『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』新人公演感想、メイン3人のこと。

 今になってはじめてプログラムをまともに見た(笑)んだけど、素顔写真のずんちゃんが大層美しいです。キムくんに似てるなー。
 それまで思ったことなかったんだけど、新公の帰り道、後ろを歩いている見知らぬ人が「誰かに似てると思って観てたんだけど、ほら、音月さんに似てるのよ」と言っているのを聞いて、あー、なるほどーと思ったけど……この写真はさらに似てるなー。
 わたしはゆーひさんに似てるなーと思いながら観てました。

 ビジュアル特化のかなめくんの役だから、なんつってもまずビジュアルという高い高いハードルがある。
 ずんちゃんはさすがにきれい。キラキラきれいな主役でした。
 ……スタイルはかなめくんに比べちゃうとそりゃ残念なんだけど、比べる相手が悪いわ。
 新公だけ、ずんちゃんだけで見れば、バランス良くきれいだった。

 さて、ずんちゃん……桜木くんのことはわりと意識的に眺めて来ていたと思うけど、わたしの印象では昔から一定して及第点のある人。
 へたじゃない……学年からすれば、よく出来ている。
 でも、驚くほど技術が際立っているわけでも見せ方が垢抜けているわけでもない。学年や役割的にここまで出来たら上等、というラインを修めてくれる人、という印象。
 なにしろタカラヅカだから、まずきれいであればいい。んでもって、目を覆うほどへたでなければ、二度見するほど破壊的でなければ、下級生時代はアリだと思っている。
 きれいで、そこそこうまいずんちゃんは、まさにその「アリ」の範疇に収まっているため、特別どうこう思ってなかったわけだな。

 で、実力に対して良くも悪くも引っかかりがない分、気になるのは容姿のこと。
 ずんちゃんは……よく、丸くなっていた、よ、ね?
 今回は丸い、今回はきれい、そんな風に見るたびに容姿面について言及していた気がする。
 痩せればきれいなんだから痩せて欲しい、てなことも何度となく書いていたような。
 そうこうしているうちに、ほんとにきれいになったねえ。
 横顔の顎のラインはたぶん、自分ではどうしようもないことなんだろうな、と最近思う。痩せればすっきりするのだと、思い込んでいた時期もありました。脂肪云々ではなく、かちゃやえーちゃんがそうであるように、たぶんきっと、持って生まれたモノなんだろう。
 その顎のラインも、今回はいつもほど気にならなかった。正面顔がきれいだから、誤魔化されちゃった感じ。
 この調子で、ひたすらきれいでいてください。

 技術については、特に発見なし……と、はじめての新公主演で思えるってことは、かえって心強い。舞台度胸あるんだなー、いつもと同じ、と思えるモノをここぞってときに正しく発揮できてるってことだから。
 地に足着いたグスタフ。ゆめゆめしくはなく、だからこそ甘い美貌が活きている、ような。
 破綻なくこつこつ前へ進んでいるんだね。いいなあ、うれしいなあ。


 でもって今はじめて知ったPart.2。
 公式の公演案内の「主な配役」欄で、グスタフ、ソフィア、リリホルンだけ別枠に記載されてたのね。
 ヤコブはその他の中なのね。
 …………ナイわー(笑)。
 どう見てもヤコブ2番手じゃん? 本公演はそれでも、まぁくんが自力で真ん中へぐいぐい入ってきてたから主要人物に見えたけど、新公だと脚本まんま剥き出しだから、ふつーにヤコブ2番手、言い訳出来ないよー(笑)。

 てことで、2番手のヤコブ@そらくん。
 うまい。
 わかってたけど、うまい。
 そらくんのヲヅキさんの役、見られて良かった。芝居が出来る子だからこそ、ヲヅキの役で見たかった。そらくんがどうこの役を演じるのかが、見てみたかった。
 ヲヅキ演じるヤコブの持つ派手さ……というか、強さ?を、そこまで押し出してこない、ざらりとしたヤコブだった。柄が薄い分深い色味になった布みたい。

 わたしのなかでそらくんは、ビジュアル売りの人ではないので……王子様外見は持たないけれど、味のあるいい若手スターさんだと思っている。
 新公主演後の新公で、主役以外をやるスターさんを見るのが好き。主演経験者だからこその余裕でもって舞台を輝かせるの。
 そらくんはいい仕事してるわ~~。


 んで、リリホルン@パッションくん。
 おお、ビジュアル、気合い入れて来たな~~。

 初日にまぁ様の「これでもかっっ!!」というキラキラ王子様っぷりを見て、「ちょ、新公でパッションくんがコレやるの?! いくらなんでもハードル高すぎないか??」と思ったんだが。(余計なお世話)
 ちゃんとキラキラ系にしてくるんだね、タカラジェンヌすげえ。

 わたしの個人的目線で、パッションくんは、星組のまおくんと同カテゴリだ。顔立ちが。
 似てると思うんだけどなー、まおくんとパッションくん。
 そして、まおくんには「頼む、うまくなるかきれいになるか、どっちかだけでもしてくれ!!」と長年思い続けてきた。
 で、最近、まおくんはちゃんときれいになっている。
 同じ系統の顔立ちのまおくんがあんだけきれいになったんだから、パッションくんもそのうちきれいになるんだろうなと思う。
 でもってパッションくんは、最初からすげーうまいんだから、これでまおくんくらいのビジュアルになってくれたら、すげー戦力になると思うんだ。
 でもって今回、キラキラ役を与えられたら、ちゃんとキラキラ系に作ってきた……まおくん化する日は案外近い?

 パッションくんのリリホルンの特徴は、ウザくない(笑)ってことだと思う。
 本役さん、ぬめ~~っとしてるから。クドいから。やだもー、あの花男、しかも谷作品や植爺芝居をずっぽり見込まれて仕込まれて、芸風が無駄に濃いから、リリさんがウザいのね(笑)。(まぁ様好きです!)
 パッションくんはパッションくんなのに、ちゃんと抑えた芝居してる。勘のいい子なんだなと思う。
 でも、その空気読んだ、引いた芝居が、リリホルンを「メイン」から一歩後ずらせているんだと思った。
 まぁ様の「なにがなんでも真ん中へ食らいつくぜ!」芝居、すごかったんだなあ、と。
 パッションくんは脚本通りの仕事をしていたんだね。
 次はもっと、真ん中寄りの芝居を見てみたいな。パッションくんのパッションを、全開にしていいような役を。

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