動き出した、彼らに・その3。@新人公演『JIN-仁-』
2012年11月1日 タカラヅカ 新人公演『JIN-仁-』についてあれこれ、続き。
ホタっちゃんのうまさについて、考えた。
そしてそれは、コマくんを考えることでもあった。
『JIN-仁-』においてのお笑い担当、佐分利先生。大阪弁の三枚目。
この役を、本役のコマくんは実に愉快に愛らしく演じている。
スタンドプレイではない、やり過ぎない範囲でのアドリブ。佐分利さんが出てくると、場がほっこり明るくなる。
コマつんはマサツカ芝居でも、よく「間」が命の三枚目芝居や掛け合いを任されている。また、『フットルース』にて場を持っていく力のある三枚目キャラ、ウィラードを見事に演じて見せた。
ほんとにこの人、「うまい」んだと思う。
コメディのセンスのある役者さんだ。
そして、そのコマくんの役を演じるのが、ホタテくん。
我らがホタテマン、研6にして「若い役が久しぶり」と『フットルース』のときに言っていたくらい芸達者に大人役をこなす芝居の人。
『灼熱の彼方』の裏主役だったよなあ。「こんな上級生いた?!」と、観客の口に上るくらい、堂々と主人公の父親役を演じていた。
もちろん、ホタっちゃんはうまかった。
新人公演『JIN-仁-』において、うまかった!と手放しできゃーきゃー言えるうちのひとりだ。
佐分利先生は本公演と同じように、そして期待通りに、ちゃんと観客を笑わせてくれた。
だがその「笑いの取り方」は、本役のコマくんとはまったく違う性質のものだった。
ホタテくんの「笑い」は、計算された演出だった。
ああなるほど、ここでこうしたら、こう笑いにつながるよな、という、理詰めのものだった。
演出家がそう指導したのか、結果的にそうなったのかはわからない。
ただ、彼はとてもうまく、「笑い」を演じていた。
発声やら間やら、うまいなあと思う。
舞台の上で、1回こっきりの新公で、ちゃんと決めてくるんだから、センスが良く、舞台度胸もあるんだろう。
それに比べ、コマくんの「笑い」は、キャラクタで笑わせていた。
別に、大したことはやってないんだ。他愛ないことなんだ。
だけどもう、佐分利先生は「佐分利先生である」というだけで、笑いが成立してしまっているんだ。
それはリピーター基本のタカラヅカだから、てのもあるが、それを超えたところで、コマくんは「キャラクタ」を成立させる力を持っている。
なるほどなあ。
マサツカが気に入ってるわけだ。
ウィラードが出来たわけだ。
コマくんって、とても貴重な、強い武器を持った役者さんだ。
タカラヅカの真ん中としての武器かどうかはわかんないけど。
ヲヅキさんが持つ武器と、同じカテゴリで色の違う武器だわ。
こういう役者は、いいよ。
舞台に必要な人だ。
なんかしみじみ、思った。
そして、ホタっちゃん。
彼は、コマくんではない。
コマくんのようなタイプの役者ではない。
ホタテマンだし、外見を含めたキャラ的に、三枚目を演じる機会が多い人だとは思う。
今回の佐分利せんせも、期待通りハートフルで愉快な佐分利せんせだった。よく笑わせてくれた。
でも彼の真骨頂は、そこにはない。
ホタテくんって、シリアス芝居の人だよね? 実は二枚目ど真ん中をやる方が映える芸風なのかも?
一度、マジでダークにシリアスな美形役を見てみたいぞ。
うまいといえば、辰五郎親分@ザッキーが、めちゃくちゃうまかったっ。
本公演でも、ドリーム5で見得を切るところがサイコー。これぞ「歌舞伎役者」、浮世絵から出てきたみたいだもん。
なんかしみじみと、つくづくと、ザッキー好きだわ……。
てゆーかキミさ、まだ新公出てていいんかい。『フットルース』で大人組だったじゃんよー(笑)。ふつーにもう本公演レベルじゃん。や、辰五郎親分役のはっちさんと比べてどうというんじゃなくて、他の役でも、十分本公演で上級生たちと並んで仕事が出来るってこと。
千吉@永久輝くんが手探りっぽいからこそ余計に、ザッキーがどーんっと親分を演じてくれているのが、救いだった。
『フットルース』で役がついていた子たちは、みんな新公では安定したうまさを披露。そーだよなあ、みんなうまいからこそ、『フットルース』は組をふたつに割った公演でも、あんだけのクオリティだったんだよなあ。
勝先生@まなはるは得意分野っぽい感じで堂々と演じていたし、亜聖くんはますますおっさん役をきわめて来たよねー。
ひーこは相変わらず芝居はうまくないんだけど、今回キャラ勝ち。お米ばーちゃんと看護師なら、カタチから入ることでなんとかなる。
とにかくかわいいもん、ひーこはそれでいい。
楓@えーちゃんには、ウケさせてもらった。
最初の登場、あのめちゃ短い場面と台詞ひとつで悶えたわ(笑)。
えーちゃん、こわすぎ。
くノ一を通り越して、極道の女みたい……その鋭すぎる眼はナニ、こわいよーかっこいいよー。
役に入り込みすぎてて、もお。
あのウェンディ=ジョーを演じた子だとは思えない鋭さ……。
いやあ、サイコーっすよ、えーちゃん!!
ホタっちゃんのうまさについて、考えた。
そしてそれは、コマくんを考えることでもあった。
『JIN-仁-』においてのお笑い担当、佐分利先生。大阪弁の三枚目。
この役を、本役のコマくんは実に愉快に愛らしく演じている。
スタンドプレイではない、やり過ぎない範囲でのアドリブ。佐分利さんが出てくると、場がほっこり明るくなる。
コマつんはマサツカ芝居でも、よく「間」が命の三枚目芝居や掛け合いを任されている。また、『フットルース』にて場を持っていく力のある三枚目キャラ、ウィラードを見事に演じて見せた。
ほんとにこの人、「うまい」んだと思う。
コメディのセンスのある役者さんだ。
そして、そのコマくんの役を演じるのが、ホタテくん。
我らがホタテマン、研6にして「若い役が久しぶり」と『フットルース』のときに言っていたくらい芸達者に大人役をこなす芝居の人。
『灼熱の彼方』の裏主役だったよなあ。「こんな上級生いた?!」と、観客の口に上るくらい、堂々と主人公の父親役を演じていた。
もちろん、ホタっちゃんはうまかった。
新人公演『JIN-仁-』において、うまかった!と手放しできゃーきゃー言えるうちのひとりだ。
佐分利先生は本公演と同じように、そして期待通りに、ちゃんと観客を笑わせてくれた。
だがその「笑いの取り方」は、本役のコマくんとはまったく違う性質のものだった。
ホタテくんの「笑い」は、計算された演出だった。
ああなるほど、ここでこうしたら、こう笑いにつながるよな、という、理詰めのものだった。
演出家がそう指導したのか、結果的にそうなったのかはわからない。
ただ、彼はとてもうまく、「笑い」を演じていた。
発声やら間やら、うまいなあと思う。
舞台の上で、1回こっきりの新公で、ちゃんと決めてくるんだから、センスが良く、舞台度胸もあるんだろう。
それに比べ、コマくんの「笑い」は、キャラクタで笑わせていた。
別に、大したことはやってないんだ。他愛ないことなんだ。
だけどもう、佐分利先生は「佐分利先生である」というだけで、笑いが成立してしまっているんだ。
それはリピーター基本のタカラヅカだから、てのもあるが、それを超えたところで、コマくんは「キャラクタ」を成立させる力を持っている。
なるほどなあ。
マサツカが気に入ってるわけだ。
ウィラードが出来たわけだ。
コマくんって、とても貴重な、強い武器を持った役者さんだ。
タカラヅカの真ん中としての武器かどうかはわかんないけど。
ヲヅキさんが持つ武器と、同じカテゴリで色の違う武器だわ。
こういう役者は、いいよ。
舞台に必要な人だ。
なんかしみじみ、思った。
そして、ホタっちゃん。
彼は、コマくんではない。
コマくんのようなタイプの役者ではない。
ホタテマンだし、外見を含めたキャラ的に、三枚目を演じる機会が多い人だとは思う。
今回の佐分利せんせも、期待通りハートフルで愉快な佐分利せんせだった。よく笑わせてくれた。
でも彼の真骨頂は、そこにはない。
ホタテくんって、シリアス芝居の人だよね? 実は二枚目ど真ん中をやる方が映える芸風なのかも?
一度、マジでダークにシリアスな美形役を見てみたいぞ。
うまいといえば、辰五郎親分@ザッキーが、めちゃくちゃうまかったっ。
本公演でも、ドリーム5で見得を切るところがサイコー。これぞ「歌舞伎役者」、浮世絵から出てきたみたいだもん。
なんかしみじみと、つくづくと、ザッキー好きだわ……。
てゆーかキミさ、まだ新公出てていいんかい。『フットルース』で大人組だったじゃんよー(笑)。ふつーにもう本公演レベルじゃん。や、辰五郎親分役のはっちさんと比べてどうというんじゃなくて、他の役でも、十分本公演で上級生たちと並んで仕事が出来るってこと。
千吉@永久輝くんが手探りっぽいからこそ余計に、ザッキーがどーんっと親分を演じてくれているのが、救いだった。
『フットルース』で役がついていた子たちは、みんな新公では安定したうまさを披露。そーだよなあ、みんなうまいからこそ、『フットルース』は組をふたつに割った公演でも、あんだけのクオリティだったんだよなあ。
勝先生@まなはるは得意分野っぽい感じで堂々と演じていたし、亜聖くんはますますおっさん役をきわめて来たよねー。
ひーこは相変わらず芝居はうまくないんだけど、今回キャラ勝ち。お米ばーちゃんと看護師なら、カタチから入ることでなんとかなる。
とにかくかわいいもん、ひーこはそれでいい。
楓@えーちゃんには、ウケさせてもらった。
最初の登場、あのめちゃ短い場面と台詞ひとつで悶えたわ(笑)。
えーちゃん、こわすぎ。
くノ一を通り越して、極道の女みたい……その鋭すぎる眼はナニ、こわいよーかっこいいよー。
役に入り込みすぎてて、もお。
あのウェンディ=ジョーを演じた子だとは思えない鋭さ……。
いやあ、サイコーっすよ、えーちゃん!!
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