これぞ、坂本龍馬。@JIN-仁-
2012年10月20日 タカラヅカ 仁先生@キムくんって、幕末に興味なかったんだなあ、と思う。
龍馬@ちぎくんを見て「これが坂本龍馬? 歴史の教科書に載っていた偉大な男? ぜんぜんイメージがチガウ!」と考える。
えええ? 「坂本龍馬」の超ステレオタイプ、誰もがいちばん単純に思い浮かべる龍馬像、まんまじゃん。
幕末の出来事は、ただ教科書で勉強した知識でしかないのか……。
ドラマもマンガもまったく見ないで、勉強ばかりしていたお医者さんなのか。
仁先生は若くてイケメンで、いろいろと視野も広そうに見えたんだが、ふつーに現代人やってたら、「坂本龍馬」のキャラクタぐらい興味なくても知っていそうなもんだが、そうでなかったってことは、ほんとに医学書以外読まないサブカル全滅の人なのか。
ちょっと残念だな、それ。
まあ、それはともかく。
『JIN-仁-』の龍馬は、あまりに、龍馬だ。
史実云々よりも、現代日本人が思い描く、「幕末ヒーロー」としての龍馬。
「記号」としての、坂本龍馬。
仁先生が物知らずなだけで、龍馬はもちろん、あれでいい。
だって観客は期待しているもの、「龍馬と言えば」という、龍馬像を。
龍馬くらいのヒーローになれば、彼を本気で主人公として描く作品でない以上、ステレオタイプの「坂本龍馬」以外は不要だ。
観客が求めているのが、ソレなんだもの。
欲しいと思っているモノを、差し出される喜び。
見たいと思っているモノを、見せてもらえる快感。
坂本龍馬@ちぎが、かっこいい。
もうね、もうね、オープニングから、かっこいいの!!
仁が江戸時代にタイムスリップする、そのどさくさにオープニング……サイトーくんらしい、「ザ・サイトー!」な場面があるんだけど、ここの龍馬すごく好き。
映像にアニメにセリに銀橋、なんでも使ってとにかく派手派手。
物語中のキャラクタ勢揃い。
恋人の結命@みみちゃんを失った仁が、「もしやり直せるなら 君を今度こそ救うのさ」と歌う。
仁が銀橋にいる間に、本舞台の中央セリが開いていて、仁の銀橋と入れ違うように、舞台中央に龍馬がせり上がってくる。
龍馬は歌う。
「もしやり直せてもまた 同じ道を歩くだろう」
暗殺によって非業の最期を遂げた英雄が、まっすぐな目で、志を歌うわけですよ!!
初見より、2回目以降キます、これ。
ラストで彼、言ってるんですよ、「わしが死ぬことでこの国の命が守れるのなら、喜んで定めを全うするがぜよ!」。
その言葉通りなの。
彼は何度やり直しても、自分が死ぬとわかっていても、胸を張って目が輝かせて、同じ道を選び、生き抜くだろう。
命を救う使命を持つ、医者の仁。
彼の手を超えたところにいる、龍馬。
仁は、龍馬に対しても思うわけだ、「もしやり直せるなら 君を今度こそ救う」。
結命は仁がタイムスリップしたことで(歴史を変えたことで)、生き返った……つか、死ぬ運命を回避したけれど。
龍馬は、そうはならない。
彼は何度仁がリトライしたって、刺客のいる京に行くだろうし、日本の未来のために尽力するだろう。
ある意味、仁と龍馬は相反する存在だ。
だけどふたりは、手を取り合う。
主題歌「My Life Your Life」を歌いながら。
親友として。
別の道を歩きながら、別の使命を選びながら。
それでも、尊敬を込めて、手を取り合う。
いやあもお、わくわくしますねー。
龍馬かっこいい。大好きだー。
これぞ「坂本龍馬」!
それからね、後半にある、龍馬のテーマソング。
近藤勇@がおりと、わざわざ銀橋で派手に名乗り合って殺陣があって、近藤なんかわざわざ銀橋センターで見得を切って退場する、無意味にかっこいい場面。
この近藤退場と入れ替わるカタチで、龍馬にライトが当たる。
で、テーマソング。
ここ、めちゃくちゃ好き。
龍馬かっこいいっ。かっこいいかっこいいかっこいいっ!!
「流れる風に身を任せ♪」って、えーっと、歌詞はちゃんと聴き取れてないんだが(笑)、そんなことはどーでもいい、些細なことだっ。
ライトがばんっとあたって、龍馬の銀橋ソロ、この演出が震えるほど好き。
しみじみ思う。
わたし、ちぎくんの「声」好きだなあ。
ちなみに、水しぇんの声も大好きでした(笑)。
今回、ちぎくんの歌声がすごく好き。のびやかな、素直な歌声。
龍馬の持つ、晴れ渡った青空みたいなイメージに、合致する。
広がりがあって、平面に見えて、実は深いという。
あー、ちぎくんかっこいいなあ。大きいなあ。や、身長のことじゃなくて(笑)。
「ヒーロー」が正しくハマる彼は、心から「スター!」だと思う。
そして、やっぱり、ちぎくんが次期トップスターだったら良かったのに、と思う。
壮くんに含むところはなく、どの組だから誰だからではなく、順当引き継ぎがいちばんいいと思うってことだ。
『JIN-仁-』は仁と龍馬の友情物語でもある。
オープニングの手を重ねる演出にしろ、この「2番手」としての押しも押されもせぬ堂々たる演出にしろ。
こんなにかっこよく成長した「スター!」のちぎくんを見て、キムくんとの信頼や並びの良さを見て。
キムくんが創り上げてきた「今の雪組」を、キムくんの2番手であるちぎくんに、継いで欲しかった。
まとぶんが創り上げた「当時の花組」を、壮くんに継いで欲しかった、と当時『愛のプレリュード』を観て思ったように。
どの組だからとか、誰だから、じゃないんだ。
組って、トップと2番手って、そういうもんなんだ。
誰が悪いとか、誰かをdisる意図はなく、順当引き継ぎが見たかったなあと思う。
や、未だに「キムくん、辞めるのやめないかな」と往生際悪く思っているクチなので(笑)、いちばんいいのはキムくんをもっともっと長く見ていられることなんだけど。えりたんを好きなことや、彼のトップが喜ばしいこととは別に。
わたしはキムちぎまつのコロボックル・トリオが大好きだ。
彼らがキムくんを頂点に三角形に踊る図が、大好きだ。
その愛する姿を、もう二度と見られないことが、さみしい。
龍馬@ちぎくんを見て「これが坂本龍馬? 歴史の教科書に載っていた偉大な男? ぜんぜんイメージがチガウ!」と考える。
えええ? 「坂本龍馬」の超ステレオタイプ、誰もがいちばん単純に思い浮かべる龍馬像、まんまじゃん。
幕末の出来事は、ただ教科書で勉強した知識でしかないのか……。
ドラマもマンガもまったく見ないで、勉強ばかりしていたお医者さんなのか。
仁先生は若くてイケメンで、いろいろと視野も広そうに見えたんだが、ふつーに現代人やってたら、「坂本龍馬」のキャラクタぐらい興味なくても知っていそうなもんだが、そうでなかったってことは、ほんとに医学書以外読まないサブカル全滅の人なのか。
ちょっと残念だな、それ。
まあ、それはともかく。
『JIN-仁-』の龍馬は、あまりに、龍馬だ。
史実云々よりも、現代日本人が思い描く、「幕末ヒーロー」としての龍馬。
「記号」としての、坂本龍馬。
仁先生が物知らずなだけで、龍馬はもちろん、あれでいい。
だって観客は期待しているもの、「龍馬と言えば」という、龍馬像を。
龍馬くらいのヒーローになれば、彼を本気で主人公として描く作品でない以上、ステレオタイプの「坂本龍馬」以外は不要だ。
観客が求めているのが、ソレなんだもの。
欲しいと思っているモノを、差し出される喜び。
見たいと思っているモノを、見せてもらえる快感。
坂本龍馬@ちぎが、かっこいい。
もうね、もうね、オープニングから、かっこいいの!!
仁が江戸時代にタイムスリップする、そのどさくさにオープニング……サイトーくんらしい、「ザ・サイトー!」な場面があるんだけど、ここの龍馬すごく好き。
映像にアニメにセリに銀橋、なんでも使ってとにかく派手派手。
物語中のキャラクタ勢揃い。
恋人の結命@みみちゃんを失った仁が、「もしやり直せるなら 君を今度こそ救うのさ」と歌う。
仁が銀橋にいる間に、本舞台の中央セリが開いていて、仁の銀橋と入れ違うように、舞台中央に龍馬がせり上がってくる。
龍馬は歌う。
「もしやり直せてもまた 同じ道を歩くだろう」
暗殺によって非業の最期を遂げた英雄が、まっすぐな目で、志を歌うわけですよ!!
初見より、2回目以降キます、これ。
ラストで彼、言ってるんですよ、「わしが死ぬことでこの国の命が守れるのなら、喜んで定めを全うするがぜよ!」。
その言葉通りなの。
彼は何度やり直しても、自分が死ぬとわかっていても、胸を張って目が輝かせて、同じ道を選び、生き抜くだろう。
命を救う使命を持つ、医者の仁。
彼の手を超えたところにいる、龍馬。
仁は、龍馬に対しても思うわけだ、「もしやり直せるなら 君を今度こそ救う」。
結命は仁がタイムスリップしたことで(歴史を変えたことで)、生き返った……つか、死ぬ運命を回避したけれど。
龍馬は、そうはならない。
彼は何度仁がリトライしたって、刺客のいる京に行くだろうし、日本の未来のために尽力するだろう。
ある意味、仁と龍馬は相反する存在だ。
だけどふたりは、手を取り合う。
主題歌「My Life Your Life」を歌いながら。
親友として。
別の道を歩きながら、別の使命を選びながら。
それでも、尊敬を込めて、手を取り合う。
いやあもお、わくわくしますねー。
龍馬かっこいい。大好きだー。
これぞ「坂本龍馬」!
それからね、後半にある、龍馬のテーマソング。
近藤勇@がおりと、わざわざ銀橋で派手に名乗り合って殺陣があって、近藤なんかわざわざ銀橋センターで見得を切って退場する、無意味にかっこいい場面。
この近藤退場と入れ替わるカタチで、龍馬にライトが当たる。
で、テーマソング。
ここ、めちゃくちゃ好き。
龍馬かっこいいっ。かっこいいかっこいいかっこいいっ!!
「流れる風に身を任せ♪」って、えーっと、歌詞はちゃんと聴き取れてないんだが(笑)、そんなことはどーでもいい、些細なことだっ。
ライトがばんっとあたって、龍馬の銀橋ソロ、この演出が震えるほど好き。
しみじみ思う。
わたし、ちぎくんの「声」好きだなあ。
ちなみに、水しぇんの声も大好きでした(笑)。
今回、ちぎくんの歌声がすごく好き。のびやかな、素直な歌声。
龍馬の持つ、晴れ渡った青空みたいなイメージに、合致する。
広がりがあって、平面に見えて、実は深いという。
あー、ちぎくんかっこいいなあ。大きいなあ。や、身長のことじゃなくて(笑)。
「ヒーロー」が正しくハマる彼は、心から「スター!」だと思う。
そして、やっぱり、ちぎくんが次期トップスターだったら良かったのに、と思う。
壮くんに含むところはなく、どの組だから誰だからではなく、順当引き継ぎがいちばんいいと思うってことだ。
『JIN-仁-』は仁と龍馬の友情物語でもある。
オープニングの手を重ねる演出にしろ、この「2番手」としての押しも押されもせぬ堂々たる演出にしろ。
こんなにかっこよく成長した「スター!」のちぎくんを見て、キムくんとの信頼や並びの良さを見て。
キムくんが創り上げてきた「今の雪組」を、キムくんの2番手であるちぎくんに、継いで欲しかった。
まとぶんが創り上げた「当時の花組」を、壮くんに継いで欲しかった、と当時『愛のプレリュード』を観て思ったように。
どの組だからとか、誰だから、じゃないんだ。
組って、トップと2番手って、そういうもんなんだ。
誰が悪いとか、誰かをdisる意図はなく、順当引き継ぎが見たかったなあと思う。
や、未だに「キムくん、辞めるのやめないかな」と往生際悪く思っているクチなので(笑)、いちばんいいのはキムくんをもっともっと長く見ていられることなんだけど。えりたんを好きなことや、彼のトップが喜ばしいこととは別に。
わたしはキムちぎまつのコロボックル・トリオが大好きだ。
彼らがキムくんを頂点に三角形に踊る図が、大好きだ。
その愛する姿を、もう二度と見られないことが、さみしい。
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