結局2日連続月組『ロミオとジュリエット』観てきました。ほんとわたしこの作品が好き。あああ、楽しい~~!!
 てゆーか、泣きすぎて疲れた(笑)。

 再演を面白いなあと思うのは、どの組の『ロミジュリ』でも、耳に残るというか、心に刺さる台詞(歌詞)がチガウこと。

 月組『ロミジュリ』では、雪組とはチガウ「言葉」が胸の奥で反響した。
 それが、「物語は同じでも、別モノ」ということなんだろう。

 とゆーことで、主役についてあれこれ。
 わたしにはこう見えた、と。


 ロミオ@まさおの、孤独感パネェ。

 「世界の王」からみんなでわいわいやったあと、ひとりになったときの、孤独っぷり。
 あ、ほんとに「友だち」ぢゃないんだ。
 たしかに友だちだし、仲はいいのかもしれないけど、ほんとのとこ、ロミオは誰にも心を許していない。

 ほんとに仲のよかったれおんロミオとも、仲間たちとチガウ次元に生きるキムロミオとも違う。
 まさおロミオはほんとうに、「友だちがいない」。
 引かれた境界線。それは、ロミオ自身の問題。中2病的な孤立感。
 大人から見るとなんだソレでも、本人にとっては「世界」に等しい大問題。
 ロミオは孤独。友だちはいない、心を許せる相手はいない。
 たぶんそのことに、ロミオ自身が気づいてない。彼はベンヴォーリオ@マギー、マーキューシオ@みやるりを「親友」だと思っているし、「自分には友だちが多い」と思っている。
 だから、みんなでわいわいやったあと、何故こうも虚しくなるのか、孤独になるのかが、わからない。
 僕は怖い……気づいてない、誰も信じられないからこその恐怖だと。

 そんなロミオが、哀れで。切なくて。
 「僕は怖い」でだーだー泣く。

 ひとりぼっちのロミオだから、弾丸娘ジュリエット@ちゃぴとの出会いが救いになる。

 「ついに出逢えた」……そう歌う、説得力。
 そうだね。やっと、出逢えたね。
 ひとりぼっちだったロミオ。これでようやく、はじめて、「ひとり」ではなくなった。

 ジュリエットの言動のひとつひとつに喜んだりどきっとしたり、振り回されているロミオ。
 ジュリエットがナニかひとりごと言ってる……えっ、それって僕のことっ?!(ぱあぁあっと破顔)ばふっばふっとしっぽ振りながらはしご登って「恋人と呼んで!!」。
 「どうやってここへ? 見つかったら殺される」……いちおー周囲を見回すけど、顔は「うれしい・たのしい」、しっぽぷるぷる振っているまま。
 わくわくしたまま「月に誓おう」「誓うのはやめて」「えっ……!!(がーん)」「月は姿を変える、あなたの愛も変わる」なーんだ、そんなことか、かわいーなーもおおおっ、「変わらない愛をふたりで育てよう」。
 一喜一憂ぶりが、もおっ、もうっ。地団太。かわいすぎる。てゆーか、泣ける。

 少年の恋。

 幼さゆえに、「世界」を閉ざしてた少年が、恋をした。

 少年の世界は開かれる。愛によって。少女によって。

 ロレンス神父@エマさんに結婚式を挙げたいと頼む場面で、敵同士の結婚などあり得ないと言う神父に、ロミオは歌う。
 「愛ゆえに人は、変わることが出来る」

 愛の力を、信じている。

 ロミオ自身が、そうだから。
 誰も信じられなかった、心を開けなかったロミオが、ジュリエットによって変わった、から。

 幼いロミオは、ただ素直に信じている。自分がそうなんだから、他人もそうだと。

 浅はか。愚か。
 なんて幼い。自分だけが世界のすべて、他人のことなんて想像の範囲外。

 神父はたぶん、わかっている。気づいている。ロミオの幼さ、彼の論理の無力さ。
 それでも、信じたくなったんだ。
 この幼い……それゆえに純粋な愛に、賭けてみようと。

 ロミオと神父の「愛の為に」で、ここまで泣いたのははじめてだ。

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