君に届けこの声は、いつか巡り逢うための約束を告げている。@雪組千秋楽
2012年11月12日 タカラヅカ 前楽を観られて、よかったのだと思う。
わたしはもともと千秋楽より初日を取る人間で、フィクションやエンタメなどは、まず「自分で」受け止めたいと思う。
人様の解説も前評判もいらない。
わたしはわたしで知りたい。
だから、前楽ははずせない。
「音月桂サヨナラショー」の初日だから。
前楽の予習があったから、千秋楽はただ「これで最後」「お別れ」に集中できた。
キムくんの「思い出・集大成」というテーマで作られたショーは、それだけで破壊力がある。
前楽を観たあとは息も絶え絶え(笑)。『JIN-仁-』初日に帰り道が大変だったように、前楽の帰り道も大変だった。
前楽はいいよ、あとはただ帰るだけだもん。
でも千秋楽は、そのあとパレードがある。貧血起こして坐り込んでるわけにはいかない!
前楽の挨拶で、自分を「雨男」と言い切ったキムくん。
水さんですら、「雨女」って言ってたのに……男、なのか……さすがだ(笑)。
初日も千秋楽も雨が当然の、キムくん。今までも大変だったさ……。
しかし、水しぇんのムラ楽が晴れたように、キムくんの楽も快晴、あたたかな良い日和だった。お天気までもが、最後にとっておきの笑顔をくれるみたい。
入りから、最後のパレードまで、参加した。人混みの後ろから眺めた。
儀式のようなものだ。
「別れ」をひとつずつ、例に則って消化する。そうすることで、カラダと脳に「別れ」を教え込む。
漢字の書き取りみたいに、テニスの正しいフォームみたいに。
脳を、カラダを、正しい形に動かすことで、覚え込ませる。
心が、ついてゆかなくても。
これが「別れ」であると。
キムくんのことは、長く眺めすぎていた。
好きでいる時間が長すぎた。
10年超えてるし。
トドロキ時代、コム姫時代、キムくんの薔薇色の未来を疑いもしなかった。
キムくんで観たいモノがいっぱいあった。
気がついたらスター、だったのではなく、スターとして歩み出すあたりからずっと、見ていた男の子。
彼の時代が来るのをゆっくりと見守り、待ち続けていただけに、こんなカタチで彼の時代が断ち切られることが、納得できていない。
キムくんは、トップになってからさらに伸びた。
立場は人を成長させる。真ん中になり、組を背負い、彼はさらに高見へ昇った。
まだ、これからだ。
これから、その実力を発揮できるとき……長い間かけてようやくひらいた花を、堪能する前に摘み取られてしまう嘆き。
それらを昇華するために、儀式はある。
キムくんは笑っている。幸せだとくり返している。
彼がそう言うのだから、わたしはそれを信じる。
なにがどうなって、雪組の御曹司がこんなに不自然な任期で卒業するのかわからないが、それらを全部超えて、ただ、わたしはキムくんの笑顔を信じる。
キムくんがファンに「見せたい」と思っている音月桂の姿だけを見る。
納得できていないのは、あくまでもわたし個人の「欲」だ。
わたしが、音月桂を求めている。彼で見たいもの、表現して欲しい役、聴きたい歌が山ほどあった。
こんなはずではなかった、わたしはもっと音月桂を堪能し、もっともっと音月桂に浸り、楽しく幸せな観劇が出来るはずだったのに。
という、とても自分勝手な憤りだ。
それはわたしだけの都合なので、キムくんには関係ない。
そしてわたしは、その憤りや不服さと同じだけ、キムくんの笑顔に癒され、彼を信じたいと思っている。
キムくんが幸せだと笑うなら、もうそれだけでいい。
『JIN-仁-』にて、この2日間、いろんなところで咲さん@みみちゃんを見ていた。
仁先生@キムくんを一途に慕い、見つめ続ける咲さんに注目することで、わたしもまた仁先生を……キムくんを、見つめていられた。
彼に、恋をしていられた。
咲さん、ほんとはこわかったんだと思う。
南方先生を好きで、尊敬して、ついていこうとしているのは本当。
だけど、彼がときどきこの世のモノではないナニか……「神の国」の人のような言動を取る、それは、こわかったと思う。
本能的なモノでしょ、未知の存在への恐怖ってのは。
一瞬こわいと思う、ひるむ……だけどその次の瞬間、咲さんはそれを超えて仁に向かう。彼を愛している気持ちが勝つ。
超えてゆく。
彼を想う、その気持ちで。
そのひるみと、飛躍。
交互に訪れる感覚を、みみちゃんを通して味わう。
仁友堂開院の場面、「巡り会えた奇跡」をひとり銀橋で歌う仁。
本舞台には、仁友堂の仲間たちと、江戸の人々。
「すべてが愛しい」と言う仁。
ライトを浴びて歌う仁ではなく、彼を後ろから見つめる咲さんを見ていた。
おだやかな微笑を浮かべている……だけではなく、切ない、悲しい顔もする。
少しずつ動く。
愛しさが静かに動く。幸せだけでなく、切なさにも。
みみちゃんの姿は、素直に胸に入ってくる。
わたしもまた、あんな表情で恋をしていたのだろうか。しているのだろうか。
いやその、みみちゃんみたいな美少女と自分を重ねるのはおこがましいを通り越して異世界過ぎるけど、あくまでも、表情とか想いの話。
『GOLD SPARK!』の大階段前のデュエットダンス。
大技リフトのあと、ふたりはそれぞれ上手と下手に別れて花道から銀橋へ出る。
すぐにじゃない。その、両の花道上から、一旦立ち止まって微笑み合うんだ。
あの広い大劇場の両花道の上から。
あんなに遠くで、でも自分を見つめて、笑いかけてくれる。
そして、ふたりの前にはまっすぐな道。
走り寄って、手を取り合う。抱き合う。
銀橋が、ふたりのためにある。
ふたりが駆け寄り、抱き合うために。
それだけのための、一本の道。
こわい顔をしたキムくんが、くちゃっと笑う、その瞬間が好きだった。
そして、走り出すのが好きだった。
好きだった。
キムくん、みみちゃん、杏奈ちゃん、ハウル。
みんなとても、いい顔で笑っていた。
杏奈ちゃんの経歴紹介映像、しょっぱながルーシーちゃん@『ホップスコッチ』だもん、ダダ泣きしましたよ、緞帳開く前から!
ハウル氏の「雪組の優しいみんなと出逢えて、人間を好きになれた」というメッセージには、大いに突っ込みたいところだ。それまで人間キライだったんかい。
ハウルには厨二病っぽいイメージがあったんで、やたら凝りまくった挨拶文といい、さもありなん、つーか、さすがハウル!なキモチ(笑)。
みみちゃんは、キムくん見すぎです(笑)。カーテンコールの退団者トークとか、いちいちキムくん見るの。客席とキムくんと半々くらい見ながら喋ってる。
何回目かのカテコ、ふつーならトップスターひとり立っているだろうタイミングで、キムみみがくっついて立っていた日にゃ……!!
ナニこのバカップル!!
卒業式に来たつもりだったけど、結婚式の間違いだったんかい!!と、盛大に突っ込んだよ(笑)。
キムみみが幸せそうに笑っている、それがうれしくてならない。
みみちゃんと公然といちゃこらすることで、客席がわくの、キムくん絶対楽しんでる!……という感じもまた、大好きだ(笑)。
わたしは欲張りだから、未だに欲が疼くけれど。
もっともっと。そう思うけれど。
しあわせだったのも、ほんとう。
キムくんの笑顔を見られて。
「しあわせです」と言う、彼を見ることが出来て。
わたしはもともと千秋楽より初日を取る人間で、フィクションやエンタメなどは、まず「自分で」受け止めたいと思う。
人様の解説も前評判もいらない。
わたしはわたしで知りたい。
だから、前楽ははずせない。
「音月桂サヨナラショー」の初日だから。
前楽の予習があったから、千秋楽はただ「これで最後」「お別れ」に集中できた。
キムくんの「思い出・集大成」というテーマで作られたショーは、それだけで破壊力がある。
前楽を観たあとは息も絶え絶え(笑)。『JIN-仁-』初日に帰り道が大変だったように、前楽の帰り道も大変だった。
前楽はいいよ、あとはただ帰るだけだもん。
でも千秋楽は、そのあとパレードがある。貧血起こして坐り込んでるわけにはいかない!
前楽の挨拶で、自分を「雨男」と言い切ったキムくん。
水さんですら、「雨女」って言ってたのに……男、なのか……さすがだ(笑)。
初日も千秋楽も雨が当然の、キムくん。今までも大変だったさ……。
しかし、水しぇんのムラ楽が晴れたように、キムくんの楽も快晴、あたたかな良い日和だった。お天気までもが、最後にとっておきの笑顔をくれるみたい。
入りから、最後のパレードまで、参加した。人混みの後ろから眺めた。
儀式のようなものだ。
「別れ」をひとつずつ、例に則って消化する。そうすることで、カラダと脳に「別れ」を教え込む。
漢字の書き取りみたいに、テニスの正しいフォームみたいに。
脳を、カラダを、正しい形に動かすことで、覚え込ませる。
心が、ついてゆかなくても。
これが「別れ」であると。
キムくんのことは、長く眺めすぎていた。
好きでいる時間が長すぎた。
10年超えてるし。
トドロキ時代、コム姫時代、キムくんの薔薇色の未来を疑いもしなかった。
キムくんで観たいモノがいっぱいあった。
気がついたらスター、だったのではなく、スターとして歩み出すあたりからずっと、見ていた男の子。
彼の時代が来るのをゆっくりと見守り、待ち続けていただけに、こんなカタチで彼の時代が断ち切られることが、納得できていない。
キムくんは、トップになってからさらに伸びた。
立場は人を成長させる。真ん中になり、組を背負い、彼はさらに高見へ昇った。
まだ、これからだ。
これから、その実力を発揮できるとき……長い間かけてようやくひらいた花を、堪能する前に摘み取られてしまう嘆き。
それらを昇華するために、儀式はある。
キムくんは笑っている。幸せだとくり返している。
彼がそう言うのだから、わたしはそれを信じる。
なにがどうなって、雪組の御曹司がこんなに不自然な任期で卒業するのかわからないが、それらを全部超えて、ただ、わたしはキムくんの笑顔を信じる。
キムくんがファンに「見せたい」と思っている音月桂の姿だけを見る。
納得できていないのは、あくまでもわたし個人の「欲」だ。
わたしが、音月桂を求めている。彼で見たいもの、表現して欲しい役、聴きたい歌が山ほどあった。
こんなはずではなかった、わたしはもっと音月桂を堪能し、もっともっと音月桂に浸り、楽しく幸せな観劇が出来るはずだったのに。
という、とても自分勝手な憤りだ。
それはわたしだけの都合なので、キムくんには関係ない。
そしてわたしは、その憤りや不服さと同じだけ、キムくんの笑顔に癒され、彼を信じたいと思っている。
キムくんが幸せだと笑うなら、もうそれだけでいい。
『JIN-仁-』にて、この2日間、いろんなところで咲さん@みみちゃんを見ていた。
仁先生@キムくんを一途に慕い、見つめ続ける咲さんに注目することで、わたしもまた仁先生を……キムくんを、見つめていられた。
彼に、恋をしていられた。
咲さん、ほんとはこわかったんだと思う。
南方先生を好きで、尊敬して、ついていこうとしているのは本当。
だけど、彼がときどきこの世のモノではないナニか……「神の国」の人のような言動を取る、それは、こわかったと思う。
本能的なモノでしょ、未知の存在への恐怖ってのは。
一瞬こわいと思う、ひるむ……だけどその次の瞬間、咲さんはそれを超えて仁に向かう。彼を愛している気持ちが勝つ。
超えてゆく。
彼を想う、その気持ちで。
そのひるみと、飛躍。
交互に訪れる感覚を、みみちゃんを通して味わう。
仁友堂開院の場面、「巡り会えた奇跡」をひとり銀橋で歌う仁。
本舞台には、仁友堂の仲間たちと、江戸の人々。
「すべてが愛しい」と言う仁。
ライトを浴びて歌う仁ではなく、彼を後ろから見つめる咲さんを見ていた。
おだやかな微笑を浮かべている……だけではなく、切ない、悲しい顔もする。
少しずつ動く。
愛しさが静かに動く。幸せだけでなく、切なさにも。
みみちゃんの姿は、素直に胸に入ってくる。
わたしもまた、あんな表情で恋をしていたのだろうか。しているのだろうか。
いやその、みみちゃんみたいな美少女と自分を重ねるのはおこがましいを通り越して異世界過ぎるけど、あくまでも、表情とか想いの話。
『GOLD SPARK!』の大階段前のデュエットダンス。
大技リフトのあと、ふたりはそれぞれ上手と下手に別れて花道から銀橋へ出る。
すぐにじゃない。その、両の花道上から、一旦立ち止まって微笑み合うんだ。
あの広い大劇場の両花道の上から。
あんなに遠くで、でも自分を見つめて、笑いかけてくれる。
そして、ふたりの前にはまっすぐな道。
走り寄って、手を取り合う。抱き合う。
銀橋が、ふたりのためにある。
ふたりが駆け寄り、抱き合うために。
それだけのための、一本の道。
こわい顔をしたキムくんが、くちゃっと笑う、その瞬間が好きだった。
そして、走り出すのが好きだった。
好きだった。
キムくん、みみちゃん、杏奈ちゃん、ハウル。
みんなとても、いい顔で笑っていた。
杏奈ちゃんの経歴紹介映像、しょっぱながルーシーちゃん@『ホップスコッチ』だもん、ダダ泣きしましたよ、緞帳開く前から!
ハウル氏の「雪組の優しいみんなと出逢えて、人間を好きになれた」というメッセージには、大いに突っ込みたいところだ。それまで人間キライだったんかい。
ハウルには厨二病っぽいイメージがあったんで、やたら凝りまくった挨拶文といい、さもありなん、つーか、さすがハウル!なキモチ(笑)。
みみちゃんは、キムくん見すぎです(笑)。カーテンコールの退団者トークとか、いちいちキムくん見るの。客席とキムくんと半々くらい見ながら喋ってる。
何回目かのカテコ、ふつーならトップスターひとり立っているだろうタイミングで、キムみみがくっついて立っていた日にゃ……!!
ナニこのバカップル!!
卒業式に来たつもりだったけど、結婚式の間違いだったんかい!!と、盛大に突っ込んだよ(笑)。
キムみみが幸せそうに笑っている、それがうれしくてならない。
みみちゃんと公然といちゃこらすることで、客席がわくの、キムくん絶対楽しんでる!……という感じもまた、大好きだ(笑)。
わたしは欲張りだから、未だに欲が疼くけれど。
もっともっと。そう思うけれど。
しあわせだったのも、ほんとう。
キムくんの笑顔を見られて。
「しあわせです」と言う、彼を見ることが出来て。
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