剣戟が売りにならない剣豪モノって。@夢現無双 「宮本武蔵」
2019年3月21日 タカラヅカ 『夢現無双 「宮本武蔵」』を考える。
なんでこれ、こんなにつまんないんだろう?
「宮本武蔵」が女性ウケしない題材だから。
……てのは置いておいて。
わたしはバトル物のマンガは好きだ。
少年マンガ育ちなので、少女マンガよりよっぽど読んで育ってる。
大した理由もなく主人公が戦いまくる話も楽しく読んでいる。
なんでバトル物マンガが面白いのかって、そりゃバトル自体が面白いんだ。
次々と立ちふさがる強敵を、主人公が打ち負かしていく。
斬り合いの迫力、瞬時の駆け引き。
勝てるはずのない敵を倒すための工夫や仕掛け、奇抜なアイディア、心理戦。
バトル自体が面白い。
手に汗握るってやつ。
また、バトルが盛り上がるのは、敵にもドラマが盛り込まれるからだ。
戦っている最中に、回想として敵の事情が読者に示される。こんな人で、こんなことがあり、こんな人とつきあいがあり、こんな想いで戦いに挑んでいる。
敵にも感情移入させてから、その強くかっこいい相手を、主人公が打ち負かすからこそ、カタルシス。
名前も顔もない雑魚を何人倒しても、感動にはつながらない。
でも、この『夢現無双』はどうだろう。
バトル場面か、つまらない。
女性だけで演じる殺陣で、少年マンガばりの迫力や緊迫感を出せるわけもない。
決められた振付で動いてるだけですね、よたよた「ケガしないように、気をつけて、ゆっくりよいしょ」と刀を振り合っているけど、仕方ないよね所詮お芝居だもん。
って、それはいいのよ、わかってるから。
ヅカの殺陣に限界があることぐらい、最初からわかってる。
だから問題は「見せ方」なのよ。
宮本武蔵だから、戦ってばっかり。……なのは題材選んだときからわかってるよね。
そして、タカラヅカが殺陣を苦手としていることも、わかっているはず。
男性の筋力もなく、迫真の剣戟は望めない。アクションを本業とした人のような、派手なパフォーマンスは出来ないし、バク転ひとつ出来ない。ワイヤーでぴゅんびゅん飛んだり、特殊効果で盛り上げたりも出来ない。
最初からわかってる苦手分野を、作品の核に置くならば。
タカラヅカの得意分野を使えばいいのに。
歌とダンス。
もっさりチャンバラではなく、刀を使ったかっこいいダンスにする。
武蔵がいろんな強敵とダンスバトルしても、「タカラヅカだもんね」で済むよ。
敵ごとにダンスのジャンルを変えるとかして、「決闘場面こそがこの作品の見せ場!! めっちゃ盛り上がる!!」にしちゃえばいいのに。
や、本人たちはちゃんとチャンバラしている設定よ、武蔵はさすらいのダンサーじゃないから、チャンバラをダンスで表現するだけよ?
今のままだと、武蔵が戦って勝っても、わくわくしなくてなあ。
戦う場面がつまんないし、戦いと戦いの合間の話もつまんないしで、逃げ場なしにつまんない……。
でもって、なんで戦うのかわかんないし、勝っても成長がわからないしで。
巌流島で派手に歌い踊ってほしかったなー。
武蔵VS小次郎のダンスバトル。
敵同士だけど、ちょっとデュエットダンス風味あり。「強敵と書いて“とも”と読む」世界ですから、強い絆があるのよ、少年マンガのお約束よ。
彼らだけのバトルだけど、それだけには収まらない。
これまでの登場人物全員現れて、盆もセリも照明も全部使ってショーシーンにしてくれていい。
ふたりだけの戦い? はいはい、それはさておき、武蔵と小次郎の背負ってきたものが全部イメージとして舞台上に炸裂するわけですよ!
ヅカヲタが「この場面観るためだけにリピートする!!」と鼻息荒くするような、ここぞとばかりにドラマチックに。
で、その派手派手場面から一転しての静寂、で、雌雄決す。小次郎倒れる。
男脳で書かれたバトル物なら、バトル自体楽しくしてくれなきゃだわ。
バトルがつまんないマンガは打ち切られるわ。
なんでこれ、こんなにつまんないんだろう?
「宮本武蔵」が女性ウケしない題材だから。
……てのは置いておいて。
わたしはバトル物のマンガは好きだ。
少年マンガ育ちなので、少女マンガよりよっぽど読んで育ってる。
大した理由もなく主人公が戦いまくる話も楽しく読んでいる。
なんでバトル物マンガが面白いのかって、そりゃバトル自体が面白いんだ。
次々と立ちふさがる強敵を、主人公が打ち負かしていく。
斬り合いの迫力、瞬時の駆け引き。
勝てるはずのない敵を倒すための工夫や仕掛け、奇抜なアイディア、心理戦。
バトル自体が面白い。
手に汗握るってやつ。
また、バトルが盛り上がるのは、敵にもドラマが盛り込まれるからだ。
戦っている最中に、回想として敵の事情が読者に示される。こんな人で、こんなことがあり、こんな人とつきあいがあり、こんな想いで戦いに挑んでいる。
敵にも感情移入させてから、その強くかっこいい相手を、主人公が打ち負かすからこそ、カタルシス。
名前も顔もない雑魚を何人倒しても、感動にはつながらない。
でも、この『夢現無双』はどうだろう。
バトル場面か、つまらない。
女性だけで演じる殺陣で、少年マンガばりの迫力や緊迫感を出せるわけもない。
決められた振付で動いてるだけですね、よたよた「ケガしないように、気をつけて、ゆっくりよいしょ」と刀を振り合っているけど、仕方ないよね所詮お芝居だもん。
って、それはいいのよ、わかってるから。
ヅカの殺陣に限界があることぐらい、最初からわかってる。
だから問題は「見せ方」なのよ。
宮本武蔵だから、戦ってばっかり。……なのは題材選んだときからわかってるよね。
そして、タカラヅカが殺陣を苦手としていることも、わかっているはず。
男性の筋力もなく、迫真の剣戟は望めない。アクションを本業とした人のような、派手なパフォーマンスは出来ないし、バク転ひとつ出来ない。ワイヤーでぴゅんびゅん飛んだり、特殊効果で盛り上げたりも出来ない。
最初からわかってる苦手分野を、作品の核に置くならば。
タカラヅカの得意分野を使えばいいのに。
歌とダンス。
もっさりチャンバラではなく、刀を使ったかっこいいダンスにする。
武蔵がいろんな強敵とダンスバトルしても、「タカラヅカだもんね」で済むよ。
敵ごとにダンスのジャンルを変えるとかして、「決闘場面こそがこの作品の見せ場!! めっちゃ盛り上がる!!」にしちゃえばいいのに。
や、本人たちはちゃんとチャンバラしている設定よ、武蔵はさすらいのダンサーじゃないから、チャンバラをダンスで表現するだけよ?
今のままだと、武蔵が戦って勝っても、わくわくしなくてなあ。
戦う場面がつまんないし、戦いと戦いの合間の話もつまんないしで、逃げ場なしにつまんない……。
でもって、なんで戦うのかわかんないし、勝っても成長がわからないしで。
巌流島で派手に歌い踊ってほしかったなー。
武蔵VS小次郎のダンスバトル。
敵同士だけど、ちょっとデュエットダンス風味あり。「強敵と書いて“とも”と読む」世界ですから、強い絆があるのよ、少年マンガのお約束よ。
彼らだけのバトルだけど、それだけには収まらない。
これまでの登場人物全員現れて、盆もセリも照明も全部使ってショーシーンにしてくれていい。
ふたりだけの戦い? はいはい、それはさておき、武蔵と小次郎の背負ってきたものが全部イメージとして舞台上に炸裂するわけですよ!
ヅカヲタが「この場面観るためだけにリピートする!!」と鼻息荒くするような、ここぞとばかりにドラマチックに。
で、その派手派手場面から一転しての静寂、で、雌雄決す。小次郎倒れる。
男脳で書かれたバトル物なら、バトル自体楽しくしてくれなきゃだわ。
バトルがつまんないマンガは打ち切られるわ。
コメント