高らかに存在を宣言する。@New Wave! -宙-
2015年4月2日 タカラヅカ わたしがあっきーを初認識したのが『薔薇に降る雨』新人公演、ともちんの役を演じていたとき。
宙担友人の爆走ジュンタンに「あっきー」という愛称を教えてもらい、「わかった、これからはあっきーって呼ぶわ」とわざわざブログ内で宣言したっけ。
『クラシコ・イタリアーノ』新人公演の幕が下りたばかりの客席通路で、宙担ジュンタンにばったり会い、「こんなにいいとは思わなかった、大泣きした」と、ぼろぼろの顔で言い、わたし以上に大泣きしてたことが一目でわかるジュンタンと手を取り合って「よかったよね? よかったよねえええ?」と日本語不自由ですかってな単語リピート会話をしたっけ。
そんなことを思い出しつつ。
『New Wave! -宙-』を観る。
わたしはただのミーハーヅカヲタ、各組に好きなスターさんがいっぱいいる、観劇するたび「**さんかっこいー!」といろんな人に対してきゃーきゃー言ってる広く浅くの人間です。
そんなわたしの言うことなので、「またか」かもしれませんが。
あっきー真ん中舞台観て、どきどきが止まらないっ!!
『New Wave! -宙-』初日。
はじまる前からなんか緊張してね。
んで、舞台がはじまると、どきどきしてね。
そんでさらに舞台が進むと、にまにました。
やだ、顔が笑う。にやけてしまう。
にまにまにま。
この感じってなんだろう。
どきどき、にまにま。
たぶん、舞台の密度に関係していると思うの。
最初、舞台は緊張していたの。
エンタメとしての緊張感というより、文化祭のお芝居みたいな緊張感。
なんだろ、どっちへ転ぶかわかんない、手探り感。
学生時代のイベントごととかで舞台の幕が上がるときの、「自分たちだけで創りました、これでいいのかまったくわかってません」って感じで、とにかく時間だから幕が上がった、てな、あの感覚。
大人が監督してない、子どもたちだけでやってる、心許なさ。きょろきょろ、おそるおそる。
ああ、舞台に「芯」がないんだ。
たとえ新人公演であろうとワークショップであろうと、ふつー舞台には芯がある。主演の子は腹をくくっているし、作品的にも「主役」が誰か確立しているわけだから。
『New Wave!』は「主な出演者」であって「主演」として出演者を明記していない。
にしても、花月とちがって宙は「主な出演者」はあっきーのみ、3人4人列記されていた花月よりも芯の自覚は得られそうなもんなのに……。
花のだいもんも、月のみやちゃんも、まぎれもなく「真ん中」として存在していたんだなと、宙のあっきーを観てはじめて思った。
てなふーに、最初はどきどきしました。あっきーがだいもん・みやるり位置にいるのに、彼は「主演」ではなく「みんなでがんばろう」と思ってるっぽい。や、「みんなで」と思うのは間違いではないんだが……。
「主な出演者」なんて大人の事情で明言してないだけで、主役が、センターが、存在する。主役なしの『ハロー!ダンシング』ではなく、センター確定の『Dancing Heroes!』なの。
芯が定まらないままはじまっちゃって、責任持つ人がいないもんだから、「みんなでがんばろう」な文化祭的緊張感が漂っている。
緊張感、ではあるんだけど、どうにも、ゆるい。ぴりぴりはしていない。どきどき。
その浮ついた感じのまま、わたしもどきどきして。
このまま行くのかなあ、と思ってたら。
そうじゃないの。
変わるの。
あっきーが。
澄輝さやとが、調子に乗り出すの!
1幕半ばの黒燕尾にて。
黒燕尾の男たちを率い、あっきーがセンターで踊る。いわゆる「トップスター仕様」の場面。
これを踊りながら……まさに、踊っている最中に、彼が変わっていくのがわかった。
ぐいーん。
そんな擬音がつく感じ。
彼が、前へ出はじめたの。スピード上げたの。アクセル踏んだの。
何故そうなったか、客席にいたわたしにほんとのとこはわかりません。
でも、わたしは思った。
そっか。
気持ちいいのか。
気持ちいいんだ。それで、勢い付いたんだ。
トップスターだけに許された演出、黒燕尾群舞のセンター。タカラヅカを目指す乙女たちの夢の頂点。
それが、気持ちよくない、はずがないっ!!
あっきーが、気持ちよさそうで。
うれしそうで。楽しそうで。
でもって、ぐいーんと加速する。彼の輪郭が際立つ。色が、コントラストが強くなる。
あ、調子乗ってる。
気持ちよくて楽しくて、チョーシ乗ってやがるっ。
それこそ、世界の真ん中に立つくらいの、思い込みで。
気持ちいい。
空気が変わった。
漂う緊張感が文化祭から、プロのエンターテインメントになった。
センターが出来た、全世界を、つまりは全責任を背負うと、真ん中の男が高らかに宣言した。
やだもお、楽しい楽しい楽しい!
うれしいうれしいうれしい!
あっきーが、びゅんびゅん飛ばす! チョーシこいてやがる! 行けーー!
劇場内の空気が、一点に向かい、そこからさらに噴水みたいにぷわーーって広がる!
にまにまにま。
笑えてくる。
口元が弛んじゃって、どうしようもない。
楽しい。
愛しい。
あっきー、面白い! あっきー、好きーー!
あとはもう、真っ当なタカラヅカ・ショーですよ。あっきーセンターの。
すっげー楽しい!
黒燕尾のあの、空気の変わりっぷりは、得がたい経験です。こんな体験が出来るから、観劇ってのは癖になるのだわ。
人間ってすごい。
んで、帰宅してから『クラシコ・イタリアーノ』新公の感想引っ張り出してみたら、やっぱあっきーについて似たようなこと書いてるので、ギャフンなキモチ。
あー、だから『New Wave!』観ながら、『クラシコ』のこと思い出したり、してたんだなあ、無自覚だったけど。
あっきー、あーたエンジンかかるの遅すぎ。なんでいつも舞台の上で加速するの?(笑)
宙担友人の爆走ジュンタンに「あっきー」という愛称を教えてもらい、「わかった、これからはあっきーって呼ぶわ」とわざわざブログ内で宣言したっけ。
『クラシコ・イタリアーノ』新人公演の幕が下りたばかりの客席通路で、宙担ジュンタンにばったり会い、「こんなにいいとは思わなかった、大泣きした」と、ぼろぼろの顔で言い、わたし以上に大泣きしてたことが一目でわかるジュンタンと手を取り合って「よかったよね? よかったよねえええ?」と日本語不自由ですかってな単語リピート会話をしたっけ。
そんなことを思い出しつつ。
『New Wave! -宙-』を観る。
わたしはただのミーハーヅカヲタ、各組に好きなスターさんがいっぱいいる、観劇するたび「**さんかっこいー!」といろんな人に対してきゃーきゃー言ってる広く浅くの人間です。
そんなわたしの言うことなので、「またか」かもしれませんが。
あっきー真ん中舞台観て、どきどきが止まらないっ!!
『New Wave! -宙-』初日。
はじまる前からなんか緊張してね。
んで、舞台がはじまると、どきどきしてね。
そんでさらに舞台が進むと、にまにました。
やだ、顔が笑う。にやけてしまう。
にまにまにま。
この感じってなんだろう。
どきどき、にまにま。
たぶん、舞台の密度に関係していると思うの。
最初、舞台は緊張していたの。
エンタメとしての緊張感というより、文化祭のお芝居みたいな緊張感。
なんだろ、どっちへ転ぶかわかんない、手探り感。
学生時代のイベントごととかで舞台の幕が上がるときの、「自分たちだけで創りました、これでいいのかまったくわかってません」って感じで、とにかく時間だから幕が上がった、てな、あの感覚。
大人が監督してない、子どもたちだけでやってる、心許なさ。きょろきょろ、おそるおそる。
ああ、舞台に「芯」がないんだ。
たとえ新人公演であろうとワークショップであろうと、ふつー舞台には芯がある。主演の子は腹をくくっているし、作品的にも「主役」が誰か確立しているわけだから。
『New Wave!』は「主な出演者」であって「主演」として出演者を明記していない。
にしても、花月とちがって宙は「主な出演者」はあっきーのみ、3人4人列記されていた花月よりも芯の自覚は得られそうなもんなのに……。
花のだいもんも、月のみやちゃんも、まぎれもなく「真ん中」として存在していたんだなと、宙のあっきーを観てはじめて思った。
てなふーに、最初はどきどきしました。あっきーがだいもん・みやるり位置にいるのに、彼は「主演」ではなく「みんなでがんばろう」と思ってるっぽい。や、「みんなで」と思うのは間違いではないんだが……。
「主な出演者」なんて大人の事情で明言してないだけで、主役が、センターが、存在する。主役なしの『ハロー!ダンシング』ではなく、センター確定の『Dancing Heroes!』なの。
芯が定まらないままはじまっちゃって、責任持つ人がいないもんだから、「みんなでがんばろう」な文化祭的緊張感が漂っている。
緊張感、ではあるんだけど、どうにも、ゆるい。ぴりぴりはしていない。どきどき。
その浮ついた感じのまま、わたしもどきどきして。
このまま行くのかなあ、と思ってたら。
そうじゃないの。
変わるの。
あっきーが。
澄輝さやとが、調子に乗り出すの!
1幕半ばの黒燕尾にて。
黒燕尾の男たちを率い、あっきーがセンターで踊る。いわゆる「トップスター仕様」の場面。
これを踊りながら……まさに、踊っている最中に、彼が変わっていくのがわかった。
ぐいーん。
そんな擬音がつく感じ。
彼が、前へ出はじめたの。スピード上げたの。アクセル踏んだの。
何故そうなったか、客席にいたわたしにほんとのとこはわかりません。
でも、わたしは思った。
そっか。
気持ちいいのか。
気持ちいいんだ。それで、勢い付いたんだ。
トップスターだけに許された演出、黒燕尾群舞のセンター。タカラヅカを目指す乙女たちの夢の頂点。
それが、気持ちよくない、はずがないっ!!
あっきーが、気持ちよさそうで。
うれしそうで。楽しそうで。
でもって、ぐいーんと加速する。彼の輪郭が際立つ。色が、コントラストが強くなる。
あ、調子乗ってる。
気持ちよくて楽しくて、チョーシ乗ってやがるっ。
それこそ、世界の真ん中に立つくらいの、思い込みで。
気持ちいい。
空気が変わった。
漂う緊張感が文化祭から、プロのエンターテインメントになった。
センターが出来た、全世界を、つまりは全責任を背負うと、真ん中の男が高らかに宣言した。
やだもお、楽しい楽しい楽しい!
うれしいうれしいうれしい!
あっきーが、びゅんびゅん飛ばす! チョーシこいてやがる! 行けーー!
劇場内の空気が、一点に向かい、そこからさらに噴水みたいにぷわーーって広がる!
にまにまにま。
笑えてくる。
口元が弛んじゃって、どうしようもない。
楽しい。
愛しい。
あっきー、面白い! あっきー、好きーー!
あとはもう、真っ当なタカラヅカ・ショーですよ。あっきーセンターの。
すっげー楽しい!
黒燕尾のあの、空気の変わりっぷりは、得がたい経験です。こんな体験が出来るから、観劇ってのは癖になるのだわ。
人間ってすごい。
んで、帰宅してから『クラシコ・イタリアーノ』新公の感想引っ張り出してみたら、やっぱあっきーについて似たようなこと書いてるので、ギャフンなキモチ。
あー、だから『New Wave!』観ながら、『クラシコ』のこと思い出したり、してたんだなあ、無自覚だったけど。
あっきー、あーたエンジンかかるの遅すぎ。なんでいつも舞台の上で加速するの?(笑)
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