若きプリンス登場!!@Shall we ダンス?
2014年1月4日 タカラヅカ ムラで翔くん演じるアルバートを観たとき、いちばん引っかかったのは、「競技ダンス界の若きプリンス」という、肩書きだ。
若き……??
プリンス……??
どっちも、まっつには似合わない言葉。
代役の翔くんのために、急遽変更になった台詞かな。本来は「競技ダンス界のキング」とか、「エンペラー」とか、なんつーかこう、もっとずっしりとした……よーするに、若くない印象の単語だったとか?
アルバート紹介の台詞、そのままなんだろうか。
プリンスはしょうがないとしても(えっ)、その前の「若き」は取られてるとか?
翔くんは「若きプリンス」で、まっつが「若き」なしのただの「プリンス」だとしてもなんだかなーだし、かといって翔くんと同じ「若きプリンス」と言われてもどうよだし、どっちにしろアレだわなあ。
そう思ってたんですよ。
それが、『Shall we ダンス?』東宝初日。
アルバートさんが、ちゃんと若かった。
台詞はそのまま、「若きプリンス」。
そしてそう紹介されるアルバートは、ちゃんと若者だった。
まつださんが、若返ってる!!
アンドレやっても原作通りの三十路キャラだったまつださん(月組のアンドレがハタチそこそこっぽいから余計にアダルトに見えた?)。おっさん役が得意なまつださん。
そうだ、そーいや1年前は、若い若い恭太郎さんやってたっけ。若い役も出来るんだった。
まっつ=おっさん、と思いこむのはやめなさい。
と、反省しました。
まっつ、若い。
金色+前髪最強。リアルに王子様。
登場した瞬間、「美しい人」だとわかる。
アルバートの初登場はダンスパーティのエキシビションなので、そこでは純粋にビジュアルの美しさとダンスの格好良さ、そしてだだ漏れる色気(笑)に圧倒される。
が。
問題は、そのあと。
ふつーに芝居になってからだ。アルバートが「若い」のは。
動く。
表情が。
「トップダンサー」として君臨している落ち着きというか、自信はナチュラルにある。
その上で、感情の動きが、若い。
翔くんのアルバートが表情固定って感じに落ち着きや重さを出そうとしていたのと反対に、まっつのアルバートは表情がよく動き、軽快だ。ふたりの学年や経験値、持ち味の違いによるものだけど、この役作りの違いはおもしろい。
最初に「アルバートさん、若い!」とびっくりして。
次に思ったことは。
アルバートさんって、まともな人だ。
トップダンサーと言われる人で。競技会では審査員なんかしちゃう立場の人で。
もっと天狗になってもいい……というか、そういうキャラクタでも、あり得ると思うんだ。
エラ@ちぎくんに対しても、台詞だけ拾うと「上から説教している」みたいだし。エラの父@香音くんと同じ意味のことを言ってるわけだしね。
だけどエラに対しても「説教」ではなく「提案」している。かたくなに心を閉ざした彼女の目線を、「ん?」ってのぞき込む感じで。
そして、ミハエル@きんぐが騒動を起こしたとき、とても、ニュートラルに話を聞いている。
ミハエルは失礼極まりない男だけど、彼をどう思うかは、立ち位置によって違うと思う。
ミハエルに振られるバーバラ@せしるや、バカにされるドニー@ともみんたちへたっぴトリオと、彼らに感情移入して観ているわたしたちにとっては、頭ごなしにひどいことを言うイヤな奴。
でも、アルバートさんにとっては、同じステージに立っている仲間だよね。
エキシビションで一緒に踊ってたもん。一緒に練習して、このテの仕事を何度も一緒にしてきてるんだろうさ。同門の仲間とかかも。
ひでーことを言うミハエルを、アルバートは最初「やれやれ」って感じに見ている。良くは思ってないし、同調もしてないけど、一方的に糺弾するような様子はない。「静観」している。
たぶん、ミハエルがああいう男だってことを、知ってるんだ。
普段からミハエルは同じよーなことを言ってるんだろう。
そしてたぶん、ミハエルがその言葉を裏切らないだけの実力や情熱を、ダンスに対して持っていることも、知っている。
だから「ったく、またか」って感じに騒ぎを眺めてる。
この一歩引いて眺めているときが、また「若い」。浮かべている表情が、ミハエルと同世代の若者なのな。テーブルにもたれかかったりして、行儀悪いし。
でも、ミハエルの言葉が過ぎるとなると、ちょっと眉をひそめる。ミハエルの情熱と、他のダンサーの存在を否定することは別だから。
で、バーバラが倒れると途端あわてるし。
病院で、バーバラの娘@桃ひなが「倒れるまでがんばるくらい、ダンスが好き」な母親を語る言葉を、とても殊勝な顔して聞いてるし。
「違うことと優劣は関係ない」……そう考えている彼は、ダンスを愛する心が同じであれば、うまいへたで差別したりしない。倒れるほどダンスが好きで打ち込んでいる、バーバラを肯定している。優劣で否定したミハエルとは違い。
で、この病院で、アルバートさんは上着を脱いでいる。
ここがまた、ポイント。彼の「まともさ」の。
パーティ会場からやってきたわけだから、みんな派手な格好をしている。なかでも、エキシビションのセンターで踊っていたアルバートが着ているのは、舞台衣装だ。エラに「そんな格好」呼ばわり(笑)された、アイドル衣装。
病院では、浮くわ。だから、脱ぐわ。
なんてまともな思考回路なの。
……もっとも、上着を脱いだところで、中に着ているのも舞台衣装のてらてら派手シャツだから、チャラさが上がってしまってるんだけど(笑)。
心の動きが、素直で、無理がない。
アルバートという人となりが、わかる。
やだこの役、楽しい?
なんかいろいろと?
と、わくわくしつつ、次の登場場面へ。
若き……??
プリンス……??
どっちも、まっつには似合わない言葉。
代役の翔くんのために、急遽変更になった台詞かな。本来は「競技ダンス界のキング」とか、「エンペラー」とか、なんつーかこう、もっとずっしりとした……よーするに、若くない印象の単語だったとか?
アルバート紹介の台詞、そのままなんだろうか。
プリンスはしょうがないとしても(えっ)、その前の「若き」は取られてるとか?
翔くんは「若きプリンス」で、まっつが「若き」なしのただの「プリンス」だとしてもなんだかなーだし、かといって翔くんと同じ「若きプリンス」と言われてもどうよだし、どっちにしろアレだわなあ。
そう思ってたんですよ。
それが、『Shall we ダンス?』東宝初日。
アルバートさんが、ちゃんと若かった。
台詞はそのまま、「若きプリンス」。
そしてそう紹介されるアルバートは、ちゃんと若者だった。
まつださんが、若返ってる!!
アンドレやっても原作通りの三十路キャラだったまつださん(月組のアンドレがハタチそこそこっぽいから余計にアダルトに見えた?)。おっさん役が得意なまつださん。
そうだ、そーいや1年前は、若い若い恭太郎さんやってたっけ。若い役も出来るんだった。
まっつ=おっさん、と思いこむのはやめなさい。
と、反省しました。
まっつ、若い。
金色+前髪最強。リアルに王子様。
登場した瞬間、「美しい人」だとわかる。
アルバートの初登場はダンスパーティのエキシビションなので、そこでは純粋にビジュアルの美しさとダンスの格好良さ、そしてだだ漏れる色気(笑)に圧倒される。
が。
問題は、そのあと。
ふつーに芝居になってからだ。アルバートが「若い」のは。
動く。
表情が。
「トップダンサー」として君臨している落ち着きというか、自信はナチュラルにある。
その上で、感情の動きが、若い。
翔くんのアルバートが表情固定って感じに落ち着きや重さを出そうとしていたのと反対に、まっつのアルバートは表情がよく動き、軽快だ。ふたりの学年や経験値、持ち味の違いによるものだけど、この役作りの違いはおもしろい。
最初に「アルバートさん、若い!」とびっくりして。
次に思ったことは。
アルバートさんって、まともな人だ。
トップダンサーと言われる人で。競技会では審査員なんかしちゃう立場の人で。
もっと天狗になってもいい……というか、そういうキャラクタでも、あり得ると思うんだ。
エラ@ちぎくんに対しても、台詞だけ拾うと「上から説教している」みたいだし。エラの父@香音くんと同じ意味のことを言ってるわけだしね。
だけどエラに対しても「説教」ではなく「提案」している。かたくなに心を閉ざした彼女の目線を、「ん?」ってのぞき込む感じで。
そして、ミハエル@きんぐが騒動を起こしたとき、とても、ニュートラルに話を聞いている。
ミハエルは失礼極まりない男だけど、彼をどう思うかは、立ち位置によって違うと思う。
ミハエルに振られるバーバラ@せしるや、バカにされるドニー@ともみんたちへたっぴトリオと、彼らに感情移入して観ているわたしたちにとっては、頭ごなしにひどいことを言うイヤな奴。
でも、アルバートさんにとっては、同じステージに立っている仲間だよね。
エキシビションで一緒に踊ってたもん。一緒に練習して、このテの仕事を何度も一緒にしてきてるんだろうさ。同門の仲間とかかも。
ひでーことを言うミハエルを、アルバートは最初「やれやれ」って感じに見ている。良くは思ってないし、同調もしてないけど、一方的に糺弾するような様子はない。「静観」している。
たぶん、ミハエルがああいう男だってことを、知ってるんだ。
普段からミハエルは同じよーなことを言ってるんだろう。
そしてたぶん、ミハエルがその言葉を裏切らないだけの実力や情熱を、ダンスに対して持っていることも、知っている。
だから「ったく、またか」って感じに騒ぎを眺めてる。
この一歩引いて眺めているときが、また「若い」。浮かべている表情が、ミハエルと同世代の若者なのな。テーブルにもたれかかったりして、行儀悪いし。
でも、ミハエルの言葉が過ぎるとなると、ちょっと眉をひそめる。ミハエルの情熱と、他のダンサーの存在を否定することは別だから。
で、バーバラが倒れると途端あわてるし。
病院で、バーバラの娘@桃ひなが「倒れるまでがんばるくらい、ダンスが好き」な母親を語る言葉を、とても殊勝な顔して聞いてるし。
「違うことと優劣は関係ない」……そう考えている彼は、ダンスを愛する心が同じであれば、うまいへたで差別したりしない。倒れるほどダンスが好きで打ち込んでいる、バーバラを肯定している。優劣で否定したミハエルとは違い。
で、この病院で、アルバートさんは上着を脱いでいる。
ここがまた、ポイント。彼の「まともさ」の。
パーティ会場からやってきたわけだから、みんな派手な格好をしている。なかでも、エキシビションのセンターで踊っていたアルバートが着ているのは、舞台衣装だ。エラに「そんな格好」呼ばわり(笑)された、アイドル衣装。
病院では、浮くわ。だから、脱ぐわ。
なんてまともな思考回路なの。
……もっとも、上着を脱いだところで、中に着ているのも舞台衣装のてらてら派手シャツだから、チャラさが上がってしまってるんだけど(笑)。
心の動きが、素直で、無理がない。
アルバートという人となりが、わかる。
やだこの役、楽しい?
なんかいろいろと?
と、わくわくしつつ、次の登場場面へ。
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