『20世紀号に乗って』初日行ってきました。

 ライトなヅカヲタゆえ、遠征はしないのだけど、だいもん&雪組は、結局毎度遠征している……(笑)。

 劇場は東急シアターオーブ。
 なつかしい……『戦国BASARA』以来だ。
 あのころはまだまっつがいたとか、わたしもバリバリ仕事してたなとか、懐古に胸が痛い。
 タカラヅカを生まれてはじめて観るおじさんたち(仕事関係の人)をエスコートしてたんだが、「佐助役めちゃくちゃ上手くなかった? あの人が出ると安心した」と言われたことを、強くおぼえている。

 そう、あのタカラヅカ知らないおじさんが指摘していためちゃくちゃうまい佐助役! 脇役のひとりだっただいもんが、今回は主役ですよ!!
 時は流れ、人は流れ、今はこんなところにいる。しみじみ。(年寄りはすぐ過去に浸る)

 なつかしい劇場。
 なつかしい……迷宮さ(笑)。この劇場、迷うわー、無駄にオシャレにしやがって、行きたいフロアと座席がわかりにくい~~。

 とりあえず、初日は1階センターです、ど真ん中です。『戦国BASARA』はあのへんで観たなあ、となつかしく思い出しながら着席、荷物になるのが嫌でプログラムも買ってない(ムラで買えばいいや、来週ひとこバウだし)、予備知識なし。
 ブロードウェイミュージカルでコメディなんだ、ということぐらいしかわかってない。
 ポスターがオシャレで、だいもんがイケオジで真彩ちゃんがキュートで。
 最近友人が咲ちゃんオチしたため、咲ちゃんが出ていることは知っているが(咲ちゃん咲ちゃんうわごとのように繰り返している・笑)、他の出演者すらチェックしてない、いつものこと。

 そんなこんなで観劇して、思ったことは。

 だいもんが、本気でおっさんだ。容赦なくおっさんだ。

 ということ。

 タカラヅカの「主演」でここまでのおっさんはめずらしい。トドよりもおっさんだと思う。頭身の問題かな。頭部の大きさがリアルなんだと思う。
 トド様もリンカーンとかジバゴとかヒゲのおっさんやってるけど、最初は青年でヒゲなし美形でスタートするじゃないですか。
 最初から最後までただのおっさんって……。

 こうまで容赦なくおっさんにしなくても……!と、正直鼻白んだ。
 元ミュージカルがどうあれ、タカラヅカなんだからもうちょい華々しくてもいいんじゃないかな。
 ドライアイスの中のデュエットダンス(not フィナーレ)が美しくない……や、美しいシーンではなく、笑わせるシーンなのかもしれないけど、笑いにも振り切れてなくてとまどった。

 それでも魅力的だからすごい。

 こんだけ容赦なくおっさんなのに、かわいくてかっこよくて愛しい。なんだこれ。


 作品はとにかく、だいきほすげえ、に尽きるタイプのものだった。

 主演ふたりに力がなかったら空中分解してるわ……ぶるぶる。
 たたみかける怒鳴り合い、早口台詞と難しいメロディーの歌、クライマックスはなく、最初から最後まで怒鳴り合う勢いのまま走り抜ける。
 芝居と歌、そして真ん中力のないコンビだったらひたすら冗長で笑えない怒鳴り合いが続くことになる。

 楽しく観たし、笑った。
 ハッピーエンドはいいよね。

 能力のある人たちの芸を存分に見せてもらえる、ゼイタクな舞台。だいきほすげえ。だいきほかわいい。雪組メンバー勢いあるわー、生真面目なくせに勢い付いてる、そのアンバランスさが愛しい。
 だいもん&雪組ファンとしては、無理を押しても観る価値のある舞台でしたとも。

 あ、ぶっちゃけ作品は好みじゃなかったっす。
 東京だしチケットないし、これで激ハマリしたらいろいろつらいなと思ってたんだけど、コレならあきらめられるわ。
 てことで、初日とその翌日だけで堪能すること決定。

コメント

日記内を検索