千秋楽前に、『1789-バスティーユの恋人たち-』を観に行った。

 や、ほんとは楽に行くつもりだったの。チケット持ってたし。
 でも、急遽『アル・カポネ』観に行くことになったので、『1789』楽は手放した。……ったく、なんで東西で千秋楽重ねるのよー、どっちかしか行けないじゃん!
 楽には行けなくなったけど、『1789』は観たい。
 つーんで、その2日前に観劇。
 本公演は初日付近にしか観ていないから、優に1ヶ月ぶり。

 まさお節が、ひどくなってた。

 うわああああ(涙)。

 まーさーおー。
 せっかく、マシになってた独特の節回しが、また復活してる~~。

 せっかくイイ声なのになあ。もったいない……。

 この独特の節回しは、まさお氏がノッている、という証拠なんだろう。矯正されてマシになっていたのに、また野放しってのは、それだけ彼が自由に舞台に立っているということだろう。
 役者がノッているのはいいことで、それで舞台全体の熱が上がればヨシ。
 実際、イキイキしてるもんなあ、まさお……。大暴れ、って感じ。彼のこういうところが、愛されてるんだろうな。

 わたし個人としては、大変残念に思うのだけど……。


 コマが、よりコメディアンになっていた。

 うわああああ(涙)。

 個性の見えない革命家トリオ。キャラ立ちするためなのか、ダントンさんはお笑いをすげーがんばってた……。
 ちょっと愉快、程度でいいのに、アドリブ入れてさらに派手に客席を笑わせようと、あざとい芝居になってたっす……。でも客席、そんなに笑ってくれないし。ナニこの空回り感……。

 コマは三枚目得意だし、ウィラード@『フットルース』では話題騒然のかわいらしさだったけど……月組に行ってからは、彼の笑いのセンスはどうもすべりがち。月組と相性悪いと思ってるっす……わたしは。
 なにもダントンさんでそんなにお笑いがんばんなくていいのに。や、3個イチ脱却を命題にしているのかもしんないけど。
 でも、そっちをがんばるのはチガウ……。と、わたしは思う……。


 初日付近の方がよかったなあ……。

 と、肩を落としつつも。

 やっぱこの作品好き。

 千秋楽までのカウントダウンがはじまっている中、一丸となったパワーがより強い渦を作りだしている印象。

 オランプはわかばちゃん。
 ヒロインが似合う。まさおと似合う。
 彼女は自分が主役にならない、あくまでも「タカラヅカのヒロイン」。主人公は男役、彼女はその相手役。
 なのに、華やかでしっかりと顔が見える。ヒロインとして活きている。

 アントワネット@ちゃぴの貫禄。
 わかばちゃんを小娘扱いする、大人の女。……わかばちゃんの方が上級生なのにね。
 それを変だと思わせない存在感。

 ペイロール@マギーのかっこよさ。
 この役がこんだけかっこよく見えるのは、大きく見えるのは、まぎれもなくマギー個人の力。

 新公観たあと「1幕ラストはカット相応」とか言ったけど、今でもそう思ってるけど、ごめん、やっぱ好きだこれ!
 テンション上がるわーー!

 音楽が好き、そしてまさおの歌声も好きよ。良くも悪くも、唯一無二の個性。
 楽しいなあ、『1789』。

 新公で気になった横顔の彼を探そうとしたんだけど、わかんなかったっす。

 はーちゃんのソレーヌをもう一度観たかったな。日程がここしかなくて、結局はーちゃんは1回しか観られなかったのが残念。

 構成と配役がいびつで、観るたびに「修正したい、改稿したい」とじれじれする、それも含めて、興味深い、楽しい公演なのだと思う。

コメント

日記内を検索