彼は、赤い唇で歌う。@第二章
2013年10月14日 タカラヅカ 『第二章』千秋楽観劇。
諸事情あって、初日を観たっきり、次がいきなり千秋楽という。
『おかしな二人』も初日・千秋楽を観た。そのときよりも、さらにくずれたというかこなれたというか、「タカラヅカ」っぽくなった印象だった。舞台が。
ニール・サイモン原作だから、初日に作り上げたカタチが最大限のアレンジ、それ以上はくずしちゃいけないのかと勝手に思ってたから、「ここまでやっていいんだ」というのが、新たな発見。
星組っぽい崩し方だなと思ったので、エマさんがいることが大きいのかもしれない。
初日に引っかかった部分は、ほんとに「わたし、ナニに引っかかってたんだろう?」と首をかしげるくらい、なんともなくなってた。うーん、構えすぎてたのかなあ。
苦手な海外翻訳物、苦手なイシダせんせ、ということで、神経質になりすぎてたかもな、初日は。
だからもうあとは、とてもクリアーに、世界に酔うことが出来た。
2回目だからか、引っかかりがなくなった分濃さも減ったのか、初日ほど泣きまくることはなかった。
ただ、ひとつひとつの台詞や、会話のやり取りを味わい、トド様の表情を眺めていた。
ストーリーがわかっているから、台詞を言う人を追う必要はない。
存分に、トド様を見る。
台詞がなく、話を聞いているだけ、電話の受話器を握っているだけの彼の芝居を、凝視した。
その細かい表情の変化、感情の揺れを。
追いかけた。
やっぱこうして見ると、トド様年取ったなと思う。
でも、加齢も含めてなお、彼を魅力的だと思うんだ。
揺れる。
そう表記するしかないほど、心が動いているのが見える。
ジェニファー@ねねちゃんの言葉を聴き入っているときが、顕著。
ひとの心は固まってなどおらず、絶えず揺れている。
それが、わかる。見える。
彼女の言葉のひとつひとつに、新鮮な動きを見せている。
水面の光が、世界を映した色が、ちらちらとまたたき、変わり続けるように。
4人の出演者。
4人ともが個性的で、魅力的で、なんだかすごく愛しい。
バウホールだからかな、こう、きゅっと手のひらの上に載せて、抱え込みたいような。
空気が濃い。小さくキューブ状に凝縮された、とっておきの空間。
フィナーレのはじけっぷりの楽しさってば。
ええ、ねね様登場にきゃーきゃーになりましたよ、わかっていても! きゃーねね様すてきぃぃ!!
エマさんとわかばちゃんのデュエットのクサさも大好物だ!(笑)
フィナーレ、赤い口紅のトド様を見て、うっわー、タカラヅカやなあ、と思った。
芝居中のジョージはもちろん、こんなどぎつい色の唇はしていない。
ナチュラルな色の唇で、十分魅力的な姿なのに。
フィナーレでは、これでもかという、口紅。
べつに、こんな色付ける必要ないのに。トド様なら、フィナーレの派手さに負けてないのに。
そう思っても、赤い唇で「男」を演じる姿に、わくわくする。
どんだけ不自然でも、正気に返って考えると変なことでも。
だって、それが「タカラヅカ」だもの!
ヒャッホウなキモチになる。
いいぞいいぞトドロキユウ。いいぞいいぞタカラヅカ。
タカラヅカってすごいな、タカラヅカっていいな。
そう思う。
赤い口紅のままで、ラストはジョージっぽく演じて、幕が閉まる。
ジョージはあんな唇してないのに。
それでも、「芝居」に入ったトド様は、ちゃんと「男」で。赤い唇でも、違和感なくて。
ああもう、好きだなと思う。
楽しかった。
いい舞台、いい公演だった。
タカラヅカってほんと面白い。
諸事情あって、初日を観たっきり、次がいきなり千秋楽という。
『おかしな二人』も初日・千秋楽を観た。そのときよりも、さらにくずれたというかこなれたというか、「タカラヅカ」っぽくなった印象だった。舞台が。
ニール・サイモン原作だから、初日に作り上げたカタチが最大限のアレンジ、それ以上はくずしちゃいけないのかと勝手に思ってたから、「ここまでやっていいんだ」というのが、新たな発見。
星組っぽい崩し方だなと思ったので、エマさんがいることが大きいのかもしれない。
初日に引っかかった部分は、ほんとに「わたし、ナニに引っかかってたんだろう?」と首をかしげるくらい、なんともなくなってた。うーん、構えすぎてたのかなあ。
苦手な海外翻訳物、苦手なイシダせんせ、ということで、神経質になりすぎてたかもな、初日は。
だからもうあとは、とてもクリアーに、世界に酔うことが出来た。
2回目だからか、引っかかりがなくなった分濃さも減ったのか、初日ほど泣きまくることはなかった。
ただ、ひとつひとつの台詞や、会話のやり取りを味わい、トド様の表情を眺めていた。
ストーリーがわかっているから、台詞を言う人を追う必要はない。
存分に、トド様を見る。
台詞がなく、話を聞いているだけ、電話の受話器を握っているだけの彼の芝居を、凝視した。
その細かい表情の変化、感情の揺れを。
追いかけた。
やっぱこうして見ると、トド様年取ったなと思う。
でも、加齢も含めてなお、彼を魅力的だと思うんだ。
揺れる。
そう表記するしかないほど、心が動いているのが見える。
ジェニファー@ねねちゃんの言葉を聴き入っているときが、顕著。
ひとの心は固まってなどおらず、絶えず揺れている。
それが、わかる。見える。
彼女の言葉のひとつひとつに、新鮮な動きを見せている。
水面の光が、世界を映した色が、ちらちらとまたたき、変わり続けるように。
4人の出演者。
4人ともが個性的で、魅力的で、なんだかすごく愛しい。
バウホールだからかな、こう、きゅっと手のひらの上に載せて、抱え込みたいような。
空気が濃い。小さくキューブ状に凝縮された、とっておきの空間。
フィナーレのはじけっぷりの楽しさってば。
ええ、ねね様登場にきゃーきゃーになりましたよ、わかっていても! きゃーねね様すてきぃぃ!!
エマさんとわかばちゃんのデュエットのクサさも大好物だ!(笑)
フィナーレ、赤い口紅のトド様を見て、うっわー、タカラヅカやなあ、と思った。
芝居中のジョージはもちろん、こんなどぎつい色の唇はしていない。
ナチュラルな色の唇で、十分魅力的な姿なのに。
フィナーレでは、これでもかという、口紅。
べつに、こんな色付ける必要ないのに。トド様なら、フィナーレの派手さに負けてないのに。
そう思っても、赤い唇で「男」を演じる姿に、わくわくする。
どんだけ不自然でも、正気に返って考えると変なことでも。
だって、それが「タカラヅカ」だもの!
ヒャッホウなキモチになる。
いいぞいいぞトドロキユウ。いいぞいいぞタカラヅカ。
タカラヅカってすごいな、タカラヅカっていいな。
そう思う。
赤い口紅のままで、ラストはジョージっぽく演じて、幕が閉まる。
ジョージはあんな唇してないのに。
それでも、「芝居」に入ったトド様は、ちゃんと「男」で。赤い唇でも、違和感なくて。
ああもう、好きだなと思う。
楽しかった。
いい舞台、いい公演だった。
タカラヅカってほんと面白い。
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