思い出として、終わらせないで。@JIN-仁-
2012年10月22日 タカラヅカ 思いつくままに『JIN-仁-』の話。
いろいろいろいろ思うところはあるが、今現在いちばん、ここだけ変えてくれればいいのに!!と切望するのは。
ラスト、東京で死んだはずの結命@みみちゃんと再会する仁@キムくんが、「夢じゃなかった」と江戸時代の人々を思い起こす……あの場面にて。
たったひとこと。
このひとことがあれば、救われるのに、と、毎回じれじれ思っていることがある。
本舞台に江戸時代の人たちが立ち並び、コロスの人々からナニから全員集合になる。
それを銀橋で仁と結命が眺めている。
江戸の人々が見えているのは仁だけ、結命にはふつーの風景が見えているだけらしい。
鈴が鳴り、どうやら今はクリスマスであるらしい。
「こんな季節に蛍が?」
ふつーの風景しか見えていない結命は言う。
「空の星が降りてきたみたい」
ここで仁は、「あの日もそうでしたね」と言う。
江戸時代にて、咲@みみちゃんが同じ台詞を言っているんだ。それに対し、仁は「あの日と同じ」とつぶやく。
ここがっ、この仁の反応が、すごく嫌(笑)。
そうじゃないだろ、そこはチガウだろ、と、もどかしい。痒いところがあるのに、まったくチガウところを掻かれたような据わりの悪さ。
ここで結命が咲と同じ台詞を言うのは、何故か。
1.咲の子孫だから。血がつながっているから。(=咲と結命は別人)
2.咲と結命は同一人物、同じ魂を持った存在だから。
仁が「あの日もそうでしたね」と思い出を語ると、「1.」の意味になっちゃうのよーー!!
咲と結命が「血がつながっているから、顔が同じ」というだけの「別人」だと、仁が咲と6年掛けて愛を育み、「ここで生きてゆく」とさんざんくり返した言葉、態度が全部嘘になる。
愛していたのは結命だけ、咲は結命と同じ顔だったから、結命の代役として気持ちを移しただけ。
結命がいれば、咲なんかどーでもいー。
結命は咲の子孫だったんだ。だから似てたんだ。そっかあ、咲を好きだと思ったのは、結命の血縁だったからだ。咲を好きだと思ったのは、ただのカンチガイだったんだな。
よーやく正しい答えにたどり着いたよ。
咲のことは美しい思い出。結命にたどり着くためのステップ。
「あの日」を美しく思い浮かべるだけ。
……チガウ。
こんなん、チガウ~~!!
「2.」の意味なんでしょ?
仁がコロコロ心変わりしているのではなく、誰かを利用していたのではなく、咲と結命は同一人物、時空を超えて何度もめぐり会い、愛し合う運命の恋人なんでしょ?
だったら、ここでの仁の反応は、ひとつだ。
江戸の人々が口々に「先生」と仁に呼びかけている。だが、結命にそれは見えていない。ただ蛍が舞い踊っているようにしか。
「こんな季節に蛍が? ……空の星が降りてきたみたい」
「咲さん?!」
「えっ?」
「……いえ、なんでもありません」
そこへ、咲の声「先生」。
「聞かせてくれませんか、その仁友堂の話を」
結命と咲が同一人物である、と仁に反応させる。
映像作品ならここで、結命の姿に咲が重なって、咲がにっこり微笑んで「先生」って言ってるんでしょ?
それなら同一人物だって誰だってわかるだろうけど、ここ、舞台だし。
「あの日もそうでしたね」なんて「終わったこと」と思えるような反応じゃなく、今ここにいるのが咲だってことに仁が驚愕してくれなきゃ。
仁の「あの日もそうでしたね」が、過去の思い出語りではない、結命=咲だと気づいたからだというなら、
「あなたは、あの日もそう言ってましたね」
と、変更希望。
今のままじゃ、わかりにくい。結命が咲と同じ台詞を言っている、ことに対して「思い出」ではなく、今現在の結命に、咲として話しかけていることが、はっきりわかるように。
でもやっぱ、仁には一度驚いて欲しいな。江戸時代のことが夢じゃなかった、とわかったからって、夢と咲が同一人物だと気づくのは別次元の話だし。
同一人物だと気づき、驚く。……それによって客席も一緒に気づき、驚けるのに。
ラストは、答え合わせなんだよね。
何故結命と咲が同じ顔なのか。
今のままじゃ、「咲の子孫が結命だから、血がつながっているから、同じ顔」という、外見的な答えしか出ていない。
仁が何故、結命を愛し、咲を愛したのか、その答えになってない。
つか、むしろひどい。
「子孫だった」という外側の答えに納得して、咲のことは「いい思い出」にして、目の前にいる結命になびているように見える。
だから「顔が同じなら、誰でもええんかいっ」になる。
顔が同じことの答え合わせじゃないの、それは解答に至るまでの計算式でしかないの。
答えは、「魂が同じ、同一人物」でしょ?
仁が咲(結命)と愛し合うのは必然だった、ということでしょ?
なんでちゃんと演出できないのかなあ。
や、もともとこのパラレルワールドオチは反対なんだけどね。結命が生き返っているエンドなら、10月15日欄に書いた「仁が存在する世界」が正しいと思っている。
今のエンドは、わけわかんなくてキライ。
それでも、いろいろいろいろ目をつぶって耳をふさいで、脳内補完して眺めている。
今のエンドでいいから、結命の中に咲を見て、仁が驚愕する台詞に変えて欲しい。
たったひとことの変更でいいんだ。
ふたりの永遠の愛エンドにして欲しい。
いろいろいろいろ思うところはあるが、今現在いちばん、ここだけ変えてくれればいいのに!!と切望するのは。
ラスト、東京で死んだはずの結命@みみちゃんと再会する仁@キムくんが、「夢じゃなかった」と江戸時代の人々を思い起こす……あの場面にて。
たったひとこと。
このひとことがあれば、救われるのに、と、毎回じれじれ思っていることがある。
本舞台に江戸時代の人たちが立ち並び、コロスの人々からナニから全員集合になる。
それを銀橋で仁と結命が眺めている。
江戸の人々が見えているのは仁だけ、結命にはふつーの風景が見えているだけらしい。
鈴が鳴り、どうやら今はクリスマスであるらしい。
「こんな季節に蛍が?」
ふつーの風景しか見えていない結命は言う。
「空の星が降りてきたみたい」
ここで仁は、「あの日もそうでしたね」と言う。
江戸時代にて、咲@みみちゃんが同じ台詞を言っているんだ。それに対し、仁は「あの日と同じ」とつぶやく。
ここがっ、この仁の反応が、すごく嫌(笑)。
そうじゃないだろ、そこはチガウだろ、と、もどかしい。痒いところがあるのに、まったくチガウところを掻かれたような据わりの悪さ。
ここで結命が咲と同じ台詞を言うのは、何故か。
1.咲の子孫だから。血がつながっているから。(=咲と結命は別人)
2.咲と結命は同一人物、同じ魂を持った存在だから。
仁が「あの日もそうでしたね」と思い出を語ると、「1.」の意味になっちゃうのよーー!!
咲と結命が「血がつながっているから、顔が同じ」というだけの「別人」だと、仁が咲と6年掛けて愛を育み、「ここで生きてゆく」とさんざんくり返した言葉、態度が全部嘘になる。
愛していたのは結命だけ、咲は結命と同じ顔だったから、結命の代役として気持ちを移しただけ。
結命がいれば、咲なんかどーでもいー。
結命は咲の子孫だったんだ。だから似てたんだ。そっかあ、咲を好きだと思ったのは、結命の血縁だったからだ。咲を好きだと思ったのは、ただのカンチガイだったんだな。
よーやく正しい答えにたどり着いたよ。
咲のことは美しい思い出。結命にたどり着くためのステップ。
「あの日」を美しく思い浮かべるだけ。
……チガウ。
こんなん、チガウ~~!!
「2.」の意味なんでしょ?
仁がコロコロ心変わりしているのではなく、誰かを利用していたのではなく、咲と結命は同一人物、時空を超えて何度もめぐり会い、愛し合う運命の恋人なんでしょ?
だったら、ここでの仁の反応は、ひとつだ。
江戸の人々が口々に「先生」と仁に呼びかけている。だが、結命にそれは見えていない。ただ蛍が舞い踊っているようにしか。
「こんな季節に蛍が? ……空の星が降りてきたみたい」
「咲さん?!」
「えっ?」
「……いえ、なんでもありません」
そこへ、咲の声「先生」。
「聞かせてくれませんか、その仁友堂の話を」
結命と咲が同一人物である、と仁に反応させる。
映像作品ならここで、結命の姿に咲が重なって、咲がにっこり微笑んで「先生」って言ってるんでしょ?
それなら同一人物だって誰だってわかるだろうけど、ここ、舞台だし。
「あの日もそうでしたね」なんて「終わったこと」と思えるような反応じゃなく、今ここにいるのが咲だってことに仁が驚愕してくれなきゃ。
仁の「あの日もそうでしたね」が、過去の思い出語りではない、結命=咲だと気づいたからだというなら、
「あなたは、あの日もそう言ってましたね」
と、変更希望。
今のままじゃ、わかりにくい。結命が咲と同じ台詞を言っている、ことに対して「思い出」ではなく、今現在の結命に、咲として話しかけていることが、はっきりわかるように。
でもやっぱ、仁には一度驚いて欲しいな。江戸時代のことが夢じゃなかった、とわかったからって、夢と咲が同一人物だと気づくのは別次元の話だし。
同一人物だと気づき、驚く。……それによって客席も一緒に気づき、驚けるのに。
ラストは、答え合わせなんだよね。
何故結命と咲が同じ顔なのか。
今のままじゃ、「咲の子孫が結命だから、血がつながっているから、同じ顔」という、外見的な答えしか出ていない。
仁が何故、結命を愛し、咲を愛したのか、その答えになってない。
つか、むしろひどい。
「子孫だった」という外側の答えに納得して、咲のことは「いい思い出」にして、目の前にいる結命になびているように見える。
だから「顔が同じなら、誰でもええんかいっ」になる。
顔が同じことの答え合わせじゃないの、それは解答に至るまでの計算式でしかないの。
答えは、「魂が同じ、同一人物」でしょ?
仁が咲(結命)と愛し合うのは必然だった、ということでしょ?
なんでちゃんと演出できないのかなあ。
や、もともとこのパラレルワールドオチは反対なんだけどね。結命が生き返っているエンドなら、10月15日欄に書いた「仁が存在する世界」が正しいと思っている。
今のエンドは、わけわかんなくてキライ。
それでも、いろいろいろいろ目をつぶって耳をふさいで、脳内補完して眺めている。
今のエンドでいいから、結命の中に咲を見て、仁が驚愕する台詞に変えて欲しい。
たったひとことの変更でいいんだ。
ふたりの永遠の愛エンドにして欲しい。
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