なんかぴんとこないまま、行ってきました宝塚歌劇100周年フィナーレイベント『タカラヅカスペシャル2014-Thank you for 100 years-』(長いよ)、初日初回。

 ぴんとこないのはわたしの個人的な問題です。
 ご贔屓を見送ってからどうも余生感覚が抜けず、時間の経過具合が実感出来なくて。
 友会で当たったチケットしか観に行かないくらい、心も腰も重くなっているのに、肝心の抽選入力忘れてたり。あー、チケットないやー、観に行けないなー、仕方ないなー、まいっかー。
 だいもん観たいので、だいもんの出る公演だけはそれでも意識してがんばってるんだけど、どうも出遅れるというか取り残されるというか。

 完璧出遅れて、チケットないやー、どーしよー。めんどーだ、買っちゃえーー。
 贔屓退団祭りでぶっ壊れた金銭感覚のまま、ぽちっと購入。
 ……いかんいかん、こんなのはこれが最後よ、目を覚まして。来年からは慎ましく生きるの。
 ま、最後のゼイタクってことで、自分に甘く行ってきました、恒例の年末イベント。


 スルーしてもよかったんだけど、やっぱり行きたいと思ったのは、だいもんゆえ。

 雪組デビューがタカスペから、って、デジャヴありまくりです。

 当時のタカスペは大不評の梅芸メインホール。客席少ないわ立見もないわ、見切れ席大量で座席料金にそぐわない作りだわ、銀橋ないわ音響悪いわ、導線悪くて移動しにくいわトイレ少ないわ、ロビー狭くて居場所ないわ、大劇場が心から恋しいアウェイでのイベント。
 それでも、タカスペはタカスペ。ヅカファンは駆けつける。
 ましてや、ご贔屓組替え最初のステージが「今年1年間を振り返る、恒例の年末イベント」だなんて、駆けつけずにはいられないじゃないか。
 その年の公演をネタにしたパロディがあるのに、その公演に一度も出たことがないまま出演、って、すげー高いハードルですが?

 まずドキドキとプログラム買って、写真がどの位置に載っているかを確認、その扱いに驚喜し、次に場面ごとの出演者名をチェックし、名もなきひとまとまりだとしても、組順に名前は載るからいつも前から2~3番目掲載だったのに、真ん中になっていて「おお、雪組って真ん中だー」と改めて思ったり。
 組ごとパロディ場面では、「看護婦」という役名のなかに名前があって、「か、看護婦? 婦?!」と目が飛びだした……。

 なつかしいなあ。あれはもう、4年も前なんだね。
 結局雪組は、それを最後にタカスペにはちゃんとしたカタチでは出られなかったんだ……。
 ほんと、組ごとに差がありすぎさ……。


 いろんな思いを抱きつつ、今回もまた、まずプログラム買って、組替えデビューのだいもんの写真位置を確認する。
 まっつと違ってだいもんは、劇団がちゃんとした扱いをするだろうという期待もあるので、それほど心配はしていなかったけど。
 わたしの危惧は、大人の事情かジェンヌへの気遣いかわかんないけど、番手ぼかしを優先するあまり、組のピラミッドを崩壊させること。やっぱり、トップスターを頂点としたピラミッドは存在していて欲しい。それがタカラヅカだと思うから。
 だいもんはちゃんと、「組ごとの出演者」欄ではなく、「スター」の位置にいた。よかった。


 で、実際のステージでは、こっちの杞憂を吹っ飛ばす勢いで、だいもん大活躍で、くらくらしました。
 まぁ様と横並びって、えっと……。

 や、なつかしかったけど! うれしかったけど!
 まぁだいって、ファンのニーズに応える配置、どうしたんですか劇団?!

 えーと、今劇団が「2番手」として扱っているのはまぁくんとベニーだけよね。それまではそこにちぎくんがいたけど、ちぎくんは一抜けしたから。んで、ベニーはまさかの休演。
 特別枠にみっさまがいるけど、彼は何故かみつるとペアで「専科枠」。
 2番手枠にいるのがまぁくんひとりになっちゃった。
 ……てこともあり、新生雪組2番手予定のだいもんが、2番手枠でまぁくんとコンビになっている、ということか。

 4年前のタカスペでは、新生雪組2番手予定のちぎくんは、3番手チームに入れられていたような。んで、3番手予定のまっつはその他大勢にまとめられていたような。
 どちらもまだ、本公演で2番手3番手の仕事をしてなかったから、始動するのは来年からだから、「今年1年の集大成」というカテゴリのタカスペでは、今年の番手のグループに入れられるのね、という。

 イレギュラー対応なのかもしれないけれど、結果としてまぁだいなのは当時の花組ファンとしてはうれしいし、だいもんファンとして彼の出番と歌が多いのはうれしいし、ただの観客としても歌ウマさんに出番と歌が多いのはうれしい。

 だいもんのブリドリイベント、申し込んだけどもちろんはずれて、観に行くことは出来なかった。だからスカステで見たわけなんだけど。
 まぁ様が花束担いで現れた瞬間、どんだけテンション上がったか!!
 チャラい!!(笑)
 でもってもー、かっこいい!!
 まぁくんってこういうこと出来るからすごいわー。

 あれ以来、まぁくん見るとあの「花束担いだチャラ男」姿がぼーんと脳裏に浮かぶのね。
 カッコイイ、カッコイイ、カッコイイ!! リアル少女マンガ! アレやって許される男なんて、ヅカの男役だけよ! まぁ様ステキ~~!

 まぁ様のあざとさに比べ、あやちゃん(笑)は不器用だなというか、リアクション薄くて素になってる感じがして、その物足りなさも含めて、いかにもだいもんっぽい、気がした。

 まぁくんとだいもんは、わたし的に萌えコンビです。『MIND TRAVELLER』以来の(笑)。ただ、バウで主役と2番手をやるには、だいもんがブレーキきかないためにまぁくんがわり食ってて、あんまし似合わないと思ってた。
 でもでも、こうして成長した今なら、ふたり並ぶとわくわくするね。


 んで、これまたデジャヴの話なんだけど、4年前も1幕目はなんか破格の扱いで、不遇に慣れているまっつファンは「なんでこんな扱い受けてんの?! いいの? 大丈夫なの?」ってよろこびつつもとまどった。
 って、今思うと別に大した扱いじゃないんだけど、当時はほんとひどい扱いに慣れきってたので(笑)、3.5番手くらいの扱いされてるのを見て「こわい」と思うくらいよろこんだ。
 が、2幕目は「いつものまっつだったね」「うん」。はい、安定のその他大勢さんでした。

 1幕目で2番手まぁくんと並ぶような扱いで、なんかやたら歌ってなかったか??という、破格の扱いに驚喜。
 が、2幕目は「……あんまし出て来ない……」。
 あー、これ知ってる……4年前、花組から雪組に組替えした、雪組デビューがタカスペで、組替えと同時に番手も変わった、あの人のときと同じ感覚……。

 なんで1幕と2幕で扱い変えるんだろね、タカスペって。
 今回のタカスペは組ごとの出番が偏っていて、そのためにだいもんも比重が違っていたんだとは思う。
 でも、だいもんに限らず、こんだけ偏らせるのはどうかと。演出家、手ぇ抜いてるなあ。


 やたらまっつまっつ言いながらだいもん見てるように映るかもしれないが。
 まっつとだいもんは別モノ認識で重ねようがない。共に花男で小柄な歌ウマさんだけどさ、キャラも芸風もまったくチガウよ?
 おかげで特に気負うこともなくだいもんを見ている。こんだけ似ていないからこそ、安心してまっつまっつ言っていられるのだと思う。似てたりしたら、きつくて正視出来ないわー。
 だからわたしにとってだいもんは救世主。わたしをヅカにつなぎとめていてくれる。

 いつもにも増して文章ひどいけど、今回はこれでよし(笑)。記録記録。読み返したわたしが、感覚を思い出せればそれで良し。

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