で、まっつのことを語ろう。
 贔屓を語らないでどーする。たとえ『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』であったとしてもだ!!(笑)

 公演がはじまるより以前に、「まっつ台詞ナシ、歌ナシ」という話を人づてに聞いていたので、「植爺は路線と専科・管理職以外に冷たい人だけど、すげーあからさますぎてキツイなー」としょぼくれていた。
 演出家によって役付きってナニ気に個性が出るけれど、植爺は「役者」というスキルに対しての好みよりも、「劇団にとって有益かどうか」を大切にしている気がする。さすが理事長職にあった人だけあって、その辺は徹底しているなと。その「劇団にとって」てのが植爺個人の損得とイコールなんぢゃないかとか、まあそれは置くとして。
 で、その損得勘定……もとい、劇団の意志以外のどーでもいいところでは、年功序列だとか、とりあえずその時点でついている番手通りに上から当てはめる。役者の個性も技術も関係なく。
 全ツの『外伝 ベルサイユのばら-アラン編-』のときは、まっつはこの「どーでもいいところ」ゆえに学年とそのときの番手具合でジェローデルが廻ってきたわけだが。
 人数が倍になる本公演では、その年功序列部分でも与えられる場がそんだけ少なくなるかと。
 ありえることではあるが、それにしても台詞も歌もナシぢゃつまんないなー。ただでさえ植爺で『ベルばら』だからテンション落ちてるのに、と。

 てなわけで、公演がはじまるっちゅーにあんまりエンジンかからなくて、それよりも大野くんの『ロシアン・ブルー』がもう観られなくなってしまうことの方を惜しんでいたよ……『ベルばら』イラナイ、オレに『ロシアン・ブルー』を観させろ~~。

 そんな状態で。
 義務?みたいな感じで、スカステのお稽古場映像を見た。予備知識はいらない人なんだが、贔屓組だけは音声ナシで眺めるだけはする。欲しいのはどんな話とかどんな出番とかの予備知識ではなく、たんにみんなの素顔を見たいから。「お稽古場」という風景を見たいから。

 そこで。

 まっつのかっこよさに、びびる。

 あ、あれ?
 なんかまつださん、すげー格好いいんですけど。

 出番がない、と聞いているわりにはなんかいろいろ映っている。でもそれって、「出番がなさ過ぎるから」気を遣って映してもらってるんだろうなと思った。
 『愛と死のアラビア』のときもそうだったけど、出番や見せ場がない場合の方がスカステの中の人が気を遣ってか、その唯一の見せ場を映すもんなんだよなー。
 『愛と死のアラビア』のように、きっとスカステニュースで映っているわずかなカットが出番のすべてなんだろうと推察。(そしてもちろん、正解だった・笑)
 だからそれはもう「わかってる」のでいい、なんとも思わない。扱いとか出番とかの次元ではなくて。

 画面に映っている素顔まっつが、カッコイイ。

 黒髪と削ぎ落とされた頬の線、鋭い眼光。黒尽くめの姿。
 あれえ?

 まっつって、こんなに男っぽかった?

 稽古場で女子っぽいはずもないが、そーゆー意味ではなく、ここまで「男」として違和感なくかっこいいってのは、どーしたんだ?
 まっつはなにしろ小柄で華奢なので、「男役」としての美しさはあっても、やっぱり体格的に「男!」ってのとはまた違っていて。

 立ち回りをしているせいかな?
 
 それがさらに、ショー『EXCITER!!』になると、またどーんとかっこよくなった。

 つか。エロいんですけど。

 本気でエロ系やってるー。
 や、今までもクール&エロスは演じてきた人だけど、なんか記憶にある姿と違っていて。
 より研ぎ澄まされた、獣っぽい感じがチガウ、の、か?

 力ではなく俊敏さゆえに戦闘力を増した猫科の獣のよーだ。小柄で華奢なのは変わってない……とゆーかさらに細くなったよーな気もするが、弱さは感じない。
 とりあえずこいつ敵に回すのはやめとこ的な鋭角さがあって。

 なんだろ。より精悍になったのか。

 まっつが精悍って。野性的って。
 そーゆー形容と無縁な人だと思っていたので、ちょっとびっくりだ。
 無造作に揺れる黒髪と、剥き出しの二の腕、薄いカラダ。舞台衣装の力を借りず、メイクの力を借りず、なんかすごくいろんなものが剥き出しになっているのに、男として美しい。

 たぶんアップがないから何割増しかでオトコマエになってるんだろーなー。アップになるとほら、シワとかスジとか険とかいろいろ……(笑)。
 や、まっつのそのトシより老けた顔の年輪が好きでたまらないんですが(笑)、対外的にはそーゆーものが映らないカメラの遠さはありがたいかなと。

 今回の公演自体に対し、自分的に盛り上がらないモノを感じていたので、お稽古場映像で目を疑うことになるとは、予想外。
 まっつカッコええ……!!

 前回はヒョンゴさんだったから、シリアスモードでもここまで鋭い顔つきはしていなかったんだなあ、と。
 役割によって、顔つきからナニからこんだけ変わるんだなと。

 
 そーやって素顔まっつにハクハクして、次に見たモノが、プログラムのインタビュー写真ですよ。

 カッコイイ。

 目つきの鋭さと腕のくぼみ(笑)がいいっす!
 青年……だけどなんかちとおっさん寄り(少なくとも少年寄りではない)な感じもいいっす!

 つくづくわたしはまっつの顔というか、ビジュアルが好きなんだなと思う。
 一般的に彼が美人なのかどうか、一時期に比べわからくなってきているんだが(ちょっと前は本気でふつーに美人だと思っていた。最近は老けっぷりもあってよくわかんない……)、「わたし」がまっつのビジュアルを好きでしょーがないので、「わたし」には彼が美しく見えるんだなこれが。
 あー、ナマまっつもっと見てぇ。劇団様、まっつ写真もっと見せてくだせえええ。

 
 と、舞台感想にたどり着くまでにこんだけタワゴト並べるのははじめてか(笑)。

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