トップコンビの相性について、だらだら語り。@カリスタの海に抱かれて
2015年4月22日 タカラヅカ トップコンビって面白いよな。
どうやってトップコンビが決まるのか、このトップスターの相手役がこの娘役だと、どうやって決まるのか、市井のファンに過ぎないわたしにはわからないのだけど。
どう決まったのであれ、結果としてどのトップコンビもそれなりに味を出し、しっくりといくから、面白い。
トップスターだけの特権だしね。「相手役がいる」というのは。
いかなる場合も、「僕のオンナノコ」と言い切っていい相手がいる、って、特別なことだよな。
互いだけを見つめる、共に生きる……そういう関係性を築く、ことによる、舞台での効果。それはやっぱ、タカラヅカの面白さのひとつだと思う。
最終的に決めるのは劇団だとして、どのコンビもいい組合わせだと思っている。
あのトドロキに、よくぞグンちゃんを持ってきてくれたな、とか。
たかはなは最強だったなとか。
嫁に興味なさそうなコムちゃんには、自分で立って走って踊れる、放置しても大丈夫なまーちゃんとか。
ワタさんに檀ちゃんとなみちゃんと、多少技術に粗があってもゴージャスな美女をあてがうとか。
わたしが苦手過ぎてつらかったってだけで、ふーちゃんの空気読まなさっぷりは、制御不能なナチュラルボーンオサ様に合っていたのだろうなあ、とは思う。
合ってなくて大変なんじゃ……? と思ったのは、リカくらぐらいか。
リカちゃんの大人っぽくてダークでエロい持ち味と、健康的女子中学生のえみくらちゃんじゃなあ。ロリータ風味でも、人形のような美少女、ならよかったんだけど、えみくらちゃんはテディベア系だったからなあ。
同じ理由で大人の男役らんとむ氏と幼い蘭ちゃんはあまり相性がよかったとも思えないんだが……蘭ちゃんは踊れたから、ショーでの相手役っぷりは素敵だったしな。
いちばん狂喜乱舞したのは、トウあす!!
大好きなトウコが、大好きなあすかとコンビを組む……! って、発表があっただけで泣けてきたもんなあ。なにこの俺得状態、ごっつぁんです!!
なんやかんやいって、うまいことやるよなあ、劇団。
多少の「?」コンビもあるにはあるが、概ねイイ感じになるよね、と。
最近ではみち風とか、得意分野が同じふたり、って期待が膨らむよね、わかりやすくていいよね、と思う。
企画考えやすくていいんじゃない? 「大人」「歌ウマ」というキーワードだけで、どんだけいろんな作品をやれることか……!
これでどっちかが「歌は無理」だったりすると、演目限られてしまうものね。
トップコンビは、トップスターだけの特権。
『Ernest in Love』初日を観ながら、なんか微笑ましかった。
みりおくんにとってかのちゃんは、「はじめての、僕のオンナノコ」。
入団当初から「スター」として特別コースを歩んできたみりおくんだから、「相手役」はけっこうな数いるはず。
だけど、「これからずっと、どちらかが退団するまで相手役」「もう他の人の相手役にはならない、自分だけのヒロイン」というのは、かのちゃんが唯一無二。
実年齢も年下の、経験値も少ない女の子を「自分だけの相手役」として、みりおくんが気負っていること、男として、トップスターとして「立とう」としていることが伝わってきて、くすぐったかった。
また、かのちゃんも、「足元定まってない・よくわかってない」感じであっても、とりあえず「みりおくんを見る」ことだけは迷っていない……この人に付いていく、という姿勢が見えて微笑ましい。
あー、かわいいなあ。
組んだばかりの若いトップコンビってかわいいなあ。
そう思った。
かのちゃんはでかいというかごついというか、体格的にはみりおくんに合っていない感じはあったけれど、わたしはトウあすファンですから、ノミの夫婦どんと来いっすよ。つか、トウあすほど体格逆転してないよね、みりかの、大丈夫大丈夫。
そして、『カリスタの海に抱かれて』を観て。
『Ernest in Love』初日を観た以来だもの、きっとふたりはさらにしっくりお似合いに進化しているはず……、と、思った、んだけど。
えーと。
あんまし馴染んでない……?
なんか、『Ernest in Love』のときに感じた違和感が、さらに大きくなっていたような、気がした。
なんだろ、みりおくんはみりおくんというカタチがすでにあって、かのちゃんはかのちゃんというカタチがすでにある。それはおのおの別モノだから、ただ並べるだけだと親和しない。
そこになにか別の力を加えて……馴染もうとする意志だとか、自分を変える覚悟だとか?……はじめて、親和する類いの個の強さ。
トウあすも個は強かったけど、高いスキルと豊富なキャリア、そしてクド派手な持ち味という方向性の一致があったからなあ。
ふたつの個性がひとつになって、一気にどぎつい花を咲かせた……印象。
たぶん、みっちゃんと風ちゃんも、得意分野の一致と方向性ゆえに、問題なく親和すると思うんだよな。
ちぎみゆは最初から得意分野一致で、違和感なさ過ぎお似合いコンビだし。
みりかのも大丈夫だろうとは思う……けど。
『カリスタの海に抱かれて』『宝塚幻想曲』の段階では、コンビとしての魅力が発揮出来ている気は、あまりしなかった。
アリシアは「トップスターありき」の「タカラヅカのヒロイン」ではなく、外部脚本家の手による「ドラマの主人公タイプ」だ。
スキルの高い娘役さんならうまく料理したのかもしれないが、かのちゃんはまだキャリアの少ない下級生。脚本にあるまま自分ひとりで立ってしまい、主人公カルロとうまく噛み合わなかった……のかもしれない。
お披露目公演ではなく、宝塚歌劇団台湾公演作品である『宝塚幻想曲』では、「トップ娘役、かつ、真ん中で空気を動かせるクラスのダンサー」としての役割を求められ、もともとダンス苦手なのにさあ大変! 自分の仕事だけで手一杯、みりおくんどころじゃない……のかもしれない。
だからかのちゃんが変わるのは、はじまるのは、これからなのかも。
みりおくんは……下級生時代の強い光が、トップになってから色を変えたなあ、という印象。
大人になった、ということなのかもしれない。
トップコンビ本公演お披露目、であるこの公演では違和感が残った。
今後彼らがどう変わっていくのか楽しみに、今の感触を記しておく。
どうやってトップコンビが決まるのか、このトップスターの相手役がこの娘役だと、どうやって決まるのか、市井のファンに過ぎないわたしにはわからないのだけど。
どう決まったのであれ、結果としてどのトップコンビもそれなりに味を出し、しっくりといくから、面白い。
トップスターだけの特権だしね。「相手役がいる」というのは。
いかなる場合も、「僕のオンナノコ」と言い切っていい相手がいる、って、特別なことだよな。
互いだけを見つめる、共に生きる……そういう関係性を築く、ことによる、舞台での効果。それはやっぱ、タカラヅカの面白さのひとつだと思う。
最終的に決めるのは劇団だとして、どのコンビもいい組合わせだと思っている。
あのトドロキに、よくぞグンちゃんを持ってきてくれたな、とか。
たかはなは最強だったなとか。
嫁に興味なさそうなコムちゃんには、自分で立って走って踊れる、放置しても大丈夫なまーちゃんとか。
ワタさんに檀ちゃんとなみちゃんと、多少技術に粗があってもゴージャスな美女をあてがうとか。
わたしが苦手過ぎてつらかったってだけで、ふーちゃんの空気読まなさっぷりは、制御不能なナチュラルボーンオサ様に合っていたのだろうなあ、とは思う。
合ってなくて大変なんじゃ……? と思ったのは、リカくらぐらいか。
リカちゃんの大人っぽくてダークでエロい持ち味と、健康的女子中学生のえみくらちゃんじゃなあ。ロリータ風味でも、人形のような美少女、ならよかったんだけど、えみくらちゃんはテディベア系だったからなあ。
同じ理由で大人の男役らんとむ氏と幼い蘭ちゃんはあまり相性がよかったとも思えないんだが……蘭ちゃんは踊れたから、ショーでの相手役っぷりは素敵だったしな。
いちばん狂喜乱舞したのは、トウあす!!
大好きなトウコが、大好きなあすかとコンビを組む……! って、発表があっただけで泣けてきたもんなあ。なにこの俺得状態、ごっつぁんです!!
なんやかんやいって、うまいことやるよなあ、劇団。
多少の「?」コンビもあるにはあるが、概ねイイ感じになるよね、と。
最近ではみち風とか、得意分野が同じふたり、って期待が膨らむよね、わかりやすくていいよね、と思う。
企画考えやすくていいんじゃない? 「大人」「歌ウマ」というキーワードだけで、どんだけいろんな作品をやれることか……!
これでどっちかが「歌は無理」だったりすると、演目限られてしまうものね。
トップコンビは、トップスターだけの特権。
『Ernest in Love』初日を観ながら、なんか微笑ましかった。
みりおくんにとってかのちゃんは、「はじめての、僕のオンナノコ」。
入団当初から「スター」として特別コースを歩んできたみりおくんだから、「相手役」はけっこうな数いるはず。
だけど、「これからずっと、どちらかが退団するまで相手役」「もう他の人の相手役にはならない、自分だけのヒロイン」というのは、かのちゃんが唯一無二。
実年齢も年下の、経験値も少ない女の子を「自分だけの相手役」として、みりおくんが気負っていること、男として、トップスターとして「立とう」としていることが伝わってきて、くすぐったかった。
また、かのちゃんも、「足元定まってない・よくわかってない」感じであっても、とりあえず「みりおくんを見る」ことだけは迷っていない……この人に付いていく、という姿勢が見えて微笑ましい。
あー、かわいいなあ。
組んだばかりの若いトップコンビってかわいいなあ。
そう思った。
かのちゃんはでかいというかごついというか、体格的にはみりおくんに合っていない感じはあったけれど、わたしはトウあすファンですから、ノミの夫婦どんと来いっすよ。つか、トウあすほど体格逆転してないよね、みりかの、大丈夫大丈夫。
そして、『カリスタの海に抱かれて』を観て。
『Ernest in Love』初日を観た以来だもの、きっとふたりはさらにしっくりお似合いに進化しているはず……、と、思った、んだけど。
えーと。
あんまし馴染んでない……?
なんか、『Ernest in Love』のときに感じた違和感が、さらに大きくなっていたような、気がした。
なんだろ、みりおくんはみりおくんというカタチがすでにあって、かのちゃんはかのちゃんというカタチがすでにある。それはおのおの別モノだから、ただ並べるだけだと親和しない。
そこになにか別の力を加えて……馴染もうとする意志だとか、自分を変える覚悟だとか?……はじめて、親和する類いの個の強さ。
トウあすも個は強かったけど、高いスキルと豊富なキャリア、そしてクド派手な持ち味という方向性の一致があったからなあ。
ふたつの個性がひとつになって、一気にどぎつい花を咲かせた……印象。
たぶん、みっちゃんと風ちゃんも、得意分野の一致と方向性ゆえに、問題なく親和すると思うんだよな。
ちぎみゆは最初から得意分野一致で、違和感なさ過ぎお似合いコンビだし。
みりかのも大丈夫だろうとは思う……けど。
『カリスタの海に抱かれて』『宝塚幻想曲』の段階では、コンビとしての魅力が発揮出来ている気は、あまりしなかった。
アリシアは「トップスターありき」の「タカラヅカのヒロイン」ではなく、外部脚本家の手による「ドラマの主人公タイプ」だ。
スキルの高い娘役さんならうまく料理したのかもしれないが、かのちゃんはまだキャリアの少ない下級生。脚本にあるまま自分ひとりで立ってしまい、主人公カルロとうまく噛み合わなかった……のかもしれない。
お披露目公演ではなく、宝塚歌劇団台湾公演作品である『宝塚幻想曲』では、「トップ娘役、かつ、真ん中で空気を動かせるクラスのダンサー」としての役割を求められ、もともとダンス苦手なのにさあ大変! 自分の仕事だけで手一杯、みりおくんどころじゃない……のかもしれない。
だからかのちゃんが変わるのは、はじまるのは、これからなのかも。
みりおくんは……下級生時代の強い光が、トップになってから色を変えたなあ、という印象。
大人になった、ということなのかもしれない。
トップコンビ本公演お披露目、であるこの公演では違和感が残った。
今後彼らがどう変わっていくのか楽しみに、今の感触を記しておく。
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