まさドレがあんまり素敵過ぎて、友人ときゃーきゃー言っている間に、ラインアップ発表が出ていました。
 今年のラインアップで唯一未定のままだった晩秋の月組。
2013/05/24
全国ツアー
公演日程:2013年11月15日(金)~2013年12月8日(日)

全国ツアー
グランステージ
『JIN-仁-』
原作「JIN-仁-」村上もとか(集英社「ジャンプコミックスデラックス」刊行)
脚本・演出/齋藤吉正
グランド・レビュー
『Fantastic Energy!』
作・演出/中村一徳

*****

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
公演日程:2013年11月23日(土)~2013年12月1日(日)
日本青年館大ホール
公演日程:2013年12月6日(金)~2013年12月11日(水)

MUSICAL
『THE MERRY WIDOW』
~オペレッタ「メリー・ウィドウ」より~
原作/フランツ・レハール
脚本・演出/谷正純

 『JIN-仁-』再演?!

 たった数分のランベスク公爵の出番を観るためだけに北関東から駆けつけてきた友人と一緒だったわけですが、彼女の反応もわたしと同質でした。

 あんな駄作、再演してどうするの??

 『JIN-仁-』は、雪組ファンであるわたしにとって、大切な公演です。
 キムくんが好きで、未だにキムくんに未練ありまくり、キャトルレーヴでキムくんの主題歌を聴いては泣きかけ、「プチミュージアム」に入って軽く1周しただけで「無理!!」と逃げ出してきたくらい、まだ傷口が癒えてません。
 キムくんと、当時の雪組メンバーで作り上げた『JIN-仁-』という作品が大好きです。

 でも。

 それとはまったく別の話。
 『JIN-仁-』って、どーしよーもない作品っすよ?

 ストーリーは破綻しまくり、なにひとつ整合性がなく……つーか、そもそも一貫した物語になっていない。
 主人公の仁先生もダブスタのひでー男だし、医者としてナニもしてないし、活躍の場もないし、ヒロインの咲さんは完全否定されて、さいとーくんオリキャラの結命が正ヒロイン扱い。
 あとはえんえん、原作キャラの「顔見せ」だけ。

 ドラマファンのヅカ初心者をエスコートしたんだけど、ストーリー(なんつってもラストの落ちのつけ方、咲さんの扱い)の酷さを指摘され、ヅカ布教にはマイナスだった。
 また、原作にしか出ないキャラのことはわからないため、なんの意味もなく挿入される「顔見せ」だけのキャラに置いてけぼりをくらって、テンション下がったみたい。

 ドラマの知名度をアテにしての全ツ再演なんだろうけど、それならほんと、ドラマまんまにするべきだよ。ヘタなオリジナルはいらん。
 わたしの年齢的なものもあるんだろうけど、わたしの周囲では原作マンガを読んだことがある人はひとりもおらず、あくまでも「有名ドラマ」としてのみの認識だった。ばばあじゃけん、マンガ読む世代ぢゃないのよ……。

 さいとーくんの『JIN-仁-』が楽しかったのは、ひとえに、「ヅカヲタ」で「雪組ファン」だったから。
 タカラヅカの表現方法が好きだし、男役が好き、組子の顔と名前が個別認識できており、モブの隅々まで眺めるのが楽しい。こーゆー人間だから、楽しめた。
 とにかく組子たちの出番が多かったから。なにかしら小芝居している様を眺められたから。

 そんな、「ヅカヲタでないと楽しめない、ドラマファンほどぽかーんとなる」作品を、ヅカヲタよりも一般人、新規開拓向けの全ツに持って行かなくても……。


 退団公演がすぐに別箱で再演されるのはよくあること。
 しかしそれは、ショー限定。芝居をこんだけ期間をおかずに再演ってめずらしい。いっちゃんの『エリザベート』以来かな、わたしの思いつくところでは。
 ショーならサヨナラ仕様の場面だけ変更とか、歌詞だけ変更が利くけど、芝居はどうするつもりだろう。
 サヨナラ公演だからこそ、なんとか成り立っていたんだよ……あのどーしよーもない話。


 キムみみと当時の雪組への愛着と執着は自分でも半端ないなと自覚しているけれど、退団公演の「作品」自体には大して思い入れがないのだと、この再演の報を受けて再確認した。
 「キムみみと雪組の『JIN-仁-』を他の人たちで再演するなんて嫌!!」という生理的反応よりも、「あの駄作再演してどーすんだ?」の方が、先に立ったもの。
 いやでも、ほんと夢にも思ってなかったな……『JIN-仁-』再演。作品の出来があんまりだから、再演されるなんて想像だにしていなかったよ。だからタカラヅカの『JIN-仁-』といえばキムくんだって、キムくんだけの役だって、思い込んでいた。


 役だけは多いから、組ファンは楽しめるはず。
 だからきっと、月組ファンは楽しいだろう。
 ストーリーは気にせず、好きな組子の顔を眺めていればリピートできる、とゆー意味ではとっても素敵な作品。……全ツだとリピート大変だけど。

 一気にたまきち竜馬とかあり得るのかなー……。すでに「型」のある役だから、抜擢しやすいと思うんだな。


 もうひとつの月組公演は、専科のみっちゃん主演ですか。

 谷先生でオペレッタかー。みっちゃん、信頼されてるんだね。谷先生が筆を執るときって、大抵劇団推しのスターさん主演なんだもん。
 価格も専科さん価格だし、堂々たるものだわ。
 歌がいっぱい聴けるんだよね?

 ヒロインが誰になるのか、見当も付かないニャ……。
 なんとなく、としくんはこっちかなと思う。彼、谷せんせのお気に入りだよね? 雪のがおりと同じく。

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