アテ書きファンアイテムの新公って。@新人公演『めぐり会いは再び 2nd』
2012年12月5日 タカラヅカ ひとりっ子政策反対、劇団推し路線様主役独占は百害あって一利なし!……と、常々思っている人間なので、配役発表が出たときは喜びました。
『めぐり会いは再び 2nd』新人公演、主演者。
十碧れいやくんと、妃海風ちゃん。
初主演おめでとー!!
……が、そのあと『Étoile de TAKARAZUKA』新人公演の主演が、いつものひとりっ子、マカゼ&わかばとわかり、苦笑した。
芝居は40分、ショーは55分……芝居はおまけ……本編がショーの方……。
劇団は正直だ、つーか、わかりやすすぎて苦笑するしかないが、それにしたって新公主演は新公主演だ。
なにしろわたしのご贔屓は、3本立てのおまけでしかない1時間の芝居で主演した人だからなっ!(笑) 新公プログラムが唯一、二つ折り4ページだった人だからなっ!←通常新公プログラムは三つ折り6ページ構成。
今回の新公プログラムは、あくまでもれいやくんが「主演」というカタチで作られていました。
表紙写真もれいやくん、インタビューもれいや&風。
ただし、芝居の配役欄は6分の1で、残り6分の5はショー、プログラムの大半がショーのために作られておりましたが。
……れいやくん、新公主演にカウントされてるんだよね? 大丈夫だよね?
ともかく、『めぐり会いは再び 2nd』新公。
れいやくんは長身美貌の人。風ちゃんは実力者。
どうなるのか、わくわくしておりました。
えーと。
アテ書き芝居の新公は、大変だね。
ということが、終始よーーっくわかりました。骨身に染みました。
『めぐり会いは再び 2nd』自体が、完全ファンアイテム。スターたちのキャラクタを理解し、前作もわかった上で楽しむもの。作品としてのクオリティは二の次。
てゆーかコレ、小柳たん作品の初新人公演なんだ。
「ヲタクはタカラヅカを救う!」が、小柳せんせのキャッチフレーズ。……いやその、わたし的に。
小柳せんせは今までなんか男子ヲタク的な作風で、ヲタクゆえにツボはわかるんだけどズレがいろいろ気になっていた。それが最近は女子ヲタクのツボも心得てきて、実に心地よい作風になってくれたと、わたしはウホウホ喜んでおりました。
小柳作品の「ヲタのためのヲタ作品」ってとこが、わたし好みだし、実際「ヲタの世界」であるタカラヅカでうまく融合して、成功しているし。
ヲタク特有の閉鎖性や馴れ合い、楽屋落ちに頼った部分は、スルーしていた。
わたし『めぐり会いは再び 2nd』好きだもの! ちえねねが好きで、彼らの演じるドラントとシルヴィアが大好きなんだもの!
それだけでもういい、ファンアイテムなんだから、ファンが楽しければいいのよ!
しかし。
ヲタ作品の「続編」の新公ともなると、作品の欠点が浮き彫りになるね。
ひどい作品だわ~~、これ(笑)。
キャラクタもストーリーも、ひとつひとつの展開・反応も全部、楽屋落ちっちゅーか、ヲタ目線の役者頼み。
ひとつの「作品」として成り立ってない。
それら、作品の粗を全部、新公キャストが背負わされたわけだ。
まあ大変。
と、とてつもなく大きなハンデがあったわけだ。
だから、仕方ないとは思う。
思う、けど。
れいやくん、へたやな。
ドラント@れいやくんの、役者としての実力に、なかなかどーしてびっくりした(笑)。
この間の全ツ、かっこよかったのになあ。……ってそれは、見た目のことか? 出番も台詞もろくになく、もちろん歌もなかったためか?
最近の若者は、ある程度なんでもそこそここなす、小器用なイメージがあったので、かえってびっくりした。
『My dear New Orleans』のままかい。と。
いやその、わたしがれいやくんを最初に認識したのが『My dear New Orleans』新公で。
しいちゃんの役を、硬直したかのような棒立ちで芝居をしていた、とてもきれいな男の子……という印象。
そこからスタートしたもんで、あとはなにをやっても「うまくなった」と思うっていうか、「がんばってるなあ」と思うっていうか。
うまくなった、と思い込んでいたから、思い込みほど変化していなくて、びっくりしたっす。
くり返すが、大変な役、大変な作品だったことはわかってる。
しかも、ショーのお稽古もあって、芝居だけに集中できる状態でなかったことも、わかってる。
しかし、基礎的なことが軒並み、その、高くなかった、とは、思う……。
特に、歌、すごかった……。
星組に歌唱力は求めてないけど、やっぱり、ぴっくりしたっす。
ただ。
きれいだったっ!
それは確か。間違いない。
初新公だから、そのヴィジュアルだけでいいのかもしれない。……ここから先は、ともかく。
そして、初ヒロインの風ちゃん。
これまで新公やバウ等でやってきた役からして、うまいことはお墨付きの子。
劇団の考え方として、「新公ヒロインに巧さなど必要ない」という意識が根強いのか、実力のある子は新公ヒロインさせてもらえない傾向があるよーな気がしてた。
新公ヒロとはすなわち、トップ娘役を視野に入れた役。娘役の旬は短いため、新公ヒロやってすぐトップになる場合も多々あるわけだから。
実力は、トップになったあとに磨いてもいい、立場がひとを作る……そういう考え方からか、まず美貌やスタイル、華やかさ重視、実力は評価外、みたいな?
それを覆してのヒロイン抜擢が、素直にうれしい。
そして、期待通りシルヴィア@風ちゃんは、うまかった。
いろいろやばい人たちが多い中、ぶっちぎりの巧さと安定っぷりだった。
てゆーか、シルヴィアが、バカに見えなかった……。
その分、なんか「こざかしい」女の子に見えて、ソレはそれで困ったな、というか。本役さんもバカ過ぎウザ過ぎなんだけど(笑)。これはなんつっても、脚本の問題。
しかし……。
相手役のドラント@れいやくんと、芝居がまったく噛み合っていないのは、どうしたものか。
風ちゃんはうまい。うまいんだよ。で、れいやくんはもー、いろいろと大変なことになっている。
へたな方が悪いのかもしんないけど、それにしても、ここまで噛み合わないまま芝居を続行されると、見ていて落ち着きが悪かったナリ。
れいやくんに合わせることとか、あるいは、彼を引っ張り上げることとか、出来なかったのかなあ。いくら風ちゃんがうまいからって、そこまで求めるのは酷かぁ。
そーいや前回の新公も、相手役がうまくなくて、風ちゃん大変そうだったもんなあ。
けっこう、相手の芝居に揺らいじゃうのかも?
お芝居が苦手だったり歌が苦手だったりする男の子を相手役にし、相手の技術が上がって見えるよーな支え方が出来るようになったら、風ちゃんはすごく「強い」武器を手に入れられるのかもしれない。風ちゃん単体ではちゃんと、うまいんだから。
かわいいけど、「ヒロイン」としての美貌や華やかさには、ごめん、欠けていたと思う。だからこそ、「風ちゃんと組むと、男役がかっこよく見える」スキルを手に入れてくれたら、得がたい「ヒロイン」になるなと。
『めぐり会いは再び 2nd』新人公演、主演者。
十碧れいやくんと、妃海風ちゃん。
初主演おめでとー!!
……が、そのあと『Étoile de TAKARAZUKA』新人公演の主演が、いつものひとりっ子、マカゼ&わかばとわかり、苦笑した。
芝居は40分、ショーは55分……芝居はおまけ……本編がショーの方……。
劇団は正直だ、つーか、わかりやすすぎて苦笑するしかないが、それにしたって新公主演は新公主演だ。
なにしろわたしのご贔屓は、3本立てのおまけでしかない1時間の芝居で主演した人だからなっ!(笑) 新公プログラムが唯一、二つ折り4ページだった人だからなっ!←通常新公プログラムは三つ折り6ページ構成。
今回の新公プログラムは、あくまでもれいやくんが「主演」というカタチで作られていました。
表紙写真もれいやくん、インタビューもれいや&風。
ただし、芝居の配役欄は6分の1で、残り6分の5はショー、プログラムの大半がショーのために作られておりましたが。
……れいやくん、新公主演にカウントされてるんだよね? 大丈夫だよね?
ともかく、『めぐり会いは再び 2nd』新公。
れいやくんは長身美貌の人。風ちゃんは実力者。
どうなるのか、わくわくしておりました。
えーと。
アテ書き芝居の新公は、大変だね。
ということが、終始よーーっくわかりました。骨身に染みました。
『めぐり会いは再び 2nd』自体が、完全ファンアイテム。スターたちのキャラクタを理解し、前作もわかった上で楽しむもの。作品としてのクオリティは二の次。
てゆーかコレ、小柳たん作品の初新人公演なんだ。
「ヲタクはタカラヅカを救う!」が、小柳せんせのキャッチフレーズ。……いやその、わたし的に。
小柳せんせは今までなんか男子ヲタク的な作風で、ヲタクゆえにツボはわかるんだけどズレがいろいろ気になっていた。それが最近は女子ヲタクのツボも心得てきて、実に心地よい作風になってくれたと、わたしはウホウホ喜んでおりました。
小柳作品の「ヲタのためのヲタ作品」ってとこが、わたし好みだし、実際「ヲタの世界」であるタカラヅカでうまく融合して、成功しているし。
ヲタク特有の閉鎖性や馴れ合い、楽屋落ちに頼った部分は、スルーしていた。
わたし『めぐり会いは再び 2nd』好きだもの! ちえねねが好きで、彼らの演じるドラントとシルヴィアが大好きなんだもの!
それだけでもういい、ファンアイテムなんだから、ファンが楽しければいいのよ!
しかし。
ヲタ作品の「続編」の新公ともなると、作品の欠点が浮き彫りになるね。
ひどい作品だわ~~、これ(笑)。
キャラクタもストーリーも、ひとつひとつの展開・反応も全部、楽屋落ちっちゅーか、ヲタ目線の役者頼み。
ひとつの「作品」として成り立ってない。
それら、作品の粗を全部、新公キャストが背負わされたわけだ。
まあ大変。
と、とてつもなく大きなハンデがあったわけだ。
だから、仕方ないとは思う。
思う、けど。
れいやくん、へたやな。
ドラント@れいやくんの、役者としての実力に、なかなかどーしてびっくりした(笑)。
この間の全ツ、かっこよかったのになあ。……ってそれは、見た目のことか? 出番も台詞もろくになく、もちろん歌もなかったためか?
最近の若者は、ある程度なんでもそこそここなす、小器用なイメージがあったので、かえってびっくりした。
『My dear New Orleans』のままかい。と。
いやその、わたしがれいやくんを最初に認識したのが『My dear New Orleans』新公で。
しいちゃんの役を、硬直したかのような棒立ちで芝居をしていた、とてもきれいな男の子……という印象。
そこからスタートしたもんで、あとはなにをやっても「うまくなった」と思うっていうか、「がんばってるなあ」と思うっていうか。
うまくなった、と思い込んでいたから、思い込みほど変化していなくて、びっくりしたっす。
くり返すが、大変な役、大変な作品だったことはわかってる。
しかも、ショーのお稽古もあって、芝居だけに集中できる状態でなかったことも、わかってる。
しかし、基礎的なことが軒並み、その、高くなかった、とは、思う……。
特に、歌、すごかった……。
星組に歌唱力は求めてないけど、やっぱり、ぴっくりしたっす。
ただ。
きれいだったっ!
それは確か。間違いない。
初新公だから、そのヴィジュアルだけでいいのかもしれない。……ここから先は、ともかく。
そして、初ヒロインの風ちゃん。
これまで新公やバウ等でやってきた役からして、うまいことはお墨付きの子。
劇団の考え方として、「新公ヒロインに巧さなど必要ない」という意識が根強いのか、実力のある子は新公ヒロインさせてもらえない傾向があるよーな気がしてた。
新公ヒロとはすなわち、トップ娘役を視野に入れた役。娘役の旬は短いため、新公ヒロやってすぐトップになる場合も多々あるわけだから。
実力は、トップになったあとに磨いてもいい、立場がひとを作る……そういう考え方からか、まず美貌やスタイル、華やかさ重視、実力は評価外、みたいな?
それを覆してのヒロイン抜擢が、素直にうれしい。
そして、期待通りシルヴィア@風ちゃんは、うまかった。
いろいろやばい人たちが多い中、ぶっちぎりの巧さと安定っぷりだった。
てゆーか、シルヴィアが、バカに見えなかった……。
その分、なんか「こざかしい」女の子に見えて、ソレはそれで困ったな、というか。本役さんもバカ過ぎウザ過ぎなんだけど(笑)。これはなんつっても、脚本の問題。
しかし……。
相手役のドラント@れいやくんと、芝居がまったく噛み合っていないのは、どうしたものか。
風ちゃんはうまい。うまいんだよ。で、れいやくんはもー、いろいろと大変なことになっている。
へたな方が悪いのかもしんないけど、それにしても、ここまで噛み合わないまま芝居を続行されると、見ていて落ち着きが悪かったナリ。
れいやくんに合わせることとか、あるいは、彼を引っ張り上げることとか、出来なかったのかなあ。いくら風ちゃんがうまいからって、そこまで求めるのは酷かぁ。
そーいや前回の新公も、相手役がうまくなくて、風ちゃん大変そうだったもんなあ。
けっこう、相手の芝居に揺らいじゃうのかも?
お芝居が苦手だったり歌が苦手だったりする男の子を相手役にし、相手の技術が上がって見えるよーな支え方が出来るようになったら、風ちゃんはすごく「強い」武器を手に入れられるのかもしれない。風ちゃん単体ではちゃんと、うまいんだから。
かわいいけど、「ヒロイン」としての美貌や華やかさには、ごめん、欠けていたと思う。だからこそ、「風ちゃんと組むと、男役がかっこよく見える」スキルを手に入れてくれたら、得がたい「ヒロイン」になるなと。
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