なつかしいなつかしい『Shining Rhythm!』
 通いすぎて大好きすぎて、もーなにがなんだかわからない。

 「いつも同じ」の中村Bの、安定作。
 彼の作品は、デビューから一貫していつも同じ構成。同じ色。

 その中でも、『Shining Rhythm!』は良い出来の作品だった。

 ……ん、だけど。
 正直、中日公演版はあまりうまくはなかったなあと思った。

 いつも同じ構成でのみショーを作り続ける中村Bは、アレンジや変更は苦手ってことか。
 そーいや『ラブ・シンフォニー』も、新生花組向きに施したアレンジが秀逸だったとは、別段思わなかったもんなあ。

 『Shining Rhythm!』がいつもの中村Bでありながら、マンネリと一線を画することができたのは、場面ごとの色の違い。振付家を変えて、メリハリを付けた。

 それが中日版では、メリハリが減った気がするんだ。

 1・オープニング→ 2・スーツものの現代的ダンス場面→ 3・コスプレでいかにもタカラヅカなストーリー場面→ 4・中詰めラテンメドレー→ 5・ムード歌謡銀橋→ 6・作品テーマ部分の総力戦場面→ 7・フィナーレ、という構成だった、大劇版。

 それが、3のコスプレストーリー場面を、ただのコスプレダンス場面にしちゃったことで、山がひとつなだらかになった。
 4のムード歌謡も、恥ずかしさダウン。ふつーっぽくなっている。

 他にも、いろいろと地均しされたっていうか、おとなしい方向へ変更されてる?

 まとまりが出来た、というべきなのかな?
 わたしには、期待していた「ここで上がるぞー!」というメーターの動きが、思っていたより低い位置で止まって、またもとの位置に戻っていくので、「あ、あれれ?」とつんのめってしまった。
 あちこちで。

 これが「新たなる誕生」というアレンジなのか?
 どーせなら、もっと派手な方向にばーんとアレンジしちゃえば良かったのに。


 と、中村Bと作品への疑問はさておき。


 出演者のみなさんには、わくわくハクハク、とーっても楽しませてもらいましたっ!!

 まず、えりたんとはっちさんとみとさんがいる。

 オープニングから、「ここはナニ組??」(笑)
 いやあ、見慣れた光景だわー。違和感ナイわー。


 「Cool Rhythm!」で、めちゃくちゃテンション上がった。
 声が出そうになった。

 うきちゃん、かっけーーっ!!

 ナニあれすごい、すごすぎる!!
 色っぽくて強くてこわくて、素敵すぎる!

 もお釘付け。
 まずい、オトコノコたちが見られない……っ。もったいない、目が足りないっ。

 わたしの大好物、小悪魔。「オンナ」という魔物。
 あの美貌、あの底なし感、たまらんわ。

 うお~~っ、誰かに言いたい、伝えたい、あの子好き、大好き。地団駄踏んでじたばたしたい、そんなキモチだった。


 や、この場面まず、センターがあんりちゃんで。
 …………歌が、ものすごかった…………。

 このショー全部通して、いちばんすごい歌が、ここのあんりちゃん。
 彼女が従えているのが、さらさちゃんといのりちゃんなんだわ、よりによって。

 や、本気で、歌はサイドのふたりに任せてくれ!! と、思った……。

 歌ウマのふたりが無言で、歌がアレなあんりちゃんが声ひっくり返らせてソロ……って……誰得なの……。

 あんりちゃんはキュートな美少女。それでいいじゃん、歌いながらハードに踊って登場、なんてウルトラ難度のことさせないで、ダンスに集中させようよ。

 ナガさんバーテンダーが健在、がんがん踊って歌ってくれるのが、泣けるほどうれしかった。

 ナガさんだ……あああナガさんだー。

 ゆめみポジのヒメも、場に合わせた歌声。素敵。

 あとねあとね、順番前後しちゃってるけど、最初は男たちだけが登場して踊るでしょ、きんぐが、アクセル全開なの。
 きんぐ見てるだけでおなかいっぱいになるよー。

 うきちゃんにしろ、きんぐにしろ、この場面入るのはじめてよね?
 このものすげーかっこいい場面で、本気で「獲るぜ!!」な感じで鼻息荒いの。
 それがもお、かっこいいやら愛しいやら。

 目が足りないまま終了しちゃった。
 この場面好きだー。もっぺん見たいよー。


 次の「アンダルシア」は消化不良。
 なんか、ずいぶん地味な場面になったなあ。ドラマティックな場面だったはずなのに。
 そのままやればよかったのに。

 ただ、朝風くんソロに、大喜びした。
 彼にソロがあるとは思わなかったよ!! どーしちゃったの中村B、脇の歌ウマさんを使うなんて。いつもなにがあっても「上から順番、1・2・3!」の人が。

 つくづく朝風くんが好みだ。

 あの無駄に濃く、ワルい顔しまくって、ひとりでドラマ作って踊ってるとことか……ライトろくにあたってないのに、それでもひとりでずーーっとやってるとことか、ツボ過ぎる。


 中詰めのはじまる前、セリが落ちている段階で、ワクテカが止まらなかった。
 あそこから出てくるのは、以前はヲヅキさんだった。
 それが今回は……。

 大ちゃんキターーッ!!

 安定の大ちゃんですよ、きゃ~~!


 この中詰め、なんかわたしやたらとかなとくんビューでした。
 目に入るの! つか、目を奪うの!!
 かなとくん、その髪型反則! もともと美形だけど、さらに美しすぎてやばい。好み過ぎてやばい。
 ……そして、ダンスの不自由さ、もったり感もまた、やばい……(笑)。

 コマつんの「まっつステップ」!!
 てゆーか、「まっつステップ」、やるんだ……変更なしなんだ……。
 まっつがまっつステップ、っていうネタじゃなくて、マジだったんだな……。そんなことに感心する。

 また、前回に引き続き、ナガさんがまっつステップをやっているのを見て、胸熱……。

 そーいやオープニングだっけ?
 「大ちゃんの後ろの男役さん、すっぽり隠れちゃってカケラも見えない! 大ちゃんのサイズ感、雪組ではびびる」とハラハラしたら、その真後ろの小柄さんが、ナガさんだった……。

 そして。

 はっちさんとみとさんのデュエット。

 え、ええっと?
 これはナニ?
 前回はたしか、ちぎみみデュエットだった、よ、ね……?

 2番手とトップ娘役の場面が、何故専科さんと組長……?!!(白目)

 いやその、いいんだけど……中村B、ナニを考えているんだ……?

 客席降りは楽しかったー!
 うきちゃん近かったの! あああ、うきちゃん!!(落ち着け)


 「光と影」の影は翔くん。
 ダンスだけで、歌はカットか別の人が歌うのかと、勝手に思っていたよ……。

 歌もそのままだった(笑)。

 いろいろと構えていたので、思ったよりはずっと歌えていたので、ほっとした。

 えりたんはほんと、えりたん。
 彼の光は、「光」という役をやるのに遜色ない。


 なんかいろいろ混乱していたせいか、フィナーレでコマつんの歌声を聴いた途端、どーっと泣けた。

 無意識のうちに、力が入っていたらしい。
 緊張していたものが、コマくんによって解放された。
 彼は、変わらない。
 わたしが知っている『Shining Rhythm!』まんまの歌声を、やさしく響かせてくれた。


 そして、そのあとのロケット。

 ロケットボーイ@あすくんの、歌声。

 このショーのなか、最高の歌声だったと思う。
 耳に優しい、やわらかで豊かな声。

 ほっとした。
 なんかすごく、ほっとした。
 キムくんがいないと歌唱力がここまで変わってくるんだ、という公演にて、ほんとに素直に通るきれいな歌声を聴けて、耳がほっとしたらしい(笑)。

 あすくんがまた、いい表情で。
 踊り終わったときの笑顔ときたら。まさに会心!!って感じ。
 はじめての大役。その初日。
 やり遂げたね。


 芝居では髪型やお化粧のせいかと思っていたけど。
 やっぱあゆっち、太い……と、ショーでも思った。
 リフトはなくていいんだけどなあ。
 トップコンビに合ったショーと振付で。

 あと、さらちゃんもなんか丸かったなー。

 そしてうきちゃんは、やさしい笑顔で淑女っぽく踊っているときは、わたしのセンサーが反応しないらしい……(笑)。


 結局のところ、楽しいんだ、『Shining Rhythm!』。
 いいショーだと思う!

コメント

日記内を検索