しつこく『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』の話。

 医師連盟の吊し上げ場面は、ナニ気に楽しい。
 出演者勢揃いだしねー。

 医師連盟理事長@ゆめみちゃんがまた、うまい。
 いるいるこんな人、現実にも、マンガの中にも。その造形の素晴らしさ。

 彼女にくっついている秘書@ゆきのちゃんがまた、かわいい。理事長、顔で秘書選んでるっしょ?(笑)

 そして、「青井」という役名の付いた、理事長の腰巾着、りーしゃ。
 りーしゃがなんか、はじけてます。
 公演はじまった当初はただのヘタレちゃんだったのに、だんだんみょーなキャラ付けて来て、段上にぴょこんと飛び乗ったり、空気読まない態度を取ったり、かわいいことになってます。
 会関係のイベント日絡みかな? 前髪ぱっつんにしてみたり。(普段は七三分け)

 りーしゃは芝居うまくないんだけど、愛されキャラとして、確立してきてるなあ。
 イケメンで愛嬌のあるキャラクタは貴重です。


 この公演、なにが楽しみって、下級生たちがどんどんうまくなっていくのを見るのが楽しい。
 今まで認識してなかった下級生まで、全員区別つくよーになったし!
 や、もともと顔わかんなかったのは3名だけだったので、そこがわかれば楽しさ倍増っす。

 認識してなかった下級生のひとり、つくしちゃん。
 『フットルース』組なので、顔はなんとなくわかるんだけど、個別認識までは至ってなかったの。

 彼女の見せ場が、この医師連盟会議室。

 集まった医師たちは、男女に分かれて坐っているんだけど、渋井@つくしちゃんだけ男子側。

 男たちはりーしゃを筆頭に、ヘタレ野郎ばかり。
 なかでも翼くんのきょどりっぷりがひどい(笑)。 ……翼くん、スーツ似合わないなあ。細くて小顔過ぎて、「病院経営者」にはカケラも見えない……(笑)。

 女性陣は、こわいのなんの。
 ありちゃんにるりるりって、や、こわすぎるでしょ。

 強面の女性陣からひとりだけ離れ、男子席の隅っこに坐っているつくしちゃん。
 ほそっこくて薄い顔立ちで、なんとも頼りない印象。

 ……なんだけど、彼女は突然立ち上がって叫ぶ。

「金の亡者め! 告発されてもよいというのか!!」

 ちょー金切り声で。

 最初のウチはこれ、すげースベっててねえ。
 ナニ言ってんのか聞こえないし、ただ耳障りなだけ。

 それが、回数重ねるごとにうまくなるの。
 超高音なのに、台詞が聞き取れるようになる。
 間も良くなっているのか、ちゃんと笑いを取れる。

 周囲の男の子たちも、「金切り声につーんとなる」小芝居、がんばってるしね。そこもよくなったよね。

 ナニ気にイリヤくんがイイ声で文句言ってるの。
 大樹くんのふてぶてしい芝居は堂に入ってる。

 うわー、こんなところでも成長するんだ。成長ってわかるんだ。


「告発で、ゴンス!!」
 の、ザッキーのおいしさはまた、格別。
 あああ、ザッキー素敵。


 で、吊し上げられている、BJさん@まっつ。

 椅子の坐り方が、ツボ。

 指を交差させて組み、カラダをナナメにする。
 決して行儀がいいとはいえない坐り方。

 仲間内で「BJの真似(笑)」と言って坐ったりするくらい、特徴のある坐り方。
 キャラによって坐り方チガウんだ! うわー、BJ先生かっこいい。

 BJはほんと、嫌いな相手には容赦ないなと思う。
 某国大統領側近たちに対するときと、態度が同じなの。

 冷たい態度、というよりも、露悪的。

 わざとやってるとしか思えない、ひどい顔をする。

 「200万ドルいただきましょうか」と言っていたときと同じ。
 下劣!としか言いようのない、野卑な笑いを浮かべる。

 こんな顔しか見せてもらえないんじゃ、そりゃ医師連盟の人たちはBJを大嫌いだろうさ。
 心閉ざしてるときのBJ先生って、半端ナイなあ……。
 そして、大人げないなあ……。

 対人関係って、鏡だからね。
 BJ先生があんなに嫌らしい顔をするから、悪意や反感しか返らないんだよ……。

 や、大好物ですけどね。
 まっつの卑しい顔。
 高貴でクール、が標準装備の美形様ですから、下品で歪んだ顔はレアです。

 で、そこまで意識して「悪い顔」をしているのに。
 途中からBJ先生、それすら投げ出しちゃうのね。

「みんなで告発!」
 とか言い出された日にゃ、「会話」をあきらめちゃった。

 数で囲んでの吊し上げ、弱いモノいじめの図。ひとりではナニも出来ないくせに、同じようにズルをしているくせに、「みんな」になると強気に騒ぎ出す。
 虐められている、攻撃されているはずのBJは、怯えも傷つきもせず、ただぽかーん。あきれている。

 「告発でゴンス!」登場時にも、ぽかーん、だったしねー。

 この「ぽかーん」ぶりが、さいこーっす。
 基本、上からだしねー。

 で、まっつの仕草で大好きなのが「天を仰ぐ」ところ。
 ベンヴォーリオもそうだし、『GOLD SPARK!』でもやっていたねー。

 あきれて、手を放して、天を仰ぐ。ふう、っと溜息まじりに。
 これがもう、すっごく好き。
 クールまっつならではの温度感。そして、乾き方。

 天を仰ぐときって、なにかの寸前にすることが多い。
 今回も、天を仰いだあと立ち去っていくし。


 ワイワイがやがやワーワーワー、マンガ的な演出。
 BJは素敵だわ、モブのみんなはかわいいわ、目が足りない。
 耳に残るミュージカルっぽい演出も好き。


 その人口密度、にぎやかさと正反対に。
 トラヴィス@ホタテと、ピノコ@ももちゃんは誰もいない静かなところで、BJを待っている。
 会議室前の廊下よね。
 長椅子に坐って、ホタテマン、育児中。

 トラヴィスさんの年齢は不詳なんだけど、「ですます調」の仕事口調でなくなる対ピノコ場面では、なんかめっちゃ若いっす。

 なにしろ一人称「僕」になるからねー。
 BJの前では「私」なんだけどねー。

 「アッチョンブリケ」以外喋らないピノコに対し、なんとか会話を試みるトラヴィス。

 アッチョンブリケ以外ダメなら、それに単語をくっつければ会話になる、と謎の思考回路でがんばるトラヴィスさんが、意気揚々と「ガイジン喋り」で話しかけたところに、

「バカ」

 ピノコの一刀両断。

 ばっさりやられただけでも面白いのに、トラヴィスは言葉の意味よりナニより、「ピノコが喋った!!」ということに歓喜。
「今喋ったよね? もっぺん言ってみて? 僕はなに? バカ?」

 どうしよう。トラヴィスがアホかわいすぎる。

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