羽ばたけ白鳥。@DRAGON NIGHT!!
2015年9月3日 タカラヅカ それはそうと、『DRAGON NIGHT!!』。
楽しかった。
とにかく楽しくて、わたしがまさおファンなら全公演コンプする!と思った。
や、まっつ主演公演はフルコンプ基本だったせいで……(笑)、いつも主演が当たり前のトップさんと「次はないかもしれない」の人ではファンの基本位置も違うだろうけど、それにしたってこれは全公演制覇していい公演だよなあ、と。
わたしは全組観るぬるいヅカヲタでしかないので、こういったファンのための公演をリピートする甲斐性はなかったけれど。
時間と金があれば、もっともっと観たいなあ、と思った。
てゆーか、まさお、本気で歌うまいな!
わたしやっぱ歌ウマさんが好きだな~~。
歌で魅せられる実力のある人って、気持ちいいわ。
まさお氏はほんと、あの独特の節回しさえなければな……(笑)。
芝居より、歌を歌ってくれる方がずっといい。
昔の彼はそんなことなくて、お芝居も好きだったんだけどな。どうしてこうなった。
芝居より歌の方が例の癖が薄いので、その分ストレスが軽減される。
きれいで歌ウマ……加えて、謎のパワーがある。
あー……。
そうか。
わたしがヅカに、タカラジェンヌに求めているモノって、ほんとのとこは歌がうまいことだけではないんだな。
歌がうまいだけなら他に選択肢もいろいろ多種多様だろうけど、タカラヅカの世界観の中で、「世界を塗りかえるパワー」を持つ人にしびれる。
劇場という閉鎖空間が、そのまま別次元へひっくり返される。塗りつぶさせる。異次元へ吸い込まれる。
あの感覚が、好きなんだ。
このドラマシティの客席で、つい少し前にあじわったっけ。『アル・カポネ』でだいもんが吠え、世界が彼を中心にぎゅいいぃぃん!と収束した。世界が伸び縮みするみたいに彼の元へ引き寄せられた。
ああいう体験をさせてくれる人に、感動する。
まさお氏の歌声は、だいもんの吸い寄せられる感覚とはチガウ。
世界の大きさは変わらない、その変わらない世界に、「まさお」が何層に広がり、ぶつかってくる。
がつん、がつん。
ぶつかって砕けて、小さくなった破片すら「まさお」で、空気がまさお濃度を上げていく。
「まさお」を吸わないと、ここでは息が出来ない。
だから、まさおを吸う。空気と区別がなくなる、空気よりもアツくネバくエグ味のあるモノ。
同化する。
その、快感。
歌唱力、というのは、表現手段のひとつでしかない。
「世界を変える」ための。
その場にいる人を異次元へワープさせるための。
ダンスでも演技でも美しさでも、わたしを一気に異世界体験させてくれるなら、なんでもいい。
ただジャンルとして、「歌」はわたしの波長に合いやすいんだと思う。芝居だってストプレではなくミュージカル、歌の力を必要としているジャンルだし。
歌をうまく歌う技術のナイ人は、ミュージカルで表現出来る幅がその分狭くなっているわけだしね。技術より心が大切という人もいるけれど、どんなに素晴らしい心があっても、それを伝える技術がなくちゃ。
わたしは異次元体験がしたくて、現実では決して味わえないトリップをしたくて、劇場へ行く。
だからそれをさせてくれる人を、すごいスターだと思う。
まさおの芸風自体は好きだった。
『ロミジュリ』まではほんと、彼の「芝居」も好きだったんだよ。濃度の差こそあれ。
植爺歌舞伎×まさお節の悪夢のコラボで現在のまさおが完成し、彼はどこかわたしの手の届かないところへ羽ばたいてしまった。
シリアスな場面で吹き出させる節回しは勘弁してくれ。自分だけ気持ちいい芝居をして、空気を読まないどころかぶち壊すのは勘弁してくれ。
そう思って幾公演。
ああでもやっぱ、まさおはいいよなあ。
行き過ぎたまさお節は心から苦手だけど、彼の持つこの傍若無人で攻撃的なパワーは、見ていてわくわくする。
舞台に聖人君子は求めてない。
現実にないもの、現実では御免被りたいモノを、差し出してくれ。
『DRAGON NIGHT!!』で八面六臂の活躍をするまさおを見ながら、この人は、白鳥のようだ、と思った。
いやマジで。
ドヤりながら、水面下では必死にもがいてる。
あの芸風からはわかりにくいけどこれ、かなりギリギリだよね? 相当無理してやってるよね?
でもそれを絶対認めないで、「がんばってます加点期待」をせずに、「傍若無人に暴れてる減点上等!」てな勢いでやってるよね?
いや、それすらなく、単にまさおが好き勝手やってるだけっしょ? と思わせる芸風がまたミラクル。
いいよなあ、そういうの。
まさおには、好きなだけ暴れて欲しい。
その芸風で……それが「似合う」キャラクタでいて欲しい。
これでもかとくり出される歌の素晴らしさに酔い、カメをアタマに載せてアニメ声で話す「あざとい」かわいらしさに酔う。
くそー。
とにかく。
カメ仮装のまま、本気でドヤってキザって歌う姿が、ステキ過ぎた。
かっこいい……っ。
☆
えー、この半年遅れでぼちぼち更新しているブログですが、本文自体はもっと前に書いてあるので、UPする前に読み返してちょい手直ししたりしてるわけなんですが。その時間が取れずに、どんどん遅れていったりもしてるわけなんですが。
今、UPするにあたって久しぶりに自分の書いたモノを読み返し、
> ぶつかって砕けて、小さくなった破片すら「まさお」で、空気がまさお濃度を上げていく。
あたりのくだりで、小さなまさおが画面いっぱいに散らばっている絵を、『おそ松さん』の絵柄で想像しちゃった……しかも、トッティか十四松系のノリで……うわーーシュール……(笑)。
楽しかった。
とにかく楽しくて、わたしがまさおファンなら全公演コンプする!と思った。
や、まっつ主演公演はフルコンプ基本だったせいで……(笑)、いつも主演が当たり前のトップさんと「次はないかもしれない」の人ではファンの基本位置も違うだろうけど、それにしたってこれは全公演制覇していい公演だよなあ、と。
わたしは全組観るぬるいヅカヲタでしかないので、こういったファンのための公演をリピートする甲斐性はなかったけれど。
時間と金があれば、もっともっと観たいなあ、と思った。
てゆーか、まさお、本気で歌うまいな!
わたしやっぱ歌ウマさんが好きだな~~。
歌で魅せられる実力のある人って、気持ちいいわ。
まさお氏はほんと、あの独特の節回しさえなければな……(笑)。
芝居より、歌を歌ってくれる方がずっといい。
昔の彼はそんなことなくて、お芝居も好きだったんだけどな。どうしてこうなった。
芝居より歌の方が例の癖が薄いので、その分ストレスが軽減される。
きれいで歌ウマ……加えて、謎のパワーがある。
あー……。
そうか。
わたしがヅカに、タカラジェンヌに求めているモノって、ほんとのとこは歌がうまいことだけではないんだな。
歌がうまいだけなら他に選択肢もいろいろ多種多様だろうけど、タカラヅカの世界観の中で、「世界を塗りかえるパワー」を持つ人にしびれる。
劇場という閉鎖空間が、そのまま別次元へひっくり返される。塗りつぶさせる。異次元へ吸い込まれる。
あの感覚が、好きなんだ。
このドラマシティの客席で、つい少し前にあじわったっけ。『アル・カポネ』でだいもんが吠え、世界が彼を中心にぎゅいいぃぃん!と収束した。世界が伸び縮みするみたいに彼の元へ引き寄せられた。
ああいう体験をさせてくれる人に、感動する。
まさお氏の歌声は、だいもんの吸い寄せられる感覚とはチガウ。
世界の大きさは変わらない、その変わらない世界に、「まさお」が何層に広がり、ぶつかってくる。
がつん、がつん。
ぶつかって砕けて、小さくなった破片すら「まさお」で、空気がまさお濃度を上げていく。
「まさお」を吸わないと、ここでは息が出来ない。
だから、まさおを吸う。空気と区別がなくなる、空気よりもアツくネバくエグ味のあるモノ。
同化する。
その、快感。
歌唱力、というのは、表現手段のひとつでしかない。
「世界を変える」ための。
その場にいる人を異次元へワープさせるための。
ダンスでも演技でも美しさでも、わたしを一気に異世界体験させてくれるなら、なんでもいい。
ただジャンルとして、「歌」はわたしの波長に合いやすいんだと思う。芝居だってストプレではなくミュージカル、歌の力を必要としているジャンルだし。
歌をうまく歌う技術のナイ人は、ミュージカルで表現出来る幅がその分狭くなっているわけだしね。技術より心が大切という人もいるけれど、どんなに素晴らしい心があっても、それを伝える技術がなくちゃ。
わたしは異次元体験がしたくて、現実では決して味わえないトリップをしたくて、劇場へ行く。
だからそれをさせてくれる人を、すごいスターだと思う。
まさおの芸風自体は好きだった。
『ロミジュリ』まではほんと、彼の「芝居」も好きだったんだよ。濃度の差こそあれ。
植爺歌舞伎×まさお節の悪夢のコラボで現在のまさおが完成し、彼はどこかわたしの手の届かないところへ羽ばたいてしまった。
シリアスな場面で吹き出させる節回しは勘弁してくれ。自分だけ気持ちいい芝居をして、空気を読まないどころかぶち壊すのは勘弁してくれ。
そう思って幾公演。
ああでもやっぱ、まさおはいいよなあ。
行き過ぎたまさお節は心から苦手だけど、彼の持つこの傍若無人で攻撃的なパワーは、見ていてわくわくする。
舞台に聖人君子は求めてない。
現実にないもの、現実では御免被りたいモノを、差し出してくれ。
『DRAGON NIGHT!!』で八面六臂の活躍をするまさおを見ながら、この人は、白鳥のようだ、と思った。
いやマジで。
ドヤりながら、水面下では必死にもがいてる。
あの芸風からはわかりにくいけどこれ、かなりギリギリだよね? 相当無理してやってるよね?
でもそれを絶対認めないで、「がんばってます加点期待」をせずに、「傍若無人に暴れてる減点上等!」てな勢いでやってるよね?
いや、それすらなく、単にまさおが好き勝手やってるだけっしょ? と思わせる芸風がまたミラクル。
いいよなあ、そういうの。
まさおには、好きなだけ暴れて欲しい。
その芸風で……それが「似合う」キャラクタでいて欲しい。
これでもかとくり出される歌の素晴らしさに酔い、カメをアタマに載せてアニメ声で話す「あざとい」かわいらしさに酔う。
くそー。
とにかく。
カメ仮装のまま、本気でドヤってキザって歌う姿が、ステキ過ぎた。
かっこいい……っ。
☆
えー、この半年遅れでぼちぼち更新しているブログですが、本文自体はもっと前に書いてあるので、UPする前に読み返してちょい手直ししたりしてるわけなんですが。その時間が取れずに、どんどん遅れていったりもしてるわけなんですが。
今、UPするにあたって久しぶりに自分の書いたモノを読み返し、
> ぶつかって砕けて、小さくなった破片すら「まさお」で、空気がまさお濃度を上げていく。
あたりのくだりで、小さなまさおが画面いっぱいに散らばっている絵を、『おそ松さん』の絵柄で想像しちゃった……しかも、トッティか十四松系のノリで……うわーーシュール……(笑)。
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