上から4番目の彼女が。@ベルサイユのばら-フェルゼン編-
2013年4月25日 タカラヅカ 『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』特出版を観て、ひとつ発見というか、わたし的納得があった。
だから、きゃびいだったのか!!
今回、きゃびいはロザリー役。
役の少ない『ベルばら』において、ロザリーは数少ない娘役の花形キャラ。トップ娘役の避難配置だったり、2番手ポジの娘役の定位置だったり、新進娘役の顔見せ的役割だったり、そのときどきによって変わるが、一定して「路線系の役」だった。
加えて、トップ娘役は大抵若いうちに就任するわけだから、「2番手娘役」と呼ばれる娘さんは大抵学年の若い、新進スターだ。
「わたしの春風」とオスカルに呼ばれる、「妹」キャラ。そのイメージもあり、若手娘役スターの役という印象が強い。
だからなんとなく、新公学年の女の子がやるんだろうなと思っていた。それこそ、新公ヒロイン経験者に似合う役だから。
現在の雪なら、あんりちゃんやさらさちゃん、夢華さんあたり。キャラ的に「妹」「少女っぽい」だとあんりちゃんだし、実力ならさらさちゃん、劇団推しだと夢華さん。
「若手」の役なので、上級生がやるなんてことは、まず考えない。
なのに、あけてびっくり、ベテラン上級生きゃびいだった。トップ娘役の母親役とかをやっちゃう女役さんが、「妹」キャラ。
月組『オスカルとアンドレ編』で上演当時研4のちゃぴちゃんがやっていた役を、現在研12のきゃびいが。
『フェルゼン編』だとロザリーは、ラストでアントワネットの牢獄シーンに出るため、ただきゃぴりんとした妹キャラではつらい。きちんと芝居の出来る人でないと。
だからキャリアばっちりな上級生を配置したのかな。
そう漠然と考えていた……が。
特出版で、答えを得た。
ベルナール@ちぎと、デュエットするためだ!!
2幕のパリ市街において、『外伝』からこっち使い回し率半端ナイ民衆の歌がはじまる。
2008年の『外伝』3部作、2009年の『外伝アンドレ編』2本、そして2013年の『オスカルとアンドレ編』『フェルゼン編』と、5年の間に7回も同じ曲と場面やってんだよ……他の有名場面は作品によってあったりなかったりするのに、この歌と場面だけは皆勤賞……?
いい場面だとは思うけど、さすがにちょっと飽きた(笑)。また、回数観てるしね。
宙組『外伝アンドレ編』以外は、全部観た。しかも、花組の2本はリピートした。
『外伝アラン編』ではどさくさにまぎれてまっつ(役名ナシ)がセンターでえんえん踊ってたし、『外伝アンドレ編』の片方ではまっつがベルナールでソロ+ダンスセンター(どっちもちょっぴりだけどな)だったから、これまたリピートしていたし。
自嘲するくらい、観たわ。
えーと、その場面で、ベルナールがセンターで歌うわけです。
「♪どれだけ叫び続ければ我らの声は届くのか」
雪組版のベルナール、翔くんにソロはなし。なつかしの『外伝アラン編』のまっつパターン。センターでピンスポもらって民衆を率いて歌っているのに、単体の声は聞こえず、みんなで一律コーラス。
『外伝アラン編』は全ツだったから、コーラスは録音。センターにいるまっつも名もなき市民。だからコーラスでもしょーがないとは思う。
けど、大劇場でベルナールがセンターでソロなしって、収まり悪い。
ところが特出版のちぎベルナールは、ソロあり。
花組『外伝アンドレ編』や、月組『オスカルとアンドレ編』パターンですな。
なまじ、翔くんにソロがないのを知っている・先に観ているので、ちぎくんが歌い出したときは、びっくりした。
「ベルナール」という役が「スター仕様」に変更してあるの。ささやかだけどさ。
ともかく、ちぎくんのソロだ。
無意識に、身構える。なにが起こっても……というか、どんだけえーらいこっちゃな歌声でも、受け止める! ……だから、無意識です。ちぎくん、歌うんだ!とわかった瞬間、構えちゃってたみたい。
他意はなく、力が入ったっていうか。
それが。
ちぎくんのソロは、一瞬だった。
歌い出しのワンフレーズだけソロで、そっから先は、きゃびいとのデュエットだった。
つか、きゃびいが支えていた。
きゃびいの歌声をガイドラインに、ちぎくんの歌があった。
構えていた分、「えっ」となった。
ちぎくんの、ソロじゃないんだ。
そっか。
それで、きゃびいなんだ。
ちぎくんよりも小柄(重要)で、歌ウマの娘役さん。
あんりちゃんじゃ歌が壊滅だし、さらさちゃん、夢華さんでは大きすぎる。
組長、ゆめみさん、ヒメはキャラクタ的に「妹」じゃない。
てことで、雪組の上から4番目のきゃびいなんだ! 植爺はなんでも学年順だし!
そう納得するくらい、きゃびいはいい仕事をしていました。
あくまでもちぎくんのソロ!……てな感じで、声を添えていた。
もちろん、歌だけじゃなく、芝居もできる人だからこその抜擢なんだと思います。
また、ちぎベルナールに合うんだな、しっかりしたきゃびいロザリーが。
……翔くんには合ってなかったけどな……あまりに姐さん女房っつーか……その、翔くんに問題がありすぎるためだが。
特出版は「祭りだ!」ということとは別の次元にて、ちぎくんがベルナール役をやることで、作品の質が上がっていたと思います。
彼ほどのスターががっつり安定感をもって演じてくれると、作品の奥行きが増すね。
ソロは短くまとめられちゃってるにしろ、ちぎくんの魅力は歌唱以外のところで発揮されているから、いいんだ。
民衆のセンターにいること、率いていることが、納得のベルナール。かっけー。
ちぎベルナールときゃびいロザリー。
配役を知ったときは驚いたけど、すげーいいわ、このふたり。
だから、きゃびいだったのか!!
今回、きゃびいはロザリー役。
役の少ない『ベルばら』において、ロザリーは数少ない娘役の花形キャラ。トップ娘役の避難配置だったり、2番手ポジの娘役の定位置だったり、新進娘役の顔見せ的役割だったり、そのときどきによって変わるが、一定して「路線系の役」だった。
加えて、トップ娘役は大抵若いうちに就任するわけだから、「2番手娘役」と呼ばれる娘さんは大抵学年の若い、新進スターだ。
「わたしの春風」とオスカルに呼ばれる、「妹」キャラ。そのイメージもあり、若手娘役スターの役という印象が強い。
だからなんとなく、新公学年の女の子がやるんだろうなと思っていた。それこそ、新公ヒロイン経験者に似合う役だから。
現在の雪なら、あんりちゃんやさらさちゃん、夢華さんあたり。キャラ的に「妹」「少女っぽい」だとあんりちゃんだし、実力ならさらさちゃん、劇団推しだと夢華さん。
「若手」の役なので、上級生がやるなんてことは、まず考えない。
なのに、あけてびっくり、ベテラン上級生きゃびいだった。トップ娘役の母親役とかをやっちゃう女役さんが、「妹」キャラ。
月組『オスカルとアンドレ編』で上演当時研4のちゃぴちゃんがやっていた役を、現在研12のきゃびいが。
『フェルゼン編』だとロザリーは、ラストでアントワネットの牢獄シーンに出るため、ただきゃぴりんとした妹キャラではつらい。きちんと芝居の出来る人でないと。
だからキャリアばっちりな上級生を配置したのかな。
そう漠然と考えていた……が。
特出版で、答えを得た。
ベルナール@ちぎと、デュエットするためだ!!
2幕のパリ市街において、『外伝』からこっち使い回し率半端ナイ民衆の歌がはじまる。
2008年の『外伝』3部作、2009年の『外伝アンドレ編』2本、そして2013年の『オスカルとアンドレ編』『フェルゼン編』と、5年の間に7回も同じ曲と場面やってんだよ……他の有名場面は作品によってあったりなかったりするのに、この歌と場面だけは皆勤賞……?
いい場面だとは思うけど、さすがにちょっと飽きた(笑)。また、回数観てるしね。
宙組『外伝アンドレ編』以外は、全部観た。しかも、花組の2本はリピートした。
『外伝アラン編』ではどさくさにまぎれてまっつ(役名ナシ)がセンターでえんえん踊ってたし、『外伝アンドレ編』の片方ではまっつがベルナールでソロ+ダンスセンター(どっちもちょっぴりだけどな)だったから、これまたリピートしていたし。
自嘲するくらい、観たわ。
えーと、その場面で、ベルナールがセンターで歌うわけです。
「♪どれだけ叫び続ければ我らの声は届くのか」
雪組版のベルナール、翔くんにソロはなし。なつかしの『外伝アラン編』のまっつパターン。センターでピンスポもらって民衆を率いて歌っているのに、単体の声は聞こえず、みんなで一律コーラス。
『外伝アラン編』は全ツだったから、コーラスは録音。センターにいるまっつも名もなき市民。だからコーラスでもしょーがないとは思う。
けど、大劇場でベルナールがセンターでソロなしって、収まり悪い。
ところが特出版のちぎベルナールは、ソロあり。
花組『外伝アンドレ編』や、月組『オスカルとアンドレ編』パターンですな。
なまじ、翔くんにソロがないのを知っている・先に観ているので、ちぎくんが歌い出したときは、びっくりした。
「ベルナール」という役が「スター仕様」に変更してあるの。ささやかだけどさ。
ともかく、ちぎくんのソロだ。
無意識に、身構える。なにが起こっても……というか、どんだけえーらいこっちゃな歌声でも、受け止める! ……だから、無意識です。ちぎくん、歌うんだ!とわかった瞬間、構えちゃってたみたい。
他意はなく、力が入ったっていうか。
それが。
ちぎくんのソロは、一瞬だった。
歌い出しのワンフレーズだけソロで、そっから先は、きゃびいとのデュエットだった。
つか、きゃびいが支えていた。
きゃびいの歌声をガイドラインに、ちぎくんの歌があった。
構えていた分、「えっ」となった。
ちぎくんの、ソロじゃないんだ。
そっか。
それで、きゃびいなんだ。
ちぎくんよりも小柄(重要)で、歌ウマの娘役さん。
あんりちゃんじゃ歌が壊滅だし、さらさちゃん、夢華さんでは大きすぎる。
組長、ゆめみさん、ヒメはキャラクタ的に「妹」じゃない。
てことで、雪組の上から4番目のきゃびいなんだ! 植爺はなんでも学年順だし!
そう納得するくらい、きゃびいはいい仕事をしていました。
あくまでもちぎくんのソロ!……てな感じで、声を添えていた。
もちろん、歌だけじゃなく、芝居もできる人だからこその抜擢なんだと思います。
また、ちぎベルナールに合うんだな、しっかりしたきゃびいロザリーが。
……翔くんには合ってなかったけどな……あまりに姐さん女房っつーか……その、翔くんに問題がありすぎるためだが。
特出版は「祭りだ!」ということとは別の次元にて、ちぎくんがベルナール役をやることで、作品の質が上がっていたと思います。
彼ほどのスターががっつり安定感をもって演じてくれると、作品の奥行きが増すね。
ソロは短くまとめられちゃってるにしろ、ちぎくんの魅力は歌唱以外のところで発揮されているから、いいんだ。
民衆のセンターにいること、率いていることが、納得のベルナール。かっけー。
ちぎベルナールときゃびいロザリー。
配役を知ったときは驚いたけど、すげーいいわ、このふたり。
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