成長と変化。そして彼は。@博多座『フットルース』千秋楽
2012年8月26日 タカラヅカ 博多座公演『フットルース』千秋楽にて。
アドリブで個人的にツボだったのは、チャック@きんぐ。
チャックがひとり町を出る場面で、おちゃらけているトラビス@まなはるにひとこと、声を掛けるんだけど、ここの台詞は公演途中から日替わりになった。
トラビスは最初チャックのツレだったのに、物語半ばくらいからレン@キム側に付く。チャックから見て……見なくても……裏切り者だわなー。まあもともと、その程度の関係だったんだろう、てな?
最後にチャックがトラビスを罵ることで、彼らの物語も一応決着がつく。ああやっぱチャック、快く思ってなかったんだ、町を出る理由の中には友だちに裏切られたこともあるんだろう、でも「裏切られた!」と騒ぐことすらない程度の間柄で、この台詞ひとつで終了なんだ、と。
チャックがトラビスに言う台詞は、大体「どけよ」とかで、「てめーなんか相手にしてない」という意味が伝わることを、日替わりで言っていた。
それが、千秋楽は違った。
いつもの「罵り」ではなくて。
「じゃあな、トラビス」
優しい……「兄貴」としての言葉になっていた。
トラビスの裏切りも、許しているかのように。
ちなみに、トラビスが「トラビス」と呼ばれたのは、はじめてだ。
チャックが、じゃない。
『フットルース』という作品通して、彼の名が呼ばれることはなかったんだ。
名前だけ付いていて、一度も呼ばれることのないキャラは、他にもいる。そんなの、どんな舞台にも作品にもいくらでもいる。
トラビスは、そんなキャラクタ。そんな位置の役。
それが、はじめて、名前を呼ばれた。
千秋楽。最後の場面、別れの場面で。
リピートしていた観客だって、「あのめんたいこ君、トラビスって名前だったんだ!」とか、そもそも「名前ある役だったんだ!」とか、驚いた人がいたかもしれない。
よかったね、トラビス。
チャックというキャラクタには「負け犬」「成長してはいけない」という役割があったと思う。
レンをはじめ、すべての人が成長して、己れに打ち克つのに、ただひとりチャックだけはなにひとつ変わらないまま、逃げ出していくんだよね。
レンたちの対比キャラであり、とことんまで情けなくかっこ悪い、「わかりやすい侮蔑キャラ」でなくてはならない。例を挙げると、『タイタニック』のヒロインの婚約者みたいな。
悪役という記号だから、成長したり改心したりしちゃいけないの。
だけどここはタカラヅカで。
2ヶ月の公演を通して、最後の最後に、チャックは成長した。キャラを変えた。
自分を裏切った仲間に優しい言葉を掛けて旅立つことで、「負け犬」ではなくなった。
すべてを受け入れた上で、納得して旅立つ男、になった。
悪ぶっているのは口先だけのポーズ、ってことで。
そんなチャックは『フットルース』の世界観に合っていない。正しくない。
わかっているけど、それがいい。
千秋楽だから。
最後だから。
祭りだから。
…………いやその、もともとわたし、トラビス×チャック派だったので(かけ算はやめなさい)、まさか千秋楽にこんなことになるとは、思ってもみなかった。
え、あたし絶対少数派だと思ってたのに、公式設定だったの?! みたいな驚きとうろたえ(笑)。
いやあ、かけ算でいうなら、チャック×牧師が世の主流でしょうに……。トラビス公式来たかー。
いや単にわたし、チャック@きんぐ大好きでね……もういろいろと、かわいすぎるよね彼(笑)。
きんぐと言えば、カーテンコールでまっつにいじられているのを見るのが、まっつファンの楽しみのひとつだったはず。
牧師様@まっつは、隣に立つきんぐをペンライトで刺したり突いたり、ろくでもないことを仕掛けるんだよなああ。
んできんぐが「今日はナニをされるんだろう」とびくついてる感じなのがまた、たまらんかったし(笑)。
たまにきんぐがやり返したら、次に倍返しするし。
「今日はナニもしないよ」と油断させて、無防備になっているところを襲ったり。
まっつ、ドS。
千秋楽は、ペンライトを日本刀に見立てて、ばさーっと袈裟斬り。きんぐ、「やられた~~」リアクション。
まっつ……。
次が『JIN-仁-』だから? 武士の役だから?
本編との差が、激しすぎる。
牧師様の格好で、ナニやってんだ……(笑)。
かわいすぎる。
そーいやまつださん、最後の最後まで裏をかかれました、わたし。
カラーバンドですよ。
梅芸では、最初のウチはちゃんと、自分が選んだ「チェリー・ピンク」と「ブラック」を付けていた。
それが後半は、「イエロー」と「ライム・グリーン」を付けていたの。
ちょ……っ、すっげー苦労してまっつカラーを手に入れたのに、まっつとお揃いをしたかったのに、別の人のカラーまで押さえてないわよ~~!!
仕方ないなあ、黒とピンクというまっつカラーに、キムくんカラーのイエローも付けておこう。
と、梅芸楽に臨んだところ……楽だけは、自分カラーに戻してきた。
えええ、イエロー付ける必要なかったじゃん!
んで、博多座。
わたしが観る限り、牧師様はずーーっと、「チェリー・ピンク」と「イエロー」をしていました。
梅芸の「イエロー」と「ライム・グリーン」は、牧師ルックに合わせたコーディネイトだろう。
そして博多座の「チェリー・ピンク」と「イエロー」は、反対色という意味でのコーデかな? 自分カラーのピンクに『フットルース』的カラーリングで、合う色ってことで。
ったく、なんで自分カラー付けないんだよ、キムくんとか律儀に自分カラー付けてるじゃん。
でもきっと、千秋楽は自分カラーにするよな。うん、梅芸でもそうだったし。
よしっ、わたしも千秋楽は堂々とまっつカラーのバンドをして「まっつファンですがナニか?」って顔して生きるわ!!
そう読んで、意気揚々と「チェリー・ピンク」と「ブラック」を付けていったのに。
千秋楽まで、「チェリー・ピンク」と「イエロー」のままだった。
ちょ……っ、黒を付けたわたしの立場は……っ。
裏をかかれたっ。騙されたっ。きぃ~~っ。
なによドSまっつ!
……自分カラーを無視して、博多公演中ずーっと「チェリー・ピンク」と「イエロー」のままだった、その理由が。
自分の色=ピンク、キムくんの色=イエローを重ね付けすることでの、無言の友情アピールだと思って、萌えておくことにするわっ。ふんっ。←
アドリブで個人的にツボだったのは、チャック@きんぐ。
チャックがひとり町を出る場面で、おちゃらけているトラビス@まなはるにひとこと、声を掛けるんだけど、ここの台詞は公演途中から日替わりになった。
トラビスは最初チャックのツレだったのに、物語半ばくらいからレン@キム側に付く。チャックから見て……見なくても……裏切り者だわなー。まあもともと、その程度の関係だったんだろう、てな?
最後にチャックがトラビスを罵ることで、彼らの物語も一応決着がつく。ああやっぱチャック、快く思ってなかったんだ、町を出る理由の中には友だちに裏切られたこともあるんだろう、でも「裏切られた!」と騒ぐことすらない程度の間柄で、この台詞ひとつで終了なんだ、と。
チャックがトラビスに言う台詞は、大体「どけよ」とかで、「てめーなんか相手にしてない」という意味が伝わることを、日替わりで言っていた。
それが、千秋楽は違った。
いつもの「罵り」ではなくて。
「じゃあな、トラビス」
優しい……「兄貴」としての言葉になっていた。
トラビスの裏切りも、許しているかのように。
ちなみに、トラビスが「トラビス」と呼ばれたのは、はじめてだ。
チャックが、じゃない。
『フットルース』という作品通して、彼の名が呼ばれることはなかったんだ。
名前だけ付いていて、一度も呼ばれることのないキャラは、他にもいる。そんなの、どんな舞台にも作品にもいくらでもいる。
トラビスは、そんなキャラクタ。そんな位置の役。
それが、はじめて、名前を呼ばれた。
千秋楽。最後の場面、別れの場面で。
リピートしていた観客だって、「あのめんたいこ君、トラビスって名前だったんだ!」とか、そもそも「名前ある役だったんだ!」とか、驚いた人がいたかもしれない。
よかったね、トラビス。
チャックというキャラクタには「負け犬」「成長してはいけない」という役割があったと思う。
レンをはじめ、すべての人が成長して、己れに打ち克つのに、ただひとりチャックだけはなにひとつ変わらないまま、逃げ出していくんだよね。
レンたちの対比キャラであり、とことんまで情けなくかっこ悪い、「わかりやすい侮蔑キャラ」でなくてはならない。例を挙げると、『タイタニック』のヒロインの婚約者みたいな。
悪役という記号だから、成長したり改心したりしちゃいけないの。
だけどここはタカラヅカで。
2ヶ月の公演を通して、最後の最後に、チャックは成長した。キャラを変えた。
自分を裏切った仲間に優しい言葉を掛けて旅立つことで、「負け犬」ではなくなった。
すべてを受け入れた上で、納得して旅立つ男、になった。
悪ぶっているのは口先だけのポーズ、ってことで。
そんなチャックは『フットルース』の世界観に合っていない。正しくない。
わかっているけど、それがいい。
千秋楽だから。
最後だから。
祭りだから。
…………いやその、もともとわたし、トラビス×チャック派だったので(かけ算はやめなさい)、まさか千秋楽にこんなことになるとは、思ってもみなかった。
え、あたし絶対少数派だと思ってたのに、公式設定だったの?! みたいな驚きとうろたえ(笑)。
いやあ、かけ算でいうなら、チャック×牧師が世の主流でしょうに……。トラビス公式来たかー。
いや単にわたし、チャック@きんぐ大好きでね……もういろいろと、かわいすぎるよね彼(笑)。
きんぐと言えば、カーテンコールでまっつにいじられているのを見るのが、まっつファンの楽しみのひとつだったはず。
牧師様@まっつは、隣に立つきんぐをペンライトで刺したり突いたり、ろくでもないことを仕掛けるんだよなああ。
んできんぐが「今日はナニをされるんだろう」とびくついてる感じなのがまた、たまらんかったし(笑)。
たまにきんぐがやり返したら、次に倍返しするし。
「今日はナニもしないよ」と油断させて、無防備になっているところを襲ったり。
まっつ、ドS。
千秋楽は、ペンライトを日本刀に見立てて、ばさーっと袈裟斬り。きんぐ、「やられた~~」リアクション。
まっつ……。
次が『JIN-仁-』だから? 武士の役だから?
本編との差が、激しすぎる。
牧師様の格好で、ナニやってんだ……(笑)。
かわいすぎる。
そーいやまつださん、最後の最後まで裏をかかれました、わたし。
カラーバンドですよ。
梅芸では、最初のウチはちゃんと、自分が選んだ「チェリー・ピンク」と「ブラック」を付けていた。
それが後半は、「イエロー」と「ライム・グリーン」を付けていたの。
ちょ……っ、すっげー苦労してまっつカラーを手に入れたのに、まっつとお揃いをしたかったのに、別の人のカラーまで押さえてないわよ~~!!
仕方ないなあ、黒とピンクというまっつカラーに、キムくんカラーのイエローも付けておこう。
と、梅芸楽に臨んだところ……楽だけは、自分カラーに戻してきた。
えええ、イエロー付ける必要なかったじゃん!
んで、博多座。
わたしが観る限り、牧師様はずーーっと、「チェリー・ピンク」と「イエロー」をしていました。
梅芸の「イエロー」と「ライム・グリーン」は、牧師ルックに合わせたコーディネイトだろう。
そして博多座の「チェリー・ピンク」と「イエロー」は、反対色という意味でのコーデかな? 自分カラーのピンクに『フットルース』的カラーリングで、合う色ってことで。
ったく、なんで自分カラー付けないんだよ、キムくんとか律儀に自分カラー付けてるじゃん。
でもきっと、千秋楽は自分カラーにするよな。うん、梅芸でもそうだったし。
よしっ、わたしも千秋楽は堂々とまっつカラーのバンドをして「まっつファンですがナニか?」って顔して生きるわ!!
そう読んで、意気揚々と「チェリー・ピンク」と「ブラック」を付けていったのに。
千秋楽まで、「チェリー・ピンク」と「イエロー」のままだった。
ちょ……っ、黒を付けたわたしの立場は……っ。
裏をかかれたっ。騙されたっ。きぃ~~っ。
なによドSまっつ!
……自分カラーを無視して、博多公演中ずーっと「チェリー・ピンク」と「イエロー」のままだった、その理由が。
自分の色=ピンク、キムくんの色=イエローを重ね付けすることでの、無言の友情アピールだと思って、萌えておくことにするわっ。ふんっ。←
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