新生花組再スタート、みりかのトップコンビ本拠地お披露目おめでとー。

 キキくん2番手、カレーくん3番手って、すごい新陳代謝ぶりだな、昨今なかった急激な若返りだな。
 大丈夫か……?! というキモチと、なんかわくわくする! というキモチが、両方ある。

 てな感じに大劇場へ駆けつけた『カリスタの海に抱かれて』初日感想つれづれ。

 最初に単独で登場する主人公カルロ@みりおくんは、相変わらずきれいで歌ウマで。初日ゆえの固さはあるものの、観ている側としてはよく見知った姿。

 違和感というか、新鮮な驚きがあるのは、次の「島の祭り」場面。

 幕が開き、本舞台全部使ったにぎやかなダンスナンバー。
 センターはロベルト@キキくん。

 なんつーか、キキくん、華やかだね!!

 真ん中が似合う。
 長身と、おおらかな明るさ。
 あー、この子スターなんだなあ、と思う。

 たった3年前か。キキくんが星組からやって来たのは。もともと鳴り物入りのトップ確定コースの子だけれど、それにしても今の姿は感慨深いね。らんとむがいた、えりたんが、みわっちがいた、あのときから、3年足らずでこの光景。

 それはともかく、一斉にたくさん歌い踊るので、点呼が大変。
 うわっ、セルジオ@あきらヒゲ! ヒゲ! かっけーー!!

 てゆーか、マイティ!!

 …………マイティが昔のご贔屓クリソツ過ぎて息が止まり、彼をオペラで追っていたら、この場面が終わってしまった。

 いやあ、今までもときどき「似てる!」と思ってはいたけれど、『カリスタ』のマイティのケロ度は異様(笑)。
 元ケロファン友人と、「『大海賊』の頃のケロにそっくり!!」と盛り上がる。

 で。
 マイティ見てたせいで、祭り場面は真ん中を観られていません。
 声は聞こえてたから、別に問題ないか、と思ってたんだけど。

 あとになって、「オープニングで真ん中観てなかったせいか!」と反省する。
 というのも。

 カリスタの若者たちがカルロを監禁して、集団ヒステリーを起こしている場面にて。
 カリスタ青年団って感じで男ばかりのグループに、何故かひとり娘役が混ざっていた。
 モブの娘役さんだと疑いもしないわたしは、場面が進むにつれ、首をかしげた。
 このアリシアって子、モブにしてはえらく真ん中に出て来るなあ。なんか、みりおくんに絡むなあ。
 違和感。ふつー、モブのひとりはこんな絡み方をしない、舞台のお約束。

 その違和感と同時にわき上がる、もうひとつの疑問。
 そういやいくらなんでも、ヒロイン出て来るの遅すぎね?

 ……まさか……!!

 と、オペラで確認したら、そのアリシアこそが、かのちゃんだった……!!

 いやあ、衝撃でした。
 アリシアがかのちゃんだと気づいたときは。

 「アリシア」というキャラクタがいることは、わかってたんだけど。祭り場面から名前を連呼されていたし。
 でも、それがヒロインだと気づいてなかったんだ。なんでだろ? あきらの妹役ねー、はいはい、ぐらいで点呼に戻った。

 『エリザベート』でかのちゃんを一度も見つけられずエトワールではじめて存在を思い出したり、してたけど……それにしても、ここまで気づかなかったとは……!
 自分の迂闊さに驚いた。

 最初の祭り場面で、ちゃんと真ん中を観てなかったせいですね。
 たぶん、この場面での主役であるキキくんを見ていれば、ヒロイン登場に気づいたんだと思う。初見時はちゃんと全体観ようよ、自分……。

 初日観劇後、友人に「祭り場面の、舞台の真ん中でなにが起こっていたか」を尋ねましたよ……キキくんとかのちゃんが踊ってたのね? 囃し立ててる声は聞こえてたけど、強引にチューとかしてたの?
 友人の答えは「大したことはしてない」。ただ踊ってただけか。にしても、そこでヒロイン認識すべきだった。

 そっから先は大丈夫! ちゃんともうおぼえたわ!


 これは誰にも同意してもらえなかったんだけど、アリシアがわたしには、ののすみに見えた。
 顔は似てないし、ののすみほど芝居がうまいわけでもない。
 でもなんか、ののすみが演じているっぽいニュアンスをびしびし感じた。
 かのちゃんは宙娘だから、宙組トップ娘役だったすみ花ちゃんから影響を受けているのかもしれない。でも、学年的に直接、大きな影響を受けるほどではない? 新公でののすみの役を演じたわけでもないし?

 あとから思うに、「大石脚本のヒロイン」が同タイプだから、とか?
 「イシダ演出」も関係あるのかも?
 わたしの先入観があるのかどうか知らないが、アリシアの台詞回しや居方に、『美しき生涯』の茶々様@ののすみを強く感じた。


 『美しき生涯』といえば。

 美穂圭子おねーさま、『美しき生涯』に次ぎ、大石&イシダ作品にて、堂々の2番手娘役おめでとうございます。

 娘2だから、銀橋ソロ当然よねー。2作連続銀橋ソロ付き娘2、って、そうそうナイわー。

 大石&イシダ作品における、圭子ねーさまの強さはなんなんだろう?
 『美しき生涯』でも大概だと思ったが、『カリスタの海に抱かれて』でもそうだと、明確な理由があるのかなと。大石せんせが圭子ねーさまファンで、「美穂さんにぜひ歌って欲しい」とわざわざ歌を書き下ろしているから、とか?

 わたしは雪担で長年の圭子ねーさまスキーなので、アニータ@圭子ねーさまががしがし歌って活躍してくれるのはぜんぜんOKなんだけど……主人公とヒロインに次ぐ重要な役(2番手男役はそれ以下)という状態は、「いいのか?」と思いますわ……。

 それはともかく、圭子ねーさまのドラマチックヴォイスは大好物。
 聴いていて涙が出るわ……。

 英雄アルド@さおたさんもナイスな美中年ぶりで、出番が少なすぎて残念っす。
 プガチョフみたいな人だったのかなあ? らいらいに命令している姿とか、圭子ねーさまといちゃいちゃしているところとか、観てみたかったな。

 しかし『カリスタの海に抱かれて』って、『太王四神記』に似てるよね、キャラ配置……。
 カルロとロベルトは、タムドクとホゲだし。
 「……(忘れた)に、生まれた男子はチュシンの王になる!!」

 でもって『カリスタ』ってよーするに、「アルドとアニータが電波カップルだった(友人の表現・笑)」ために、雪だるま式に大変なことになってないか?
 カリスタ島の人々の不幸って、フランスの支配ではなく、変な予言残して死んだ英雄と、それに固執して半分あちらの世界に精神を持ってかれてしまった女が、傍迷惑な煽動をしまくったせいで、平穏な暮らしができなかったこと、ぢゃないの……?

 なんてな。

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