だから『ME AND MY GIRL』は好きじゃない、とまた語る。
2013年5月4日 タカラヅカ 年寄りなので、愚痴が多いのです。
『ME AND MY GIRL』という作品について、ぐちぐちこぼしたいと思います(笑)。
まずわたしは、何故『ME AND MY GIRL』を再演するのか、そこから不思議でなりません。
なんか、宝塚歌劇団って、『ME AND MY GIRL』ばっかしやっている劇団な気がする……。
『ベルばら』本編が2006年から7年ぶりなのに、『ミーマイ』は2008年に兵庫・東京・福岡の3都市でやって、2009年にも梅芸でやってるんですよ。
毎年『ロミジュリ』!!……に次ぐ再演率の高さですかね。
1987年の初演が素晴らしい出来だったこと、1995年の人気絶頂天海祐希の退団公演でこれまた超絶人気公演だったこと、13年ぶりの待望の再演だった2008年がこれまた人気公演だったことは、理解しています。
でもさあ、もうやらないと思っていたよ。
理由は、鳴り物入りで再演した植爺の『夜明けの序曲』と同じ。
初演は時代もあって人気公演だったのかもしれないけど、現代に再演したら客から求められなくて、集客がさんざんだったよね?
13年ぶりだから喜ばれた『ミーマイ』。
それでちょーしにのって同じ年に博多座で再演、翌年に梅芸で再演したら……超満員の人気公演!に、なったか?
初演が素晴らしかったのだとしても、現代ではあまり求められていないのではないのかな?
著作権が厳しくて、ずーーっと映像ですらろくに見ることが出来なくて、まさに「幻の」作品だった。
それが解禁された、という事情もあって、「13年ぶりの再演」は喜ばれたのではないかな。
いつでも見られる、しょっちゅう再演される……というレア感のない扱いだと、ヅカファンのニーズには合っていない作品じゃないのかな?
だってさあ、この作品って「タカラヅカ」に合ってるか?
主人公とヒロインが一貫して愛し合っているのも、準主役の年配カップルが30年だっけ?掛けて結ばれるのも、ヘタレお坊ちゃまとお色気打算女が結ばれるのも、愛がある、という点では「タカラヅカ」だけど。
主役カップルに愛がある、それ以外ナニも「タカラヅカ的」じゃない。
主人公は若くてイケメンかもしんないけど、サムいギャグを連発して滑稽な態度をとり続けるし、ヒロインは若くてかわいいのかもしれないけれど、下品さと低脳さが売りだし、2番手役はギックリ腰(脚が動かなくなるんだっけ?)の老人設定だし、その相手役は「意地悪ばーさん」だし、弁護士は三枚目のおっさん、お色気美女はよくあるのーみそ空っぽのアホ女だし。
役らしい役は、これだけ。ヘタレお坊ちゃまは主要キャラに数えるほどでもないし。
キャラクタたちはみんな、「タカラヅカ的」じゃない。
で、それ以外が……マジに、役がない。
舞台にも、出てこない。見せ場がない。
これが、致命的だと思う。
今、植爺の『ベルばら』を観ているもんで、ほんっとに痛感する。
出てこないんだもの、舞台上に。
どんな扱いでも、とにかく舞台の上にいるなら、楽しみを見つけられるのに。
で、少ないモブ場面は、場面としても役としても「ふつー」で、「カッコイイ!」と思える見せ場ではない。
名もなきモブだとしても、「場面」がカッコイイなら、そこでカッコイイ姿を見られるなら、ヲタはそれだけのためにテンション上げて通うことが出来る。
……でもそれも、ない。
2幕ラストの「ランベス・ウォーク」ですか? 楽しい場面だけど、別にカッコ良くないよねえ?
場面としていいのではなく、あくまでも作品として、ストーリーの中で意味のある、楽しい場面だと思う。タカラヅカ的に「カッコイイ!!」と高揚する場面ぢゃない……。
贔屓の見せ場が「ランベス・ウォーク」だけだったらわたし、とても通えないわ……。
魅力的な役がたくさんある、役は少なくても脇にもいろいろとオイシイ役割や見せ場がある、役はなくても舞台上にたくさん登場する、たとえモブでも「カッコイイ!」と心震える場面が複数ある……ヅカで求められている要因って、そーゆーもんじゃないのかな?
イケコ作品がとりあえずタカラヅカで人気なのは、そーゆーことなんじゃないかな?
ストーリーが破綻していてもキャラクタがぺらっぺらでも、とにかく主人公がかっこよくてヒロインがきれいで、男役がサブキャラ、モブも含め「カッコイイ!」場面があって。
トップスターと限られたスターさんだけが「オイシイ」作品を、ファンは求めていない。
彼らが「オイシイ」のは当たり前、その上で「できるだけ多くの出演者がオイシイ」ものでないと。
カリスマ・トップスターただひとりで、毎日4桁の客を劇場に呼んだ時代ではないのだもの。
だからわたし、『ミーマイ』の再演率の高さが不思議なの。
誰得なの?
誰が、求めているの?
「名場面」とか「名曲」だけなら、『タカラヅカスペシャル』で十分だよ。
公演まるまるやる必要性は感じない。
わたしが特殊で、世の中の人はほんとーに『ミーマイ』大好きなのかなあ。
たとえご贔屓が出ていなくても、新幹線や飛行機に乗って、「絶対に観たい!」と誰もが劇場へ駆けつける演目なのかしら。
たとえご贔屓が台詞も出番もろくにないモブだとしても、「何度でも観たい!」と誰でも二桁くらいリピート当然の演目なのかしら?
興行として大成功間違いなし、チケット完売前提なのかしら。
そんなに素晴らしい作品なのかしら。
「タカラヅカ」で観たい作品なのかしら。
わたしには、よくわかんない。
しかし、梅芸ではもう二度とヅカ版『ミーマイ』はやらないと思ってたよ……。
その、2009年の花組版の集客具合がね……。なまじ贔屓組だったからよく知っているんだけど、ほんとすごかったから。
わたしは納得したけどなあ、やっぱ『ミーマイ』はみんなそれほど好きじゃないんだ、って。
あんだけ求められなかった作品をまたやるなんて、ひょっとして梅芸さんは「チケットが売れなかったのは花組のせい」と思ってるのか?
た、たしかにその、当時の花組は人気組ではなかったけど、キャストのせいだけでなく、演目にも問題があったのだと、何故思わないんだ?
現にわたしは、作品が苦手だから最低限しか観に行けなかったぞ?
愛にあふれた、しあわせな物語だと思う。
ストーリーはいいさ。
ただ。
「笑い」の感性が、徹底的に合わないから、観ていてつらい……。
滑稽な言動を取る主人公やお色気美女などを、「面白い」と思えないんだ。
笑いのツボが極端に狭いもんで、「笑わせるためにやっている」部分がちっとも笑えず、引いてしまう。
笑えない「コメディ」は、つらい……。
あんだけ興行的に大変なことになっていた同じ劇場で、凝りもせずにまた上演するんだ。
世間的に『ミーマイ』は大人気作品、ヅカファンは『ミーマイ』が大好き、一般人も『ミーマイ』が大好き、これさえ上演すれば完売御礼間違いなし!だと思ってるんだよね、劇団と梅芸さん。
『ME AND MY GIRL』という作品について、ぐちぐちこぼしたいと思います(笑)。
まずわたしは、何故『ME AND MY GIRL』を再演するのか、そこから不思議でなりません。
なんか、宝塚歌劇団って、『ME AND MY GIRL』ばっかしやっている劇団な気がする……。
『ベルばら』本編が2006年から7年ぶりなのに、『ミーマイ』は2008年に兵庫・東京・福岡の3都市でやって、2009年にも梅芸でやってるんですよ。
毎年『ロミジュリ』!!……に次ぐ再演率の高さですかね。
1987年の初演が素晴らしい出来だったこと、1995年の人気絶頂天海祐希の退団公演でこれまた超絶人気公演だったこと、13年ぶりの待望の再演だった2008年がこれまた人気公演だったことは、理解しています。
でもさあ、もうやらないと思っていたよ。
理由は、鳴り物入りで再演した植爺の『夜明けの序曲』と同じ。
初演は時代もあって人気公演だったのかもしれないけど、現代に再演したら客から求められなくて、集客がさんざんだったよね?
13年ぶりだから喜ばれた『ミーマイ』。
それでちょーしにのって同じ年に博多座で再演、翌年に梅芸で再演したら……超満員の人気公演!に、なったか?
初演が素晴らしかったのだとしても、現代ではあまり求められていないのではないのかな?
著作権が厳しくて、ずーーっと映像ですらろくに見ることが出来なくて、まさに「幻の」作品だった。
それが解禁された、という事情もあって、「13年ぶりの再演」は喜ばれたのではないかな。
いつでも見られる、しょっちゅう再演される……というレア感のない扱いだと、ヅカファンのニーズには合っていない作品じゃないのかな?
だってさあ、この作品って「タカラヅカ」に合ってるか?
主人公とヒロインが一貫して愛し合っているのも、準主役の年配カップルが30年だっけ?掛けて結ばれるのも、ヘタレお坊ちゃまとお色気打算女が結ばれるのも、愛がある、という点では「タカラヅカ」だけど。
主役カップルに愛がある、それ以外ナニも「タカラヅカ的」じゃない。
主人公は若くてイケメンかもしんないけど、サムいギャグを連発して滑稽な態度をとり続けるし、ヒロインは若くてかわいいのかもしれないけれど、下品さと低脳さが売りだし、2番手役はギックリ腰(脚が動かなくなるんだっけ?)の老人設定だし、その相手役は「意地悪ばーさん」だし、弁護士は三枚目のおっさん、お色気美女はよくあるのーみそ空っぽのアホ女だし。
役らしい役は、これだけ。ヘタレお坊ちゃまは主要キャラに数えるほどでもないし。
キャラクタたちはみんな、「タカラヅカ的」じゃない。
で、それ以外が……マジに、役がない。
舞台にも、出てこない。見せ場がない。
これが、致命的だと思う。
今、植爺の『ベルばら』を観ているもんで、ほんっとに痛感する。
出てこないんだもの、舞台上に。
どんな扱いでも、とにかく舞台の上にいるなら、楽しみを見つけられるのに。
で、少ないモブ場面は、場面としても役としても「ふつー」で、「カッコイイ!」と思える見せ場ではない。
名もなきモブだとしても、「場面」がカッコイイなら、そこでカッコイイ姿を見られるなら、ヲタはそれだけのためにテンション上げて通うことが出来る。
……でもそれも、ない。
2幕ラストの「ランベス・ウォーク」ですか? 楽しい場面だけど、別にカッコ良くないよねえ?
場面としていいのではなく、あくまでも作品として、ストーリーの中で意味のある、楽しい場面だと思う。タカラヅカ的に「カッコイイ!!」と高揚する場面ぢゃない……。
贔屓の見せ場が「ランベス・ウォーク」だけだったらわたし、とても通えないわ……。
魅力的な役がたくさんある、役は少なくても脇にもいろいろとオイシイ役割や見せ場がある、役はなくても舞台上にたくさん登場する、たとえモブでも「カッコイイ!」と心震える場面が複数ある……ヅカで求められている要因って、そーゆーもんじゃないのかな?
イケコ作品がとりあえずタカラヅカで人気なのは、そーゆーことなんじゃないかな?
ストーリーが破綻していてもキャラクタがぺらっぺらでも、とにかく主人公がかっこよくてヒロインがきれいで、男役がサブキャラ、モブも含め「カッコイイ!」場面があって。
トップスターと限られたスターさんだけが「オイシイ」作品を、ファンは求めていない。
彼らが「オイシイ」のは当たり前、その上で「できるだけ多くの出演者がオイシイ」ものでないと。
カリスマ・トップスターただひとりで、毎日4桁の客を劇場に呼んだ時代ではないのだもの。
だからわたし、『ミーマイ』の再演率の高さが不思議なの。
誰得なの?
誰が、求めているの?
「名場面」とか「名曲」だけなら、『タカラヅカスペシャル』で十分だよ。
公演まるまるやる必要性は感じない。
わたしが特殊で、世の中の人はほんとーに『ミーマイ』大好きなのかなあ。
たとえご贔屓が出ていなくても、新幹線や飛行機に乗って、「絶対に観たい!」と誰もが劇場へ駆けつける演目なのかしら。
たとえご贔屓が台詞も出番もろくにないモブだとしても、「何度でも観たい!」と誰でも二桁くらいリピート当然の演目なのかしら?
興行として大成功間違いなし、チケット完売前提なのかしら。
そんなに素晴らしい作品なのかしら。
「タカラヅカ」で観たい作品なのかしら。
わたしには、よくわかんない。
しかし、梅芸ではもう二度とヅカ版『ミーマイ』はやらないと思ってたよ……。
その、2009年の花組版の集客具合がね……。なまじ贔屓組だったからよく知っているんだけど、ほんとすごかったから。
わたしは納得したけどなあ、やっぱ『ミーマイ』はみんなそれほど好きじゃないんだ、って。
あんだけ求められなかった作品をまたやるなんて、ひょっとして梅芸さんは「チケットが売れなかったのは花組のせい」と思ってるのか?
た、たしかにその、当時の花組は人気組ではなかったけど、キャストのせいだけでなく、演目にも問題があったのだと、何故思わないんだ?
現にわたしは、作品が苦手だから最低限しか観に行けなかったぞ?
愛にあふれた、しあわせな物語だと思う。
ストーリーはいいさ。
ただ。
「笑い」の感性が、徹底的に合わないから、観ていてつらい……。
滑稽な言動を取る主人公やお色気美女などを、「面白い」と思えないんだ。
笑いのツボが極端に狭いもんで、「笑わせるためにやっている」部分がちっとも笑えず、引いてしまう。
笑えない「コメディ」は、つらい……。
あんだけ興行的に大変なことになっていた同じ劇場で、凝りもせずにまた上演するんだ。
世間的に『ミーマイ』は大人気作品、ヅカファンは『ミーマイ』が大好き、一般人も『ミーマイ』が大好き、これさえ上演すれば完売御礼間違いなし!だと思ってるんだよね、劇団と梅芸さん。
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