時代は変わった。@PR×PRince
2019年3月28日 タカラヅカ 『PR×PRince』初日観劇。
相変わらず予備知識なし。
新人演出家のデビュー作品であることと、ラインアップ発表時にざーっとあらすじに目を通した印象がうっすら記憶にあるのみで、あらすじ自体もおぼえていない。
いかにも現代的な、若い女性が描きそうな物語だな、と思ったんだったかな。
演出家のデビューはいつだってわくわく。
ジェンヌの寿命は儚く短いけど、演出家は終身雇用、へたすりゃ定年も超えてアナザーワールドへ行くまでの、4~50年ものおつきあい覚悟。
数年のおつきあいのクラスメイトと、残りの人生ずっとつきあう親戚とかご近所さん、どっちが重い?
近しく思うのはクラスメイトの方で、親戚とかご近所さんは直接つきあうわけではないけど、ここにストレスあったら人生つらくなる。
さあ、生田くんとかウエクミとか、今後が楽しみになる先生がデビューしてくれるかなっ。
若い人が書きそうな話でデビューみたいだし、現代性とか若さとかは、大御所たちにはないスキルだもの、それだけでわくわく。
で。
で、実際観て。
本当に若い作品だ、と、びびった。
びびる……ぽかーんとした……とまどった……困惑した。
うん、困惑した、がいちばん近いか。
作品の善し悪し、好き嫌い以前。
何故コレを、「タカラヅカ」でやろうと思った?! てな疑問と。
コレを「タカラヅカ」でやってしまうことに疑問を持たない感性を持つ人が、タカラヅカの座付き作家としてデビューする、現実に。
困惑した。
幕間のわたしの感想第一声は、「時代は変わったなー」だった。
なんつーんだ、『ガンダム』を観て育った人が大人になって『ガンダム』を創る側になった、とか、そんな風に「時代は変わる」よね。
『ガンダム』が好きでずっと見てきたからこそ、ファン目線で新たな『ガンダム』を創っちゃうぞ的な。
そっかあ、タカラヅカもそういうところに来てるのか。
『ガンダム』どころじゃなく、ヅカの場合は2周3周してるもんな。
タカラヅカを観て育った人が「これぞタカラヅカ!」なものを創って、それを観て育った人がまたさらに「自分の思うタカラヅカ」を創って、それを観て育った人が……って。100年超えの歴史半端ナイ。
そうやって廻った結果が、今回の『PR×PRince』なんだろう。
観ながらデジャヴを感じた。
知ってる、コレあれだ、「名探偵SAGIRI」。
ヅカファンがタカラジェンヌを使って二次創作したミニドラマ。
友だち同士で「ちぎちゃんがアツい探偵で~~」「まっつがクールな謎の男で~~」とか、ジェンヌのイメージをネタに面白がってドラマ考えました、てな出来映えのヤツ。
や、「名探偵SAGIRI」はきゃびい脚本だったけど、出発点は「ファン目線での二次創作」よね?
タカラヅカを観ていたら、ジェンヌを使って遊びたくなる気持ちはわかる。
遊ぶというと言葉が悪いかもしれんが、要はアレだ、妄想配役。「〇組で『エリザベート』やるなら、ルキーニは誰々で~」とか、「**ちゃんのオスカル見たい~、アンドレは××ちゃんがいい~~」とか、ヅカファンが絶対おしゃべりのネタにするアレだ。
そのジェンヌ自身のキャラや立ち位置、周囲との関係性など、ファンならではの共通認識を使って、創作して楽しむ。
ヅカファンがふたり寄れば、そのテの話題は日常的に出る。日常だから意識しないし記憶にも残らないレベルで。
だから、「タカラヅカを好きで、タカラヅカの演出家になった」人も、「妄想配役」や「二次創作」はしているだろう、ふつうに。それがなければ座付きなんかやってられない、「この生徒にこんな作品をやらせたい」「この物語を是非あの生徒にやって欲しい」など、創作意欲の根源だから。
ソレは理解する。
が。
ファンの妄想配役や二次創作系の話を、本当にタカラヅカでやってしまう演出家が出るとは、思ってなかった。
すげえな。
時代はここまで来たか。
2周も3周もして、ここまで来たか。
えー、作品以前のスピリッツとかスタンスの話であって、作品自体の話ではありません。
作品というと『PR×PRince』単体に範囲が固定されて誤解の元かな。
じゃあ、作品ではなく、ジャンルというべき?
こんなジャンルを上演してしまう時代になったのか! と言う方が伝わるかな。
いやもお、新しいなマジで!
老人はロビーで困惑しきりだった(笑)。
相変わらず予備知識なし。
新人演出家のデビュー作品であることと、ラインアップ発表時にざーっとあらすじに目を通した印象がうっすら記憶にあるのみで、あらすじ自体もおぼえていない。
いかにも現代的な、若い女性が描きそうな物語だな、と思ったんだったかな。
演出家のデビューはいつだってわくわく。
ジェンヌの寿命は儚く短いけど、演出家は終身雇用、へたすりゃ定年も超えてアナザーワールドへ行くまでの、4~50年ものおつきあい覚悟。
数年のおつきあいのクラスメイトと、残りの人生ずっとつきあう親戚とかご近所さん、どっちが重い?
近しく思うのはクラスメイトの方で、親戚とかご近所さんは直接つきあうわけではないけど、ここにストレスあったら人生つらくなる。
さあ、生田くんとかウエクミとか、今後が楽しみになる先生がデビューしてくれるかなっ。
若い人が書きそうな話でデビューみたいだし、現代性とか若さとかは、大御所たちにはないスキルだもの、それだけでわくわく。
で。
で、実際観て。
本当に若い作品だ、と、びびった。
びびる……ぽかーんとした……とまどった……困惑した。
うん、困惑した、がいちばん近いか。
作品の善し悪し、好き嫌い以前。
何故コレを、「タカラヅカ」でやろうと思った?! てな疑問と。
コレを「タカラヅカ」でやってしまうことに疑問を持たない感性を持つ人が、タカラヅカの座付き作家としてデビューする、現実に。
困惑した。
幕間のわたしの感想第一声は、「時代は変わったなー」だった。
なんつーんだ、『ガンダム』を観て育った人が大人になって『ガンダム』を創る側になった、とか、そんな風に「時代は変わる」よね。
『ガンダム』が好きでずっと見てきたからこそ、ファン目線で新たな『ガンダム』を創っちゃうぞ的な。
そっかあ、タカラヅカもそういうところに来てるのか。
『ガンダム』どころじゃなく、ヅカの場合は2周3周してるもんな。
タカラヅカを観て育った人が「これぞタカラヅカ!」なものを創って、それを観て育った人がまたさらに「自分の思うタカラヅカ」を創って、それを観て育った人が……って。100年超えの歴史半端ナイ。
そうやって廻った結果が、今回の『PR×PRince』なんだろう。
観ながらデジャヴを感じた。
知ってる、コレあれだ、「名探偵SAGIRI」。
ヅカファンがタカラジェンヌを使って二次創作したミニドラマ。
友だち同士で「ちぎちゃんがアツい探偵で~~」「まっつがクールな謎の男で~~」とか、ジェンヌのイメージをネタに面白がってドラマ考えました、てな出来映えのヤツ。
や、「名探偵SAGIRI」はきゃびい脚本だったけど、出発点は「ファン目線での二次創作」よね?
タカラヅカを観ていたら、ジェンヌを使って遊びたくなる気持ちはわかる。
遊ぶというと言葉が悪いかもしれんが、要はアレだ、妄想配役。「〇組で『エリザベート』やるなら、ルキーニは誰々で~」とか、「**ちゃんのオスカル見たい~、アンドレは××ちゃんがいい~~」とか、ヅカファンが絶対おしゃべりのネタにするアレだ。
そのジェンヌ自身のキャラや立ち位置、周囲との関係性など、ファンならではの共通認識を使って、創作して楽しむ。
ヅカファンがふたり寄れば、そのテの話題は日常的に出る。日常だから意識しないし記憶にも残らないレベルで。
だから、「タカラヅカを好きで、タカラヅカの演出家になった」人も、「妄想配役」や「二次創作」はしているだろう、ふつうに。それがなければ座付きなんかやってられない、「この生徒にこんな作品をやらせたい」「この物語を是非あの生徒にやって欲しい」など、創作意欲の根源だから。
ソレは理解する。
が。
ファンの妄想配役や二次創作系の話を、本当にタカラヅカでやってしまう演出家が出るとは、思ってなかった。
すげえな。
時代はここまで来たか。
2周も3周もして、ここまで来たか。
えー、作品以前のスピリッツとかスタンスの話であって、作品自体の話ではありません。
作品というと『PR×PRince』単体に範囲が固定されて誤解の元かな。
じゃあ、作品ではなく、ジャンルというべき?
こんなジャンルを上演してしまう時代になったのか! と言う方が伝わるかな。
いやもお、新しいなマジで!
老人はロビーで困惑しきりだった(笑)。
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