ところで、ミキティつながりで、思い出したこと。
 雪組公演期間中に見つけた。

 http://koala.diarynote.jp/200508101531310000/

 ミキティ作『ネオ・ヴォヤージュ』で退団する専科スター、ガイチ。
 特別出演の3番手格、トップスターと同期。出演する組によっては2番手格だったりもした。もちろん新公主演済み、バウ主演、単独コンサート主演など、スターとして一通りのキャリアを持つ。
 そんなスターの最後の作品なのに、センター場面ナシ。餞別エトワールのみ。
 専科からの特出なのになー。

 そして、全編に複数ある耽美場面の、キャストの謎っぷり。
 美形だけど「耽美」という概念ともっとも対極にあるキラキラぴかぴか色気ナッシングスターのタニちゃんを「耽美キャラ」として、男役同士の妖しい場面等に使う。

 すっげえデジャヴ。

 てゆーか、『ファンシー・ガイ!』で嘆いていること、まんまじゃん?

 2番手格?で退団する、トップスターの同期スターともみんの、センター場面ナシ。スターならあるはずのソロ歌すらなく、彼が声を出したのは短い歌い継ぎとだいもんとのデュエット、歌苦手なのに歌ウマがやるはずのエトワールのみ。
 「スター」だから作中で歌わせ、「エトワール」は歌ウマにさせるのがふつーでしょうに。それを逆にすると、「スター」じゃないから歌わせないよ、でも退団だから気を遣って歌ウマ娘役がやるはずの「エトワール」を特別にさせてあげるよ、ていう、とても感じ悪いことになる。
 そして、体育会系熱血キャラのともみんに、ひたすらお耽美役。トップスターは白い貴公子、2番手は黒い個性的な役、だからお耽美や誘惑者はすべて2番手の仕事、と、ともみんに。
 持ち味無視、本人の魅力全否定で、型に押し込めておいて「トップと絡むオイシイ役だよ」。

 や、わたしの勝手なイメージに過ぎませんが、わたしはそう受け取って憤慨した。ヅカの座付き作家なのに、何故アテ書きしないのかと。

 三木せんせの気遣いのなさ、センスのなさに目眩がした……あらやだわたし、10年前すでに、書いてるじゃん!!

 やーねえ、すっかり忘れてたわ~~。
 10年前も、同じことに憤慨してたんだわ。

 『ドリーム・キングダム』は名作。あれこそ「耽美」。だから三木せんせは、耽美を作ることはできる。
 ただ、キャスティングのセンスがなさ過ぎる……。
 『ドリキン』はトップがトド様で2番手がコム姫という、「耽美まかせろ!!」なコンビだったから、なーんにも考えずに型にはめただけで、素晴らしい耽美作品になったんだなあ。
 『ドリキン』をタニちゃんやともみんでやったら、もちろん彼ら単体は美しいけど、「耽美」としてはかなりチガウものになっただろう……。


 あー、重ねて言いますが、わたし個人のイメージです。
 わたし以外の人は、タニちゃんとともみんが「耽美の権化」「耽美の申し子」、ダークでクールで淫靡で退廃的で背徳的な青い血の持ち主だと思っているのかもしれません。
 でもわたしは、真逆のイメージだからさー、太陽でホットで健康的な、見ていてわくわくする系のキャラだと思ってるからさー。

 結論。
 ミキティめ。

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