役替わり初日。@風と共に去りぬ
2013年10月12日 タカラヅカ さあて役替わり初日だ、と張り切って行った『風と共に去りぬ』Bパターン。
すでにAパターンは2回観劇、キャストにも世界観にも馴染みができたわ、大丈夫。すんなり入っていけるはず!と。
えーと。
とりあえず、感心したことは、まぁくんの、貴公子らしさ。
ああ、真ん中として育ってきた子なんだ。そう、すとんと納得出来るアシュレだった。
9年前、華々しくスター!としていきなり新公主演して、スポットライトの当たるところへ出てきたまぁくん。それからいろいろ遠回りしたり伸び悩んだりしていたけれど、彼の通ってきた道は、彼をこういうところに導いてきたんだな、と思わせてくれた。
アシュレってほんと難しいばっかで旨味のナイ役。
それを、出来る範囲で端正に演じる……その出来る範囲ってのは役者の実力のことではなくて、このクソ脚本とクソ演出の中で、って意味……脚本通りだったら、ただの嫌なヤツだもんよ……。
そのクソ難しいハードルに挑むには、正統派の貴公子力が必要なんだなと。
期待していた以上にちゃんとアシュレで、心から拍手しました。
ルネ@ともちんは、……やっぱ役不足だああ。
なつかしかったけれど。
その昔、宙組に女帝夫婦が君臨しており、彼ら以外は「動く大道具」「歌う背景」と言われていた時代があった。
その頃、こうやって「他のモブより台詞が多い」程度のともちんを、オペラで追いかけていたっけ。
まっすぐな持ち味が、大きな身体とおおらかさと相まって、モブの中でもやわらかい空気をまとっていた。
あの頃みたいだ……。
でも、この学年で、しかも退団公演で、10年前みたいな扱いってのは……悲しい。
年輪を、濃い役を重ねてきた分、昔のようなやわらかさはなくなっている。
脇の好青年を演じてなお、ともちんは濃い。
そして、ルネという役に、その濃さは必要ないと思う……。無駄にひっかかる芝居というか、うーん……。
それでも、ルネをオペラで追いかけていたので、バザーのときとか、ルネとその恋人のメイベルがどう移動してどこにいるか、ふたりでなにをしているのか、通算3回目の観劇ではじめてわかった(笑)。
メイベル@せーこちゃんとのカップルは、かわいい。
バザーのところは、ほんとかわいいなあ。舞台奥でふたりで仲良くしているところとか、観ていてにまにましてしまう。
2幕のコーラスも美しかった。歌える人が中心になると、コーラスもきれいだなあ。
まあ、せーこちゃんクラスの女役さんが、今さらメイベルをやっているのは、ともちんがルネをやる以上に違和感があるっちゃーあるんですが。
そして、ともちんとせーこのカップルなら、清純な若者カップルより、『モンテ・クリスト伯』の悪役カップルの方がはるかにどきどき、萌えたぎるんですが。
それでも、最後の公演で恋人が、相手役がいる役だったのは、救いだなと思う。
芝居は覚悟していたので、出番が少なくても持ちこたえられたけど、フィナーレの出番の少なさと、パレードの階段降りはなかなかに堪えました。
でも、いちばんキたのは、銀橋の並び順だわ。
ここまでやっておいて、言い訳のようにまぁくんより内側なの。
なんかすごく、苦しくなった。
スカーレットII@うららちゃんは……男役さんに見えた。
ああ、BバージョンはスカーレットもスカーレットIIも男役さんなのね。すーっとそう思って、いやいやいやいや、チガウって!と、自分で突っ込んだ。
メイベルやってるときは、そうは思わなかったのに……。
かいちゃんスカーレットと並ぶと、なんか込み上げてくるオカマ感……。スカーレットがふたりともオカマ……。
や、男役の女装はそのオカマっぷりも楽しむものだから、それはそれでいいんだけど、えっと、うららちゃんは……いいのか?
スカーレットとスカーレットIIは「わたしとアナタは裏表」だから、あえてオカマ風に演じているのかもしれん。
スカIIだけが匂い立つようにいい女だと、「裏表」設定が壊れてしまうから。
で。
主役のスカーレット@かいちゃんは。
えっと……。
『風と共に去りぬ』って、やっぱどうしても、スカーレットが主役になってしまうわけで。
真ん中経験のない人が、ある日突然主役に抜擢!ってのは、わくわくするドラマだけど……やっぱそれは、ドラマの中だけにあり得ること、であるべきなのかなあ。
この実力で、大劇場公演の真ん中は……きついわ……。
歌がヘタとか、女の所作がとか声がとか、そーゆー問題じゃなくて。
なんかかなり基本的な、根本的なところから、大変なことに。
わたしに愛が足りないだけなのかもしれん、ヅカファンならオールオッケーであるべきなのかもしれん。
でもわたし、やっぱ大劇場公演には、夢を持っているので。タカラヅカのトップスターというものには、夢を持っているので。
「誰でも出来る」ものには、なってほしくない……。
バウホールなら良いんだ。ファンアイテムだから、ファンが楽しければそれで。
新公ならいいんだ。だって新公だもの。
でも、大劇場本公演ってのは、チガウんだ。
無名の新人特出とか研1抜擢とか、謎なことをいろいろして、劇団自らブランドに傷つけまくりだけどさ。
そして、抜擢されたジェンヌさんはみんな、すごくすごくがんばってるんだけどさ。それはわかってるんだけどさ。
でも、謎な配役をするたびに、ついて行けなかったよ。わたし、アタマ固いからなあ。
今回も、やっぱついて行けないみたいだ。
経験がないのは仕方のないことだけど、経験がない、真ん中修行をしていない、というのなら、せめて技術だけでも、カチャか夢華さんレベルには持っていてもらわないと、きついっす……。
ごめんよぉ。
でも、わたしが観たのは初日だから。
きっと経験を積んで、どんどん良くなっていくんだと思う。
かいちゃんにとっても、宙組にとっても、ファンにとっても、良い舞台になりますように。
すでにAパターンは2回観劇、キャストにも世界観にも馴染みができたわ、大丈夫。すんなり入っていけるはず!と。
えーと。
とりあえず、感心したことは、まぁくんの、貴公子らしさ。
ああ、真ん中として育ってきた子なんだ。そう、すとんと納得出来るアシュレだった。
9年前、華々しくスター!としていきなり新公主演して、スポットライトの当たるところへ出てきたまぁくん。それからいろいろ遠回りしたり伸び悩んだりしていたけれど、彼の通ってきた道は、彼をこういうところに導いてきたんだな、と思わせてくれた。
アシュレってほんと難しいばっかで旨味のナイ役。
それを、出来る範囲で端正に演じる……その出来る範囲ってのは役者の実力のことではなくて、このクソ脚本とクソ演出の中で、って意味……脚本通りだったら、ただの嫌なヤツだもんよ……。
そのクソ難しいハードルに挑むには、正統派の貴公子力が必要なんだなと。
期待していた以上にちゃんとアシュレで、心から拍手しました。
ルネ@ともちんは、……やっぱ役不足だああ。
なつかしかったけれど。
その昔、宙組に女帝夫婦が君臨しており、彼ら以外は「動く大道具」「歌う背景」と言われていた時代があった。
その頃、こうやって「他のモブより台詞が多い」程度のともちんを、オペラで追いかけていたっけ。
まっすぐな持ち味が、大きな身体とおおらかさと相まって、モブの中でもやわらかい空気をまとっていた。
あの頃みたいだ……。
でも、この学年で、しかも退団公演で、10年前みたいな扱いってのは……悲しい。
年輪を、濃い役を重ねてきた分、昔のようなやわらかさはなくなっている。
脇の好青年を演じてなお、ともちんは濃い。
そして、ルネという役に、その濃さは必要ないと思う……。無駄にひっかかる芝居というか、うーん……。
それでも、ルネをオペラで追いかけていたので、バザーのときとか、ルネとその恋人のメイベルがどう移動してどこにいるか、ふたりでなにをしているのか、通算3回目の観劇ではじめてわかった(笑)。
メイベル@せーこちゃんとのカップルは、かわいい。
バザーのところは、ほんとかわいいなあ。舞台奥でふたりで仲良くしているところとか、観ていてにまにましてしまう。
2幕のコーラスも美しかった。歌える人が中心になると、コーラスもきれいだなあ。
まあ、せーこちゃんクラスの女役さんが、今さらメイベルをやっているのは、ともちんがルネをやる以上に違和感があるっちゃーあるんですが。
そして、ともちんとせーこのカップルなら、清純な若者カップルより、『モンテ・クリスト伯』の悪役カップルの方がはるかにどきどき、萌えたぎるんですが。
それでも、最後の公演で恋人が、相手役がいる役だったのは、救いだなと思う。
芝居は覚悟していたので、出番が少なくても持ちこたえられたけど、フィナーレの出番の少なさと、パレードの階段降りはなかなかに堪えました。
でも、いちばんキたのは、銀橋の並び順だわ。
ここまでやっておいて、言い訳のようにまぁくんより内側なの。
なんかすごく、苦しくなった。
スカーレットII@うららちゃんは……男役さんに見えた。
ああ、BバージョンはスカーレットもスカーレットIIも男役さんなのね。すーっとそう思って、いやいやいやいや、チガウって!と、自分で突っ込んだ。
メイベルやってるときは、そうは思わなかったのに……。
かいちゃんスカーレットと並ぶと、なんか込み上げてくるオカマ感……。スカーレットがふたりともオカマ……。
や、男役の女装はそのオカマっぷりも楽しむものだから、それはそれでいいんだけど、えっと、うららちゃんは……いいのか?
スカーレットとスカーレットIIは「わたしとアナタは裏表」だから、あえてオカマ風に演じているのかもしれん。
スカIIだけが匂い立つようにいい女だと、「裏表」設定が壊れてしまうから。
で。
主役のスカーレット@かいちゃんは。
えっと……。
『風と共に去りぬ』って、やっぱどうしても、スカーレットが主役になってしまうわけで。
真ん中経験のない人が、ある日突然主役に抜擢!ってのは、わくわくするドラマだけど……やっぱそれは、ドラマの中だけにあり得ること、であるべきなのかなあ。
この実力で、大劇場公演の真ん中は……きついわ……。
歌がヘタとか、女の所作がとか声がとか、そーゆー問題じゃなくて。
なんかかなり基本的な、根本的なところから、大変なことに。
わたしに愛が足りないだけなのかもしれん、ヅカファンならオールオッケーであるべきなのかもしれん。
でもわたし、やっぱ大劇場公演には、夢を持っているので。タカラヅカのトップスターというものには、夢を持っているので。
「誰でも出来る」ものには、なってほしくない……。
バウホールなら良いんだ。ファンアイテムだから、ファンが楽しければそれで。
新公ならいいんだ。だって新公だもの。
でも、大劇場本公演ってのは、チガウんだ。
無名の新人特出とか研1抜擢とか、謎なことをいろいろして、劇団自らブランドに傷つけまくりだけどさ。
そして、抜擢されたジェンヌさんはみんな、すごくすごくがんばってるんだけどさ。それはわかってるんだけどさ。
でも、謎な配役をするたびに、ついて行けなかったよ。わたし、アタマ固いからなあ。
今回も、やっぱついて行けないみたいだ。
経験がないのは仕方のないことだけど、経験がない、真ん中修行をしていない、というのなら、せめて技術だけでも、カチャか夢華さんレベルには持っていてもらわないと、きついっす……。
ごめんよぉ。
でも、わたしが観たのは初日だから。
きっと経験を積んで、どんどん良くなっていくんだと思う。
かいちゃんにとっても、宙組にとっても、ファンにとっても、良い舞台になりますように。
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