チャンス・ロスがもっとももったいない。@太王四神記 Ver.II
2009年7月1日 タカラヅカ みやるりの知名度って、どんなもんだ?
組ファンはもちろん知っているし、スカステ加入者なら「何年か前、スカフェしていた子」ぐらいの認識はある?
最近の星新公を観ている人なら、「この間、れおんくんの役をやった子ね」くらいの記憶には残っている?
でも、全組規模で見回して、まだ無名の域だと思うんだ、みやるり。
ふつうのヅカファンが顔と名前と舞台姿を認識するには、新公主役やWS主演するくらいでないと、無理だと思うんだ。
出版物やテレビにその人個人で出るラインが、そーゆー「主演」だと思うので。
新公だのWSだのの2番手とか、毎年10人いるスカフェのひとり、じゃ駄目なんだ。
「新進スター」として、組を超えて認知されるには。
でも結局のところ、「名前」だけ知られたって本当の認知度には関係ないんだよな。
ただの知識として「新公主演したらしい」ってだけ入ってきても、実感や納得には至らない。
下級生が注目を集めるには、なんといっても「舞台」だ。
タカラヅカはテレビや雑誌で楽しむものじゃない。あくまでも、ナマの舞台が命。
限られた一部の人しか足を運ばない新公やバウではなく、大劇場で、本公演で、意味のある役を付ける。ただのにぎやかしで舞台に背景として立っているだけではなく、ストーリーに関係のある役をやらせる。
そこではじめて、一般観客が、そのジェンヌを認識するんだ。あの芝居で、あの役をやった子、と。
みやるりは今まで無名に近かったと思う。
大劇場でストーリーに関係する、重要な役を演じたことなどない。
それが今回の『太王四神記 Ver.II』で、はじめて大きな役を得た。
スジニ役。
原作のWヒロインの片方で、花組版では4番手男役が演じた。トップスター演じる主人公と(一方通行でも)恋愛する役だ。
これだけ華々しい役を、無名の下級生に演じさせるって、どーゆーこと?
花組では、4番手が演じたわけだよ。
配役を見たときには、他はともかくスジニに関しては比重を下げるんだろうと思った。番手のあるスターが演じるまでもない役になるのだと。
ところがどっこい。
星組版でも、ぜんっぜん変わってないじゃん。そのまんまじゃん。
星組版には神話部分がないので、花組でスジニを演じていたみわっちよりも星組のみやるりの方が出番は少ない。
が、それは神話の「セオ」役がないということで、「スジニ」自体はそのまんまなんだよ。
最後の階段降りだってそうだ。スジニ@みやるりは、4番手あたりの位置で、センター降りだし。
花組版観たときからさ、「スジニって、貴重な男役人生何ヶ月も潰してやるほどの役ぢゃないじゃん」と握り拳だったんだけどさ。
星組版観て、さらに演出家への疑問が強くなりましたよ。
ちくしょー、やっぱり4番手がやるほどの役ぢゃないじゃん! 無名の下級生で十分の比重じゃん!! みわっちの男役期間を返せ~~!!
……みわっちのスジニが可愛かったこととは、別にね。
まちがっているのは、花組のキャスティングなのかもしんないけど、まあともかく、スジニは4番手男役がやった役、なのは事実で。
他組で「4番手」が演じた役を、星組では無名の新人が演じる。ドラマシティや全国ツアーなどの、組を半分にした公演じゃないよ、本気・全力投球の大劇場公演でだよ?
……これはふつう、抜擢である。ふつうなら。
否応なく内外の注目を集める出来事である。
ふつうに考えたら。
なのに。
劇団はどうやら、ふつうには、考えていないらしい。
まず、本公演の配役を見たときは、テンション上がったよ。
ふつーに「スジニ@みやるり」というのは、「抜擢」であり、劇団が「スター誕生」をプロデュースするつもりなのかと思って。
ところが。
新公の配役を見て、肩すかしを食った。
みやるりは、カクダン役だった。本公演で娘役2番手で、新公で娘役の番手未満役って……。
みやるりがどうこうじゃなく、単に外側から見ていて、「4番手男役」の役を「無名の新人」が演じるというのは、事件だ。抜擢だ。
放っておいても注目が集まる。
わたしが経営者なら、これを利用しないテはない。
大金はたいて宣伝を打たなくても、たまたま街へやってきたテレビカメラがどーんと宣伝してくれたよーなもんだ。
せっかく宣伝してくれるなら、たくさんの人の目に触れるなら、そこで大写しにしてもらうのは、「コレを売りたい!」という商品にするだろう。
「コレをよろしく、コレがウチの店の自信作ですっ」と差し出すだろう。
で、テレビ隊が帰ったあとは、いつその番組を見た客が来てもいいように、テレビで映してもらった商品を「『突撃**』で紹介されました」とかキャプション付けて店頭にわかりやすく並べるだろう。
それがふつーじゃん?
なのに。
みやるりにスジニ役をやらせる(たまたまテレビのロケ隊がやってきた)のに、新公ではみやるりをプッシュしない(店頭から肝心の商品を下げてしまう)のは、どーゆーこと??
せっかくタダで宣伝できたのに、何故売らない??
えー、繰り返すが、「みやるりをプッシュしろ」という意味じゃない。してくれてもぜんぜんいいけど、今はそーゆー話じゃなくて。
せっかく内外から注目を集める、スターを作りやすい機会が転がっているのに、それを無視する劇団の経営方針が、理解できない。
みやるりでなくていい、誰か劇団が「売り出したい」と思っている無名の若手を、「他組の4番手がやった役」、「ドラマではWヒロイン」に抜擢する。
そーやって「え、誰?」と興味を持たせ「でも女の子の役ぢゃ、男役としての魅力わかんないよなー」と思わせておいて、新公で「男役として抜擢」する。それこそ、準主役のホゲ役とか、悪役でありスタースキルの必要なプルキルとかをばーんとやらせる。
もちろん、美しさかある程度の実力は必須だが、どちらかが及第点あれば、一気に「期待の新星」の誕生だ。
劇団がそのスター性に期待していることが、ばばーんと全組レベルで浸透する。
そーゆー役なのに。
本公のスジニと、その子が新公でどの役をやるか、というのは。
「宣伝」としてうってつけなのに。
そんなごくあたりまえのこともやらない、劇団がわけわかんねえ。
劇団がみやるりを売る気がないのは、新公配役でわかる。月組のみりおが、本公演で娘役でも、新公では男役なのを見ればわかるように、イチオシ若手くんが美貌ゆえに女役をさせられることがあっても、新公では絶対男役をさせるもの。金になるのは男役、劇団だって商売でやってるんだから、人気のある男役スターの宣伝ひとつでしか、女役はさせない。
本公演で女役、新公でも女役って、男役としてのみやるりに期待してないってことですか、歌劇団様……。
もったいない。
「スジニ」という、「売れる機会」を無駄にしているのも、みやるりという、魅力ある若手男役をちゃんと売り出さないことも。
劇団ってほんと、わけわかんないなあ。
組ファンはもちろん知っているし、スカステ加入者なら「何年か前、スカフェしていた子」ぐらいの認識はある?
最近の星新公を観ている人なら、「この間、れおんくんの役をやった子ね」くらいの記憶には残っている?
でも、全組規模で見回して、まだ無名の域だと思うんだ、みやるり。
ふつうのヅカファンが顔と名前と舞台姿を認識するには、新公主役やWS主演するくらいでないと、無理だと思うんだ。
出版物やテレビにその人個人で出るラインが、そーゆー「主演」だと思うので。
新公だのWSだのの2番手とか、毎年10人いるスカフェのひとり、じゃ駄目なんだ。
「新進スター」として、組を超えて認知されるには。
でも結局のところ、「名前」だけ知られたって本当の認知度には関係ないんだよな。
ただの知識として「新公主演したらしい」ってだけ入ってきても、実感や納得には至らない。
下級生が注目を集めるには、なんといっても「舞台」だ。
タカラヅカはテレビや雑誌で楽しむものじゃない。あくまでも、ナマの舞台が命。
限られた一部の人しか足を運ばない新公やバウではなく、大劇場で、本公演で、意味のある役を付ける。ただのにぎやかしで舞台に背景として立っているだけではなく、ストーリーに関係のある役をやらせる。
そこではじめて、一般観客が、そのジェンヌを認識するんだ。あの芝居で、あの役をやった子、と。
みやるりは今まで無名に近かったと思う。
大劇場でストーリーに関係する、重要な役を演じたことなどない。
それが今回の『太王四神記 Ver.II』で、はじめて大きな役を得た。
スジニ役。
原作のWヒロインの片方で、花組版では4番手男役が演じた。トップスター演じる主人公と(一方通行でも)恋愛する役だ。
これだけ華々しい役を、無名の下級生に演じさせるって、どーゆーこと?
花組では、4番手が演じたわけだよ。
配役を見たときには、他はともかくスジニに関しては比重を下げるんだろうと思った。番手のあるスターが演じるまでもない役になるのだと。
ところがどっこい。
星組版でも、ぜんっぜん変わってないじゃん。そのまんまじゃん。
星組版には神話部分がないので、花組でスジニを演じていたみわっちよりも星組のみやるりの方が出番は少ない。
が、それは神話の「セオ」役がないということで、「スジニ」自体はそのまんまなんだよ。
最後の階段降りだってそうだ。スジニ@みやるりは、4番手あたりの位置で、センター降りだし。
花組版観たときからさ、「スジニって、貴重な男役人生何ヶ月も潰してやるほどの役ぢゃないじゃん」と握り拳だったんだけどさ。
星組版観て、さらに演出家への疑問が強くなりましたよ。
ちくしょー、やっぱり4番手がやるほどの役ぢゃないじゃん! 無名の下級生で十分の比重じゃん!! みわっちの男役期間を返せ~~!!
……みわっちのスジニが可愛かったこととは、別にね。
まちがっているのは、花組のキャスティングなのかもしんないけど、まあともかく、スジニは4番手男役がやった役、なのは事実で。
他組で「4番手」が演じた役を、星組では無名の新人が演じる。ドラマシティや全国ツアーなどの、組を半分にした公演じゃないよ、本気・全力投球の大劇場公演でだよ?
……これはふつう、抜擢である。ふつうなら。
否応なく内外の注目を集める出来事である。
ふつうに考えたら。
なのに。
劇団はどうやら、ふつうには、考えていないらしい。
まず、本公演の配役を見たときは、テンション上がったよ。
ふつーに「スジニ@みやるり」というのは、「抜擢」であり、劇団が「スター誕生」をプロデュースするつもりなのかと思って。
ところが。
新公の配役を見て、肩すかしを食った。
みやるりは、カクダン役だった。本公演で娘役2番手で、新公で娘役の番手未満役って……。
みやるりがどうこうじゃなく、単に外側から見ていて、「4番手男役」の役を「無名の新人」が演じるというのは、事件だ。抜擢だ。
放っておいても注目が集まる。
わたしが経営者なら、これを利用しないテはない。
大金はたいて宣伝を打たなくても、たまたま街へやってきたテレビカメラがどーんと宣伝してくれたよーなもんだ。
せっかく宣伝してくれるなら、たくさんの人の目に触れるなら、そこで大写しにしてもらうのは、「コレを売りたい!」という商品にするだろう。
「コレをよろしく、コレがウチの店の自信作ですっ」と差し出すだろう。
で、テレビ隊が帰ったあとは、いつその番組を見た客が来てもいいように、テレビで映してもらった商品を「『突撃**』で紹介されました」とかキャプション付けて店頭にわかりやすく並べるだろう。
それがふつーじゃん?
なのに。
みやるりにスジニ役をやらせる(たまたまテレビのロケ隊がやってきた)のに、新公ではみやるりをプッシュしない(店頭から肝心の商品を下げてしまう)のは、どーゆーこと??
せっかくタダで宣伝できたのに、何故売らない??
えー、繰り返すが、「みやるりをプッシュしろ」という意味じゃない。してくれてもぜんぜんいいけど、今はそーゆー話じゃなくて。
せっかく内外から注目を集める、スターを作りやすい機会が転がっているのに、それを無視する劇団の経営方針が、理解できない。
みやるりでなくていい、誰か劇団が「売り出したい」と思っている無名の若手を、「他組の4番手がやった役」、「ドラマではWヒロイン」に抜擢する。
そーやって「え、誰?」と興味を持たせ「でも女の子の役ぢゃ、男役としての魅力わかんないよなー」と思わせておいて、新公で「男役として抜擢」する。それこそ、準主役のホゲ役とか、悪役でありスタースキルの必要なプルキルとかをばーんとやらせる。
もちろん、美しさかある程度の実力は必須だが、どちらかが及第点あれば、一気に「期待の新星」の誕生だ。
劇団がそのスター性に期待していることが、ばばーんと全組レベルで浸透する。
そーゆー役なのに。
本公のスジニと、その子が新公でどの役をやるか、というのは。
「宣伝」としてうってつけなのに。
そんなごくあたりまえのこともやらない、劇団がわけわかんねえ。
劇団がみやるりを売る気がないのは、新公配役でわかる。月組のみりおが、本公演で娘役でも、新公では男役なのを見ればわかるように、イチオシ若手くんが美貌ゆえに女役をさせられることがあっても、新公では絶対男役をさせるもの。金になるのは男役、劇団だって商売でやってるんだから、人気のある男役スターの宣伝ひとつでしか、女役はさせない。
本公演で女役、新公でも女役って、男役としてのみやるりに期待してないってことですか、歌劇団様……。
もったいない。
「スジニ」という、「売れる機会」を無駄にしているのも、みやるりという、魅力ある若手男役をちゃんと売り出さないことも。
劇団ってほんと、わけわかんないなあ。
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