わたしたちがいる「1階」よりも下、「地階」に、太陽の塔内部へと続く、透明チューブ状の通路が見えるの。

 もう誰も中に入れない、中は潰してしまったという巨大な塔。
 なのに、地下には透明通路がある。

 ……どきどきしない?
 いったいどんな秘密がそこにあるのか。
 冒険のにおいがした。

 それと同時に。

 きゅんとせつなくなったのは、「廃墟」のさみしさだろう。

 祭りは終わり、塔の内部は取り壊されたという。入口は埋められ、華やかであったろう「時」をも封印する。

 ここにあるのは、残骸なんだ。
 廃墟なんだ。

 想いだけが残った、夢の奥津城なんだ。

 
 と。
 子どものころから、ずっとずっと、年に1回以上必ず万博公園に遊びに行く家庭だったもんで、ほんとにずっと、眺めていたよ、太陽の塔。

 昂揚と誇らしさと、切なさを持って。

 ずっとずっと、大好き。

 
 もうずっと「特別」な場所だった万博公園、そして「特別」なものだった太陽の塔。

 岡本太郎の娘さんによる「太陽の塔」についての講演があった。
 太陽の塔はほんとーに30年封印されていたんだって。
 んで、娘さんが30年ぶりに、特別に中へ入ったそうだ。
 そしたらなんと、中の展示物はほとんど昔のまま放置されていたらしい。
 このまま公開してもいいくらい、ちゃんと昔のままだって。
 講演会場にまぎれこんでいたわたしは、いたく興味を持った。
 だってだって、子どものころからずっと、わくわくしていた秘密の塔なんだよ?
 やっぱり、中に入れるんだ。
 透明通路の入口は、実在するんだ。

 娘さんの講演と、『岡本太郎とEXO’70展』とは、どちらが先だったかな。
 たしか万博開催30周年にあたる2000年に、国立美術館で開催された『岡本太郎とEXO’70展』に行って、わたしははじめて「太陽の塔の内部」を見た。……写真と模型で。

 どえらいものだった。

 だって、太陽の塔は、「テーマ館」なんだよ?

 万博のテーマ館なんてものは、大抵毒にも薬にもならないモノだ。
 100人の人が見て100人とも「ふーん。まあ、悪くないんじゃない?」と言うよーなもの。そして100人のうち95人までがすぐに内容を忘れてしまうよーな、そんな揚げ足を取られないことだけに終始した、美しくて正しくて、退屈なモノだ。

 なのに太陽の塔が「テーマ館」として、毒にあふれた世界を展開していたのだとわかり、べっくらこいた。

 こんなとんがった、21世紀の今でも「最先端(つまり、一般的ではない)」と思えるものを、35年も前に「テーマ館」にしていたのかよ……ありえねえ。

 わたしが大好きで、ずっと見つめていたあの塔の内部は、こんなにとんでもないものが詰まっていたんだ。すごい。

 それからしばらくして。

 ついに、太陽の塔の内部見学ができるよーになった。
 当時この日記にも書いたが、それは「抽選制」だった。
 そしてわたしははずれ、盛大にヘコんだ。あー、たしか、オサちゃんの全ツ『琥珀』をやっていたころだわ(そんなおぼえ方)。

 主催者側は、太陽の塔を愛する人々の数が半端でないことを、理解していなかった。
 すげーナメた姿勢だったよ、最初の「見学者募集」は。

 自分たちの予想と、太陽の塔ファンの温度の差にびびったのだろー。
 「見学会」は二転三転し、応募要項は変更の遍歴を重ねた。

 そして。

 今現在、太陽の塔内部を見学したければ、「まとまった金を出せ」ということになっている。

「はした金はいらねー。ひとりふたりから入場料取ったって、意味ねーんだよ。まとまった金出したヤツだけ、中に入れてやるよ」

 <ご利用料金>20名〜 35000円

 20人以上いないと、ダメなんだそーだ。
 20人で35000円なら、ひとり1750円で入れてくれよー。てのは、無理なんだって。

 個人で参加したいときは、「旅行社の見学ツアー」に申し込んで、意地でも団体になれ、と。

 つーことで、チェリさんとふたりでツアーに申し込み、行ってきましたよ。ランチバイキング付きで4300円。

 ものすげー数の人たちが参加していた。
 流れ作業的に、50人グループが次々と塔の中へ入って出て行く。
 1日何人来場者がいるんだ?

 わたしが子どものころから眺めてはわくわくしていた、透明通路はなくなっていた。いつの間にか、埋め立てられ、手すりからものぞけなくなっていた。
 だから、内部へ入る扉もちがっていた。

 そう、35年前まんまの姿じゃない。
 下から見上げるだけで、当時のようにエスカレータに乗って順番に下から上へ見学することはできない。
 床の上を歩くわけだから、床一面にあったという原生動物たちも見本が隅に並べられているのみだ。
 魅力は何割減になっているはず。

 それでも。

 やはり、すごかった。

 まるで、巨大な生き物の内臓に入ったような気がした。

 壁を覆い尽くした赤い襞。
 真ん中にそびえる、極彩色の巨大な「生命の樹」。動き出しそうな奇妙で力強い丸いフォルムの枝には、さまざな生命がその独特の姿をさらしている。
 原生動物から、人間までの、進化の過程。

 揺さぶられるのは、心なのか。細胞なのか。
 心の奥がざわざわして、叫び出したくなる。

 わきあがってくるものがある。
 たぶん、ちから。
 気がつくと、握り拳でね。
 わたしみたいな、なんのために生きてるのか、なんの役にも立たない木っ端野郎でも、なにかできる、なにかしたい、そんな原始的なちからがわきあがってくるの。

 生きてるってのは、すごいことだ。
 生命ってのは、すげーことなんだよ。

 
 子どものころから、あこがれ続けた太陽の塔。
 秘密、冒険、廃墟、祭り。

 ちからの源。


 毎年恒例の第九の練習から帰宅して、自分の部屋に帰ると。

 真新しい体重計が、入口にセットされていた。
 
 
 …………。
 
 ……どーゆーこと?
 わたしに体重を測れと?
 太りすぎだと?

 わざわざわたしの留守中に、体重計買って置いていくって、どーゆーことよ、父?!
 しししししつれいなっ。(ひとは、やましいことがあると、うろたえるものだ)

          ☆

 検索ワードの話。

 日記を書いていてたのしいことのひとつに、検索ワードがわかる、というのがある。
 わたしの日記にたどりついた人たちが、なにを求めてやってきたのかがわかるのね。

 個人の日記なんてゆー、とても小さなささやかなモノでしかないところでも、そこから「世界」が見えちゃったりするのよ。

 今現在、アニメの『レジェンズ』の検索がめちゃ多いよー。
 そっか、人気ある作品だったんだね。わたしの周りで見ている人がいないから、知らなかったよ。てか、このトシだから、周囲にアニメなんぞ見ている人、いないもん(笑)。

 『レジェンズ』の検索の多さ(しかも、腐女子系多し・笑)にその人気を知り、それによって……『ソニックX』の人気のなさを思い知る。

 ええ、昔わたし、『ソニックX』の感想をめちゃ力入れて書きましたことよ。
 なのになのに、ソニックで検索して来る人、ほとんどいなかったよ……めそ。

 『澪つくし』も後半戦ではすげー検索の数だった。人気ドラマだったんだね、再放送だっつーに。

 あと、一時期「佐藤浩市 受」という検索がやたら多かった(笑)。
 芹沢鴨ばんざい。

 
 ヅカ日記でも、検索の多さで作品や人の人気がわかる。
 たった一度でも日記に書けば、人気のある作品や人ならば、その一度の記述ゆえに検索かけて訪問者があるわけだもの。

 ええ。
 今回、あまりの結果におどろいたことがある。

 『花供養』の人気のなさ!

 どんな作品でも人でも、一度でも日記に書けば、検索がかかるもんなのよ。わたしみたいな一個人のどーでもいいよーな日記にも、何故か訪問者はいるものなの。

 『花供養』は、検索してくる人が、ほとんどいなかった。
 ほんとーに、いなかった。
 『ソニックX』より、少なかった。

 観た人も少なけりゃ、興味を持つ人さえ、少なかったってことか……。
 歌劇団……なんでそんな興行をうったんだ……商売下手すぎ。

 
 『レジェンズ』腐女子関連のワードでネットの海を航海中のあなた、素敵な腐女子サイトがあったらぜひ教えてください。メアドは「HOME」にあります! ……と、他力本願してみる(笑)。

     
 わたしの脳細胞は日々死滅している。
 そう実感した。

 コミケ2日目。
 わたしはこの日記を介して知り合った方のサークルを訪ねた。オタク日記も書いてみるもんだ、同好の士と出会えたりするんだもの、ふふふ、ラッキー。てなもんでいそいそドキドキ。
 ……残念ながらすれ違いになってしまってご当人には会えなかったのだけど、無事に本はGET、ありがとう、こっしー様。唯一無二のサム×スチュワート先生本!! じーーーーん。
 ここまではいい。
 問題は。
「当人が戻ってきたら伝えますから、お名前を残していってもらえますか?」
 と、言われ、紙とペンを差し出されたとき。

 …………自分の名前を書けなかった、って、どういうことですか、わたし?


 わたしの名前は、「緑野こあら」です。
 この日記でだけ使っているハンドルネームです。本名でもなければ、仕事用の名前でもありません。「緑野こあら」っちゅーのは、この日記の中だけにいるあやしいオタク女のことで、現実のわたしとは微妙に距離のある存在なのですよ。現実のわたしはそんな名で呼ばれることもなければ、名乗ることもないのです。
 この日記を介して知り合った人にしか、「緑野こあら」という名で働きかけることはないわけです。でもってなにしろネット上のことなもんで、働きかけるっちゅーのはやっぱり、ネット上に限られるわけで。

 そう。
 わたしは、自分の手で、この名前を書く、という経験が、ほとんどないのですよ!!
 タイピングじゃなく、「肉筆」で書く経験がないんだよコンチクショー! なんてこったい!!

 みどりのこあら……みどりって漢字、どんなだっけ??

 固まる30女。
 シャレにならない年月を生きてきて、シャレにならない字が思い出せなくて、凍り付く女。

 た、たしか、こんな字だった……と、思う。
 おそるおそる署名し、そのサークルさんの許を逃げ出すよーに後にする。

 ああっ。
 ちゃんとわたし、「緑野こあら」って書けた?! 「縁野こあら」とか「録画こあら」とかになってなかった……っっ?!!(涙で前が見えません!!)

 わたしの脳細胞は日々死滅している。
 そう実感した。
 ワープロを使うようになって、どんどんどんどん、漢字を忘れてる……るるる……るーるーるー。

 次にハンドルネーム考えるときは、全部ひらがなにしよう……(その前に漢字書けるよーになれってか)。

        
 知り合ったばかりのオタクたちは、自己紹介をする。相手の情報を世間話の域で蒐集する。
「それで緑野さんって、ジャンルはなんなんですか?」
 名前の次に聞くのは、年齢でもなければ出身地でもない、職業でも年収でもない。
 ハマっているジャンルを聞く。ヅカで言うなら、「どなたのファンですか?」がそれに当たる。

「いやあ、とくにないんですよ。わたしのコミケのスタイルは、いわばウインドウショッピングですから」

 コミケは全日参加する。
 お目当てのサークルはとくにない。メインのジャンルさえない。
 大手には興味がない。
 人気ジャンルにもカップリングにも興味がない。
 A×Bだろーと、B×Aだろーと、あんまりこだわりなく買う。誰が受か、にはあまり重点を置いていない。間口がやたら広い。
 知っているジャンルのサークルがある区間を、とにかく歩く。歩き回る。隅から隅まで、全部歩く。
 知っているジャンル、なので、ひとつふたつではない。かなりのジャンルを歩く。芸能、ゲーム、マンガ、小説、アニメ、なんでもアリだ。東1〜6、西1・2、ほぼ全部歩く。
 壁には興味がない。ひたすら島を見て回る。
 周囲の迷惑になるので、カートやリュックなどを使って買い物しない。脇に抱えられる大きさのトートバッグのみ。
 ぶらぶら流して、気になった本を手に取り、興味を持ったら購入する。財布と腕の許す限り買う(正直、財布より先に腕が死ぬ。重くて持てなくなるんだわ……同人誌って重いから)。
 まさに、ウインドウショッピング。
 求めているのは新たな出会い。新たなときめき。
 まだ見ぬ宝島を目指して大海を進む。

「一般参加者の鑑ですね」

 ええっ。
 そうなんですか? わたし、鑑なの?

 最近のお嬢さんたちは、お目当てのサークルや、いわゆる壁だの大手だのしか興味がなく、目的のサークルでしか買い物をしないそうだ。そしてお目当て以外は見向きもせず、さっさと帰ってしまう。
 不景気だからかしら。

「緑野ちゃんみたいな買い方をする人ばっかだったら、弱小サークルももっと活気づくだろうにね」

 うお。なんか褒められている? どきどき。他人様から褒められる経験があまりないので、「まあ、どうしましょう♪」気分に。

 たしかに、たくさんのお客さんに、最初から見てももらえないってのはせつないよねえ。大手さんでなきゃ見向きもされない現状とやらがあるのなら、さみしいことだわ。

 せっかく褒めてくれた?(よろこばれた?)みたいな話の運びだったけど。

 でもなー、わたしはなにしろ、ウインドウショッピングだからなー。お目当てもなく、気に入ったモノをその場で買う人間だからなー。

 あまり、褒められた人間でもないんだよなあ。

 まさに、一期一会。
 多少気に入った作品と出会えても、つづきを買うことができない。
 サークル名も作家名も、まーーったくチェックしないからなー。つか、おぼえないから。記憶力なくて。
 そうやって見失った作家さんがどれほどいるか……永遠に同じジャンルにいてくれたらまた見つけて買えるけど、ジャンル替えされたら最後だ、もうわからない。
 今回も、冬コミで買って読んで、好きになった作家さんや作品がいろいろあったのに、ぜんぜん再会できなかったわ……もう二度と読めないのかもな……。

 こんなわたしだから、作家さんの名前やサークル名をおぼえて、わざわざ買いに行くのはほんとーにわずかばかりですわ。
 絵描きさんはまだ絵で判別つくけど、字書きさんなんかはさー、名前おぼえないせいで、似た名前の別人の本を買ってしまってヘコんだりなんだり、よくするしな(アホやわ……)。
 
 わたしの場合、必要なのは記憶することのできる脳味噌かしら……。
 こんなわたしなんぞが、一般参加者の鑑ですか??

 いや、なんにしろコミケ関連の称号なんぞ持ちたくないよな(笑)。

       
 英一郎さん@鷲生功が、かしげちゃんに見える……。そんな今日このごろ、みなさんはいかがお過ごしですか。

 『澪つくし』、おもしろいですねえ。
 ああ、エンタメってのはこうあるべきだよ。誰も傷つけず、キチガイも出さず、それでもこうやってちゃんと盛り上げてたのしませてくれる。
 この物語でなにかと「障害」として立ちふさがるのは板東久兵衛@津川雅彦なんだけど、彼は決して悪役じゃない。むしろかわいらしい、愛すべき人だ。
 るいさん@加賀まりこへプロポーズしたとことかさー、マジかっこいいと思ったし、「このオヤジ、好きだ」と思ったし。
 みんな愛すべき人たちなんだけど、それぞれの立場や考え方のせいでぶつかったり、障害になったりしながら、それでもキモチを通じ合わせて人生を刻んでいく。
 いとしくて、やるせなくて、そしてあたたかくて。
 こういう物語を書きたいと、心から思うよ。

 『澪つくし』を見ていて、前から思ってたんだけど、とくに成人してからの英一郎さんが、なんか知らんがかしげに見えてさー。
 なんでだろー?
 顔が長くてデコが広くて髪が薄くなりそうでヘタレだからか?
 パーツがそれほど似ているわけでもないのに、何故か全体としてかっしーに見える……。やはりヘタレだからか……。

 英一郎さんに足りないのは、色気だと思うよ。
 いい人オーラは出まくってるんだけど。

 いっそいい男と絡んでくれたりしたら、萌えなんだけどなー……。惣吉@川野太郎と絡んでくれたらいろいろと萌えだったのになー。せっかく英一郎さん、惣吉のこと好きだ発言してたのになー(笑)。

 ああそして、この物語の中で、ケロに演じて欲しいのはやはり、梅木@柴田恭兵だわ……。見守る男、耐える男、でも惣吉に比べてどーしよーもなく小者でうすっぺらい男……。あのヘタレ具合と卑屈さがいーのー。うっとり。

 
 いや、『澪つくし』の話ではなく。
 夏祭りに出かけるために、DVDレコーダのHDD内の整理をしていたのよ。『澪つくし』はもちろん、全話Rに焼いてるからさー。あ、1本だけ録り逃してるけど(5月22日の日記参照・笑)、それ以外は完璧よん。

 今回は車中2泊+3泊4日の長丁場だからニャ、HDD内を空けておかなければ、録画できないのだわー。

 
 つーことで、しばらく大阪を留守にします。
 宙組『ファントム』と花組『ラ・エスペランサ』とコミケの日記を帰ってから一気に書くぞー、おー!
 
 
 ……という日記を、書くはずだったんだがな。
 このサイトが死んでいたため、せっかく書いた日記もUPできなかったのさ。ふふふ。
 今ごろノートパッドからコピペしてUPするのもものがなしいよな……。

     
 日記を書けない時間が長すぎるせいで、なにを書くつもりだったか忘れてしまうよ……なんでこんなに不安定なの、このサイト。

 
 さてさて、夏、お盆時期といえば、恒例の夏祭りです。
 ええ、東京のビッグサイトで開催されるアレですわ。
 わたしは毎年、すばらしー熱意を持って参加しております。

 が。

 今年は、なにやってんだろうねえ。
 ダメダメだねえ。

 カタログ、買い忘れてたんだわ……。

 いつだったかしらね、少し前、以前書いた大昔のコミケカタログの日記が、よそ様の日記にリンクされ、そこからの訪問者がつらつらやってくるよーになったとき、気がつきましたよ。
 あっ、カタログ買ってない!! って。

 すーっかり、失念してました。

 まあいいか、出遅れたけどこれから購入して、急いでチェックしよう。

 そう思っていたのだけど。

 どこにも売ってないし。

 どこへ行っても「完売」の文字。
 ぼーぜん。
 売り切れるモノだったのか……。
 いつもいつも、余りまくってたじゃん。コミケ終わったあとも、値段下げて売ってたじゃん。
 そのことに安心して、タカをくくってたよ。いつでも手に入る、って。

 毎年あまりに余りまくるもんだから、入荷数減らしたんだね、販売店。無理もない。

 しかし、カタログなしでコミケなんて……。
 ヤキが回ったな、あたしも。

 とりあえず、一晩だけ泊めてもらう友人のダイコに連絡、カタログを見せてもらう約束を取り付け、胸をなで下ろしたけどさー。

 なんか年々、コミケへの情熱が薄れていっている気がする。
 それがかなしい。
 昔むかし、まだ若かったわたしにとって、年2回のお祭りはほんとーに特別で大切な一大イベントだったのに。カタログを買い忘れるなんてこと、あり得なかったのに。

 これがトシをとるということなんだなぁ。ちょっとしょぼん。

          ☆

 私信。
 はなはなマロンさん、豪勢なお宝箱、ありがとうございました〜。
 家族との戦いに勝ち、ちゃんと食しました、ふふふふふ。

 冷凍されたケロちゃん……箱を開けるときのとまどいとときめきときたら……ふふふ。
 と、他の人にはなんのことかわからないだろー、意味深なことを書いてみたりする。はなはなさんにわかればそれでヨシ(笑)。……ん? 通じてるよね?(最近わたし日本語不自由だわ)

     
 ダイエーの「暮らしの88円ショップ」だっけ、アレ、なくなっちゃったのお?
 88円だと信じて眺めていたら、みんな「105円」って値段がついてた……。がっくり。
 好きだったのに、88円ショップ。税込みだと92円になっちゃうけどさ、山とある100円均一ショップと差別化する心意気がさ。

 つまんない……ふつーの100均になっちゃったなんて。

 
 モノの値段といえばさ。

 わたし先日、ビデオテープを買ったのよ。
 早々にDVD生活をはじめてしまったんで、ビデオテープってものを一切買わない生活してたんで、いざ買うのはほんとひさしぶり。

 値段を見て、おどろいた……。

 わたしはただ漠然と、「DVDは高い」という意識があったのね。
 わたしがDVDレコーダを買った時代はそうだった。DVDメディアは高くて、便利かもしれないけどビデオテープ気分で何枚も買えるシロモノじゃなかった。
 当時は、RAMが税抜きで800円くらいしたんだよね……パックで買っても、1枚あたり。
 2時間しか録画できないのに、800円。ビデオテープよりずーっと高い。

 その印象のままで、時が流れた。

 今、わたしが機嫌良く使っているDVD−RAMは税込み5Pで1500円だ。1枚300円。Rに至っては、10Pで1600円、1枚160円。
 ビデオ録画用でコレだから、パソコン用だとさらに安く手に入るはずだよね。
 その昔、あんなに高価だったDVDメディアが、こんなに安くなっている。

 てことはとーぜん、ビデオテープだって安くなってるよねえ?
 RAMが300円なんだから、120分ビデオテープなら100円ちょいくらい? 3Pで380円ぐらいかなー。

 高い……高かったよ、ビデオテープ。

 某有名量販店に買いに行ったんだけどさ。
 ハイグレード3Pで平気で1000円くらいしてんじゃん。
 使いにくいし劣化早いし、ろくなことないのに、なんでRAMより高いのっ?!

 びっくりだ。
 時代はわたしを取り残して流れていたのね。
 もうビデオテープより、DVDメディアの方が利便性を考えれば確実に安いんだ……。

 
 おばさん、時代の変化に乗り遅れまくってるわー。

     
 雨が降り続く。

「わたしの肌の色は、何色に見える?」

 と、『暴力と夜、雨の中で』ごっこをしながら、わたしはオレンジの家でごーろごろしてました。

 わたしとオレンジがふたりそろえば、かわす会話は萌えについてですよ。
 『マルゴ』のときはWHITEちゃんもいたんだけど、相変わらず彼女はひとりで先に寝てしまい、萌え語りには参加せず。

 オレンジはもう長いこと「萌えの彷徨い人」をやってます。「コレだ!」という激しい萌えに出会えないままいるのです。
 わたしなんか毎回毎回、必ずなんかしら萌え狂ってるのにねー。
 今なんか『ファントム』にくらくらなのにねー。あああ、キャリエール×ファントムでなんか書きたいわー(笑)。大男受萌えー。

 そしてわたしたちはなんとなーく、『いでじゅう!』の話をしておりました。

 わたしは『いでじゅう』が好きっす。
 もしも絵が描けたなら、きっといでじゅうキャラの絵をらくがきしてたのしんでいたと思う。かわいいんだもん。
 とくにミウラさんの造形が好き。もー、かわいくてかわいくて。ミウラさん一家も好きだし。あの牧歌的なママに、美形のパパが惚れきってるとこも、震えるほど好き(笑)。
 もしもわたしにマンガを描くスキルがあれば、ミウラさんママと、パパの恋愛話を大真面目に描いていると思う。
 残念ながら小説では、あのかわいらしさは表現できない。ミウミウはとくにな(笑)。

 わたしには文字しか書けないから、煩悩するならどーしても、文字で表現できる萌えに偏ってしまう。

 つーことで、東×ぶちょーです。

 ……思いっきり腐女子!! 王道カップリング!!(笑)

 つーか、東がすっげー好き。
 彼のふたつ名は「変態貴公子」だけど、べつに彼、変態じゃないよねえ? ホモなだけで、ふつーに恋する青少年じゃん。
 ホモでぶちょーに恋してるってだけで、あとは天然入ったふつーの男の子。善良でまとも。
 男なら誰でもいいわけじゃなく、ほんとにぶちょーのことだけが好き。
 そして彼、絶対両想いだと思ってるよね?
 まさか片想い……つーか、そもそも彼の想いやらふたりの間にある関係や出来事までもが、ぶちょーになかったことにされているなんてこと、まったく気づいてないよね?
 それが萌えなのー。
 攻は自分たちを両想いの恋人同士だと思っているし、実際肉体関係もアリまくりで、ところかまわずがっつんしている(注・少年マンガです。原作中でほんとーにヤりまくってます)というのに、受の方は「なにひとつ記憶がない」なんて……(笑)。
 片想い好きには、堪えられない設定です。
 ラヴラヴあまあまなのに、せつない!!(笑)

 なまじ東が、ふつーにいい子だからなー。
 彼の恋を応援したいわ。

 もちろん、桃ちゃん(ヒロイン)に恋してるぶちょーのことも、あたたかく見守ってるんですが。

「東×ぶちょーはいいよねえ」
「ロマンだよねえ」

 雨の音を聴きながら、だらだらしまくりつつわたしとオレンジはのたりくたりと話します。

「でもさー、あたしじつは、藤原×ぶちょーが見てみたいんだよなー」

 同意を得られるかも、と思って、言ってみたのだけど。

 返ってきたのは、ものすげー拒絶。

「いやよ! 冗談じゃないわ!!」

 なんでなんで?
 いいじゃん、藤原×ぶちょー。
 藤原ってあまりにアタマがよすぎるっていうかさ、万能で強くて、あらゆる意味で最強キャラじゃん?

「描かないわよ!」

 えー。
 描いてよー。
 藤原ってさ、絶対鬼畜だよね? いつだってすべて見通した上で、生きてるよね。バカをやるのも、遊ぶのも、全部俯瞰したうえで、納得ずくでたのしんでいる。こんなものすごい男、いないって。

 まあ、デブでチョンマゲでおねえ喋りだけど。

「藤原は鬼畜だからさー、ぶちょーに手を出してももちろん遊びなのー。手の上で転がす感じぃ? とーぜんそれで仲間たちの関係が悪くなったりするよーなことはしないのよ。うまく場を操るの。いついかなる場合も狡猾で、鬼畜なのよー。うっとり〜〜」
「描かないわよ」
「ぶちょーには不幸が似合うよねー。また髪が薄くなるわね〜〜。うっとり〜〜」
「描かないわよ」
「美形ヴァージョンになったり、デブヴァージョンになったり、いろいろ絵的にたのしいしさぁ」
「描かないっつってんのに」

 オレンジさんてば、かたくなだわ。
 彼女の絵柄なら、いでじゅうキャラはとってもかわいくマッチするだろーに。

「藤原攻なんて、そんなのどう考えてもヘヴォン系でしょうが。アタシは描かないけど、某ヘヴォンスレに出てくるよーなヤツなら、チョメジをいれたりするだろーし」

 …………はい?
 オレンジさん今、すごいこと言いませんでした?

 チョメジをいれる?

 あの、「いれる」って、「挿れる」だよね?

 チョメジをいれる!!
 ぶちょーにですかっ!!!

 大爆笑。
 呼吸困難になるくらい、笑いました。

 さ、災難だな、チョメジ……。

「鬢付け脂で、ぬるぬる……いれやすいだろーしな」
「しかも、自分で動くし?」
「自在に大きさやカタチを変えられるし」

 でもソレ、絵にはしにくいんじゃ……? てか、モロ描いたら発禁もんなんじゃ……?
 つーか、どうやってもギャグだし。
 チョメジ発動中なら、藤原はデブヴァージョンだし。

「小説でしか書けないよねえ……」
「そう、そしてギャグなんかじゃなく、シリアスなのよ、真のヘヴォンならば!!」

 シリアスで、ぶちょーにチョメジ……。

 ………………。
 ………………。
 ………………。

 
 ブラボー。

       
 わたしがここんとこ忙しかったのは、短期間に2回も上京していたせいです。

 しかも、その日程ってのがさ。

14日 夜行バス泊
15日 東京着。昼間、星組観劇。夕方、某芝居観劇 宿泊
16日 夜行バス泊
17日 大阪着 自宅泊
18日 夜行バス泊
19日 東京着。某芝居観劇 宿泊
20日 夜行バス泊
21日 大阪着。

 ってゆーのよ。
 1週間で、自分のベッドで寝たのが1回だけ。さらに4回、夜行バスで寝てる。たった1日おいただけで、東京往復だし。

 バカですか?

 あらゆる人から、「バカだ」と言われました。


 
「なんでそんな無駄なことするんだ? ずっと東京にいればいいじゃないか」
 と言われましたが、答えはひとつ。

 金がないから。

 ホテルを取って、東京で5日間暮らすより、夜行バスで2往復した方が、安くすむの。

「時間がもったいないじゃないか」

 とも言われましたが、わたしにとっては、時間と金なら、金の方が不足しているので、金を節約するために時間を使うことは苦ではないのだ。

「てゆーか、金がないなら、遊ぶために上京するのあきらめたら?」

 強欲なので、あきらめられません。
 金はないが、遊びたい。
 オギーの芝居が観たかったの。金はないけど、オギー芝居が2本とも観たかったのよー。
 『マルゴ』と『暴力』、2本とも観るためには、そしてできるだけ旅費を少なくするためには、こんなバカな日程を組むしかなかったの。

  
 もちろん、いいトシした女の行動でないことは、自覚してます。
 ああ、恥ずかしい。
 欲望にのみ忠実で、怠惰で自己中。
 あるのは言い訳ばかり。わたしはわたしに甘く、自己正当化に必死。

 
 それでもわたしは、元気に遊び回ってます。
 …………すまん……。

   
 昨日、見知らぬ人たちと、人生を語った。

 
 ……いや、なんとなく。なりゆきで。
 わたしの人生ではなく、もっととりとめのないもの。
 今の社会とかこの国とか、ラブソングやドラマについて。
 
 わたしに話しかけてきたのは、そーゆーサークル活動をしている人たちらしい。
 わたしたちが普段なんとなく疑問を抱きつつもスルーしているよーなことを、改めて話し合いませんか、という趣旨のようだ。

 桜は盛りを過ぎ、枝が目立つようになっている。
 地面には花びら。
 時折舞う、天と地の花。

 わたしと彼らがそのまま地面に坐り込んで話していると、母娘連れが通りかかった。
 娘の方が、会話に加わる。彼女は、我が国の抱える借金の仕組みについて説明を受け、曖昧に笑っていた。国債って知ってる? お金というものがどういうものなのか知ってる?
 聞けば彼女、昨日が入学式の、ぴっかぴかの中学1年生だという。中学生活の最初の日から、ヘヴィな話題だね、と言ったらまた笑った。

 家の近所の公園で、何故わたしはいきなり哲学してるんだ?
 しかしわたしは、寒さに負けて哲学を途中放棄した。
 本気で討論するには薄着すぎ。
 だって、銀行に行くだけのつもりで、着の身着のままぶらりと家を出ただけだったんだもの。
 銀行に行って、軍資金を下ろすのよ。土曜日は『ファントム』の発売日だもん!! チケット代を下ろさなきゃ。
 

 人と話すのはたのしい。
 彼らのサークルに入ろうとは思わなかったけれど、彼らと話すのはたのしかったよ。
 ひさしぶりに、アタマを使って話をした気がする(ひさしぶりなんかい・笑)。

  
 うわーん、画像を貼りたかった。
 なんでこの商品、楽天にないのよー(笑)。
 (注・このサイトは楽天・Amazonなど限られたサイトで扱っている商品のみ画像を貼れます)

 わたしが自転車で毎週水曜日に通っている映画館は、複合型のシネコンで、そこには巨大ショッピングセンターだのレストラン街だのフィットネスクラブだのスパだの、現代人の欲望に応える施設がいろいろと混在している。
 だもんでわたしは毎週そこで、ウインドウ・ショッピングをする。
 買う買わないはそのとき次第だが、物欲と戦うのも快感のひとつ(笑)。

 そのときに必ずチェックするのが、ガチャガチャ・コーナー。
 なにが出るかわからない、おもちゃ入りのカプセル自販機を、わたしの生まれ育った地域では「ガチャガチャ」と呼んでいる。
 わたしはこのガチャガチャが好きでねー。
 なにか愉快なモノはないかと、いつもたのしみにしているの。

 そこのガチャガチャ・コーナーはけっこう充実していて、種類も多いし、新作も早い。わざわざ「新作コーナー」が分けられていて、わかりやすい。
 未だにハマっている「FROG STYLE」も大抵ここで買っているよ。

 いつものようにそこを流していたら、妙なものを見つけてしまった。
 いや、「誰が買うんだこんなもん」というよーな、妙なガチャガチャはいっぱいあるよ。よくあるよ。
 しかし、これは……。

 
 タイトルは、『オレの中学校 あすなろ編』
 今どきなにコレ?な、下手くそな「ヤンキー」のマンガ絵が描いてある。顔だけ。
 そして、肝心のブツは全6種類。

 「オレとカバン」「お気に入りの長ラン」「お気に入りのドカン」「オレの机とオレのイス」「ヒヨコ先生の机と出席簿」「ヒヨコ先生のイスと三角定規、分度器、コンパス、ホウキ、バケツ、雑巾」

 文字で羅列しても、わけわかんないと思うんで、この商品の公式HPを見てやってくれ。

 http://www.yujin-net.com/newitem/backnum/gacha/2003_09/orechu.htm

 “今大ブームの「学校もの」の決定版(?)がいよいよ登場!ついにあのなつかしの中学生時代がアイテム化!”……だそうだが。

 え、えーと?
 たしかに学校モノはブームになってるけど、それは普遍的な「昭和」のにおいのするモノのことであって。

 こんな局地的な文化に、なつかしさはあり得ません。

 てゆーか、このノリはなに?
 原作があるの? どっかの少年マンガ?
 でもどこにもなにも書いてないし、ざっとぐぐってみても、それらしきものは出なかったんですけど。

 オリジナルでこのノリなの?!

 ガチャガチャ売り場に、この商品見本が飾ってあったの。
 飾るというか、ただショーケースに投げ入れただけの状態。
 せっかくの「オレ」というキャラクタが、後ろ向きに陳列されていた。

 後ろ向き。

 写真でわかるよーに、「オレ」というキャラは、裸で白いパンツだけを身につけている、筋肉マッチョな剃り込みボーイだ。
 なんのプレイ中なんだ?てな、パンいちのくせに、ソックスとスニーカー着用のイカレぶりだ。

 こいつが、後ろ向き。
 後ろ姿。

 腰のくびれと、白いパンツが、生々しい……(笑)。

 はい、ツボに入りました。激しく。

 この商品の存在意義がよくわかんねー。
 フィギュア系ガチャガチャは数あれど、「オリジナルの裸の男」フィギュアを発売するその意図は?
 しかもマッチョな兄貴だよ?
 裸の男が、ソックスとスニーカーだけ履いて、通学カバン持ってるんだよ?

 マニアック過ぎ!!(笑)

 思わず、200円投入してハンドルを回していた。

 出ました、一発で、この「オレとカバン」が。

 実物を手にして、またしても笑いの発作が。

 この「オレ」くんは、可動式なんだわ。かなり細かくパーツに分かれていて、いろんなポーズが取れる。

 内股で、女の子立ちしてます、わたしの「オレ」くん。

 ものすげー安っぽい作りなんで、直らないの。外股にしようとしたら、脚自体取れた(笑)。
 どこぞのギャルゲーの立ち姿少女のよーな、可憐なポーズのまま固定されています。

 封入のリーフレットにはあたりまえの顔して、

“オレは長ランとドカンを着せて遊べます”
“オレはいろいろなポーズをとらせることができます”

 と、書いて、実際に服を着てポーズを取った写真(前述のHPの左下の写真)が載っています。

 着せ替えて遊ぶ?
 ポーズを取らせる?

 このマッチョ男で??

 
 この商品ひょっとして、世の中の兄貴たち向けですか……?

     
 なんで裸である必要があるの?
 ふつーに服付きでいいじゃん。服はなにも布製でなくていいんだから。人形と同じ素材で、着せ替え不可はじめから服着てるオレでいいじゃん。

 第一、学ランが上下別売りってなによソレ。
 長ランしか手に入らなかった場合、ワンピースのよーに着ろと?
 萌えキャラのよーに、あしをむきだしにしたまま?
 ラヴラヴバカップルが、ひとつのパジャマをふたりで着ているノリで?

 わ、わけわかんねー(笑)。
 
 パンいち+ソックスとスニーカー男をGETしたので、それで気が済みました。それ以上散財する気もなく撤退。

 今も「オレ」くんはパソコンの前にいます。
 マッチョだけどポーズは美少女系です。
 裸にスニーカーとソックスだけ、てのが、はてしなくイタイです。
 下手に触ると、全パーツ簡単にばらばらになります。触れると壊れる、硝子細工のよーな男です。
 カバンはすでに無くしました。

 
 さて、どーするべーかね、この人形。
 持ってたら、アヴない人だと誤解されそうだわ……。

  
 いかりや長介氏のことをけっこー真面目に悲しんでいたというのに。
 そのうえ、イワエモン氏(大昔にお会いしたことがあった……って、挨拶した程度だけど)の訃報まで目にし、べそべそやっているところへ、かめたさんからのメールが来た。

    
 かめたさんは、わたしのこの日記を「ホーム」にしているとゆーのです。びっくりだ。
 つまり、ブラウザを立ち上げると問答無用で、このページが開くのだそうです。

 そしてその日。かめたさんのパソコンを、かめたさん以外の人がいじったのだった。

 パソコンのメンテナンスをしに来たおじさんが、かめたさんのパソコンでネットに接続したわけです。
 そーすると。

 ええ、わたしのこの日記が開いてしまうのですよ。

 そしてわたしの日記は、腐女子以外には不穏当なタイトルがよく、でかでかとつけられております。

 かめたさん、メール読んで吹き出しちゃったよー。
 すまんねえ、変なタイトルばっかつけてて。あなたの評判が落ちていないことを祈るわ(笑)。

 泣いてたのに、そのまんま笑っちゃった。
 ありがとうありがとう。

 かなしいことも、ほっこりすることも、みんな人とのつながりが伝えてくれる。
 
   
 映画に行くつもりで、早く起きた。
 ひさしぶりに、見たい映画がいっぱいある。ヒュー様を見に行かなくちゃだし、四谷怪談(笑)も気になる。1日に2本は見られるよね、と、いつもの映画館のHPのタイムテーブルを眺めながら予定を立てる。

 だが、ふと気づく。
 今日、祝日じゃん……。

 映画は、あきらめました。
 混んだ映画館、きらいだもん。
 人が多ければそのぶん、マナーを知らない人と遭遇する確率が上がるし。
 日曜祝日なんか、ふだん映画を見ない人がいそいそやってきて、茶の間のテレビを見ている感覚で食べつづけ喋りつづける可能性が高くなるじゃん。

 つーことで、来週に見送り。無職の引きこもり女には、祝日はありがたくないことの方が多い。

 引きこもりのオタクらしく、昔のアニメビデオの整理でもしていましょう(笑)。
 つーことで今は、『メロウリンク』ですわ。うわー、丸い……こんなに丸い絵だったのか、『メロウリンク』。
 全12話をいったんHDDに録画し、それをサブタイトルごとにデータを分割して、文字情報を入力する。そのあとであらためて、DVD−Rに録画。高速ダビング不可なので、正味録画時間がかかる。全工程でで12時間ほど。
 つっても、入力作業をしているとき以外は、働いているのはDVDレコーダであってわたしではないので、わたしは他のことしてるけど。『イデオン』のときみたいに、うっかり見ちゃうと、全部見るはめになっちゃうから(笑)、一切見ないでダビング。

 それでも、なつかしさはつのる。
 エロいアニメだったよねえ、『メロウリンク』。男の描く「男の世界」ってやつはどうしてこう、女から見ると爆笑モノでエロいのでせう。

 そして、思わず目頭が熱くなってしまうのは。
 このビデオは、WHITEちゃんが録画してくれたものなのよね。
 WHITEちゃん……わざわざ、アニメとまったく同じ書体で、タイトルをレタリングしてくれてるの。手書きよ。コピーじゃなくて、手で写してある。
 インデックスもワープロ打ち(PCにあらず)してあるし。
 昔から、まめなオタクだったよね、WHITEちゃん。

 
「あんまりDVDばっか買うから、職場でアヤしい人だって思われてるよ、きっと……」

 弟は遠い目をしてそう言う。

 ええ、弟に社販で家電用のDVD−Rをしょっちゅう買ってきてもらってるのですわ。さすがに社販、どこの店で買うより安く手に入るので。

 ふふふ。アンタ絶対、オタクだと思われてるよ。月に何十枚もDVD−Rを買う奴なんて、オタク以外にないって。
 もしくは商売している、ヤバい人?

「姉がオタクなんです、って言っておこう」

 ヲイ。アンタの店に恥ずかしくて顔を出せなくなるから、やめろ。

 メディアが安く手に入るようになったので、昔のビデオテープをがんがんRに焼いていってます。
 捨てるのはなんだかな、しかし保存版としてきちんと残すにはもう画像がかなりやばめ。とりあえず、今現在のこの汚い画像のままストップさせ、これ以上劣化させないことと、保存場所の節約、だけの目的でDVD化。
 おかげでここんとこ、DVDレコーダの稼働率はすごいです。1日のほとんど、わたしが寝ている間さえ、えんえんえんえん、働いているよ……。

「やっぱ『イデオン』ってさ、とんでもない話だったよねえ……」
 と、わたし。

「どっから『イデオン』……」
「いや今、DVDに焼いたとこだからさー。テレビ版全39話と、映画2本立て」
「持ってたんかい、そんなもの」
「持ってたんだねえ。忘れてたけど。テレビ版のラストなんかさ、ほんとに『打ち切りっ!』って感じ、めちゃくちゃな終わり方してるよ。せっかくカララとジョリバがイデの力で無事に戻ってきたのにさ、『そのとき、イデが発現した』で、なにもかもめちゃくちゃに。子どもが積み木のお城を癇性にぶちこわすみたいに」
「同じ打ち切りでも『ガンダム』みたいに、なんとかカタチにすることが不可能だったんだろうなあ」
「うっかりテレビ版見ちゃったら、こりゃ発動篇見るしかないなー、って気になるよ」
「見ながらダビングしてたんかい」
「全部じゃないけどねー」

 そっから話は富野由悠季論になり、何故か平井和正の話にまで流れていく(笑)。

 で、つい、見ちゃったよ、「発動篇」。
 今見ると、ハルルのやるせなさが、好みだなあ……。

 ところでテレビ版の後半、ギジェが仲間になるあたりからは見ながらダビングしてたんだけど。
 コスモってさあ、なんであんなにギジェのこと好きなの?
 周囲が「こいつは敵」という態度で接しているときでも、コスモだけはさりげなーくギジェ擁護。しかもかなり大人な感じで。

 コスモ×ギジェか……。
 子どものころは、考えもしなかったなあ。
 ダラム×ギジェとかは、定番として考えてたけど(笑)。

 ヘタレ男好きなので、もちろんギジェは好きです。彼の転落人生がツボ。

 しかし、『イデオン』を見てると、ゆうきまさみのパロディが頭をよぎってしょーがない……(好きだったなー)。
 
 
 某巨大オークションサイトで、タカラヅカを検索してみましょう。
 ジャンルは、

オークション > チケット、金券 > 興行チケット > パフォーミングアート > ミュージカル > 宝塚

 です。
 ええ、「宝塚」ってカテゴリがあらかじめ、ちゃんとあるのよ。

 そこを見れば、ヅカのチケットはもとより、グッズだのいろーんなものが出てきます。

 わたしはときおり、ここをチェックします。
 びんぼーなので、安いチケットはないか、お買い得なものはないかと眺めてみるのですわ。

 カテゴリが「宝塚」なので、ヅカ以外のものは基本的に存在しません。
 だって、出品者が自分で「宝塚」というカテゴリを選んで出品するわけだからね。
 畑違いのモノは、ありません。あっても売れないから、意味ないし。

 だからその出品物は、目を引いた。

 ワタルくんのあの恥ずかしいポスター写真が反乱するなかで、ぽつんとひとつ、みょうちくりんなものが、ある。

 その画像に載っている商品はどっから見ても、「写真」でできていない。
 イラストだ。
 しかも、マンガ絵だ。

 しかも、うすっぺらい本だ。
 マンガ絵のついた、うすっぺらい本。

 わたしにはひとめでわかる。

 同人誌だ。

 宝塚カテゴリで、同人誌?!

 ちょっと待ってくれ、それは勘弁してよ。と、ヅカ同人誌を出したことのある身では震えてしまう。
 だが、その写りの悪い画像を見て、直感的に、わかるのだ。
 わかって、しまうのだ。

 あれって、サンジくんじゃん。

 はい。
 『ONE-PIECE』の、色男コック、サンジ。

 ななななんで、宝塚のオークションに、サンジの同人誌がっ?!

 その出品物を個別に見てみると、ほんとに、ふつーに、ただの、同人誌でした。ワンピの。ゾロサン本。
 ヅカとは、なんの関係もない。

 なのに何故か、カテゴリは「パフォーミングアート > ミュージカル > 宝塚」。

 なに考えてんだ出品者?!
 と思って履歴を確認して、納得。

 その人は同人誌の売買ばかりをしている人でした。
 されど1回だけ、ヅカのチケットを出品していました。貸切公演だし、本人の興味とは関係なく手に入ったチケットじゃないかな?
 そのたった1回の出品物を「宝塚」カテゴリで出したがために、次に同人誌を出品するときにカテゴリを戻すのを忘れた模様。
 同人誌は同人誌で、ちゃんとカテゴリは別にあるのに……。

 あー…………。

 最初に見つけてから、すでに1週間経過してるんですが、まだカテゴリ直ってません。
 いまだ、ゾロサン本は「宝塚」の中をぐるぐる回っています。

 つか、売れねーよ、そんな……。

 なまじ『ONE-PIECE』だからなあ。
 ヅカしか知らない善良なおばさまやおばーさまが、「あら、これは息子(孫)が好きなマンガの本だわ」とかまちがって見ちゃうかもしれないじゃんかぁ。
 ゾロサンだよ、やほひだよ。

 なにより、そんなカタチでさらされているサークルさんに心から同情。つーか、こえぇ。
 心底、こわいよ。ジャンルのまったくちがう、シャレの通じなさそうな大人のもとで自分の同人誌がさらされるなんて状況を考えたら。
 売った同人誌が、どんな扱いを受けるかなんて、作り手には計り知れないことだからなあ。ぶるぶる。

 
「生桔平を観に行こう!」

 ということで、椎名桔平主演の舞台を観てきました。パルコ劇場で上演されていた『ベント』

 そもそもの原動力は、

「トウコちゃんのおヒゲを観に行こう!」

 だったもんで、「どーせ東京行くなら、ついでになにか観るべ」「なにかって、なにやってんだ? なんか観たいものあるか?」と見回したところ、

「そうだ、桔平がある!!」

 でした。

 わたしもWHITEちゃんも、桔平ファンですから!
 テレビ俳優を生で見られる機会は、そうそうないですから。

 ナマ桔平なら、べつになんでもよかったわけで。
 芝居の内容なんか、二の次でした。ほんと。
 予備知識はほとんどなし。

 スポーツ新聞愛読者なので、制作発表インタビューを目にしたくらいっす。

 そこで、桔平がホモの役だと知りました。
 ええ、それだけです。
 ホモ役だから観に行こうと思ったわけじゃないのよ、桔平だから観に行こうと思ったら、ホモだったのよ。
 それだけなのよ。

「スカート穿こうかと思ったんだけど、思いとどまったわ。はっ、そーだアタシ、むだ毛処理してないんだった、すね毛剃ってないから、スカートはダメだわっ、と思って、ズボンにしたの」

 と、WHITEちゃん。
 お互い忙しくて、同じバスに乗って旅立ったのに、会話したのは東京に着いてから。
 いや、寒いんだから、ズボンでいいじゃん。むだ毛はどうかと思うが。

 チケットを手に入れ損ねていたので、当日券に並びに行ったよ。
 ……たぶん、下手に前売り買うよりいい席が手に入った。

 1930年代のナチス政権下。強制収容所に送られたのは、ユダヤ人だけじゃない。同性愛者もまた、収容所送りだった。しかも、扱いはユダヤ人より下。
 そんな「究極の状況」において芽生える、男たちの「究極の愛」の物語。

 作・マーティン・シャーマン、演出・鈴木勝秀、出演・椎名桔平、遠藤憲一、高岡蒼佑、篠井英介。

 とりあえず、思ったことは。

 篠井英介サマ、すてき〜〜っっ。

 篠井さんは、オカマバーのマドンナ役と、ナチス将校の2役でした。
 これがもお、両方ともすごいのよ。うっひゃー、って感じ。

 オカマ役のときは、これまた違和感なくゴージャスで美しいし、ナチス将校ときたら、生唾もんのクールビューティ(笑)。
 さすがですわねえ。

 桔平ですか?
 桔平は……。
 桔平でした。
 テレビで見るまんま。

 ああ、かっこいー……。

 でも、舞台俳優としては、どうかしら。
 わたし的には、微妙。

 作品の問題かなあ。
 なんつーかあまり、感情移入できなかったってゆーか。

 会話のテンポや言葉遣いに、いちいちズレみたいな、もどかしいものを感じたわ。
 もっと盛り上げられそーなもんなのに。
 舞台をやたら「広く」感じてしまった。

 たんにわたしが、うまく世界に入れなかっただけなのかもしれん。

 人間であることを否定され、虐げられ、意味もなく虐待され虐殺される収容所の人々。
 ただただ残虐な、ナチスたち。
 触れあうことも見つめ合うことも許されないというのに、マックス@椎名桔平とホルスト@遠藤憲一は愛し合う。
 どれだけ人間性を否定されても、極限の中でも、人間は愛し合うことができる……。

 ストーリーは、悪くない。
 マックスのいーかげん男ぶりと、彼の恋人ルディ@高岡蒼佑の可憐少年ぶり、そしてホルストの真摯さはいいコントラストとなって、効果を上げている。
 ヤクザでちんぴらで軽薄なマックスが、真の愛……自分自身の真の姿を認め受け止めるまで、というストーリーラインもいい。
 彼の弱さとずるさ、そしてたどりつく強さは、感動的だ。

 しかし。
 いまいち、ノれなかったんだ……。

 かゆいところに手が届かないむずがゆさで、終始してしまった。
 テンポかなあ。
 会話が……とくに桔平がダメだったよーな気がする……。大味……。

 あ、あくまでも、わたしは。
 世間様の評価は知りません。

 もっとねちこい演出だったら、またちがっていたかもな。
 とてもさばさばしてたからなあ。

 とはいえ、きっぺーはかっこよかったっす。
 髪がふつーにあるときも違和感なかったし、2幕目の坊主頭もセクシーでした。
 金髪の坊主頭。剃ってるわけじゃなくて、超ショートヘアですな。
 わたしは思わず、

「ゾロのコスプレしてくれ……」

 と、思いました。
 腹巻きして、日本刀持ってくれえ。
 よかった、これからリアル・ゾロはきっぺーのイメージでいられるわ。押尾っちのイメージ@クニミツの政を払拭できるわ。

 桔平もそれなりに脱いでました。
 なんせ、ゲイたちの物語ですから。肉体美は必然。
 マックスとホルストは、舞台正面を向いたまま、互いに触ることも見ることもないまま「互いの声だけで」セックスするんですが、ふたりともいいカラダしてますよ。
 つーか桔平、乳首ちっちぇえ(笑)。
 遠藤さんが大きすぎるのか? 彼の乳首は乳輪がやたら黒くて大きかった。
 それに対してきっぺーちゃんの乳首は小さくて色が薄かったです……って、なにを見ているんだ(笑)。つーか、見るだろ、エロシーンなんだから。
「俺の指を感じるか」
「ああ、感じる」
「舌」
「ああ……」
 とかいう、ヴァーチャルセックスで、ちゃんとイくとこまで演じてくれます。役者はすごいな。

 それにしても、ほんとーに男しか出てこない舞台で、出てくる男、全部ホモでした……。

 オカマバーのショータイムでは、思わず口が開きました。
 みなさん、すばらしい脱ぎっぷりです……。
 まさか、生ケツとか見られるとは思ってなかったからさー……はー、そーゆー舞台でしたか……。

 男優さんたち、むだ毛処理は完璧です。
 篠井さんをはじめ、太股もすねもつるつる。
 もちろん、ケツもつるつるさー。
 ブーメランパンツもヒモパンツも、なんでもこい! Tバックもまぶしい筋肉美。尻にはちゃんと筋肉のくぼみがありますぜ、と。

 見終わったあとに、思わず言っちゃったもんな。

「WHITEちゃんアンタ、負けてるよ……」

 すね毛処理では、オカマさんたちの勝ち〜〜。

 
 WHITEちゃんは、よく寝ます。
 旅行に出かけると、とにかくよく眠ります。
 健康的で、すばらしいことだと思います。

 しかし。

 ふたり旅の場合、連れが早々に眠ってしまうと、残された方はめちゃくちゃヒマなのだー!!

 聞いてよ、WHITEちゃんてば、夜9時には熟睡しちゃうのよ?
 翌朝9時過ぎまで、12時間寝てるのよ?
 わたしが風呂から出てきたら、WHITEちゃんは服も着替えず布団にも入らず、ベッドの上でそのままオチてるのよ? とーぜん風呂も洗面も歯磨きもなにもせずによ? 化粧も落としてないのよ?
 多少差はあっても、毎日わたしの倍は寝ているのよ??

 ……ヒマです。
 夜は長いです。

 今回のわたしの旅行荷物には、ゲームボーイアドバンスSPが入ってました。なくてはならないものです。
 と言ったらオレンジは、
「そうね、バスで寝られなかったときのために、暇つぶしは必要よね」
 と言いました。
 うん、たしかにバスでも必要だけど。

 WHITEちゃんとのふたり旅行だと、特に必要なのよ、暇つぶしグッズが。

「あー……たしかに……」
 オレンジも納得してます。
 彼女の家に、WHITEちゃんとわたしとで泊まりに行くと、いつもいつも、WHITEちゃんひとり先に寝てしまうのです。その横でわたしとオレンジが徹夜できゃーきゃー喋っていても騒いでいても、マイペースに熟睡こいてます。

「うらやましいけどねえ、あのいつでもどこでも熟睡できる体質」
 まったくだ。

 つーことで、えんえんひとりでゲームしてました。

 弟から借りた『ファイアーエンブレム〜烈火の剣〜』。はじめたばかりだってのに、おかげでずいぶん進んだよ。

 てゆーか。

 コミケで、烈火本をいろいろ買ってしまったんですがっ。
 WHITEちゃんに放っておかれ、えんえんゲームしてたせいだよ!
 しかも、よく見たら知らないキャラの本まで買ってたし。まだ出てない人たちだよコレ。(同人誌はクリアしてから買いましょう)
 カップリングはいろいろ、男×男も男×女も、とにかくてきとーに買いあさったからなあ。どのへんが主流なんですか?

 今回のお買い物で意外だったのが、『ワイルドライフ』。
 無意識にわたし、『WL』本買いあさっていたようです。……そんなに好きだったのか? てか、夏コミでも唯一並んでまで買ったのが『WL』だったよーな?
 
 てか、陵刀先生は受ですか、攻ですか?

 攻だと思ってたんだけど……へ、へんだな、気がついたら陵刀受本買ってるし……。

 陵刀せんせのどこが魅力かって、やはり「年齢」ですかね(笑)。大人はいいですねえ。
 本編でどんどん妖怪の域に達していくせんせーが素敵です。あと、むやみやたらとある美しくも凶悪な笑顔のアップも(笑)。
 あーゆー邪悪で大人な美形は大好きです。

 陵刀パパの鬼畜攻とか読みたいなあ。パパはいいよね、最強だよね。院長あたり餌食にどうですか?(笑)

 でもいちばん読みたいのは、陵刀×鞍智だなあ……。
 陵刀にしろ鞍智にしろ、本命は鉄生でしょう? 本命は別にいるのに……という、救いのない関係がいいよなー。とくに鞍智。こいつはうぢうぢいぢめまくりたいキャラだ(修行して攻キャラっぽく変身してきやがったが、それでも受にしか見えない・笑)。

 そしていちばんのダークホースが、『ウォーターボーイズ』本!!

 わたしなんで、水少年本ばっかこんなに買ってるの?! てか、本があるの?!(笑)

 ドラマ『ウォーターボーイズ』は、ふつうにおもしろい、よい作品でした。最終回とか泣いたなー。
 見ていると、元気にしあわせになるドラマ。

 このドラマの同人誌が、いろーんなところで売っていた……。

 それこそ、わたしがお買い物に行くジャンルに。ちらほらと。

 で、気がついたら何冊も買ってるし。
 カップリングもいろいろだ(笑)。受攻もいろいろだ(笑)。

 わたし的には、高原×進藤です、ふつーに(笑)。

 てか、買った本を並べてみたら、受でも攻でもとりあえず高原が出ていた。そうかわたし、高原好きだったんだ!! 知らなかったよ(笑)。
 あーゆーバカな男はいいよなあ。バカで不器用で日本語が不自由で。善良なふつーの子なのに、外見と愛想のなさで誤解されて、遠巻きにされちゃって。
 こういうバカ攻に、一生懸命で鈍感な子犬くん受ってのは、ロマンだよなあ。

 あとは、進藤×田中かな。田中の片思いでよろしく!
 田中はいいよな。あの空回り体質がツボだよな。ヒステリックな優等生は受が似合うよなー。ひどいめに遭わせたいよなー(笑)。
 鈍感進藤に惚れて、ひとりで傷つきまくるの。うっとり。

 『ウォーターボーイズ』がいいのは、キャラが「美しくない」ことだと思う!
 ジャニタレばっかのドラマだったらきっと、わたしは最後まで見てなかったと思う(笑)。
 大してきれーでもないふつーの男の子たちががんばる物語だったから、こんなにたのしく見られたんだ。

 それにしても、本があんなにあるとはな……そして、それを買っちゃうとはな……。自分でもびっくりだ。

 とまあ、マイナー路線一直線。
 売れているジャンルには一切興味なしという業を背負って生きるオタク女。

 そして最後の夜にわたしのゲームボーイの充電が切れました……。充電切れるまでプレイしたのはじめてだよ、WHITEちゃん。
 あーたがわたしに構ってくれないから……(笑)。

 それにしても。

 ツインルームに大人ふたりが確かに泊まったのに、片方のベッドが明らかに使われていないのって、なんか嫌だなあ……(笑)。
 (WHITEちゃんはいつも、ベッドの「上」で寝るから、布団が一切乱れないの! 使ってないみたいに見えるの!!)

 

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