『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』という作品・脚本の嫌いなところだけを記すシリーズです、はい。演じているジェンヌには無関係、植爺だけの話。
しつこいよーだが、演じている人に含みはないぞ。
アンドレとジェローデルの友情とか、植爺はどっから思いつくんだろうなあ。
たぶん、原作を読んだことがないからだな。
と、結論づけてしまいたくなる、原作からはあり得ない関係の、ヅカ版のアンドレとジェローデル。
特に今回のジェローデルの再現度の低さはすごい。『戦国BASARA』じゃないけどさー、原作モノって、再現度を云々されるものなんだけどさー、今回のジェローデルは見た目も中身も言動も、潔いまでに原作無視、面影がカケラもないのがすごいよね(笑)。
原作関係ナシなら、嫌いじゃないけど。むしろツボってたりもするけど。でもソレ、ともみんの手柄で、植爺じゃない。
そして今は、植爺『ベルばら』についての話。
わたしは植爺ジェローデルの喋り方が、全部嫌い。
原作を読んだことのない植爺は知らないんだろうけどさ。
ジェローデルは、「ですます調」キャラだーーっ!!
平民のアンドレ相手にすら、「きみ…ジャン・ジャック・ルソーの“ヌーベル・エロイーズ”を読みましたか」とですます調で話す男なんだよ!! 基本ですますで、そうでなくても「優男喋り」なんだ、「ひさしぶりだね」「うらやましいほどにね」とか、「~~ね」喋りなのよー!
アンドレ相手でもそんななんだ、オスカルには最大の敬意を持って、女神様に対するよーに敬意を持って話してるっつーの。
だから、キャラクタの本質どころか表面すら理解していない、植爺ジェローデルが嫌い。出てくるたび違和感でキモチ悪くなる。
第1幕
第13場 カーテン
ジェローデル「アンドレ! オスカル隊長が近衛隊から衛兵隊に転属してパリに行くのは本当なのか! 私はたった今、突然近衛隊の隊長を命じられた。驚いてその理由を尋ねたら、オスカル隊長の後任だというじゃないか! このあいだから何か悩んでいるとは思っていたが、まさか衛兵隊に転属してパリに進駐とは!」
これを原作風に直すと、
ジェローデル「アンドレ。オスカル隊長が近衛隊から衛兵隊に転属してパリに行くのは本当なのかね? 私はたった今、突然近衛隊の隊長を命じられた。驚いてその理由を尋ねると、オスカル隊長の後任だという。このあいだから何か思い悩んでいる様子だったけれど、まさか衛兵隊に転属してパリに進駐とは……」
って感じっすかね。
そして、衛兵隊転属について「オスカルは女だ! そんな危ない所に…」とわめくあたりが、ほんとキャラ破壊、ありえない。
ジェローデルはオスカルの理解者。いや、理解したいと思い、オスカルの行動をすべて受け入れる男。求婚を断られても黙って身を引き、兵を退けと言われれば自分が謀反人になろうとも従う、そういう男だ。
転属を知ってびっくりするまではいいけれど、それに反対するとか、しかも反対理由が「女だから」って、ありえない。
だって、オスカルが優秀な軍人であることを、副官であった彼はいちばんよく知っている。
オスカルが軍人として誠実に誇り高く生きていることを、知っている。
「女だから危ない」と転属を反対する、ってことは、オスカルという人物を、全否定すること。
それならはじめから、軍人やってる女なんか愛するなよ。軍人なんだから、戦場にだって行くさ。
オスカルは今までだって、兵を率いて賊の討伐に出たりしていたっつーの。なのに、「誰がオスカルを護ってやるのだ!」とか、オスカルを、バカにしているとしか思えない。
オスカルを「王宮の飾り人形」だと思っているんだね。軍人ではなく、きれいな衣装を着て宮廷に立っているだけが仕事だと、ジェローデル自身が思っているんだね。
ほんとひでーや。
で、
ジェローデル「アンドレ! お前のその左目は見えない!」
だし。
めちゃくちゃすぎて、もう。
いつも一緒にいるオスカルが気づかないことを、どうしてジェローデルが気づくんだよ。
オスカルがアホだってことですか。
ジェローデル「それを指摘することはどんなに君を傷付けるだろうと、ずっと封印してきたのだ! しかし、こんなことになった今、これまでのように知らぬふりを通すことは出来ない!」
あー、やはりアレですか、ジェローデルが愛しているのは、アンドレなんですね。
だからアンドレの秘密にただひとり気づくことが出来た。アンドレを死なせたくなくて、パリ行きをあきらめさせたくて、こんなことを言い出したわけですね。
それ以外に理由がないっすね。この展開。
ほんと、アンドレとジェローデルの恋愛とか、植爺はどっから思いつくんだろうなあ。
それと植爺って、「この通りです」とひざまずかせるの好きだよね。
たった1時間の1幕の中で、メルシー伯爵とアンドレ、2回も同じことをさせている。
日本でいうところの土下座。植爺の土下座萌え。
わたしは萌えないわ。だってカタチだけの土下座で、軽いんだもの、扱いが。とりあえず土下座させときゃいいだろ、みたいな作者のナメた姿勢が透けて見える。「土下座」という簡単な表現に丸投げして、それ以上の表現方法を最初から考えてない感じがねー。
で、そうやって土下座して場面終了なのに。
暗転だから、そそくさと起ち上がってはけていくふたりが見えるのが、興ざめ。
静止して終わるなら、動かないまま次の場面に移るように演出しろよー。
はい暗転、アンドレすくっと立って、ジェローデルとふたりしてすたすたっ。……ああ、やっぱ本気で土下座してたわけじゃないんだー、軽いわー。
暗転は暗転、暗転の中はけていく姿をあげつらうのは反則だけど、暗転する意味がないのにそうやっているもんだから、そこまでを言及しちゃうのよ。
土下座で静止して終わるなら、彼らの前にカーテンが閉まるようにすればいいだけじゃないの。
その前の場面なんて、舞台全部使う必要のない「モブの人々が1列に並んでひとことずつ順番に台詞を言う」だけの場面。真ん中当たりをカーテンで区切るなりして、アンドレとジェローデルの会話はそこでさせればいい。
いや、どーせ「モブの人々が1列に並んでひとことずつ順番に台詞を言う」だけなんだから、彼らが「オホホホ」と言いながら歩き去り、そのあとの同じ背景の前で、ジェローデルとアンドレの会話をさせれば済むことじゃないの。
で、土下座するアンドレ、困惑するジェローデル、の前を、いつものユリカーテンで仕切ればいい。
そんな、超絶簡単ぷーなこともせず、暗転してはけていく姿を見せるなんて、思考停止、怠けているだけでしょ?
いいよいいよ、アンドレとジェローデルの禁じられた恋でもやっててくださいよ。土下座も彼らのプレイの一貫ってことで。(皮肉です、念のため)
しつこいよーだが、演じている人に含みはないぞ。
アンドレとジェローデルの友情とか、植爺はどっから思いつくんだろうなあ。
たぶん、原作を読んだことがないからだな。
と、結論づけてしまいたくなる、原作からはあり得ない関係の、ヅカ版のアンドレとジェローデル。
特に今回のジェローデルの再現度の低さはすごい。『戦国BASARA』じゃないけどさー、原作モノって、再現度を云々されるものなんだけどさー、今回のジェローデルは見た目も中身も言動も、潔いまでに原作無視、面影がカケラもないのがすごいよね(笑)。
原作関係ナシなら、嫌いじゃないけど。むしろツボってたりもするけど。でもソレ、ともみんの手柄で、植爺じゃない。
そして今は、植爺『ベルばら』についての話。
わたしは植爺ジェローデルの喋り方が、全部嫌い。
原作を読んだことのない植爺は知らないんだろうけどさ。
ジェローデルは、「ですます調」キャラだーーっ!!
平民のアンドレ相手にすら、「きみ…ジャン・ジャック・ルソーの“ヌーベル・エロイーズ”を読みましたか」とですます調で話す男なんだよ!! 基本ですますで、そうでなくても「優男喋り」なんだ、「ひさしぶりだね」「うらやましいほどにね」とか、「~~ね」喋りなのよー!
アンドレ相手でもそんななんだ、オスカルには最大の敬意を持って、女神様に対するよーに敬意を持って話してるっつーの。
だから、キャラクタの本質どころか表面すら理解していない、植爺ジェローデルが嫌い。出てくるたび違和感でキモチ悪くなる。
第1幕
第13場 カーテン
ジェローデル「アンドレ! オスカル隊長が近衛隊から衛兵隊に転属してパリに行くのは本当なのか! 私はたった今、突然近衛隊の隊長を命じられた。驚いてその理由を尋ねたら、オスカル隊長の後任だというじゃないか! このあいだから何か悩んでいるとは思っていたが、まさか衛兵隊に転属してパリに進駐とは!」
これを原作風に直すと、
ジェローデル「アンドレ。オスカル隊長が近衛隊から衛兵隊に転属してパリに行くのは本当なのかね? 私はたった今、突然近衛隊の隊長を命じられた。驚いてその理由を尋ねると、オスカル隊長の後任だという。このあいだから何か思い悩んでいる様子だったけれど、まさか衛兵隊に転属してパリに進駐とは……」
って感じっすかね。
そして、衛兵隊転属について「オスカルは女だ! そんな危ない所に…」とわめくあたりが、ほんとキャラ破壊、ありえない。
ジェローデルはオスカルの理解者。いや、理解したいと思い、オスカルの行動をすべて受け入れる男。求婚を断られても黙って身を引き、兵を退けと言われれば自分が謀反人になろうとも従う、そういう男だ。
転属を知ってびっくりするまではいいけれど、それに反対するとか、しかも反対理由が「女だから」って、ありえない。
だって、オスカルが優秀な軍人であることを、副官であった彼はいちばんよく知っている。
オスカルが軍人として誠実に誇り高く生きていることを、知っている。
「女だから危ない」と転属を反対する、ってことは、オスカルという人物を、全否定すること。
それならはじめから、軍人やってる女なんか愛するなよ。軍人なんだから、戦場にだって行くさ。
オスカルは今までだって、兵を率いて賊の討伐に出たりしていたっつーの。なのに、「誰がオスカルを護ってやるのだ!」とか、オスカルを、バカにしているとしか思えない。
オスカルを「王宮の飾り人形」だと思っているんだね。軍人ではなく、きれいな衣装を着て宮廷に立っているだけが仕事だと、ジェローデル自身が思っているんだね。
ほんとひでーや。
で、
ジェローデル「アンドレ! お前のその左目は見えない!」
だし。
めちゃくちゃすぎて、もう。
いつも一緒にいるオスカルが気づかないことを、どうしてジェローデルが気づくんだよ。
オスカルがアホだってことですか。
ジェローデル「それを指摘することはどんなに君を傷付けるだろうと、ずっと封印してきたのだ! しかし、こんなことになった今、これまでのように知らぬふりを通すことは出来ない!」
あー、やはりアレですか、ジェローデルが愛しているのは、アンドレなんですね。
だからアンドレの秘密にただひとり気づくことが出来た。アンドレを死なせたくなくて、パリ行きをあきらめさせたくて、こんなことを言い出したわけですね。
それ以外に理由がないっすね。この展開。
ほんと、アンドレとジェローデルの恋愛とか、植爺はどっから思いつくんだろうなあ。
それと植爺って、「この通りです」とひざまずかせるの好きだよね。
たった1時間の1幕の中で、メルシー伯爵とアンドレ、2回も同じことをさせている。
日本でいうところの土下座。植爺の土下座萌え。
わたしは萌えないわ。だってカタチだけの土下座で、軽いんだもの、扱いが。とりあえず土下座させときゃいいだろ、みたいな作者のナメた姿勢が透けて見える。「土下座」という簡単な表現に丸投げして、それ以上の表現方法を最初から考えてない感じがねー。
で、そうやって土下座して場面終了なのに。
暗転だから、そそくさと起ち上がってはけていくふたりが見えるのが、興ざめ。
静止して終わるなら、動かないまま次の場面に移るように演出しろよー。
はい暗転、アンドレすくっと立って、ジェローデルとふたりしてすたすたっ。……ああ、やっぱ本気で土下座してたわけじゃないんだー、軽いわー。
暗転は暗転、暗転の中はけていく姿をあげつらうのは反則だけど、暗転する意味がないのにそうやっているもんだから、そこまでを言及しちゃうのよ。
土下座で静止して終わるなら、彼らの前にカーテンが閉まるようにすればいいだけじゃないの。
その前の場面なんて、舞台全部使う必要のない「モブの人々が1列に並んでひとことずつ順番に台詞を言う」だけの場面。真ん中当たりをカーテンで区切るなりして、アンドレとジェローデルの会話はそこでさせればいい。
いや、どーせ「モブの人々が1列に並んでひとことずつ順番に台詞を言う」だけなんだから、彼らが「オホホホ」と言いながら歩き去り、そのあとの同じ背景の前で、ジェローデルとアンドレの会話をさせれば済むことじゃないの。
で、土下座するアンドレ、困惑するジェローデル、の前を、いつものユリカーテンで仕切ればいい。
そんな、超絶簡単ぷーなこともせず、暗転してはけていく姿を見せるなんて、思考停止、怠けているだけでしょ?
いいよいいよ、アンドレとジェローデルの禁じられた恋でもやっててくださいよ。土下座も彼らのプレイの一貫ってことで。(皮肉です、念のため)
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