未だに『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』の話。

 BJ@まっつの腐った萌えポイント。

 ピノコにテレパシー攻撃され、苦しむときの、呻き声。と、吐息。

 BJ自宅のミイラ人間は、ピノコ@ももちゃん。
 まだ「足りないモノがいっぱいある」ために、人間として生活することは出来ない。
 代わりに超能力があり、気に入らんことがあると相手のアタマの中で暴れるらしい。テレパシーというか、サイコキネシス?

 BJ先生は「いててて」と、わりとコミカルに苦しむんだけど、最終的にちょっと、わずかだけど、呻き声を上げる。
 「あ……っ」とか「う……」とか、そのような音の混じった吐息とか。

 それが、萌えです。たまりません(笑)。


 演出家諸氏に問いたい。
 何故、美声の持ち主、未涼亜希氏を、喘がせないのか。

 まっつさんは今まで「死ぬ役」をやってません。
 モブでわーっと斬られちゃうとかではなく、主人公の腕の中でなにかしら言い残しつつ、がくり、とやるやつ。
 エンタメに置いて「死」は見せ場なので、路線スター様にしか、そういうオイシイ見せ場は回ってこない。ゆえにまつださんは、死ぬ役が回ってこない。

 ところが前回の大劇場公演『JIN-仁-』では、そのチャンスがあったのですよ。
 まっつ演じる恭太郎さんは、原作では死ぬし、そこまで描いてもらえないにしろ、主人公がタイムスリップして最初に出会う相手で、そのときに生死を彷徨うのだから、「主人公の腕の中で云々」があったのですよ。

 なのに。
 なーぜーかー、演出家は、まっつを、喘がせなかった。

 恭太郎さんは、ケガの痛みにはぁはぁやってましたが、音声なしでした。

 なんでえええ?
 そこは盛大に、マイク入れるとこだろー?!!

 未涼亜希の喘ぎ声を聞かせるべきだろー?!!

 ……無意味に色っぽくなりすぎて、ドラマに不要と却下されたのかもしれませんが。

 とにかく、わたしなら「ファンサービス」として、まっつ氏の「はぁはぁ」は入れますね。演出に盛り込みますね! 1作品1回は入れる所存ですね! キリッ。

 てことで正塚先生。

 薄いっ、まっつはぁはぁが、薄いっ。もっとどーんと喘がせてくれて良かったのに!!

 ……まあ、正塚せんせは「まっつ萌え」を理解してくれているようなので(笑)、この程度でも喘がせてくれたのかもしれません……。


 ヘンタイ発言はともかく。

 ミイラ人間に語りかけるBJ先生が、やさしすぎて、やばいです。

 ここでピノコの影@ゆきのちゃんが登場するわけなんだが……。

 でかい。

 最初に観たとき驚愕したし、何度観てもやっぱり慣れなかった……。

 とにかく、でかいのだ。
 縦にも、横にも。

 健康的な太り方ではあるんだが……かわいいんだとは思うが……もう少し華奢な子を使えなかったのかと。

 不思議に肉感的というか、幼児ファッションがアキバ系コスプレめいていて、いろいろ困った。サリーちゃん足とか、すげえよ。
 影の男の子たちも決して体格は良くないので、縮尺が間違っているような感じ。ピノコだけ100%で、男たちは70%縮小かかってるトリック映像みたいな。
 もっとも体格のいい影@真地くんと絡むときだけが、マシに見えたかなあ。

 なにより、BJ@まっつと絡むときが……!(笑)

 まっつをゆきのちゃんが後ろから抱きしめる振付があるんだが、ここがひどい。
 ピノコなのに、BJ先生を後ろから抱きしめて、腕が、余っている。

 ピノコの両手はBJの腹の前に回っている。両手の指が、当たりそうなくらい、ちゃんとBJの胴を一回りしている。
 なのに、ピノコのカラダは、BJのカラダのずっと後ろにある。
 ピノコとBJの間には、空間がある。

 女子が男性に後ろから抱きついて、こんだけ腕が余るって……!!

 や、まっつが悪いよ? まっつが、細すぎるの。華奢すぎるの。内臓どこにあるんですかってくらい、細いのが悪いの。
 でもさ、まっつよりどう見ても縦にも横にもでかいぷくぷくした女の子を、後ろから抱きつかせなくてもいいじゃないか(笑)。

 ここも絶対縮尺まちがってる。
 BJ先生より巨大なピノコってなんだそりゃ。


 ゆきのちゃんは美少女だと思うし、医師連盟のところとかかわいいし、体型だってこれからしぼられていくんだろうと思う。
 ただ、ピノコ役は、チガウだろと。
 ゆきのちゃんの「リアル女子」っぽいところが、ピノコの影という幻想場面とひどくミスマッチ。
 あんなにニクニクしてなくていいと思うの、ピノコって……。
 ピノコの影であって、本物ではないとはいえ……。

 ピノコの影とピノコは同時に出ないんだから、どっちもももちゃんで良かったのに。なんであかんかったんやろー?

 いやまあそれでも、そんなところもまるっと含めて、楽しんでたけどね。

 ピノコでけえ! BJちっちぇえ!! と(笑)。


 んで、「まっつ萌え」を理解している正塚先生。
 まっつの寝顔を真正面からどうぞ、を、おいしくいただきましたっ!!

 プログラムにある、テーブルに足を投げ出して眠るBJ先生。
 それを、劇中でもやってくれました。
 しかも、真正面から。

 くはあ~~。

 まつださんにオペラロックオンで、他が見えません。
 おかげで、「がたんっ」てな引き出しの音に一緒になってぴっくりしますよ!(笑)

 カイト@咲ちゃん登場。

 最初から強盗するつもりで、銃持参。
 空き巣ではなく、強盗だから、タンスの漁り方がなってないのね。タンスは下から引き出して、開けたらそのままにしておくものよ。上から引き出すから、いちいち閉めなきゃいけないの。んで、閉める音で住人に気づかれちゃうのよ。

 正直、足が不自由だってこと、彼の台詞がないとわかりませんでした。
 けっこー自在に動いている気がする。

 放送禁止用語のせいで、ここの台詞が不自然極まりないんだろうなあ。
 「オレの身体が不自由だから」……突然の説明台詞。日常会話、しかも切羽詰まったときにコレはない。ふつーなら「オレが○っ○だから」だよなあ。

 『はみだしっ子』の文庫版で、アンジーへの台詞が全部「松葉杖」に変更されていたことを思い出す。「なによ、松葉杖のくせに!」「松葉杖のどこが悪い!」……言葉だけ狩ったところで、無意味だと思うんだけどなあ。

 んで、咲ちゃん、うまくなったなあ。
 いきなりこのテンションマックスの会話。正塚節でよく演じている。

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