つまり、3回目だということ。@逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース
2013年1月18日 タカラヅカ ゲームという文化が好きだし、タカラヅカが好き。
『逆転裁判』というゲーム自体を好きなわけではないけれど、『モンハン』にハマって廃人のよーな日々を送ったことのある身としては、カプコンは馴染みのある社名。
演出家スズキケイは、オリジナル作品はぐちゃぐちゃだけど、原作付きやアリモノを潤色して舞台に載せるのは得意な人。
『逆転裁判』1作目はわくわくと初日から劇場へ駆けつけ、その楽しさにきゃーきゃー騒ぎ、『逆転裁判2』はスズキケイの悪いところ全開で頭を抱えたけれど、まあ、続編という限界もあったのかなとなまあたたかくスルーし。
ただ、「『逆裁』って楽しい!」という記憶のみを、心に残してきた。
今回、大好きなともちんが初単独主演!
その昔、彼がWキャストで主演した『Le Petit Jardin』でともちオチしたわたしなので、ともちの主演が見られる、真ん中のともちが見られる! というだけで、とてもうれしいことだった。
『逆裁』という作品や、エッジワースというキャラクタが、ともちに合っているかは問題じゃない。
有名作品で主演、というのがうれしい。
カプコンとのコラボ作品で、いつもとは違うところで衆目を集めることがわかっている公演なんだもの、ともちがそんな晴れがましい場に出る、それだけで舞い上がる。
カプコンさんが全面協力して、大切に盛り上げようとしてくれている……その様子も伝わって、とにかくわくわく。
そーゆーのうれしい。
てことで、特典もいろいろgetして、ほくほくと『逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース』の客席に着いた。
で。
……期待が、大きすぎたのかもしれない。
作品への期待は、なにしろスズキケイなので、特にしていない。
大感動作とか緻密な設計だとか豊かな情緒だとか、そんなもんはハナから期待していない。
スズキケイだし『逆裁』だし、タカラヅカらしく『逆裁』らしく、そのときだけわーっと盛り上げて、楽しい気持ちにしてくれれば、それでよし。
求めていたのは、それだけ。
オープニング・ムービーの格好良さに「そう、これ!これ!」と拍手した、この格好良さを求めていたの!
……いちばん盛り上がったのが、そのオープニング・ムービーだった。
わたしは。
あとはなんつーか……しょぼんなキモチ。
理由は、とてもよくわかった。
そっか、わたし、飽きたんだ。
『逆転裁判』『逆転裁判2』と観てきて、通常の「物語」としての味や深みは求めず、タカラヅカとゲームのコラボという点で楽しんできた。
なんでそんな愉しみ方かというと、やっぱり『逆裁』って、「タカラヅカ」じゃないんだよ。
そしてわたしは、ヅカヲタ。
『逆裁』は「タカラヅカ」とゲームのコラボ作品であって、「タカラヅカ」ではない。
「物語」として観るのは、純粋に「タカラヅカ」として観るのは、『逆裁』シリーズははっきりいってキツイ。
別モノだと割り切るからこそ、楽しかった。
異文化コラボであること、それがわたしにとっての『逆裁』の愉しみ方だった。
しかしそれも、3作目だと、飽きる。
同じことを3回だもん……。
スズキケイにも、ともちたち出演者にも、問題はない。
わたし自身の問題。
1作目であんなに興奮した「ゲームとの関連性」「ゲームのお約束」「ゲームの再現性の高さ」などが、全部「もうソレ、前に観た……」「ソレ、知ってる……」になってしまった。
もう一度、新たに観る、出会う意味がなかった。
わたしには。
しょぼん。
他の人には、きっと意味があるだろうし、面白い舞台だと思う。
広くいろんな人に観てもらいたいと思う。
だからわたしは、あとはただ、ともちんの格好良さとか、宙組のみなさんを眺めることだけを、楽しんだ。
エッジワース@ともちんは、ほんとかっこいい!
『逆転裁判2』を見たときは「面白いけど、チガウ、この人御剣じゃない(笑)」と思ったんだけど(七帆偉大過ぎ)、エッジワース主人公なら問題なし。
ともちんが持つ「大きさ」は、カラダの問題だけじゃないんだな。
彼は明るい。
強い光を持っている。
それが、彼の大きさ。
使い道の難しい役者で、作品によっては悪目立ちするというか、空気を壊すことがある。
それが彼の諸刃の剣だと思う。
ともちんのそんな個性が、「タカラヅカ」には存在しない縛りや型のある、この舞台で力になっている。
面白い人だ。
もっともっと、彼が「真ん中」に立つ舞台を観てみたい。
まだ知らないともちんがあるはず。
輪郭のはっきりした色を持った人だから、いかにも「タカラヅカ」な大舞台が似合うかな。
でもどっちかっつーと、『Le Petit Jardin』みたいな、繊細な少女マンガ系をもう一度、観てみたいなあ。
グレゴリー@ちーちゃんはかっこいいけど、わたし的に瞬間風速高くなかったかなー。いつもほどほどの風が吹いていた感じ。
ロイエンタールのときほど心拍数上がらないっつーか、ロイ様が神過ぎたのか。
意外に、タイレル・バッドさん@愛ちゃんに心拍数上がった。かっけー!
いろいろ残念なのは相変わらずなんだけど(笑)、それでも見た目がいいの、かっこいいの!
愛ちゃんは真ん中的二枚目よりも、脇の濃い役をやる方が魅力的だ。
ラリー・バッツ@カチャもよくやってた。
大ちゃんだとそうは思わないのに、何故カチャだと「よくやってた」なんだろう? キャラ違いを乗り越えて、振り切っている感じがするからかな?
ゲーム的な極端なキャラクタなのに、「ゲーム的な」ニオイがしない。カチャはこういう役の方が似合うのかなあ。
ブライアン@『記者と皇帝』はやっぱり、無理があったと思うの……。
アリソン@れーれは、いつ「シャンゴッッ!!」と踊り出すかと思った……。
ふたり並ぶとそれほど似てないのに、別々に見ると似ている、双子の不思議。
真宵ちゃんだとあんなにかわいかったのになあ。もちろん役のせいだけど、不自由かつ生彩に欠ける印象。
オリキャラが弱くなるのは、スズキケイの特色。
「あのキャラに似ている」「そっくり」を楽しむわけだから、原典のないオリキャラはそれだけで不利。脚本や演出の粗を全部背負うことになるし。
裁判長@すっしーは相変わらずの格好良さ。
そしてこの人、モブはできないよなあ……。最初から重要人物だとわかりすぎてしまって、どんでん返しに不向き(笑)。
あと、天玲氏もいい仕事をしていたなと。
風羽氏は年齢不詳でぽかーんだった。わざと?
副組長や花音さんは、わたしがヅカの『逆裁』初体験なら、よろこんでいたと思う。残念だわ。
『逆転裁判』というゲーム自体を好きなわけではないけれど、『モンハン』にハマって廃人のよーな日々を送ったことのある身としては、カプコンは馴染みのある社名。
演出家スズキケイは、オリジナル作品はぐちゃぐちゃだけど、原作付きやアリモノを潤色して舞台に載せるのは得意な人。
『逆転裁判』1作目はわくわくと初日から劇場へ駆けつけ、その楽しさにきゃーきゃー騒ぎ、『逆転裁判2』はスズキケイの悪いところ全開で頭を抱えたけれど、まあ、続編という限界もあったのかなとなまあたたかくスルーし。
ただ、「『逆裁』って楽しい!」という記憶のみを、心に残してきた。
今回、大好きなともちんが初単独主演!
その昔、彼がWキャストで主演した『Le Petit Jardin』でともちオチしたわたしなので、ともちの主演が見られる、真ん中のともちが見られる! というだけで、とてもうれしいことだった。
『逆裁』という作品や、エッジワースというキャラクタが、ともちに合っているかは問題じゃない。
有名作品で主演、というのがうれしい。
カプコンとのコラボ作品で、いつもとは違うところで衆目を集めることがわかっている公演なんだもの、ともちがそんな晴れがましい場に出る、それだけで舞い上がる。
カプコンさんが全面協力して、大切に盛り上げようとしてくれている……その様子も伝わって、とにかくわくわく。
そーゆーのうれしい。
てことで、特典もいろいろgetして、ほくほくと『逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース』の客席に着いた。
で。
……期待が、大きすぎたのかもしれない。
作品への期待は、なにしろスズキケイなので、特にしていない。
大感動作とか緻密な設計だとか豊かな情緒だとか、そんなもんはハナから期待していない。
スズキケイだし『逆裁』だし、タカラヅカらしく『逆裁』らしく、そのときだけわーっと盛り上げて、楽しい気持ちにしてくれれば、それでよし。
求めていたのは、それだけ。
オープニング・ムービーの格好良さに「そう、これ!これ!」と拍手した、この格好良さを求めていたの!
……いちばん盛り上がったのが、そのオープニング・ムービーだった。
わたしは。
あとはなんつーか……しょぼんなキモチ。
理由は、とてもよくわかった。
そっか、わたし、飽きたんだ。
『逆転裁判』『逆転裁判2』と観てきて、通常の「物語」としての味や深みは求めず、タカラヅカとゲームのコラボという点で楽しんできた。
なんでそんな愉しみ方かというと、やっぱり『逆裁』って、「タカラヅカ」じゃないんだよ。
そしてわたしは、ヅカヲタ。
『逆裁』は「タカラヅカ」とゲームのコラボ作品であって、「タカラヅカ」ではない。
「物語」として観るのは、純粋に「タカラヅカ」として観るのは、『逆裁』シリーズははっきりいってキツイ。
別モノだと割り切るからこそ、楽しかった。
異文化コラボであること、それがわたしにとっての『逆裁』の愉しみ方だった。
しかしそれも、3作目だと、飽きる。
同じことを3回だもん……。
スズキケイにも、ともちたち出演者にも、問題はない。
わたし自身の問題。
1作目であんなに興奮した「ゲームとの関連性」「ゲームのお約束」「ゲームの再現性の高さ」などが、全部「もうソレ、前に観た……」「ソレ、知ってる……」になってしまった。
もう一度、新たに観る、出会う意味がなかった。
わたしには。
しょぼん。
他の人には、きっと意味があるだろうし、面白い舞台だと思う。
広くいろんな人に観てもらいたいと思う。
だからわたしは、あとはただ、ともちんの格好良さとか、宙組のみなさんを眺めることだけを、楽しんだ。
エッジワース@ともちんは、ほんとかっこいい!
『逆転裁判2』を見たときは「面白いけど、チガウ、この人御剣じゃない(笑)」と思ったんだけど(七帆偉大過ぎ)、エッジワース主人公なら問題なし。
ともちんが持つ「大きさ」は、カラダの問題だけじゃないんだな。
彼は明るい。
強い光を持っている。
それが、彼の大きさ。
使い道の難しい役者で、作品によっては悪目立ちするというか、空気を壊すことがある。
それが彼の諸刃の剣だと思う。
ともちんのそんな個性が、「タカラヅカ」には存在しない縛りや型のある、この舞台で力になっている。
面白い人だ。
もっともっと、彼が「真ん中」に立つ舞台を観てみたい。
まだ知らないともちんがあるはず。
輪郭のはっきりした色を持った人だから、いかにも「タカラヅカ」な大舞台が似合うかな。
でもどっちかっつーと、『Le Petit Jardin』みたいな、繊細な少女マンガ系をもう一度、観てみたいなあ。
グレゴリー@ちーちゃんはかっこいいけど、わたし的に瞬間風速高くなかったかなー。いつもほどほどの風が吹いていた感じ。
ロイエンタールのときほど心拍数上がらないっつーか、ロイ様が神過ぎたのか。
意外に、タイレル・バッドさん@愛ちゃんに心拍数上がった。かっけー!
いろいろ残念なのは相変わらずなんだけど(笑)、それでも見た目がいいの、かっこいいの!
愛ちゃんは真ん中的二枚目よりも、脇の濃い役をやる方が魅力的だ。
ラリー・バッツ@カチャもよくやってた。
大ちゃんだとそうは思わないのに、何故カチャだと「よくやってた」なんだろう? キャラ違いを乗り越えて、振り切っている感じがするからかな?
ゲーム的な極端なキャラクタなのに、「ゲーム的な」ニオイがしない。カチャはこういう役の方が似合うのかなあ。
ブライアン@『記者と皇帝』はやっぱり、無理があったと思うの……。
アリソン@れーれは、いつ「シャンゴッッ!!」と踊り出すかと思った……。
ふたり並ぶとそれほど似てないのに、別々に見ると似ている、双子の不思議。
真宵ちゃんだとあんなにかわいかったのになあ。もちろん役のせいだけど、不自由かつ生彩に欠ける印象。
オリキャラが弱くなるのは、スズキケイの特色。
「あのキャラに似ている」「そっくり」を楽しむわけだから、原典のないオリキャラはそれだけで不利。脚本や演出の粗を全部背負うことになるし。
裁判長@すっしーは相変わらずの格好良さ。
そしてこの人、モブはできないよなあ……。最初から重要人物だとわかりすぎてしまって、どんでん返しに不向き(笑)。
あと、天玲氏もいい仕事をしていたなと。
風羽氏は年齢不詳でぽかーんだった。わざと?
副組長や花音さんは、わたしがヅカの『逆裁』初体験なら、よろこんでいたと思う。残念だわ。
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