ひそかにイヴォンヌ@せーこが好きだな、『カサブランカ』

 短い出番で、ちゃんとドラマがある役っていいよなー。

 リック@ゆーひに惚れて飲んだくれて騒いでるところはただのバカ女だし、またナチスに尻尾振ってる自棄っぱちなところもアホな尻軽女っぽいのだけど。

 国歌合戦から、彼女の「フランス万歳!」までがすごく好き。
 挫折から再生へ。そのコントラストを、せーこちゃんが力強く骨太に演じているなと。……や、女の子への表現ぢゃないですがコレ(笑)。

 正直、イヴォンヌのどこがいいの? と思うわけですよ、サッシャ@みーちゃん。最初見ているあたりは。
 こんなのただの迷惑なバカ女じゃん? 顔だけ? でもせーこちゃん、女の子にしてはゴツいから、ビジュアルだけで惚れられる対象かどうか、設定はともかく見た目ではよくわかんなくて。(すまん)
 サッシャ女の趣味悪いなーってゆーか、リックの女だったから好きになっただけぢゃあ、とか、腐った邪推をしてみたりなんだりしそーになったんだが、なるほど、こーゆー女の子なら、サッシャが惚れるのもアリか、と思う。

 感情だけで突っ走り、みっともないところもさんざん見せるけれど、ほんとにまっすぐな子なんだなと。

 ツンツンしながらも、ほんとのとこはやさしくされたいと思っていそーな、弱くてずるい「オンナノコ」な部分を、ぜひサッシャに受け止め、支えて欲しいと思うナリ。

 
 アニーナ@アリスちゃんはやっぱ、ヒロインっぽい子だと思う。
 ドラマが見えるのは、この子も同じ。うまいよねー。

 ただ、ヤン@カチャとは夫婦というより姉弟に見えて、弟のために姉がカラダを売ろうとしているよーに見えて、血縁設定ならバランスいいんだけど、恋愛設定ではちょっと難しいかなあという感じ。
 ヤンが世間知らずのおぼっちゃまに見える演出だから、余計にそうなのかも。

 夫婦、という言葉がしっくり来ないのは、ふたりそろってほんとに若く見えるからだなあ。
 ビザと引き換えにアニーナを口説くルノー@みっちゃんが、ロリコンに見えるもの。女子高生と援交オヤジ……。

 
 つか、マジで女の子の役、少ないなこの芝居……。

 
 おっさんばかり活躍しているこまった作品(笑)だが、またしても話をおっさんに戻そう。

 ときいり萌え。

 セザール@いりすと、カーティス夫@いりす。
 このふたつの役のいりすくんがもお、すげー好きだっ。

 深刻ドラマティックな世界で、ひとり空気読めてない、のんきなおじさん。
 財布スられても気づかない、ホテルに忘れてきたと本気で思ってる、その平和ボケした姿、危機感のなさ。

 それだけで十分ハァハァできる素敵さだったんだけど。

 隻眼男セザールの壮絶な色気は、ナニゴト?!

 びびびびっくりしたー。
 誰ですかあの人、あんな色男いましたか?
 いりすなのにー、トーク番組でぼけほけぽやぽやを披露しまくってるまさこちゃんなのにー。

 あまりにかっこよくって、ハート型した心臓がどっきんと飛び出ましたよあたしゃ(笑)。

 しかも、リックといろいろいろいろもつれていた過去がありそうだし。
 で、出てくるなりリック口説いて、振られてるし。

 かっこいいなー、ときいり。
 色男だなー、ときいり。

 ワイルドないりすさんって、こんなにかっこいいのか……。滑舌良くないんだけど、雰囲気に合ってるからいいわー。

 と、ものすごーくハァハァさせてくれたあとで、のんきなカーティスおぢさんに戻って、再登場するし。
 踊り子さんに鼻の下延ばしたりしてるとこがもお、素敵すぎるっ。さらに、奥さんに首根っこ掴まれてる感じがもお、素敵すぎるっ。

 イイ。
 このギャップ、イイよ、最高だよ!! GJ!


 しかしおっさんどもは、どーしてどいつもこいつもリックを好きなんだろう?(笑)

 ウガーテ@タマちゃんは面と向かって告ってるし、ジャン@すずはるきだって、リック好きだよねえ。
 ジャンがリックに言う、「冷たいぜ、俺のときは助けろよ!」がすごくツボです。あれって告白だよね。ねっ?(笑)

 サム@萬ケイさんはもちろん、フェラーリ@ソルーナさんにしろ、カール@すっしーにしろ……みんなリックリック。

 まあ、リックをいちばん愛してるのは、ルノーだと思うけどな。

 
 それまではリックがカサブランカの女王様(笑)だったけど、そこに「世界的アイドル・スタァ」のラズロ@らんとむがやってきた!
 さあ、2大アイドル激突だ、オトコは競ってこそ華、負けて落ちれば泥、浮動票はどちらに流れる?(違います)

 大スター・ラズロに一方的に焦がれていた、一途なファン、バーガー@大ちゃん。
 新聞記事だけで恋できるって、それでこそファンの鏡。

 いやはや、このバーガーくんがすごーく美形でねえ。今まで大ちゃんってわりと、美貌の無駄遣いしてた節があるんだけど、今回は正しく遣ってるわ。
 世界のスーパースター・らんとむさんにかしずくならば、やはりここは美形の大ちゃんストイック・バージョンですよ!!(役名で言いましょう)

 しかし、この髪型するとすごーくテルに似てるなあ……。ロジャー@『マリポーサの花』っぽいってゆーか。

 おっさんばかりが活躍する中、美形若者のバーガーくんがんばれ。若いファンなんて金も権力もなくて、スター様は振り向いてくれないかもしれないけど(笑)、それでもがんばれ、君には明日があるさ!(ラズ郎、さっさとカサブランカ出て行っちゃうけどな・笑)

 
 おっさんと若者、と言えば。

 『カサブランカ』初日観劇後、いつもの店で集まったときに「それでフィナーレはどうだったの?」という話になった。

 やっぱり幕が下りるなり、下手セリかららんとむさんがせり上がってきて、銀橋をひとり主題歌をあはんあはん歌って渡ったの?

 いやそれが、イケコもさすがにワンパタだと気づいたのか(遅せぇよ)、銀橋主題歌はみー・大・カチャの若手トリオだったの。
 それからロケットになって……ああ、アレだ、『太王四神記』と同じ、花組の方。

 これだけで通じた。

「花組の方? 星組じゃなくて? じゃあ、年長者たち出番なかったんだ?」

 そうなのよー。
 若者たちはふたつある男役群舞の両方に出るのに、でもって2番手まではセンターでオイシイんだけど、3、4、5は最後しか出番がないの。
 星組版で、全員どっちにも出られるって構成的にOKだってわかってしまっただけに、「ひどい、なんで花組は年長者差別されてるのっ?!」と哀しくなった、アレを再び、やってます。

 『エリザベート』と同じフィナーレはまずい、と13年掛けてよーやく気が付いたイケコだが、『太王四神記』花組版のスター使いはファンに歓迎されないってことを、いつ気づいてくれるかなっ。

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