愛と勇気を胸に抱き。@Mr. Swing!
2013年9月23日 タカラヅカ すみません、千秋楽までわかってませんでした。
『Mr. Swing!』中詰め、みりおくんの役が「新入りセイラー」であることの意味。
千秋楽、「もう新入りじゃないもん!」と返すみりおくんに、はじめて「あ、そーゆー意味」と気づきました。
オギーコピーと言われ続けた稲葉くん。
最近はあまりオギーっぽくなく、むしろすでに「いなばっちってこうだよね」的な色を良くも悪くも確立してきていたので、忘れてた。
『TUXEDO JAZZ』をやりたかったのか!
組替えで戻って来たえりたんを銀橋でみわっちが迎える演出、初日はえりたんが花道で服に付いた雪を払い、みわっちに花をもらう、それが千秋楽ではえりたんがみわっちに扇を渡し、次のみわっちの主演公演『舞姫』につないだ……アレ。
組替えではじめて花組の大劇場舞台、ショーの舞台に立つみりおくんに、先輩のまりんとタソから「新入り」と呼ばせ、千秋楽に「もう新入りじゃない」とみりおくんに返させる……「組替え」をショーに取り入れたんだ。オギーの『TUXEDO JAZZ』みたいに。
で、それをやりたいがために中詰めは船上パーティなの……?
この中詰めがなかなか微妙で。
いやその、耳馴染みのある「In the Mood」のアレンジだけでガンガン進めるのはいいんだけど、……船上である意味あるの?
てゆーかさー。
なんでターバンなのよ。
船上パーティとなんの関係が? 途中で設定忘れてないか?
新入りセイラーの話はどうなった?
や、ストーリーを期待するわけじゃなくてな。
ただ単に、いなばっちのターバン好き入りましたー、てだけよね?
ターバンの似合う日本人は稀なんだから、そんな難易度高いことを無理にさせなくていいのにー。
てゆーかだいもんターバン似合わない……余計に頭部がでかく見えるよー。顔がでかく見えるよー。カリンチョさんのターバン姿を思い出して、ちょっとなつかしいんだけどー(笑)。
楽近くからみーちゃんとらんとむの投げキスとかいろいろあったけれど、千秋楽はふたりの抱擁付き。
くそー、ターバンいらねー!(笑)
中詰めを黒タキと地髪に変えてくれたら完璧なのに、と仲間内でずっと言ってたなー。
花男はやっぱ黒タキですよー。
女装役替わりは3パターンとも観ました。
わたしはアキラ子ちゃんがいちばん好みでした。いやその、どの子もオカマで、美女度ではなく消去法で(笑)。
あきらは期待に違わぬオカマっぷり、キキくんは期待に反してキキくんってだけの姿、そして最後のホープ(希望)だったカレーくんもまた、立派にちゃんとオカマでした。若くてかわいいのに、もうちゃんと「女」に見えない。素晴らしい。
まあその、カレーくんは「女」を通り越して「人間」に見えなかったりもしましたが。……魔物だよねアレ、的な(笑)。下級生なのにあんだけ耽美がハマるってすごいわー。
しかしどの回ももれなく、だいもんのうるささに目を奪われています。
ただ歌っているだけなのに、「大暴れ」しているよーに見える。
やり過ぎの顔芸は、なんか悪魔的に歪んでいるし。
…………好きだわ。(ぽっ)
そして、この作品のメインになるだろう、ピンクスーツの場面。
初見時はそのあとのみーちゃんサヨナラショー場面に心とアタマがグラグラきて、せっかくの「メイン」の印象が薄れていたの。そしてよりこの作品全部が平坦なモノに感じた。
でも、回数観ると、この場面の良さがわかる。
導入部の、みりおくんの素直な歌声をいいなあと思う。
徐々に現れ、ひと踊りして消えていく花組っこたち。性別関係なく、「強さ」と「濃い輪郭」を持つ。
そしてしみじみと。
蘭寿とむを、美しい人だと思う。
舞台にひとりで立つ。
ひとりで、踊る。
オラオラ系の激しい曲をびらびら衣装で走り回るのではなく、スーツ姿で確実なリズムを刻む曲で。
そうやってひとり、あの大きなステージを埋める、力。
なんて力強く美しい人だろう。
大地に誠実に立ち、地球の自転に逆らわず、許容して「世界の中心」をここだと示す。
激しい自己主張ではなく、あるがままに「肯定」することで生まれる魅力。
この人、ここまで来たんだ。
こんなところまで、来てしまってるんだ。
や、それがどこで、どういうことなのか、自分でもわかんないけど。
なんかもお、らんとむさんが美しくて息が苦しい。
今回、芝居もショーもサヨナラ色が強く、らんとむのサヨナラ公演として企画されたのかなぁと思った。
だけどこの公演が最後でなくて良かった。らんとむを、まだ見られるんだ。
ここまで来た美しい人を、まだ、見ていられるんだ。
その幸福。
そのあとのみーちゃんサヨナラショー場面は、千秋楽はわたしが構えすぎちゃって、ほとんど記憶にない。
見なきゃ、見届けなきゃ、みーちゃんの姿、笑顔、歌声……そう思えば思うほど、アタマがしびれたような感じになった。
旅立つひと、残るひと。
しあわせになれ。なってください。
雪組が毎公演黒燕尾ありなので鈍くなっていたけれど、花組で黒燕尾ってすげー久しぶりだよね。まとぶんの卒業公演以来……って、それも卒業だからまとぶんの希望で入ったくらいで、ほんと花組は黒燕尾より黒タキの組なんだよなーと思いを馳せる。
雪とは毛色の違う大階段黒燕尾。……って、階段はただ歩いて降りてきただけでほとんど使われてなかったけど。
2階で観たときはほんときれいだった、逆三角形。
最後にみーちゃんの黒燕尾が見られて良かった。ありがとう、稲葉せんせ。
わたしは「美しさ」を計る単位に「ケロ」を使う。
「男役としてものすごく美しい」と、わたしのなかの「ケロ」が反応するらしい。
すなわち、「ケロに似てる」と思うんだ。
それは言葉では説明出来ない、本能的なもので。
顔が似てるとかそーゆーことではなく、わたしのなかの「最高」とか「理想」とかに触れる・想像させるひとは、「ケロ」を思い出させるらしい。
自分のことなのに、らしい、と書くのは、自分でもその仕組みがよくわかっていないからだ。なんでケロなの、別に似てないじゃん、と思う理性はあるだけに。
みーちゃんを見て、「ケロに似てる」と思った。
久しぶりだ。ケロに似てる、と思う人に会うの。
まっつやゆーひくんには、ケロを感じた。
切なくて、幸福な気持ちが広がる。ケロに似ている。
みーちゃんの最後の挨拶、「愛と勇気をありがとうございました」が、胸に残る。
愛ではなく、「勇気」という言葉が。
毅然と顔を上げて歩く、凜々しいひとだった。
勇敢なひとだった。
「勇気」という言葉が、胸に残る。
『Mr. Swing!』中詰め、みりおくんの役が「新入りセイラー」であることの意味。
千秋楽、「もう新入りじゃないもん!」と返すみりおくんに、はじめて「あ、そーゆー意味」と気づきました。
オギーコピーと言われ続けた稲葉くん。
最近はあまりオギーっぽくなく、むしろすでに「いなばっちってこうだよね」的な色を良くも悪くも確立してきていたので、忘れてた。
『TUXEDO JAZZ』をやりたかったのか!
組替えで戻って来たえりたんを銀橋でみわっちが迎える演出、初日はえりたんが花道で服に付いた雪を払い、みわっちに花をもらう、それが千秋楽ではえりたんがみわっちに扇を渡し、次のみわっちの主演公演『舞姫』につないだ……アレ。
組替えではじめて花組の大劇場舞台、ショーの舞台に立つみりおくんに、先輩のまりんとタソから「新入り」と呼ばせ、千秋楽に「もう新入りじゃない」とみりおくんに返させる……「組替え」をショーに取り入れたんだ。オギーの『TUXEDO JAZZ』みたいに。
で、それをやりたいがために中詰めは船上パーティなの……?
この中詰めがなかなか微妙で。
いやその、耳馴染みのある「In the Mood」のアレンジだけでガンガン進めるのはいいんだけど、……船上である意味あるの?
てゆーかさー。
なんでターバンなのよ。
船上パーティとなんの関係が? 途中で設定忘れてないか?
新入りセイラーの話はどうなった?
や、ストーリーを期待するわけじゃなくてな。
ただ単に、いなばっちのターバン好き入りましたー、てだけよね?
ターバンの似合う日本人は稀なんだから、そんな難易度高いことを無理にさせなくていいのにー。
てゆーかだいもんターバン似合わない……余計に頭部がでかく見えるよー。顔がでかく見えるよー。カリンチョさんのターバン姿を思い出して、ちょっとなつかしいんだけどー(笑)。
楽近くからみーちゃんとらんとむの投げキスとかいろいろあったけれど、千秋楽はふたりの抱擁付き。
くそー、ターバンいらねー!(笑)
中詰めを黒タキと地髪に変えてくれたら完璧なのに、と仲間内でずっと言ってたなー。
花男はやっぱ黒タキですよー。
女装役替わりは3パターンとも観ました。
わたしはアキラ子ちゃんがいちばん好みでした。いやその、どの子もオカマで、美女度ではなく消去法で(笑)。
あきらは期待に違わぬオカマっぷり、キキくんは期待に反してキキくんってだけの姿、そして最後のホープ(希望)だったカレーくんもまた、立派にちゃんとオカマでした。若くてかわいいのに、もうちゃんと「女」に見えない。素晴らしい。
まあその、カレーくんは「女」を通り越して「人間」に見えなかったりもしましたが。……魔物だよねアレ、的な(笑)。下級生なのにあんだけ耽美がハマるってすごいわー。
しかしどの回ももれなく、だいもんのうるささに目を奪われています。
ただ歌っているだけなのに、「大暴れ」しているよーに見える。
やり過ぎの顔芸は、なんか悪魔的に歪んでいるし。
…………好きだわ。(ぽっ)
そして、この作品のメインになるだろう、ピンクスーツの場面。
初見時はそのあとのみーちゃんサヨナラショー場面に心とアタマがグラグラきて、せっかくの「メイン」の印象が薄れていたの。そしてよりこの作品全部が平坦なモノに感じた。
でも、回数観ると、この場面の良さがわかる。
導入部の、みりおくんの素直な歌声をいいなあと思う。
徐々に現れ、ひと踊りして消えていく花組っこたち。性別関係なく、「強さ」と「濃い輪郭」を持つ。
そしてしみじみと。
蘭寿とむを、美しい人だと思う。
舞台にひとりで立つ。
ひとりで、踊る。
オラオラ系の激しい曲をびらびら衣装で走り回るのではなく、スーツ姿で確実なリズムを刻む曲で。
そうやってひとり、あの大きなステージを埋める、力。
なんて力強く美しい人だろう。
大地に誠実に立ち、地球の自転に逆らわず、許容して「世界の中心」をここだと示す。
激しい自己主張ではなく、あるがままに「肯定」することで生まれる魅力。
この人、ここまで来たんだ。
こんなところまで、来てしまってるんだ。
や、それがどこで、どういうことなのか、自分でもわかんないけど。
なんかもお、らんとむさんが美しくて息が苦しい。
今回、芝居もショーもサヨナラ色が強く、らんとむのサヨナラ公演として企画されたのかなぁと思った。
だけどこの公演が最後でなくて良かった。らんとむを、まだ見られるんだ。
ここまで来た美しい人を、まだ、見ていられるんだ。
その幸福。
そのあとのみーちゃんサヨナラショー場面は、千秋楽はわたしが構えすぎちゃって、ほとんど記憶にない。
見なきゃ、見届けなきゃ、みーちゃんの姿、笑顔、歌声……そう思えば思うほど、アタマがしびれたような感じになった。
旅立つひと、残るひと。
しあわせになれ。なってください。
雪組が毎公演黒燕尾ありなので鈍くなっていたけれど、花組で黒燕尾ってすげー久しぶりだよね。まとぶんの卒業公演以来……って、それも卒業だからまとぶんの希望で入ったくらいで、ほんと花組は黒燕尾より黒タキの組なんだよなーと思いを馳せる。
雪とは毛色の違う大階段黒燕尾。……って、階段はただ歩いて降りてきただけでほとんど使われてなかったけど。
2階で観たときはほんときれいだった、逆三角形。
最後にみーちゃんの黒燕尾が見られて良かった。ありがとう、稲葉せんせ。
わたしは「美しさ」を計る単位に「ケロ」を使う。
「男役としてものすごく美しい」と、わたしのなかの「ケロ」が反応するらしい。
すなわち、「ケロに似てる」と思うんだ。
それは言葉では説明出来ない、本能的なもので。
顔が似てるとかそーゆーことではなく、わたしのなかの「最高」とか「理想」とかに触れる・想像させるひとは、「ケロ」を思い出させるらしい。
自分のことなのに、らしい、と書くのは、自分でもその仕組みがよくわかっていないからだ。なんでケロなの、別に似てないじゃん、と思う理性はあるだけに。
みーちゃんを見て、「ケロに似てる」と思った。
久しぶりだ。ケロに似てる、と思う人に会うの。
まっつやゆーひくんには、ケロを感じた。
切なくて、幸福な気持ちが広がる。ケロに似ている。
みーちゃんの最後の挨拶、「愛と勇気をありがとうございました」が、胸に残る。
愛ではなく、「勇気」という言葉が。
毅然と顔を上げて歩く、凜々しいひとだった。
勇敢なひとだった。
「勇気」という言葉が、胸に残る。
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