大雨です、嵐です、雪組初日です。

 いやあ、揺るがないな! 雪組初日=荒天。思えば前の大劇場公演初日も荒天だった……目の前が真っ白で数メートル先がナニも見えない吹雪状態でね……。
 今回は大雨かあ。
 どっちにしろ電車止まって大変☆ てな。

 それでもタカラヅカは磐石ですとも、なにごともなく幕を開けるのです。

 『星逢一夜』『La Esmeralda』初日。

 サイトーくん作の『La Esmeralda』には過大な期待はまったくしておりません、興味はなんつっても上田久美子先生の大劇場デビュー作『星逢一夜』ですよ。
 『月雲の皇子』『翼ある人びと』と、デビュー時から実力を見せてくれている、期待の演出家。別箱で佳作を生み出すウエクミが、はたして大劇場でどんな作品を見せてくれるのか。
 ……とりあえず、駄作とか地雷作にはなりようがないだろうから、それだけでも安心、あとはわくわくしているだけでいい、という幸福な初日。

 初日ですから、ロビーには関係者がずらり。
 ウエクミもいました。
 わー、生ウエクミだー。美人さんニャ~~。知的な感じがいいっすね~~。
 若くて美人で才能もあって……か。すごいなー。

 女性演出家はいいよねえ。テレビとかより、ナマで見る方がみんな素敵よね。人生充実している人たちは、ハリがチガウのかもな。
 『Shall we ダンス?』東宝初日に見た小柳たんもかわいかったなー。振袖姿でさー。ファンの人から頼まれて撮影会みたいなことになってたから、誰かOGが来てるのかと思ったわ(笑)。
 わたしみたいな年寄りからすれば、女の子はみんなかわいく見える。はー、がんばっている若い人を見るのはいいわねえ。

 ウエクミ作品は好きだけど、なんとなくわたしの心に壁があるので、「ファンなんです! サインください!」と突撃する気にはなれず、話しかけている人々を遠目に眺めるだけで座席へ向かった。

 心に壁。
 遠い。
 他人行儀。
 ウエクミは好きだけど、手放しにファンなんじゃなくて、なんか1枚も2枚も間に挟まったような、そんな感じなの。

 たぶんそれは、「好き」と思った作品を、わたしがきちんと咀嚼しきっていないためだろうなと思う。
 いいな、と思う。が、手放しで夢中になるにはなにかしら、引っかかるところがある。ブレーキが掛かる。
 それがなんなのかをきちんと考える余裕がなく、スケジュールに追われ、リピートすることもなく終わってしまう。

 それはもったいない。
 他の作家はともかく、ウエクミはもっと味わうべきでしょう。
 常々そう思っていたから、雪組公演がうれしい。
 『月雲』や『翼』にハマれなかったのって、贔屓組公演じゃなかった、てのが大きい。贔屓組なら何度もリピートするけれど、それ以外の公演は叶わない。単純に、びんぼーだからだ。情けない話だが、お金も時間もなくて、他組を贔屓組と同じ濃度でリピート出来ない。

 あー、馴染みの薄い組でも、本公演ならリピートしやすいんだよね。びんぼーヒマなし、であったとしても、期間が長いから都合を付けやすいし、チケットは取りやすいし、安い席もある。
 期間が短くてチケット枚数が少なくて一律料金のバウや、他はともかくチケットの割高さナンバー1のDCじゃ、1回観るのが精一杯だわ……。
 贔屓組じゃなくても、大野くんの『夢の浮橋』は通ったわねええ……と思って、ああそうか、大劇だ、と思い至った。本公演なら通えるんだ。

 そしてこのたび晴れて、贔屓組でウエクミ。しかも、大劇場公演。
 いくらでも通えるわー。堪能できるわー。
 わくわく。

 いつも通り予備知識はほとんどなし。
 制作発表のパフォーマンスをテレビで1度見ただけで、インタビュー系は見ていないので、話の内容はほぼナニもわかってない。
 そのパフォーマンスだって、だいもんの髪型しか記憶に残ってない……。衝撃だったもん……。

 だいもんファンとのメールのやりとりでも、
わたし「とっても楽しみです。(髪型以外・笑)」
ファン「とっても楽しみです。(髪型も含めて・笑)」
 ……だったりして、あー、ガチのだいもんファンでも、あの髪型がびみょーだと思ってるし、そしてそれも含めてアイシテルんだなー、といろんな意味で胸熱だった。

 ちぎみゆだいもんで三角関係。子ども時代もあるらしい。それくらいの予備知識で、さあ観劇、っと。

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