ニコイチコンビだと。@20世紀号に乗って
2019年3月26日 タカラヅカ2019年3月26日 バウ宙組『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』ラインアップ発表
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『20世紀号に乗って』を観てあれこれ。
ブルース、オーエン、オリバーの3人は、役としての比重は同じくらいだと、前に書いた。
ブルースは主人公の恋敵役、ヒロインの現恋人だ。作劇の基本として、この立ち位置の役は比重が大きい。
が、ブルースは出て来ない。
咲ちゃんファンに、「出て来ない、とにかく出て来ない、これで2番手なの?!って言いたくなるくらい出て来ないっ」と軽くキレられたくらい(笑)なかなか登場しない。
そして、よーやく登場しても、すぐいなくなる。つーか舞台上にあまりいない。
ついでに、いてもいなくても構わないくらい、「主人公の恋敵」として作用してない。主人公もヒロインも、ブルースを重要視していない。
オーエンとオリバーはニコイチ役で、ぶっちゃけ「ふたりいらない、ひとりでも十分」と、ブルースの半分くらいの濃度しかない役なんだけど、とにかくずっと、舞台にいる。主役がいる間はずっといるし、いないときでもずっといる。
そして、主役とトリオでがちゃがちゃやって、かわいい役。
設定は美味しいけど出番がない役と、設定は薄くてもずーっと舞台にいて歌に台詞に大忙しの役。
比重としては痛み分け、どれも同じくらいだと思った。
2番手の咲ちゃんがやっているから、ヅカファンはブルースを2番手役だと自動認識する。
3番手の翔くんがやっているから、車掌さんを「大きな役」だと思い込むのと同じで。
そういう補正をのぞけば、ブルース、オーエン、オリバーの3人は、どの役を2番手に設定してもイケるくらいの比重の役だと思う。
たとえばオーエンを咲ちゃんがやっていれば、自動補正が作動して、「主人公といつも一緒にいる、ストーリーのきっかけにも絡む役、あれが2番手格の役ね」と認識できるだろう。
オリバーを咲ちゃんが演じても同じ。「主人公といつも一緒にいる、すぐに『首だー!』って言われる愉快な役、あれが2番手格の役ね」てなもんで。
反対にブルースをあーさがやっていれば、「3番手役だから出番は少ないし、いなくてもいいような役だけど、オイシイ役よね」と言われたろうし。
3つの役の比重は同じようなもんと、わたしは個人的に判断。
……ゆえに。
今回、あーさが薄かったなと思う。
オーエンはオリバーとコンビだけど、オリバーよりは二枚目寄りの役。
ずーーっと舞台にいるし、主役と絡むしでオイシイ役。
なのに、オーエン単体ではあまりおいしいと思えなかった。
原田くんのまなはる愛が炸裂しているから、その煽りをモロに喰らってしまって気の毒だとは思うけど、「オーエンとオリバー」じゃなくて「オリバーともうひとり」になっちゃって、「オリバーじゃない方の人」でしかないのが、残念。
同じような三枚目をやると、まなはるが持って行っちゃうからなあ。
あーさはもっと、二枚目を前面に出してもよかったんじゃあ……?
オーエンは二枚目、オリバーは三枚目、オーエンはスマートちゃっかり、オリバーは貧乏くじ引きまくり、てなキャラ区別。
ブロードウェイでは一目でタイプの違う男性が演じりゃニコイチでも凸凹感出てそれでOKだろうけど、タカラヅカでは美形しかいないんだから、ニコイチやったらツインズになるだけやん。
そして、三枚目ツインズだとまなはるが勝ってしまう……。あーさの耽美力とか使えないもん……。
『ファントム』でも思ったけど、翔くんの美貌とタカラヅカ力は、ナニ気にすごいんやなと。
オーエンはメインキャラのうちのひとりで、車掌さんはモブの筆頭でしかないんだけど、観終わったあとの印象は、モブだった車掌さんの方が強いという。
オーエンはオリバーとニコイチの印象しかない。そして、ニコイチならオリバーの方が印象強いから。
「上から順番、1、2、3」の中村B演出だったら、オーエン@翔くん、オリバー@あーさで、キラキラツインズだったのかなあ、と思ってみたり。
その場合、オーエンとオリバーのどちらがより強く印象に残ったのかしら、とか。
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『20世紀号に乗って』を観てあれこれ。
ブルース、オーエン、オリバーの3人は、役としての比重は同じくらいだと、前に書いた。
ブルースは主人公の恋敵役、ヒロインの現恋人だ。作劇の基本として、この立ち位置の役は比重が大きい。
が、ブルースは出て来ない。
咲ちゃんファンに、「出て来ない、とにかく出て来ない、これで2番手なの?!って言いたくなるくらい出て来ないっ」と軽くキレられたくらい(笑)なかなか登場しない。
そして、よーやく登場しても、すぐいなくなる。つーか舞台上にあまりいない。
ついでに、いてもいなくても構わないくらい、「主人公の恋敵」として作用してない。主人公もヒロインも、ブルースを重要視していない。
オーエンとオリバーはニコイチ役で、ぶっちゃけ「ふたりいらない、ひとりでも十分」と、ブルースの半分くらいの濃度しかない役なんだけど、とにかくずっと、舞台にいる。主役がいる間はずっといるし、いないときでもずっといる。
そして、主役とトリオでがちゃがちゃやって、かわいい役。
設定は美味しいけど出番がない役と、設定は薄くてもずーっと舞台にいて歌に台詞に大忙しの役。
比重としては痛み分け、どれも同じくらいだと思った。
2番手の咲ちゃんがやっているから、ヅカファンはブルースを2番手役だと自動認識する。
3番手の翔くんがやっているから、車掌さんを「大きな役」だと思い込むのと同じで。
そういう補正をのぞけば、ブルース、オーエン、オリバーの3人は、どの役を2番手に設定してもイケるくらいの比重の役だと思う。
たとえばオーエンを咲ちゃんがやっていれば、自動補正が作動して、「主人公といつも一緒にいる、ストーリーのきっかけにも絡む役、あれが2番手格の役ね」と認識できるだろう。
オリバーを咲ちゃんが演じても同じ。「主人公といつも一緒にいる、すぐに『首だー!』って言われる愉快な役、あれが2番手格の役ね」てなもんで。
反対にブルースをあーさがやっていれば、「3番手役だから出番は少ないし、いなくてもいいような役だけど、オイシイ役よね」と言われたろうし。
3つの役の比重は同じようなもんと、わたしは個人的に判断。
……ゆえに。
今回、あーさが薄かったなと思う。
オーエンはオリバーとコンビだけど、オリバーよりは二枚目寄りの役。
ずーーっと舞台にいるし、主役と絡むしでオイシイ役。
なのに、オーエン単体ではあまりおいしいと思えなかった。
原田くんのまなはる愛が炸裂しているから、その煽りをモロに喰らってしまって気の毒だとは思うけど、「オーエンとオリバー」じゃなくて「オリバーともうひとり」になっちゃって、「オリバーじゃない方の人」でしかないのが、残念。
同じような三枚目をやると、まなはるが持って行っちゃうからなあ。
あーさはもっと、二枚目を前面に出してもよかったんじゃあ……?
オーエンは二枚目、オリバーは三枚目、オーエンはスマートちゃっかり、オリバーは貧乏くじ引きまくり、てなキャラ区別。
ブロードウェイでは一目でタイプの違う男性が演じりゃニコイチでも凸凹感出てそれでOKだろうけど、タカラヅカでは美形しかいないんだから、ニコイチやったらツインズになるだけやん。
そして、三枚目ツインズだとまなはるが勝ってしまう……。あーさの耽美力とか使えないもん……。
『ファントム』でも思ったけど、翔くんの美貌とタカラヅカ力は、ナニ気にすごいんやなと。
オーエンはメインキャラのうちのひとりで、車掌さんはモブの筆頭でしかないんだけど、観終わったあとの印象は、モブだった車掌さんの方が強いという。
オーエンはオリバーとニコイチの印象しかない。そして、ニコイチならオリバーの方が印象強いから。
「上から順番、1、2、3」の中村B演出だったら、オーエン@翔くん、オリバー@あーさで、キラキラツインズだったのかなあ、と思ってみたり。
その場合、オーエンとオリバーのどちらがより強く印象に残ったのかしら、とか。
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