ふたりの王に胸熱く騒ぐ。@白夜の誓い
2014年11月8日 タカラヅカ 『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』初日観劇。
自分の意識がどこへ向かうのかなんて、まったくわからない。わかってない。
だから、その都度驚くことになる。
思い出したのは、『太王四神記II』だ。
オープニング、少年グスタフが剣で敵をやっつけるのではなく「みんなを守る」……そういう王になるのだと宣言し、その姿と入れ替わりにせり上がってくるグスタフ三世@かなめくんを見て。
王となる宿命を負った少年が実際に王となって現れる、物語の導入部、とてもよくあるお約束の演出。
そこで思い出したのは、タムドク@れおんくんだ。
強い光を持った、颯爽とした若き王。希望と野心にあふれた強き王。
かなめくんが演じたのは、その真の王タムドクのニセモノ……王位簒奪を目論み、結局器の違いに破滅するかなしい凡人ヨン・ホゲの役だった。
初演の花組版では、ホゲ役は王の器を持ちながら宿命の前に敗れる哀しき天才だったが、星組版では、凡人が見てはならない夢を見た悲しさに満ちていた。
ぶっちゃけわたしは、かなめくんのヨン・ホゲが大好物だった。どうあがいたってタムドクと器がちがいまくっているのに、そんなん一目瞭然、むしろわかりすぎてて哀れな域なのに、本人はタムドクに勝ちたいとあがいている……その小物っぷり、空回りっぷり、それでいてとにかく美しい!姿に、きゅんきゅんキタ。
どうあがいてもキミ王の器じゃないよ……いや、相手が悪かったよ……王者ちえ様相手じゃ勝てないって……てな分の悪さもまた萌え要素。
だから、王様のかなめくんがせり上がって来たとき、「おお。ヨン・ホゲだったのに、ついに王様かあ」と感慨深く思った。
その次の瞬間。
振り返ったかなめくんを見て……ぶわっと泣けた。
だから、自分の意識がどこにあるかなんて、わかってなくて。
無意識に、思い出していたわけだ。王者タムドクの顔を。あの晴れがましい強い表情を。
王、グスタフ三世@かなめくんは、かなしいかおをしていた。
哀しい、寂しい顔。
英雄とか王とか、晴れがましい肩書きとは反対に。
これが、凰稀かなめだ。
咆哮する獅子のような王じゃない。
愁いに満ちた苦悩する王なんだ。
ちえちゃんがタムドクで、テルはホゲだった。このふたりが好きだった。萌えだった。
わたしが好きなのは、この凰稀かなめなんだ。
笑っていてもどこか寂しそう、陰のある退廃的な美青年……それが、わたしが見たい凰稀かなめなんだ。
いやあ、オープニングから泣くとか、思ってなかったし。自分でもびびったわー。
てゆーか、ここでヨン・ホゲとか。そんな役をやっていたこと、すっかり忘れてた。
思うに、『銀英伝』がアリだったのも、ラインハルトの最期を知っていることも、大きかったのかも。盟友を失い、孤独のなかで戦い抜き、果てに宿敵すら失い、栄光直前に舞台から去る哀しい英雄だと知っていた……から余計に、かなめくんに合っていたのかも。
みんな違ってみんないい、じゃないけど、かなめくんの陰の魅力は素晴らしいな。
と、最初からとてもテンション上がったのだけど……。
えーと、なんちゅーか、かなめくん初登場のこの瞬間が、もっとも感動MAXで、それ以降は全体的に低空飛行、責任者出て来い(笑)。
いろいろ思うところはあったんだが、どこから突っ込めばいいのやら。
原田くんって、植爺の愛弟子だっけ?
植爺の弟子というと、谷せんせとスズキケイ。植爺遺伝子おそるべし、どんな原作もどんな作品も、全部もれなく植爺テイストになるという。
原田くんには今まで別に、植爺テイストを感じたことがなかったのだけど、今回の作品からは植爺のかほりが、ゆんゆん。
これって植爺作品だっけ? 植爺原案、演出原田くん?
そして、植爺作品ほど嫌悪感もなければ、盛り上がりもない。
減点もないが、加点もない……むーー?
すっげー植爺臭いし、「何故にこうなった!」はてんこ盛りだけど、大丈夫、『愛プレ』よりはマシ!!
植爺DNA全開に植爺弟子が作ったちょー駄作、しかもトップの卒業公演ゆえに破壊力倍増、という点で、スズキケイ作『愛のプレリュード』 を挙げてみる。
他の人の名前を出すのがお門違いというなら、大丈夫、『華やかなりし日々』よりはマシ!!
植爺臭は特に感じなかったけれど、ストーリーのぶっ壊れぶりとキャラクタの卑劣さがとんでもなかった原田くんが作ったちょー駄作、しかもトップの卒業公演ゆえに破壊力倍増、という点で『華日々』 を挙げてみる。
主人公のグスタフ三世がアホの子に見える、ってことをのぞけば、植爺作品や『愛プレ』のような嫌悪感はないから、ぜんぜんOKな公演かなあ。(OKの基準値が低すぎですよ、こあらさん!!笑)
とにかく、かなめ様が美しいです。
自分の意識がどこへ向かうのかなんて、まったくわからない。わかってない。
だから、その都度驚くことになる。
思い出したのは、『太王四神記II』だ。
オープニング、少年グスタフが剣で敵をやっつけるのではなく「みんなを守る」……そういう王になるのだと宣言し、その姿と入れ替わりにせり上がってくるグスタフ三世@かなめくんを見て。
王となる宿命を負った少年が実際に王となって現れる、物語の導入部、とてもよくあるお約束の演出。
そこで思い出したのは、タムドク@れおんくんだ。
強い光を持った、颯爽とした若き王。希望と野心にあふれた強き王。
かなめくんが演じたのは、その真の王タムドクのニセモノ……王位簒奪を目論み、結局器の違いに破滅するかなしい凡人ヨン・ホゲの役だった。
初演の花組版では、ホゲ役は王の器を持ちながら宿命の前に敗れる哀しき天才だったが、星組版では、凡人が見てはならない夢を見た悲しさに満ちていた。
ぶっちゃけわたしは、かなめくんのヨン・ホゲが大好物だった。どうあがいたってタムドクと器がちがいまくっているのに、そんなん一目瞭然、むしろわかりすぎてて哀れな域なのに、本人はタムドクに勝ちたいとあがいている……その小物っぷり、空回りっぷり、それでいてとにかく美しい!姿に、きゅんきゅんキタ。
どうあがいてもキミ王の器じゃないよ……いや、相手が悪かったよ……王者ちえ様相手じゃ勝てないって……てな分の悪さもまた萌え要素。
だから、王様のかなめくんがせり上がって来たとき、「おお。ヨン・ホゲだったのに、ついに王様かあ」と感慨深く思った。
その次の瞬間。
振り返ったかなめくんを見て……ぶわっと泣けた。
だから、自分の意識がどこにあるかなんて、わかってなくて。
無意識に、思い出していたわけだ。王者タムドクの顔を。あの晴れがましい強い表情を。
王、グスタフ三世@かなめくんは、かなしいかおをしていた。
哀しい、寂しい顔。
英雄とか王とか、晴れがましい肩書きとは反対に。
これが、凰稀かなめだ。
咆哮する獅子のような王じゃない。
愁いに満ちた苦悩する王なんだ。
ちえちゃんがタムドクで、テルはホゲだった。このふたりが好きだった。萌えだった。
わたしが好きなのは、この凰稀かなめなんだ。
笑っていてもどこか寂しそう、陰のある退廃的な美青年……それが、わたしが見たい凰稀かなめなんだ。
いやあ、オープニングから泣くとか、思ってなかったし。自分でもびびったわー。
てゆーか、ここでヨン・ホゲとか。そんな役をやっていたこと、すっかり忘れてた。
思うに、『銀英伝』がアリだったのも、ラインハルトの最期を知っていることも、大きかったのかも。盟友を失い、孤独のなかで戦い抜き、果てに宿敵すら失い、栄光直前に舞台から去る哀しい英雄だと知っていた……から余計に、かなめくんに合っていたのかも。
みんな違ってみんないい、じゃないけど、かなめくんの陰の魅力は素晴らしいな。
と、最初からとてもテンション上がったのだけど……。
えーと、なんちゅーか、かなめくん初登場のこの瞬間が、もっとも感動MAXで、それ以降は全体的に低空飛行、責任者出て来い(笑)。
いろいろ思うところはあったんだが、どこから突っ込めばいいのやら。
原田くんって、植爺の愛弟子だっけ?
植爺の弟子というと、谷せんせとスズキケイ。植爺遺伝子おそるべし、どんな原作もどんな作品も、全部もれなく植爺テイストになるという。
原田くんには今まで別に、植爺テイストを感じたことがなかったのだけど、今回の作品からは植爺のかほりが、ゆんゆん。
これって植爺作品だっけ? 植爺原案、演出原田くん?
そして、植爺作品ほど嫌悪感もなければ、盛り上がりもない。
減点もないが、加点もない……むーー?
すっげー植爺臭いし、「何故にこうなった!」はてんこ盛りだけど、大丈夫、『愛プレ』よりはマシ!!
植爺DNA全開に植爺弟子が作ったちょー駄作、しかもトップの卒業公演ゆえに破壊力倍増、という点で、スズキケイ作『愛のプレリュード』 を挙げてみる。
他の人の名前を出すのがお門違いというなら、大丈夫、『華やかなりし日々』よりはマシ!!
植爺臭は特に感じなかったけれど、ストーリーのぶっ壊れぶりとキャラクタの卑劣さがとんでもなかった原田くんが作ったちょー駄作、しかもトップの卒業公演ゆえに破壊力倍増、という点で『華日々』 を挙げてみる。
主人公のグスタフ三世がアホの子に見える、ってことをのぞけば、植爺作品や『愛プレ』のような嫌悪感はないから、ぜんぜんOKな公演かなあ。(OKの基準値が低すぎですよ、こあらさん!!笑)
とにかく、かなめ様が美しいです。
コメント