で。
 この初演厨は、初演にてウバルドのお付きのカマンテさんを、ろくに見たことがありません。
 理由は簡単。
 ウバにーちゃん見てたら、カマンテ見られなかったの。物理的な問題。
 いつもウバルドと一緒に出て来るんだもん。

 が。
 いつも一緒のサウフェは見ていた、……から、単なる好みの問題。
 初演カマンテには興味がなく、サウフェは萌えだった。

 だから今回の宙組『王家に捧ぐ歌』もまた、ついついカマンテはスルーして、サウフェを見てしまう。
 カマンテを演じているあっきーが好きだから、極力彼を見たい、と思うのに、習慣のおそろしさよ、カマンテが目に入らない。

 そして、思うのだ。
 目に入らないのは同じ。むしろ、今回の方が意識的に見ようとしている。
 なのに。
 薄いわ、カマンテさん。

 薄いというか……少ない?

 演技力という点で、研11のあっきーが当時研9だったまとぶんに負けているとは思ってない。
 たぶん、きちんと表現しているのだと思う。
 が。
 伝わらない……。

 あっきーだけをガン見していたら、わかるんだと思う。伝わるんだと思う。
 だけどわたしみたいに、基本ウバルド見てて、同じフレームに必ずカマンテも入ってる、ピントがウバルドだからカマンテはちょいぼけてるけどね……状態の人間には、伝わる量が少ない。

 当時のわたし、まとぶさんのことまったく興味なくてまったく見てなかったんだけど、それでも彼は勝手に視界に残ったなと。
 あの不機嫌そうなきれいな顔が、いつもウバルドの横にあった。
 勝手に入ってきた。そう、まったくもって「勝手」に。わたし的にはどーでもよかったのに。

 でも、あっきーは入ってこない。今のウバルドは初演ほどわたしの意識のすべてを持って行ってるわけじゃないのに。あっきーが同じフレームにいると知覚している……でも、記憶に残らない。

 これが、真ん中育ちとそうでない人の違い、なのかなあ?

 まとぶんは「将来のトップスター」として、特別養成コースを歩んでいた人だ。
 当時はまだいろいろいろいろ足りてなかったけれど、それでも帝王学を叩き込まれてきた人だ。勝手に、光っていた。スターしていた。

 同じようにウバルドを視界の中心に据えたときの、存在感がまったくちがう……カマンテの。

 あっきー、薄い……てゆーか、少ない……。
 もっともっと、オーラ出してくんないとだわ。初見の「顔の見分け付かないから、衣装で主役3人とファラオしかわかんなかったなー」という人には、ヒロインのにーちゃんとそのお付きふたり、という「顔のない役」にしか思ってもらえないのでは……?
 や、もともとカマンテとサウフェはその程度の出番しかないけども、それにしてもだ。

 意識してカマンテ見て、「カマンテ、いい役なのになあ……」と歯がゆく思った。
 黒いあっきー、いいのになあ。興味深い光り方をしているのになあ。あっきーをオペラグラスのセンターにしてガン見しないと、伝わってこない……。

 存在感の出し方を、まだ会得していないのかな。
 公演が進めばまた、ちがうのかもしれない。


 そして、エチオピアトリオの3人目、サウフェ@りくくんは。

 えーと。
 がんばれと。
 初日と、そのちょっとあとに見た段階では、もうそれだけかなと(笑)。

 どっちを向いているのか、よくわかんない。演技の方向性が。
 どんなキャラなのか、よくわかんない。
 初演とも再演ともチガウ、今回の新しいサウフェだとしても、ナニをしたいのかよくわからぬ……。

 えー、わたし、りくくんの顔が好きなので、彼にはいつもながら甘いです。顔見てるだけで楽しいからいっかー、みたいな。
 だから今回もまた、いっかー、てな感じで愛でてます。
 や、それはあっきーも同じなんだけど。顔好きだから、顔見てるだけでいっかー、てな。ただ、あっきーはもっと出来るだろう、と思うからじれったい。(……えっとそれ、りくくんは? あのその、りくくんは芝居よりショーの人認識だからあのその)


 そして、あっきー&りくスキーであり、初演エチオピアトリオファンとしましては、明らかにエジプトコンビより下、という扱いにしょんぼりしてます。
 や、わかってるんだけどね。路線スターの愛&ずんよりも、あっきー&りくが落ちる扱いなのは。わかってるけど、エチオピアのふたりも、もう少し持ち上げて欲しかったなあ、全体的に。

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