毎度のことだけど、イベントの構成を考えるのは大変なんだと思う。
 特に今は、やたらと事情が複雑過ぎてさー。表も裏も(笑)。

 宝塚歌劇100周年フィナーレイベント『タカラヅカスペシャル2014-Thank you for 100 years-』を観て、このテのイベントがつまらなくなったのって、番手制度が崩壊してからじゃないのかなあ、と思ったんだ。

 や、昔だって「TCAは参加することに意義がある」と思ってたくらいだから、それほど面白いイベントでもなかったんだろうけど。
 それにしても、今の不自由感はまた、格別だよなと。

 トップコンビがいて、2番手がいて、3番手がいた時代がなつかしい……。
 いつからタカラヅカはこんなになっちゃったんだろう。

 各組の布陣が同じだから、横並び出来た。

 トップコンビがずらりと並び、相手役をシャッフルしたり。
 2番手だけの場面があったり、3番手だけの場面があったり。

 トップから3番手まで表に収めることが出来たから、組合わせ自由、入れ替え自由。
 全組集まるイベントならではの楽しみ、特別感があった。

 それが今は、「トップスター」と「それ以外」にしか、完全には分けることが出来ないんだもんなあ。
 そりゃ、できることが限られるよ……。

 ちょっと、過去のタカスペのトップコンビから3番手までを書き出してみた。あってるかな? 誤解や抜けがあるかも?

2013年 タカスペなし
2012年 
花組 らんとむ・蘭はな・えりたん・みつる?
月組 まさお・ちゃぴ・みりお・みやるり?
雪組 出演なし
星組 れおん・ねね・ベニー・マカゼ
宙組 かなめ・みりおん・ともちん/ヲヅキ/まぁくん 
2011年
花組 らんとむ・蘭はな・えりたん・みわっち 
月組 きりやん・まりも・まさお・みりお
雪組 組としては出演なし
星組 れおん・ねね・すずみん?・ベニー?
宙組 出演なし
2010年
花組 まとぶん・蘭はな・えりたん・みわっち 
月組 組としては出演なし
雪組 キム・なし・ちぎ・まっつ
星組 出演なし
宙組 ゆーひ・ののすみ・らんとむ・みっちゃん
2009年
花組 組としては出演なし
月組 出演なし
雪組 水・みなこ・ゆみこ・キム
星組 れおん・ねね・かなめ・すずみん
宙組 ゆーひ・ののすみ・らんとむ・みっちゃん
2008年
花組 まとぶん・あやね・ゆーひ・えりたん
月組 あさこ・なし・きりやん・あひ?
雪組 組としては出演なし
星組 トウコ・あすか・れおん・しい
宙組 出演なし

 タカスペに3番手まで確定してたのって、2009年が最後なのか。
 1組は出演なし、1組は少人数のみ出演、3組だけ出演であるにも関わらず、いつもどこか欠けたままで、番手ごとのシャッフルやミックスはできない、と。
 1年に一度のイベントだから、主な面子の移り変わりが個性出てるなあ。
 2009年から2010年の雪組の「総取っ替え」に加え「トップ娘役なし」という事態に、組の混乱、劇団の計画性のなさが見える。
 まったく同じ面子で2回タカスペを経験している宙組ゆーひ時代は「安定」に見えるが、トップだけ変わって他なにひとつ変わらずに2回タカスペやっている花組は「停滞」と思える。新陳代謝を繰り返すタカラヅカだ、トップが同じということはまだ同じ時代が続いているというだけのこと、しかしトップが変わっている=新陳代謝したはずなのに、それ以下が同じだとなにかイレギュラーな事態であるということ。
 結果、2014年のタカスペでは、花組は総入れ替えになっている。
 同じ意味で、トップが同じなのにその下の面子が次々変わる星組は「新鮮」。トップが同じ=同じ時代が続きつつも変化がある。
 月組はバランス良く世代交代しているようだ。


 これからタカラヅカがどうなるのか、まったくわかってないけれど。
 基本的なピラミッドは壊さずに、安心して楽しめるタカラヅカであってほしいなあ。

 そして年に一度のタカスペは、心から楽しめるお祭りであって欲しい。

 組ごとのコント芝居も、楽しみにしてる。その年1年に上演した公演をネタにしてパロディやって、最後はなつかしい曲を歌って欲しい。
 1年の最後に、ああこんなこともあった、あんなことも、と脳裏に浮かぶような。

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