異次元空間を埋めるために。@LAVENDER MONOLOGUE
2007年5月3日 タカラヅカ すずはるきが、いてくれてよかったっ。
轟悠コンサート『LAVENDER MONOLOGUE』にて。
『ハロー!ダンシング』のときも思ったけれど、ほんとすずがいてくれてよかった……この人がいないと、どーなっちゃうんだよほんと。
と、いうのもだ。
出演している宙組下級生たちの技術が低いので、職人すずが必要、とゆーことも、そりゃーある。
でもさ、それ以前に宙下級生たちとトドロキの芸風の違いは、すでに異次元世界なのよ。
同じ地平に立っていないのよ。別物すぎるのよ。『サザエさん』と『北斗の拳』を「だって、マンガなんだから同じでしょ」と言って、絵を切り張りしているくらい、無茶があるのよ。
すずがいてよかった。
『サザエさん』と『北斗の拳』の違和感を、すずがとりあえずデザイン力で埋めている感じ。ただ切り張りしただけじゃ、別物過ぎて見ていられないけど、加工したりなんだりすればなんとか同じフレームに入れても変ぢゃないか、こんなアートもありだよね、レベルには持っていってくれてる。
ありがとう、すずはるき。
すずが、かっこいいんだ。
同じ衣装で踊っていたって、小僧っこどもとは存在がチガウさね。
踊ってヨシ、歌ってヨシ、なにより美形で眼福。……いい男だ、すずはるき。若すぎない、こともいい。いい感じに大人だわ。
そのうえ、女装まで披露だ。
や、最近のすずは100%女装している気もするが。
今回も美女となって「リリー・マルレーン」を気怠くドラマティックに熱唱。
いっそ、トドの相手役としてねちこいラヴシーンとか見たかったよ……。
この公演が盛り上がらない理由のひとつに、「2番手も相手役もいない」ということがある。
いちおーすずが宙組出演者の中ではいちばん上の扱いを受けているれど、ちゃんとした「2番手」じゃないの。主役はトドひとり、あとはみんなただの共演者、つーかバックダンサー。
きちんと組むところまでいっていない。
娘役も、場面ごとにちがう子がちょっと絡む程度で、「相手役」はいない。アクセサリとしての扱いしか受けていない。
みんな大して出番がないのよね。
技術的に多少無理があってもいいから、誰かを2番手として、相手役として、がっちり組ませて欲しかった。
トドロキと組むことでその下級生も勉強になるだろうし、作品的にも深みが出るのに。
トドの相手役を務めた娘役はみんなトップスターになるから、半端な娘とは組ませられない、というのなら、すずはるきでよかったのに。
ふたりで濃いぃ熱愛を、憎悪を、愛欲を表現してくれりゃあ、どれだけ盛り上がったろう。……かわいこちゃんなサワヤカるんるんショーだったから、すずが相手役でも「サワヤカなラベンダーの青春。ボクたち高校生! あはっ♪」てなコンセプトだったかもしれんけどな。(観たくねー)
すずヒロイン、カチャ2番手で、どんなに無理があろうと本気で「作品」作ってくれてりゃあなあ。
大人の男マフィア系@トドと、セクシーな恋人@すず、すずの弟でトドに反発する組織の下っ端・野心ギラギラ@カチャとか、いくらでもシチュエーションは作れるのになー。
すずが男のままで、男の友情だのライバルだのやってくれても、ぜんぜんよかったのに。
せっかくの共演者を、「アクセサリ」ではなく、真に「共演者」として使って欲しかった……。
カチャは路線若手男役として、この公演の「華」ポジション。トドの歌の後ろで大人っぽいダンスをピンで踊ったり、がんばっていた。
ショーでソロ場面を経験するのとしないのでは、成長度がぜんぜんチガウよね。カチャがこの経験を元にどーんといい男になってくれるといいな。
ある意味すずよりカチャより、他の誰より目立つのは、言わずとしれた音乃いづみ。
男装こえぇよ、兵士こえぇよ!(笑)
目がギラギラして、ほんとに目立ちます。
歌も安定、存在感もどっしりとして、どんどん別格女役の風格を身につけています。……いいのか、ソレで。
せっかく実力のある人なんだから、もっと使われるかと思ったのに、そうでもなくて残念。や、いづみちゃんに限らずみんなバックダンサーに毛が生えた程度だったから、誰の扱いがいいってわけでもないんだけど。
1部の1場面でのみトドの相手役を務めた娘さんが、すげーかわいい。有名人の娘さんだと新聞で見た記憶があるんだが……。
とりあえず、顔はおぼえた。モブで踊っていても、目に付くぞっと。
しかし、あんなに若いウチにトドの相手役なんかしたら、人生誤らないか心配だ……。現実の男性で、トドほど美しくエロい人はいないぞっと(笑)。
若くてきれーな男の子ならいくらでもいるけれど、中年男であのレベルはねー。そして、少女のウチに大人の男にハマったりしたら、さらに大変だからさー。チャルさんに後ろから抱きしめられる役をやったリサちゃんの将来を心配したのと同じ感覚(笑)。
大くんはじめとする『ハロー!ダンシング』メンバーは、『ハロダン』よりもよっぽどよかった。『ハロダン』は演出がよくないんだよなあ。キャストを魅力的に見せない。
大くんもモブにいると、あのスタイルが栄えるよなー。「あ、あの子きれい」と素直に愛でられる。(ちょっとでも真ん中寄りに来ると、アレさ加減がすげー目に付いてしまうんだが……が、がんばれー)
酒井せんせは、舞台の使い方はキレイ。
セットも照明も衣装も、奥行きがあって安定していて華やかで、気持ちよく観ていられる。
ただこの人、ほんとに「物語」が作れない人なんだよなあ……。
視覚センスのよさを、物語センスの皆無っぷりで破壊されたのが、今回の作品だと思う。
くやしいなあ。
せっかく、めったにないトドのコンサートなのに……。5年ぶりなのに……。
雪組とやる青年館でのコンサートも、遠征する気満々だったのに、演目がコレではもう観に行けないっすよ……。しくしくしく。
あー、トド様の衣装はどれもすっげー金がかかってそうな衣装でした。
兵士服、スーツなどをのぞけば、ほとんど全部、後ろがぞろりと長い大仰な服。
……豪華なんだけどね。似たテイストばっかなのは、アレが「轟悠」仕様ってことなのかなー。
もう少し変化が欲しかったなぁ……。
トド様、アレしか似合わない、ってわけでもないだろうに。いやむしろ、あんな横に広がる装飾過多な衣装ぢゃ、スタイル悪いのがさらに強調され……ゲフンゲフン。
ダークで耽美なトド様に会いたかったなー。
骨太で男らしいトド様にも、会いたかったなー。
トドの美貌や持ち味を活かせる演出家と出会えることを、心から祈っております。
轟悠コンサート『LAVENDER MONOLOGUE』にて。
『ハロー!ダンシング』のときも思ったけれど、ほんとすずがいてくれてよかった……この人がいないと、どーなっちゃうんだよほんと。
と、いうのもだ。
出演している宙組下級生たちの技術が低いので、職人すずが必要、とゆーことも、そりゃーある。
でもさ、それ以前に宙下級生たちとトドロキの芸風の違いは、すでに異次元世界なのよ。
同じ地平に立っていないのよ。別物すぎるのよ。『サザエさん』と『北斗の拳』を「だって、マンガなんだから同じでしょ」と言って、絵を切り張りしているくらい、無茶があるのよ。
すずがいてよかった。
『サザエさん』と『北斗の拳』の違和感を、すずがとりあえずデザイン力で埋めている感じ。ただ切り張りしただけじゃ、別物過ぎて見ていられないけど、加工したりなんだりすればなんとか同じフレームに入れても変ぢゃないか、こんなアートもありだよね、レベルには持っていってくれてる。
ありがとう、すずはるき。
すずが、かっこいいんだ。
同じ衣装で踊っていたって、小僧っこどもとは存在がチガウさね。
踊ってヨシ、歌ってヨシ、なにより美形で眼福。……いい男だ、すずはるき。若すぎない、こともいい。いい感じに大人だわ。
そのうえ、女装まで披露だ。
や、最近のすずは100%女装している気もするが。
今回も美女となって「リリー・マルレーン」を気怠くドラマティックに熱唱。
いっそ、トドの相手役としてねちこいラヴシーンとか見たかったよ……。
この公演が盛り上がらない理由のひとつに、「2番手も相手役もいない」ということがある。
いちおーすずが宙組出演者の中ではいちばん上の扱いを受けているれど、ちゃんとした「2番手」じゃないの。主役はトドひとり、あとはみんなただの共演者、つーかバックダンサー。
きちんと組むところまでいっていない。
娘役も、場面ごとにちがう子がちょっと絡む程度で、「相手役」はいない。アクセサリとしての扱いしか受けていない。
みんな大して出番がないのよね。
技術的に多少無理があってもいいから、誰かを2番手として、相手役として、がっちり組ませて欲しかった。
トドロキと組むことでその下級生も勉強になるだろうし、作品的にも深みが出るのに。
トドの相手役を務めた娘役はみんなトップスターになるから、半端な娘とは組ませられない、というのなら、すずはるきでよかったのに。
ふたりで濃いぃ熱愛を、憎悪を、愛欲を表現してくれりゃあ、どれだけ盛り上がったろう。……かわいこちゃんなサワヤカるんるんショーだったから、すずが相手役でも「サワヤカなラベンダーの青春。ボクたち高校生! あはっ♪」てなコンセプトだったかもしれんけどな。(観たくねー)
すずヒロイン、カチャ2番手で、どんなに無理があろうと本気で「作品」作ってくれてりゃあなあ。
大人の男マフィア系@トドと、セクシーな恋人@すず、すずの弟でトドに反発する組織の下っ端・野心ギラギラ@カチャとか、いくらでもシチュエーションは作れるのになー。
すずが男のままで、男の友情だのライバルだのやってくれても、ぜんぜんよかったのに。
せっかくの共演者を、「アクセサリ」ではなく、真に「共演者」として使って欲しかった……。
カチャは路線若手男役として、この公演の「華」ポジション。トドの歌の後ろで大人っぽいダンスをピンで踊ったり、がんばっていた。
ショーでソロ場面を経験するのとしないのでは、成長度がぜんぜんチガウよね。カチャがこの経験を元にどーんといい男になってくれるといいな。
ある意味すずよりカチャより、他の誰より目立つのは、言わずとしれた音乃いづみ。
男装こえぇよ、兵士こえぇよ!(笑)
目がギラギラして、ほんとに目立ちます。
歌も安定、存在感もどっしりとして、どんどん別格女役の風格を身につけています。……いいのか、ソレで。
せっかく実力のある人なんだから、もっと使われるかと思ったのに、そうでもなくて残念。や、いづみちゃんに限らずみんなバックダンサーに毛が生えた程度だったから、誰の扱いがいいってわけでもないんだけど。
1部の1場面でのみトドの相手役を務めた娘さんが、すげーかわいい。有名人の娘さんだと新聞で見た記憶があるんだが……。
とりあえず、顔はおぼえた。モブで踊っていても、目に付くぞっと。
しかし、あんなに若いウチにトドの相手役なんかしたら、人生誤らないか心配だ……。現実の男性で、トドほど美しくエロい人はいないぞっと(笑)。
若くてきれーな男の子ならいくらでもいるけれど、中年男であのレベルはねー。そして、少女のウチに大人の男にハマったりしたら、さらに大変だからさー。チャルさんに後ろから抱きしめられる役をやったリサちゃんの将来を心配したのと同じ感覚(笑)。
大くんはじめとする『ハロー!ダンシング』メンバーは、『ハロダン』よりもよっぽどよかった。『ハロダン』は演出がよくないんだよなあ。キャストを魅力的に見せない。
大くんもモブにいると、あのスタイルが栄えるよなー。「あ、あの子きれい」と素直に愛でられる。(ちょっとでも真ん中寄りに来ると、アレさ加減がすげー目に付いてしまうんだが……が、がんばれー)
酒井せんせは、舞台の使い方はキレイ。
セットも照明も衣装も、奥行きがあって安定していて華やかで、気持ちよく観ていられる。
ただこの人、ほんとに「物語」が作れない人なんだよなあ……。
視覚センスのよさを、物語センスの皆無っぷりで破壊されたのが、今回の作品だと思う。
くやしいなあ。
せっかく、めったにないトドのコンサートなのに……。5年ぶりなのに……。
雪組とやる青年館でのコンサートも、遠征する気満々だったのに、演目がコレではもう観に行けないっすよ……。しくしくしく。
あー、トド様の衣装はどれもすっげー金がかかってそうな衣装でした。
兵士服、スーツなどをのぞけば、ほとんど全部、後ろがぞろりと長い大仰な服。
……豪華なんだけどね。似たテイストばっかなのは、アレが「轟悠」仕様ってことなのかなー。
もう少し変化が欲しかったなぁ……。
トド様、アレしか似合わない、ってわけでもないだろうに。いやむしろ、あんな横に広がる装飾過多な衣装ぢゃ、スタイル悪いのがさらに強調され……ゲフンゲフン。
ダークで耽美なトド様に会いたかったなー。
骨太で男らしいトド様にも、会いたかったなー。
トドの美貌や持ち味を活かせる演出家と出会えることを、心から祈っております。
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