『エリザベート』を観るのは、ムラでだいもん茶の日に観た以来。
 キキくんのルドルフに至っては、ムラ初日以来だから、ちょー久々になる。

 わたしの周りでは評判のよろしくない『エリザベート』だけど、わたしは『エリザベート』というだけで楽しい。
 あー、やっぱ『エリザベート』好きだわ-。ただもう『エリザベート』を楽しむだけで、ナニが悪いとか不満だとか、考えが至らない。もっと何度でも観られたら不満も出て来るのかもしれないけど、ムラで3回、東宝で1回観るの精一杯で「『エリザベート』だわー、やっぱ好きー、観られてうれしー」が先に来る。
 わたしは『エリザベート』に期待していないんだなあ……という話を、いつかきちんと文章化できるといいな。
 期待していない、というと言葉が悪いが、まあそんなわけで、今回たった4回しか観ていないせいだけでもなく、「千秋楽はここが違った!」とか「ムラに比べてここが深まっていた!」とかも、ナニもない。ただ『エリザベート』を楽しんだ。
 初日にヤな感触に引っかかり、2回目の観劇で「うわ、この人苦手だ!」と思い至った2名についても、3回目に「そーでもないな、なんか薄くなった」と感じた、そのままだった。
 薄い。ゆえに苦手とも特に思わない。こんなもんか、と思う。
 だからあとは、ひたすら『エリザベート』を体験するのみ。観劇というか、体験・体感? 『エリザベート』を浴びる? アタマは使ってない、劇場にいることが重要、的な?(笑)

 てななかで、わたしの思い入れの結果かもしれないが、ゾフィー@いちかの重く抑えた熱演を素晴らしいと思う。
 いちかのすごいところはいろいろあるけど、「組んだ相手を魅力的に見せる」能力がいちばんの強みかなと。
 芝居でもダンスでも、組んだ相手が素敵に見える。男ぶりが上がる。
 あんだけ芝居巧者でありながら、暴走して独りよがりなことをしない。「主役」にならない。
 ヅカの「うまい」と言われる娘役さんって、「**ちゃんが主役だったね」的な、物語を男役から奪ってしまう系の「立ち方」をしたりする。もともと女性主人公モノを男主人公に置き換えたりするのがタカラヅカだから、仕方ない面はあるんだろうけど。
 いちかは大きな役のときも、「主役」にならない。どんだけうまくても、相手をちゃんと魅力的に見せる。
 彼女が真ん中育ちではないこともあるかもしれないが……この能力は、すごいと思う。
 たくさんの男役たちが、いちかの支えを経て、魅力的に独り立ちしていった……。「魅せる」ことを学んでいった。
 いちかというジェンヌひとりのことではなく、そういう意味でも、彼女の卒業は惜しい。
 ゾフィー役は、いちか比であまりいい出来だとはわたしは思ってないんだけど、彼女を真ん中にした重臣ズたちがかわい過ぎる。この「かわいい☆」と思えるほほえましさが、わたしの『エリザベート』体験をアゲてくれてることは確かだ。
 あー、いちかいいなあ。
 いちかと愉快なおじさんたちの話、場面、もっと観たかったよー。ゾフィーとグリュンネ@さおたさんの茶飲み話とか、スカステでいいからおまけ的に作って欲しかったわ。バートイシュルのあとの愚痴大会とかさー(笑)。


 ところでわたし、2階Sドセンにいたわけなんですが。
 だいもんの目線、めっちゃ来るのね!!

 知らなかった……ルキーニこんなに上見てるのかー。

 ミルクとか、ムラではあきらのオトコマエ振りに釘付けだったのに、だいもんと目が合ってそのまま離せなくなっちゃいましたがな!! うっわ~~、これはたまらん!!
 あちこちで「ルキーニ、わたしを見てる?!」と、幸福なカンチガイが出来て、ドキドキでした(笑)。


 『エリザベート』はいいなあ。
 大好きな作品。

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