3つめの新しい波。@New Wave! -宙-
2015年4月4日 タカラヅカ さて、いい加減他の感想行きます、『New Wave!-宙-』。
花、月ときて、3つめの『New Wave!』。
あとになるほど、構成よくなるよね!
人として正しいけど、花組スキーとしては切ないです(笑)、三木先生。
花組は構成・演出、よくなかったよなー。選曲も謎だったよなー。だいもんが力技で支えきってたけどさー。ぶつぶつ。
つか、「Jupiter」で黒燕尾、って絶対ずるい(笑)。
センターが男4人、女の子ひとり、の合計5人という、月組と同じポジショニング。
でも、「主な配役」に載っているのがあっきーひとりだからか、みやるりよりもあっきーの方が「主演」っぽい位置にいるような気がした。
やっぱセンター5人は多いよ……。花組の3人がちょうどいい。みやちゃんは人数多すぎな分、割り食ってたなあ。
宙組版が良かったと思うのは、花組で感じた「ずれた選曲と場面は誰特?!」という不満と、月組で感じた「主演筆頭位置の人がストーリー場面ナシってどういうこと?!」という不満が、一気に解消されていたこと。
馴染み深く、かっこいい選曲と場面(『ガイズ&ドールズ』除く)と、主演筆頭位置のあっきーが、ちゃんとストーリーのある場面を任されていたこと。
花組版はエンタメ技術はやたら必要なのに盛り上がらない構成でもたついていたし、月組版はみやちゃんにストーリーのある場面がなかった。ショーの中でストーリーを演じるのは、トップスターの醍醐味よ?? なんでカーテン前や中詰めメドレーみたいな場面ばっかなの? みやちゃんにもストーリーやらせろ!! てな。
んで、なまじセンターが男4人、女の子ひとり、の合計5人という月組と同じで、男役中心のタカラヅカで、花組ではふつーにセンターは男たちだけだったのに、月と宙は女の子がいるのかっていうと、大人の事情ってやつで。
男たちだけでいいのに、そこにムリにでも入れられた女の子は、「トップ娘役になる予定がある」ためで。
娘役がショーで真ん中経験積むのは難しいのよね。やっぱりタカラヅカは男役中心で、本公演はトップ娘役がいるから、若手の女の子には経験を積む場がない。あゆっちぐらい長々と娘2を何年も続けないと、ふつーは「抜擢されました、はい、次はもうトップです」が娘役。
ショーの練習をさせるために、どんだけ強引でも娘役をセンターにねじ込まなきゃ。みゆちゃんもだし、ののすみもそうやって無理矢理バウで練習してたなあ。
んで、みゆちゃんもののすみも、バウでしっかりトップ娘役修行して行ったわけだけど。
うららちゃんは、ここでも大変だったニャ……。
オープニングのラテン、ひとり特別衣装を着ているのに、目立たない……。
ちょっとびっくりする地味さだった。
そして、なんつっても謎の『ガイズ&ドールズ』……。
や、あっきーはいいの。男たちもいいの。あっきーに伊達男スカイをやらせたかったのも、男たちにかっこいいスーツダンスを踊らせたかったのも、わかるの。アリだと思うの。
みっちゃんと星組がやること決まってるのに、ここでやる意味がわかんないけど。
問題は、うららちゃん。
何故、サラをやらせたし……。
何故、よりによって「私がベルなら」を歌わせたし……。
うらら様の魅力は、その大人びた美貌だ。
正統派の美しさだ。
そしてそれは、役と衣装と髪型を、ひどく選ぶ。
憂い顔の未亡人やらせたら最強の美女だ。そんなうららちゃんに、「若くてかわいい女の子」という記号を持つサラを、何故やらせる?
似合わない……。
髪型も衣装も話し方も、なにもかも。
いくら美人でも、年齢詐称したら痛いでしょ? きゃぴりんぶりっこしていい年齢じゃないでしょ? 実年齢や学年ではなく、舞台の見た目年齢っす。
いやその、これが「トップ娘役練習」だから、「初々しい少女」はトップ娘役の定番キャラクタとしてわざとやらせたのかもしれないけど……。けど……。
こうまで持ち味にないものをやらせなくていいじゃん、新公じゃないんだから。オリジナルでアテ書きできるバウ公演なんだから。
それでも、彼女が歌ウマならアリなんだ。
大人っぽい持ち味の風ちゃんが、それでもサラを演じられると安心していられるのは、彼女が抜群の歌ウマだから。ミュージカルはまず歌ありき、「あの曲を彼女で聴きたい」そう思わせてくれるから。
しかし、うらら様は……。
声、出てないし。
いや、出る出ない以前に、「ない」し。
ヅカ曲じゃない海外ミュージカル曲っすよ……途中で声、なくなるし。
持ち味と正反対で、美貌が活かされず痛々しいまでの姿で、出ない音域の曲を歌わせる。
……いじめっすか?
そして、それを見せられる観客の立場は。
ミキティ、最低。
この人、なんにも考えてないんじゃね?
今ここでうららちゃんに必要なのは、「苦手分野の公開練習風景」をお金を取って見せることぢゃないよっ。
うららちゃんの魅力を、苦手は苦手としてある、でもそれ以上に素敵な面がこんなにある!というのを、ばーーんと見せつけることでしょ?!
1幕ラストのうららちゃんが、すげー素敵だったの。
黒いうらら様。
ファム・ファタール役。
あっきー青年を翻弄する、魔性の美女。
うらら様の、正しい使い方!!
ファム・ファタールっすよ。
美女でなきゃダメなの。ひとめ見て「特別」でなくてはならないの。
うららちゃんの大人っぽくて暗い美貌が、見事にハマってたの。
や、正直ここまで素敵だとは、思ってなかった。
美貌だけどどうにも地味っていうか、押し出しに欠ける人だと思っていたから。実際、オープニングでは埋没してたし。
なのにここへ来て、うれしい裏切り、うらら様かっけーー!!
幕が閉まる瞬間、うらら様見てたもん。
哄笑するうらら様最高。
うららちゃんってあんな顔できるんだ。あんな表現できるんだ。
わーい、楽しみ増えたー! こーゆー持ち味の女の子好きーー!
と、一気に持ち上がったのにさ。
全部、叩き落とすんだもん。
サラ@『ガイズ&ドールズ』で。
みゆちゃんを「トップ娘役として仕上げて送り出す」役目のあった『New Wave! -月-』。
ジェンヌ個人の持ち味や魅力なんかガン無視で、ただのテンプレートにあてはめただけですか、ミキティ。
またしても、ミキティ株が落ちました。『ファンシー・ガイ!』で底値だと思ってたのに、まだ下があったか。
うららちゃんに限らず、万能な子はいない。なにかしら足りない部分を持っている。それは別にかまわないんだ、万能ならそれで素敵、というわけじゃないもの。
うららちゃんの位置まできちゃうと、苦手分野をことさら強調して自爆させるんじゃなく、魅力をさらに開花させるのが、座付き作家の仕事じゃないの?
ったく、3回目の『New Wave!』、構成・演出はいちばんよくなってるのにさ。
タカラヅカの財産たる「スター」育成部分で大きくマイナス。
ミキティめ。
花、月ときて、3つめの『New Wave!』。
あとになるほど、構成よくなるよね!
人として正しいけど、花組スキーとしては切ないです(笑)、三木先生。
花組は構成・演出、よくなかったよなー。選曲も謎だったよなー。だいもんが力技で支えきってたけどさー。ぶつぶつ。
つか、「Jupiter」で黒燕尾、って絶対ずるい(笑)。
センターが男4人、女の子ひとり、の合計5人という、月組と同じポジショニング。
でも、「主な配役」に載っているのがあっきーひとりだからか、みやるりよりもあっきーの方が「主演」っぽい位置にいるような気がした。
やっぱセンター5人は多いよ……。花組の3人がちょうどいい。みやちゃんは人数多すぎな分、割り食ってたなあ。
宙組版が良かったと思うのは、花組で感じた「ずれた選曲と場面は誰特?!」という不満と、月組で感じた「主演筆頭位置の人がストーリー場面ナシってどういうこと?!」という不満が、一気に解消されていたこと。
馴染み深く、かっこいい選曲と場面(『ガイズ&ドールズ』除く)と、主演筆頭位置のあっきーが、ちゃんとストーリーのある場面を任されていたこと。
花組版はエンタメ技術はやたら必要なのに盛り上がらない構成でもたついていたし、月組版はみやちゃんにストーリーのある場面がなかった。ショーの中でストーリーを演じるのは、トップスターの醍醐味よ?? なんでカーテン前や中詰めメドレーみたいな場面ばっかなの? みやちゃんにもストーリーやらせろ!! てな。
んで、なまじセンターが男4人、女の子ひとり、の合計5人という月組と同じで、男役中心のタカラヅカで、花組ではふつーにセンターは男たちだけだったのに、月と宙は女の子がいるのかっていうと、大人の事情ってやつで。
男たちだけでいいのに、そこにムリにでも入れられた女の子は、「トップ娘役になる予定がある」ためで。
娘役がショーで真ん中経験積むのは難しいのよね。やっぱりタカラヅカは男役中心で、本公演はトップ娘役がいるから、若手の女の子には経験を積む場がない。あゆっちぐらい長々と娘2を何年も続けないと、ふつーは「抜擢されました、はい、次はもうトップです」が娘役。
ショーの練習をさせるために、どんだけ強引でも娘役をセンターにねじ込まなきゃ。みゆちゃんもだし、ののすみもそうやって無理矢理バウで練習してたなあ。
んで、みゆちゃんもののすみも、バウでしっかりトップ娘役修行して行ったわけだけど。
うららちゃんは、ここでも大変だったニャ……。
オープニングのラテン、ひとり特別衣装を着ているのに、目立たない……。
ちょっとびっくりする地味さだった。
そして、なんつっても謎の『ガイズ&ドールズ』……。
や、あっきーはいいの。男たちもいいの。あっきーに伊達男スカイをやらせたかったのも、男たちにかっこいいスーツダンスを踊らせたかったのも、わかるの。アリだと思うの。
みっちゃんと星組がやること決まってるのに、ここでやる意味がわかんないけど。
問題は、うららちゃん。
何故、サラをやらせたし……。
何故、よりによって「私がベルなら」を歌わせたし……。
うらら様の魅力は、その大人びた美貌だ。
正統派の美しさだ。
そしてそれは、役と衣装と髪型を、ひどく選ぶ。
憂い顔の未亡人やらせたら最強の美女だ。そんなうららちゃんに、「若くてかわいい女の子」という記号を持つサラを、何故やらせる?
似合わない……。
髪型も衣装も話し方も、なにもかも。
いくら美人でも、年齢詐称したら痛いでしょ? きゃぴりんぶりっこしていい年齢じゃないでしょ? 実年齢や学年ではなく、舞台の見た目年齢っす。
いやその、これが「トップ娘役練習」だから、「初々しい少女」はトップ娘役の定番キャラクタとしてわざとやらせたのかもしれないけど……。けど……。
こうまで持ち味にないものをやらせなくていいじゃん、新公じゃないんだから。オリジナルでアテ書きできるバウ公演なんだから。
それでも、彼女が歌ウマならアリなんだ。
大人っぽい持ち味の風ちゃんが、それでもサラを演じられると安心していられるのは、彼女が抜群の歌ウマだから。ミュージカルはまず歌ありき、「あの曲を彼女で聴きたい」そう思わせてくれるから。
しかし、うらら様は……。
声、出てないし。
いや、出る出ない以前に、「ない」し。
ヅカ曲じゃない海外ミュージカル曲っすよ……途中で声、なくなるし。
持ち味と正反対で、美貌が活かされず痛々しいまでの姿で、出ない音域の曲を歌わせる。
……いじめっすか?
そして、それを見せられる観客の立場は。
ミキティ、最低。
この人、なんにも考えてないんじゃね?
今ここでうららちゃんに必要なのは、「苦手分野の公開練習風景」をお金を取って見せることぢゃないよっ。
うららちゃんの魅力を、苦手は苦手としてある、でもそれ以上に素敵な面がこんなにある!というのを、ばーーんと見せつけることでしょ?!
1幕ラストのうららちゃんが、すげー素敵だったの。
黒いうらら様。
ファム・ファタール役。
あっきー青年を翻弄する、魔性の美女。
うらら様の、正しい使い方!!
ファム・ファタールっすよ。
美女でなきゃダメなの。ひとめ見て「特別」でなくてはならないの。
うららちゃんの大人っぽくて暗い美貌が、見事にハマってたの。
や、正直ここまで素敵だとは、思ってなかった。
美貌だけどどうにも地味っていうか、押し出しに欠ける人だと思っていたから。実際、オープニングでは埋没してたし。
なのにここへ来て、うれしい裏切り、うらら様かっけーー!!
幕が閉まる瞬間、うらら様見てたもん。
哄笑するうらら様最高。
うららちゃんってあんな顔できるんだ。あんな表現できるんだ。
わーい、楽しみ増えたー! こーゆー持ち味の女の子好きーー!
と、一気に持ち上がったのにさ。
全部、叩き落とすんだもん。
サラ@『ガイズ&ドールズ』で。
みゆちゃんを「トップ娘役として仕上げて送り出す」役目のあった『New Wave! -月-』。
ジェンヌ個人の持ち味や魅力なんかガン無視で、ただのテンプレートにあてはめただけですか、ミキティ。
またしても、ミキティ株が落ちました。『ファンシー・ガイ!』で底値だと思ってたのに、まだ下があったか。
うららちゃんに限らず、万能な子はいない。なにかしら足りない部分を持っている。それは別にかまわないんだ、万能ならそれで素敵、というわけじゃないもの。
うららちゃんの位置まできちゃうと、苦手分野をことさら強調して自爆させるんじゃなく、魅力をさらに開花させるのが、座付き作家の仕事じゃないの?
ったく、3回目の『New Wave!』、構成・演出はいちばんよくなってるのにさ。
タカラヅカの財産たる「スター」育成部分で大きくマイナス。
ミキティめ。
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