キャスト感想覚え書き。@春雷
2013年8月30日 タカラヅカ 実はわたし、「春雷」と聞くと、さだまさしを思い出します(笑)。聴くだけじゃなく、歌っても気持ちいいんだ、この曲。テンポいいし、ドラマティックだし。
♪例えるなら女は枝
例えるなら男は花
おまえは美しく枯れてゆけ
僕は美しく散ってゆく
答えのないまま、叩きつけるように歌い、終わる歌。まさに春雷。
ん? 生き続けるロッテ(女)と自殺するウェルテル(男)ってことで、歌詞に合ってるか。
『春雷』キャスト感想覚え書き。
ヒロインのロッテ@せしこはまた、すばらしく美しい。
キャトルに四つ切りスチールがあったんだが、足を止めて見とれたわ。ほんとにきれい。
女子力……もとい、娘役力も上がっているようで、『BJ』のときほどトホホじゃなかった。……『BJ』のときは、台詞もなく踊っている1幕と、特殊メイクの老婆が良くて、それ以外が「この外見で?!」というデキだったからなあ(笑)。
少しずつ声変わりもしているのかな。早く女の子の声になるといいな。
きれいだし、せしこは芝居自体は出来る人だと思うので、あとはほんとに娘役スキルだよなー。
相手役が経験豊富な上級生スターなら問題ないデキだったと思うけれど、いろいろと足りていない下級生主役を支え、押し上げるだけの仕事が出来ていたかというと……なんつーか、翔くんとふたりして共倒れになっている部分がいろいろと。
まだ、同期の大ちゃんと組んでいるときの方が良かった。
この『春雷』は、同じ原田くんバウの『Je Chante』と配役がかぶる。
劇団推しの若手スターの初主演バウで、絶対にコケさせないために上級生ヒロインと2番手でがっつり固める。
『Je Chante』の主演は89期のかちゃ、ヒロインと2番手は88期のアリスとみーちゃん。
そして今回また、主演は92期の翔くん、ヒロインと2番手は88期のせしこと大ちゃん。
当時かちゃは研8。翔くんも今研8。研8の主演と88期のヒロインと2番手、って、ここまで同じ番組みもすごいな。
3年前、研9の頃だとみーちゃんはすでに男役として出来上がっていた人だったけれど、大ちゃんは、そのお、「きれいなんだけどね」という人認識だった、わたしは。
そして今、「原田くんの劇団推しの若手スターの初主演バウの88期」として、研12の大ちゃんはいい仕事をしていた。
みーちゃんより3年以上成長が遅いけれど、ジェンヌの平均寿命が延びた今、遅咲きスターはぜんぜんアリさ。
せしこも娘役としては研12って超ベテラン学年だけど、転向してまだ2年目、研2だから、アリスちゃんほど「娘役スター力」がなくても仕方ない。
アリスはマジに経験豊富な、超スター路線歩んできた子だもんなー。『Je Chante』は脚本破綻キャラ人格破綻のひっでー作品だったけど、アリスちゃんはいい仕事してたなー。
『春雷』に求められていたのは技術ではなく、ただひたすら「美しさ」だった気がするので、翔くんにしろせしこにしろ、その美貌だけで十分役割は果たしていたのかもしれない。
真ん中が頼りない分、周囲は実力者揃い。
ロルフ@まなはるが、堂々の3番手!
『シルバー・ローズ・クロニクル』の最後のパレードで、いっちゃん端っこの立ち位置で、ガンガンにやる気を見せていたあのちびっこが、こんなに大人になって……ほろり(笑)。
下級生時代はそのアグレッシブさときれいな顔立ち、目立つ芸風ゆえに「早く真ん中(新公)やらせたら面白いだろうに」と思っていたけれど、脇に逸れてからさらに面白い子になったなあ。
芝居が出来る、てのが強いよね。濃い色彩と、コントラストのあざやかな輪郭。まなはるの芝居には、そーゆーモノを感じる。
反面、あまりに輪郭がくっきりし過ぎてて、先が読める、型にはまりすぎてる、気はする。
ウィルヘルム@ホタテくんは、安定の巧さ。場を与えると、しっかりさらっていく。
なんとも不思議なくりくりヘアなんだけど……ホタテくんが、きれいになっている気がする。やせた? それとも、きれいな人しか出ていない、「キレイキレイ」効果?
親友を演じる翔くんとホタテマンを見ながら、前回のバウでは親子だったねええ、と感慨深く思う。どっちにしろホタテうますぎ。
サビーネ@あゆみちゃんはもちろん、うまいしきれい。
まなはるとのラブシーンも良かった。つか、主役とヒロインよりずっと良かった、わたし的には(笑)。
ただこれはわたしの勝手な思い込みなんだけど、「あゆみちゃん」が、ただの深窓のお嬢様を演じるはずがない、とうがって見てしまった。
だってさー、可憐で吹けば飛ぶような深窓の令嬢、恋に恋する夢子ちゃん、ひたすら善良で裏表なし……なキャラで終始するなんて、思わなかったんだもん。
あゆみちゃんだから。
わたしが今さらあゆみちゃんに「お嬢様」をやらせるなら、ひとひねりするから。
身分違いのまなはるとの恋に今はめろめろとろとろだけど、いざコトを起こすとなると裏切るとか、偽善者ぶるとか、さらに臆病な優柔不断お嬢様になって行動出来ずに終わるとか。
とにかくナニか起こると思った。それでまなはるはがーん、ひどい結果になるんだろうと。
まさか最初に設定したまま、絵に描いたまんまのお嬢様で終始するとは……。
それならあゆみちゃんでなくても、若手のひよこちゃんでも出来たんじゃ……? わざわざ恋に恋して駆け落ちしますと書き置き残すよーなアホっぷりをさらすに相応しいキラキラ少女。
まなはるとあゆみちゃんのカップルは素敵だったしお似合いだったけれど、作品の役割的にはちょっと違った気がする。
サビーネに知性はいらんと思う。ほんとにふわふわしたナニも知らない女の子の方が、決着に説得力があった。
あゆみちゃんのサビーネは知性も分別もありそうだし、言葉にしないところでいろいろ悩んだり考えたりしていそうで、お花畑な書き置き残す行動に違和感バリバリ。
てっきりナニか、あゆみちゃんの存在感や演技力をばーんっと見せつける展開があるから、あえてこの役なんだと思ったよ……わざわざベテラン上級生をこんな役にするんだからさー。
……てなことは、みんなわたしの先入観、思い込みで、ソレがない人には違和感なく世間知らずのお花畑少女に見えたのかもしれません。
ヴェラ@ヒメはもちろんいい仕事っぷり。
もうひとりの老け役、グレゴール@あすくんもまた、うますぎ。彼はやっぱ声がいいねえ。つっても役としての出番少なさ過ぎ、あとはもちろんモブ。……歌の出番があってよかった。
行使@ざっきーも期待通りのうまさ。……短い出番で的確な仕事ぶり。
翼くんがソロをもらっていて胸熱。新公以外でソロってすげー久しぶりなんじゃ……? 『インフィニティ』以来?
♪例えるなら女は枝
例えるなら男は花
おまえは美しく枯れてゆけ
僕は美しく散ってゆく
答えのないまま、叩きつけるように歌い、終わる歌。まさに春雷。
ん? 生き続けるロッテ(女)と自殺するウェルテル(男)ってことで、歌詞に合ってるか。
『春雷』キャスト感想覚え書き。
ヒロインのロッテ@せしこはまた、すばらしく美しい。
キャトルに四つ切りスチールがあったんだが、足を止めて見とれたわ。ほんとにきれい。
女子力……もとい、娘役力も上がっているようで、『BJ』のときほどトホホじゃなかった。……『BJ』のときは、台詞もなく踊っている1幕と、特殊メイクの老婆が良くて、それ以外が「この外見で?!」というデキだったからなあ(笑)。
少しずつ声変わりもしているのかな。早く女の子の声になるといいな。
きれいだし、せしこは芝居自体は出来る人だと思うので、あとはほんとに娘役スキルだよなー。
相手役が経験豊富な上級生スターなら問題ないデキだったと思うけれど、いろいろと足りていない下級生主役を支え、押し上げるだけの仕事が出来ていたかというと……なんつーか、翔くんとふたりして共倒れになっている部分がいろいろと。
まだ、同期の大ちゃんと組んでいるときの方が良かった。
この『春雷』は、同じ原田くんバウの『Je Chante』と配役がかぶる。
劇団推しの若手スターの初主演バウで、絶対にコケさせないために上級生ヒロインと2番手でがっつり固める。
『Je Chante』の主演は89期のかちゃ、ヒロインと2番手は88期のアリスとみーちゃん。
そして今回また、主演は92期の翔くん、ヒロインと2番手は88期のせしこと大ちゃん。
当時かちゃは研8。翔くんも今研8。研8の主演と88期のヒロインと2番手、って、ここまで同じ番組みもすごいな。
3年前、研9の頃だとみーちゃんはすでに男役として出来上がっていた人だったけれど、大ちゃんは、そのお、「きれいなんだけどね」という人認識だった、わたしは。
そして今、「原田くんの劇団推しの若手スターの初主演バウの88期」として、研12の大ちゃんはいい仕事をしていた。
みーちゃんより3年以上成長が遅いけれど、ジェンヌの平均寿命が延びた今、遅咲きスターはぜんぜんアリさ。
せしこも娘役としては研12って超ベテラン学年だけど、転向してまだ2年目、研2だから、アリスちゃんほど「娘役スター力」がなくても仕方ない。
アリスはマジに経験豊富な、超スター路線歩んできた子だもんなー。『Je Chante』は脚本破綻キャラ人格破綻のひっでー作品だったけど、アリスちゃんはいい仕事してたなー。
『春雷』に求められていたのは技術ではなく、ただひたすら「美しさ」だった気がするので、翔くんにしろせしこにしろ、その美貌だけで十分役割は果たしていたのかもしれない。
真ん中が頼りない分、周囲は実力者揃い。
ロルフ@まなはるが、堂々の3番手!
『シルバー・ローズ・クロニクル』の最後のパレードで、いっちゃん端っこの立ち位置で、ガンガンにやる気を見せていたあのちびっこが、こんなに大人になって……ほろり(笑)。
下級生時代はそのアグレッシブさときれいな顔立ち、目立つ芸風ゆえに「早く真ん中(新公)やらせたら面白いだろうに」と思っていたけれど、脇に逸れてからさらに面白い子になったなあ。
芝居が出来る、てのが強いよね。濃い色彩と、コントラストのあざやかな輪郭。まなはるの芝居には、そーゆーモノを感じる。
反面、あまりに輪郭がくっきりし過ぎてて、先が読める、型にはまりすぎてる、気はする。
ウィルヘルム@ホタテくんは、安定の巧さ。場を与えると、しっかりさらっていく。
なんとも不思議なくりくりヘアなんだけど……ホタテくんが、きれいになっている気がする。やせた? それとも、きれいな人しか出ていない、「キレイキレイ」効果?
親友を演じる翔くんとホタテマンを見ながら、前回のバウでは親子だったねええ、と感慨深く思う。どっちにしろホタテうますぎ。
サビーネ@あゆみちゃんはもちろん、うまいしきれい。
まなはるとのラブシーンも良かった。つか、主役とヒロインよりずっと良かった、わたし的には(笑)。
ただこれはわたしの勝手な思い込みなんだけど、「あゆみちゃん」が、ただの深窓のお嬢様を演じるはずがない、とうがって見てしまった。
だってさー、可憐で吹けば飛ぶような深窓の令嬢、恋に恋する夢子ちゃん、ひたすら善良で裏表なし……なキャラで終始するなんて、思わなかったんだもん。
あゆみちゃんだから。
わたしが今さらあゆみちゃんに「お嬢様」をやらせるなら、ひとひねりするから。
身分違いのまなはるとの恋に今はめろめろとろとろだけど、いざコトを起こすとなると裏切るとか、偽善者ぶるとか、さらに臆病な優柔不断お嬢様になって行動出来ずに終わるとか。
とにかくナニか起こると思った。それでまなはるはがーん、ひどい結果になるんだろうと。
まさか最初に設定したまま、絵に描いたまんまのお嬢様で終始するとは……。
それならあゆみちゃんでなくても、若手のひよこちゃんでも出来たんじゃ……? わざわざ恋に恋して駆け落ちしますと書き置き残すよーなアホっぷりをさらすに相応しいキラキラ少女。
まなはるとあゆみちゃんのカップルは素敵だったしお似合いだったけれど、作品の役割的にはちょっと違った気がする。
サビーネに知性はいらんと思う。ほんとにふわふわしたナニも知らない女の子の方が、決着に説得力があった。
あゆみちゃんのサビーネは知性も分別もありそうだし、言葉にしないところでいろいろ悩んだり考えたりしていそうで、お花畑な書き置き残す行動に違和感バリバリ。
てっきりナニか、あゆみちゃんの存在感や演技力をばーんっと見せつける展開があるから、あえてこの役なんだと思ったよ……わざわざベテラン上級生をこんな役にするんだからさー。
……てなことは、みんなわたしの先入観、思い込みで、ソレがない人には違和感なく世間知らずのお花畑少女に見えたのかもしれません。
ヴェラ@ヒメはもちろんいい仕事っぷり。
もうひとりの老け役、グレゴール@あすくんもまた、うますぎ。彼はやっぱ声がいいねえ。つっても役としての出番少なさ過ぎ、あとはもちろんモブ。……歌の出番があってよかった。
行使@ざっきーも期待通りのうまさ。……短い出番で的確な仕事ぶり。
翼くんがソロをもらっていて胸熱。新公以外でソロってすげー久しぶりなんじゃ……? 『インフィニティ』以来?
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