彼は、愛を信じてる。@ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌
2013年3月16日 タカラヅカ 未だに『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』の話。
1幕後半、バイロン@ともみんが秘密を打ち明けるに至る場面。
BJ@まっつが無表情に電話を切るところから、バイロン城での場面がスタート。
ガートルード@るりるりの慇懃さがおかしい。よどみなく発せられる感情のない声と人形のような無表情……。「おそれいります(一礼)」がものすごく好きだ(笑)。
キレたBJとガートルードの攻防は、BJの台詞の投げっぱなし感が諸刃の剣かなと思う。
ぶっちゃけ、もっと「笑わせる」ことはできると思うの。
BJが大袈裟に演じれば。
でもあの人、すごく地味よね(笑)。
ガートルードの「戦闘ポーズ」だけが派手。BJの「帰る」パフォーマンスは地味にぼそぼそ言い過ぎ。舞台中央にバイロン侯爵@ともみんが登場しているから、余計に観客の意識が「どこを見よう?」と散漫になっているところだから、ぼそぼそしているだけだと弱い。
毎回、「もっと派手に言い合えばいいのに」と思った。せっかく面白いやりとりなのに、100%発揮できてない。
……でも、その「笑いに走ってない」リアルなやり取りがいい、とも思う。
ここでどっかんと笑わせる気は、ないんだよなあ。
バイロンさんが出てくると、何故かいつもミュージカルになる。
自分が「普通じゃない」存在であること、「人間の10倍ほども長い寿命を持つ」存在であることを打ち明ける。
荒唐無稽な話だが、実際にそのカラダを手術したBJは、「たしかに化けもんだよなー」と納得する。
内臓かなり切り刻んであるのに、もう歩いてるわけですから。
時間経過がよくわかんないけど、BJが誘拐されて3日くらいなんだよね?
1日目・誘拐実行、BJを日本からヨーロッパへ。自家用ジェットでぶーん。
2日目・BJが五条さん@きゃびいに電話。誘拐されちゃったから、その間ピノコを頼む。バイロンさん、BJを脅迫・説得。
3日目・手術。(日本では、カイト@咲ちゃんがヤクザ@レオくんに金を渡している)
4日目・BJがトラヴィス@ホタテに電話。「発信機のスイッチは3日間入れっぱなし」。バイロンから秘密を打ち明けられる。BJ、日本へ向かう。(日本では、カイトがヤクザの事務所を訪問)
5日目・BJ帰国。
てなタイムテーブルかな。
BJが発信機のスイッチを入れたのは、1日目の夜か2日目になってからだろうから、「3日間入れっぱなし」という表現になる。
手術の翌日に、歩き回ってるんじゃ、そりゃBJも驚くわ。
そして、バイロンさんがすごいのはそれだけじゃない。
話しているその間にも、どんどん回復している。
椅子から落ちるわ、最後は自分ひとりで立つわ……。
ともみん、すげー。
バイロンがすごいというより、ともみんがすごいになる(笑)。
ともみんならそりゃそうだろう、というか。
ともみんのタンパク質ならそりゃあびしばし回復して、ガシガシ増えていくんだろう。老化するヒマもなく、うおおおとかぐごごごとか擬音を発しつつ、アツくアツく回転しているのだろう。(根拠なし)
ちょっとしたツボは、椅子から落ちたともみんを抱え上げるまっつが、めちゃくちゃ重そうなことです(笑)。
逆はあんなに軽々だったのに。
まっつにともみんは抱えられないよなああ。
バケモノ語りはともかくとして。
びっくりするのは、BJ先生が、当たり前に愛を信じていることです。
ただの愛じゃないですよ?
「オレ、人間じゃないんだけど、人間の女の子に愛してもらえるかなー。無理だよなー」という相手に対して「なんの不思議もない。ちゃんと愛を説明すれば、わかってくれる」と言い切っちゃう。
いやいやいや、相手バケモノだよ?
ふつーの男と女でも、うまくいくかどうかは微妙なのに、育った国や環境が違ったら難しいのに、化けもん相手に、「なんの不思議もない」って……。
BJ先生……どんだけロマンチスト……。
もしくは、無責任……(笑)。
てきとーなキレイゴト並べてるよーに見えますよ……。
いや、BJ先生が本気で語ってるのはわかります。
わかるから、驚く。
え、そうなの、と。
BJ先生にとっては、「ごめん、オレ実は人間じゃないんだ」と恋人に打ち明けられるのは、なんの障害にもならない、あったりまえの許容範囲なんだ。
BJ先生なら、同じことを言われても、ドン引きしないんだ。
愛さえあれば、平気なんだ。
もしくは、そう信じているんだ。
実際に同じ立場になって同じことが言えるのかはともかくとして、今この段階では、そう言うつもりでいるんだ。
愛を信じられる、キミが愛しい。
なんかしみじみと、そう思う。
「愛の力を信じてる」……そんな陳腐な、恥ずかしいこと。
それを真顔で言っちゃう人なんだ。
すごい熱量で大泣きしながら言うバイロンさんと違って。
BJ先生は、眉根を寄せただけの顔で、ふつーの声音で、言っちゃうんだ。
そんなBJ先生が、愛しい。
で、BJ先生が言う言葉は、「バイロンさん自身が言って欲しかったこと」。
バイロンさんがはっとするのは、BJの言葉に対してではなく、自分の心に対して。
もうすでにあった……最初からあった答えを、BJが声に出した。
BJは、バイロンさんの肩を押しただけ。
真理を説いたわけでも謎を明かしたわけでもない。
それでも、バイロンさんにとっては恩人なんだ。
手術のことだけでなくて。
……そんな心理につけ込み、金の代わりにカラダを要求するBJ、悪。
ピノコには筋肉とか皮膚とか足りないんでしたっけ。
それをバイロンさんからいただこうと。
「歩いている」ことが不思議なくらいの重傷人相手に、どんだけ鬼畜。
バイロンさんの回復を待ってられないので、BJは先に帰って手術の準備。
バイロンさんは自力で立って、吠えるように歌い出す……んだもの、ほんと不死身だ(笑)。
1幕後半、バイロン@ともみんが秘密を打ち明けるに至る場面。
BJ@まっつが無表情に電話を切るところから、バイロン城での場面がスタート。
ガートルード@るりるりの慇懃さがおかしい。よどみなく発せられる感情のない声と人形のような無表情……。「おそれいります(一礼)」がものすごく好きだ(笑)。
キレたBJとガートルードの攻防は、BJの台詞の投げっぱなし感が諸刃の剣かなと思う。
ぶっちゃけ、もっと「笑わせる」ことはできると思うの。
BJが大袈裟に演じれば。
でもあの人、すごく地味よね(笑)。
ガートルードの「戦闘ポーズ」だけが派手。BJの「帰る」パフォーマンスは地味にぼそぼそ言い過ぎ。舞台中央にバイロン侯爵@ともみんが登場しているから、余計に観客の意識が「どこを見よう?」と散漫になっているところだから、ぼそぼそしているだけだと弱い。
毎回、「もっと派手に言い合えばいいのに」と思った。せっかく面白いやりとりなのに、100%発揮できてない。
……でも、その「笑いに走ってない」リアルなやり取りがいい、とも思う。
ここでどっかんと笑わせる気は、ないんだよなあ。
バイロンさんが出てくると、何故かいつもミュージカルになる。
自分が「普通じゃない」存在であること、「人間の10倍ほども長い寿命を持つ」存在であることを打ち明ける。
荒唐無稽な話だが、実際にそのカラダを手術したBJは、「たしかに化けもんだよなー」と納得する。
内臓かなり切り刻んであるのに、もう歩いてるわけですから。
時間経過がよくわかんないけど、BJが誘拐されて3日くらいなんだよね?
1日目・誘拐実行、BJを日本からヨーロッパへ。自家用ジェットでぶーん。
2日目・BJが五条さん@きゃびいに電話。誘拐されちゃったから、その間ピノコを頼む。バイロンさん、BJを脅迫・説得。
3日目・手術。(日本では、カイト@咲ちゃんがヤクザ@レオくんに金を渡している)
4日目・BJがトラヴィス@ホタテに電話。「発信機のスイッチは3日間入れっぱなし」。バイロンから秘密を打ち明けられる。BJ、日本へ向かう。(日本では、カイトがヤクザの事務所を訪問)
5日目・BJ帰国。
てなタイムテーブルかな。
BJが発信機のスイッチを入れたのは、1日目の夜か2日目になってからだろうから、「3日間入れっぱなし」という表現になる。
手術の翌日に、歩き回ってるんじゃ、そりゃBJも驚くわ。
そして、バイロンさんがすごいのはそれだけじゃない。
話しているその間にも、どんどん回復している。
椅子から落ちるわ、最後は自分ひとりで立つわ……。
ともみん、すげー。
バイロンがすごいというより、ともみんがすごいになる(笑)。
ともみんならそりゃそうだろう、というか。
ともみんのタンパク質ならそりゃあびしばし回復して、ガシガシ増えていくんだろう。老化するヒマもなく、うおおおとかぐごごごとか擬音を発しつつ、アツくアツく回転しているのだろう。(根拠なし)
ちょっとしたツボは、椅子から落ちたともみんを抱え上げるまっつが、めちゃくちゃ重そうなことです(笑)。
逆はあんなに軽々だったのに。
まっつにともみんは抱えられないよなああ。
バケモノ語りはともかくとして。
びっくりするのは、BJ先生が、当たり前に愛を信じていることです。
ただの愛じゃないですよ?
「オレ、人間じゃないんだけど、人間の女の子に愛してもらえるかなー。無理だよなー」という相手に対して「なんの不思議もない。ちゃんと愛を説明すれば、わかってくれる」と言い切っちゃう。
いやいやいや、相手バケモノだよ?
ふつーの男と女でも、うまくいくかどうかは微妙なのに、育った国や環境が違ったら難しいのに、化けもん相手に、「なんの不思議もない」って……。
BJ先生……どんだけロマンチスト……。
もしくは、無責任……(笑)。
てきとーなキレイゴト並べてるよーに見えますよ……。
いや、BJ先生が本気で語ってるのはわかります。
わかるから、驚く。
え、そうなの、と。
BJ先生にとっては、「ごめん、オレ実は人間じゃないんだ」と恋人に打ち明けられるのは、なんの障害にもならない、あったりまえの許容範囲なんだ。
BJ先生なら、同じことを言われても、ドン引きしないんだ。
愛さえあれば、平気なんだ。
もしくは、そう信じているんだ。
実際に同じ立場になって同じことが言えるのかはともかくとして、今この段階では、そう言うつもりでいるんだ。
愛を信じられる、キミが愛しい。
なんかしみじみと、そう思う。
「愛の力を信じてる」……そんな陳腐な、恥ずかしいこと。
それを真顔で言っちゃう人なんだ。
すごい熱量で大泣きしながら言うバイロンさんと違って。
BJ先生は、眉根を寄せただけの顔で、ふつーの声音で、言っちゃうんだ。
そんなBJ先生が、愛しい。
で、BJ先生が言う言葉は、「バイロンさん自身が言って欲しかったこと」。
バイロンさんがはっとするのは、BJの言葉に対してではなく、自分の心に対して。
もうすでにあった……最初からあった答えを、BJが声に出した。
BJは、バイロンさんの肩を押しただけ。
真理を説いたわけでも謎を明かしたわけでもない。
それでも、バイロンさんにとっては恩人なんだ。
手術のことだけでなくて。
……そんな心理につけ込み、金の代わりにカラダを要求するBJ、悪。
ピノコには筋肉とか皮膚とか足りないんでしたっけ。
それをバイロンさんからいただこうと。
「歩いている」ことが不思議なくらいの重傷人相手に、どんだけ鬼畜。
バイロンさんの回復を待ってられないので、BJは先に帰って手術の準備。
バイロンさんは自力で立って、吠えるように歌い出す……んだもの、ほんと不死身だ(笑)。
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