かなとくんバウ主演キターーッ!!
2015年 公演ラインアップ【宝塚バウホール公演】<2015年11月・雪組公演『銀二貫』—梅が枝の花かんざし— >

2015/04/23

4月23日(木)、2015年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、宝塚バウホール公演の上演作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。   

雪組

主演・・・月城 かなと

浪華人情物語
『銀二貫』—梅が枝の花かんざし—

原作/髙田 郁(幻冬舎時代小説文庫刊)
脚本・演出/谷 正純  
大阪の書店員らが大阪ゆかりの小説の中から“ほんまに読んでほしい”本を選ぶ「Osaka Book One Project」の第1回(2013年)選定作であり、「みをつくし料理帖シリーズ」等で人気の時代小説家・髙田郁氏による「銀二貫」を舞台化。
舞台は商人の町・大坂天満。仇討ちで父を亡くし、自分も討たれるかというところを、居合わせた寒天問屋井川屋の主人・和助に銀二貫で命を救われた武士の息子・鶴之輔は、松吉と名を改め商人として生きることとなる。商人としての厳しい修行に耐え、数々の困難に立ち向かっていく松吉が、情け深い人々に支えられながら成長していく様を、得意先の料理屋の娘・真帆との淡い恋を交えてお届け致します。関西風情を随所に盛り込んだ、涙あり笑いありの人情物語をお楽しみ下さい。

 他組の主演状況と、雪組内の扱いにより、バウ主演はかなとくん以外にないと思っていた。
 期待通りのかなとくん主演。うれしい。

 が。

 演目でへこむ……。

 『銀二貫』て……。

 ドラマは見ました。いいドラマでした。泣きました。キムくん出演もうれしかったです。
 が。

 舞台で……タカラヅカで観たいかというと、疑問……。

 主人公、丁稚っすよ……。
 町人物だから地味だし。
 テレビでNHKで視聴率もスポンサーも関係なく、お年寄り向けにまったりやる分はいい話だけど、「男装の麗人」が歌い踊ることを主にした宝塚歌劇団で、「少女マンガの世界、現実にあり得ない美しい理想の男性に会えるのね、きゃーー♪」なハートを満たす作品だとは、とても思えない……。

 しかも、脚本・演出/谷 正純
 大野せんせでもウエクミでもなく、谷。

 ………………あー…………えーと。
 つまり劇団的に、客入りは不問、ってことかな?
 営利団体であり、企業である以上、劇団経営陣にもたぶん気づいてる人はいると思うの。谷せんせが「地雷扱いの人気なし演出家」だと。
 権威だけあって登板させなくてはならないから、最近ではみっちゃんみたいな「絶対にチケット売れる」とわかっている人にしか、あてがわないのね。
 「谷か、んじゃ観なくていいな」っていう人も「仕方ない、みっちゃんだから観に行こう」と腰を上げる、そうお墨付きの人でないと、集客出来ないのだってこと。
 もしくはすでにトップスターで、集客と未来がイコールでない人しか、持ちこたえられない、盛大な地雷。

 若手バウなんかやらせたら、その若手スターを潰しかねない危険物だと、劇団もいい加減、わかってる……よね?

 だからだろうか、谷せんせ作品に当たる若手スターは、劇団推しの特別な人たちばかりだ。
 人気なしどころか「谷 だ か ら、観に行かない」とまで言われる人の作品を当てられ、実際集客出来ず大変なことになっても、それでも、劇団は変わらず推し続け、やがてトップになる。
 権威ある大先生なので、「谷作品で主演した」という事実こそが大切なのであり、出来映えも興行成績も不問なのだ……! てなもんか?
 もしもふつーのエンタメみたく興行収入が役者の扱いに関わるというなら、伝説の『CODE HERO/コード・ヒーロー』主演のまぁくんは、トップスターになっていないはずだ。

 演目が江戸人情モノで、演出家が谷、とわかった段階で、「客こねーな」と思ったよ、ごめんよかなとくん。
 かなとくん自身に興味や好意を持ってないと、演出家のマイナスイメージを乗り越えられない。
 他組の若手バウではあるかもしれない、演目や演出家ゆえに「ちょっと観てみようかな」という層は、雪バウにはいないと思えってか……。

 という不満。

 そしてもちろん、もう日本物やだーー!! という、大きな不満!!

 なんで雪組だけ日本物ばっかなのよー。しかもちょんまげ時代ばっかじゃん。日本物といっても、平安より前なら華やかなのに、ちょんまげ時代は地味一直線ですがな。
 いちばんヅカファンが食指を動かしにくいジャンル。

 日本物好き、青天好き、人情モノ好き、という人もそりゃいることはわかっているが、「そういう人もいる」だけで、多数じゃない。
 また、「そういう人」も、「それだけを観たい」わけじゃなかろう。だったらハナからヅカではなく、えんえんちょんまげ人情モノやってる劇団を観に行っているだろう。
 タカラヅカはあくまでも、華やかなミュージカルだのレビューだのをやる劇団で、日本物はそのなかのひとつ、「守らねばならない伝統」でしかない。

 雪組が「日本物専用組」なのはおかしいと思う。

 ぶーぶーぶー。
 盛大にブーイング。

 好きだけどな、日本物(笑)。ちょんまげも大好物だけど!
 日本物をきちっとやり遂げる雪組も好きだし、そういうところを誇らしいとも思っているけど。
 それとは別だ。ぶーぶー。


 わたしはそれでも谷せんせは、わりと好きだ。
 こんだけ好き勝手言っておいてなんだが、わたしは所詮古いヅカヲタで、年寄りなので、谷せんせの浪花節とか子守歌とか皆殺しとか、べたべたのお涙頂戴に載せられて泣いちゃうクチなのだ。
 キライな部分は大いにあるし、文句も山ほど言いたくなるけど、谷作品の持つ美学っちゅーか心意気っちゅーかは、好きなんだ。
 好きだからこそ、口を出さずにいられないっちゅーかね……。

 『銀二貫』もきっと、泣ける話になるだろう。
 井川屋の主人@汝鳥サマが、泣かせるんだわ……目に浮かぶわ……もう観た気になるくらい、ありありと浮かぶわ……。

 そしてかなとくん。
 『Samourai』でも扱いよかったし、なんといっても『心中・恋の大和路』だし、絶対谷せんせに気に入られてると思ったよ。
 初主演が谷せんせか……。大変だろうけど、がんばれー。
 ぐるぐる悩むばっかの繊細な男の子役は、かなとくんに合っていると思う。……てゆーか、美形でなかったらウザくないか、あの主人公。(美形はどんだけウザ男でも許されるの法則)


 主演バウで日本物で谷が来たってことは、かなとくんは雪組御曹司就任決定ってことっすかね……。
 ちぎ、キム、かしげ、トドと、みんな谷日本物バウ主演してるのよねえ。ちぎくんはトップ路線として組替えしてきて一発目の主演バウだし、かっしーは最後は組替えになったけれど、ずっと雪組御曹司だったしねえ。雪で上に上がっていくためには、谷の洗礼を受けなきゃいけないのよね。

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