月組『ロミオとジュリエット』の配役が出た。

 いやそのわたし、『ロミジュリ』大好きで。
 作品が好きなので、どの組で上演してくれてもうれしいし、「この作品は*組のものよ、他の組なんか認めないわ!」とか「**役は**ちゃんだけのものよ、他の人なんか見たくないわ!」てなキモチは一切ありません。
 もちろん初演も再演も外部も観ているので、それぞれの違いを比べることはあるけれど、それはどれかを貶める意味ではなく、純粋に違うモノを違うと思っているだけ。

 ほんと、ただ楽しみなんだ。
 また、タカラヅカの『ロミジュリ』を観られること。
 (ケータイ電話の活躍する、外部『ロミジュリ』は再演されてももう観に行かないと思う・笑)

 で。

 宇月くんに役がないって、どーゆーこと?!

 としくんのベンヴォーリオが見たかったんだよー。あうあう。

 で。
 ヴェローナ大公@ゆうまくんって、どーゆーこと?!

 ちょ……っ、95期、この4月に研4になったばかりの少年ですがなっ。……見た目おっさんだけど(笑)。
 いやあ、すごいねー。新公でえんえんおっさんだーのじじいだーのをやってはいても、いちおー研4なわけで、上の学年のおにーさま方を差し置いて、白髪まじりの大公閣下を演じることになろうとは……。
 甥のマーキューシオ@みやるりは6期も上ですよ……。ゆうまくんがランドセル背負って小学校に入学したとき、みやるりにーさんは学ラン着ているわけですよ。
 ランドセルの小学生が伯父さんで、学ランの中学生が甥かあ……。あるいは、高校生の伯父さんに、大学出てリーマンやってる甥、かあ……。ふふ……ふ。(ナニか萌えるらしい)

 ピーター@あちょうさん、にも引っかかりましたけどね……そうか、ハウルじゃなくて美城れん路線で決めるのか……。

 愛と死はどっちもガタイ良しで肉弾戦って感じだし。
 てゆーか、死ってビジュアル枠じゃないんか……マカゼはそれだけで演じたと思ったんだが。
 雪、月と路線枠であってビジュアル度外視か……。いやその、咲ちゃんもたまきちもスタイル良しさんだが、顔はいわゆる「死」のビジュアルぢゃないよねってことで。

 ベンヴォーリオがマギーだと、ベンひとりでモンタギュー圧勝、長年争わなくても、最初から終わってね?ってイメージっす……(笑)。

 そーいやとしくんって、イケコのとき役付悪いよなあ。歌ウマ好きのイケコなのに、としくんは好みではないのか。


 今回の配役で、ヅカの『ロミジュリ』ファンとしていちばんの注目は、乳母のキャスティングだった。

 試行錯誤の結果、乳母役は専科枠に落ち着いたのか。

 初演星組で、れみちゃんの乳母に感動、涙したけれど、違和感はぬぐえなかった。
 きれいな顔の娘役が、きれいな顔のまま、胴布団つめて滑稽な老け役をやる。
 「娘役」の枠を取り払うことは出来ないし、かといって海外ミュージカルの役を勝手に改ざんすることも出来ない。
 半端さが、どうしてもあった。

 再演雪組では、男役のコマが乳母を演じた。男役ならば、どれだけ外見をくずしてもいい。「娘役」という縛りがないためだ。だから、胴布団の他、頬に丸くチークを入れ、おてもやんしてわかりやすく道化を演じた。
 おてもやんメイクは不評だったのか、すぐになくなったけれど、イケコ的に「乳母」ってのはそこまでやっちゃう役なんだろう。
 乳母としての外見、キャラ立てはOK。しかし、男役だと、ソプラノで歌えなかった。

 雪組新公さらさちゃんは、歌えたけれど乳母という役には小さかった。娘役という枠の中から出られずに終わった。

 うわー、ジレンマ。
 娘役がやるとチガウし、男役だと合うけど歌えない。

 だけど、『ロミジュリ』という作品で、女性キャラで2番目にいい役が、この乳母なんだ。
 娘役2番手がやるだろう比重の役なんだ。

 海外ミュージカルは役がなく、その点ではタカラヅカに合わない。
 『ロミオとジュリエット』は内容がとてもタカラヅカ的な作品で、役に関しても、「名前のある役」は少ないけれど多数が「かっこいい」姿で長時間舞台にいることができる分、マシだと思っている。
 だから、乳母役が、タカラヅカと合わない最大のネックだと思っていた。

 そっか。
 ついに、専科枠になったか。

 娘役の枠と作品との齟齬、両方を守ることにしたんだね。

 専科さんは、娘役ではない。
 どんだけくずした外見でもいい。
 そして、歌唱専科さんなら歌声もばっちりだ。

 娘役にヒロイン以外、路線の役がない。娘役にはつらい結果になったけれど、大きな意味では「タカラヅカの娘役」というものを守ったのだと思う。
 ……また、「タカラヅカの娘役」の限界も、知らしめたか。乳母のような役は、できない、と。


 や、作品ファンであり、圭子ねーさまファンなので、圭子ねーさまの歌が聴けるのはうれしいです。

 たのしみです、新しい『ロミオとジュリエット』。

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