ファンタジーと現実世界。@Young Bloods!!
2006年7月11日 タカラヅカ 齋藤吉正に、並以上のクオリティのある芝居が書けるはずもない。−−何様発言だということは自覚しているが、世界の隅っこであえて発言。消費者は貪欲でオキャクサマでナニサマなのだ。
とゆー大前提をまず、掲げる。「以上」だから「並」も入っているのよ、日本語的に。
このことに異論を唱える人は少ない、と思うが、どーだろう?
さいてーレベルの作品だけど、ツボに入るから好き。……とかいうことは、アリだと思うから、それはまた別の話ね。クオリティだけでは一概に評価できない世界だからね。
ま、そゆことで。
どーせサイトーくんには、まともなものは書けないんだ。
だったら、「超ハイクオリティ作品以外は認められない」よーな、デリケートな題材でモノを書かせるべきではない。
『Young Bloods!! −魔夏の吹雪−』は、どっかで見たよーな、でも架空の国を舞台にするべきだった。
それなら、なんの問題もないのよ。
キャラもストーリーもオチも、なにひとつ変えなくていい。ただ、固有名詞を変えればいいの。
「どっから見てもコレ、日本とアメリカで、太平洋戦争で、東京裁判だよなあ」と思わせてヨシ。フィクションつーのはそーゆーもんだ。
主人公がエーリヒで、その兄がフィリップで、彼らの国が片方アドルフィーネで片方クレールなの。ほーら、ここまでめちゃくちゃに国籍関係ない名前つけて、なんとなくかっこいい軍服着せておけば、問題ナシ。「ファンタジー」だから。「架空の世界」の話だから。
その「テーマ」を描くために、あえて舞台を別のものにする、という手法はアリなの。
誰かが「東京裁判のパクリだ」とか言っても無問題。描きたいのは「東京裁判」ではなく、東京裁判を下敷きにした「別のモノ」なのだから。「別のモノ」を描くために、わざわざ架空の世界を舞台にしているのだから。
そーゆー手法がわからず、なんでもかんでも「パクリ」呼ばわりするバカはスルーしてヨシ。
母とはぐれてしまった幼児が、泣きながらも母を探して冒険する話、彼の目に映る世間のやさしさや、ときに残酷さを、あたたかい目線でやさしく描く……というテーマを、中国残留日本孤児ネタでやるのはなく、虫の世界のアニメにして『みなしごハッチ』にするよーなもんですよ。や、例が古すぎてナンですが(笑)。
サイトーくんには、どうしてこんなことがわからないんだろう。
残留孤児の話にしなくても、『みなしごハッチ』で充分、描きたいテーマは描けるのに。
もちろん、なにがなんでも残留孤児の話にしなければならないというなら、むしろソレこそが描きたいテーマなのだというなら、とことん本気で、それこそ当事者やその家族にも胸を張って見せられるくらいの設定や準備、事実に裏付けられた作品クオリティを必要とするぞっと。
そこまでの覚悟もなく、「萌え〜〜」だけで扱っていい題材じゃないだろうに。
クリエイターなんてものは、常識がなくても性格が悪くても、別にかまわないと思っている。
善人だけどつまらないものしか作れない人より、変人でもおもしろいものを作る人の方が好きだ。だって友だちになるわけじゃないもん。必要なのは作品だけで、本人じゃない。
サイトーくんが常識のないオタクなのは、仕方ないことかもしれない。
でも、その常識ナイ人の「才能」を認めて雇っているなら、創作させているなら、雇い主側が管理すべきだろう。
こだまっちが盗作するのは病気だから仕方ない、とするなら、彼女を雇っている側がチェックして、盗作でないモノだけを商業作品として発表させればいいのと同じ。
サイトーはナゼにこうまで野放し?(笑)
ま、いいや。
「物語」としての『真夏の吹雪』について。
さいとーくんの、「萌え」だけでできあがった話。
それは今までとなんら変わりはない。今までだって、なんの関連性もないまま、ナチスドイツとか出てたもんな。「軍服萌え〜〜」なだけで。
わたしはヲタクだし、「萌え」だけを原動力にする価値を認めている。それはアリだと思っている。
だから、ほんとーに、「やり方」をなんとかしてほしいと思う。
軍服萌えも兄弟萌えも兄受も、べつにいいんだよ。野球萌えはわたしには理解できないけれど、ヲタクのたしなみとして他人の萌えにとやかく言う気はないのでアリだと思うし。
萌えはいいんだよ、萌えは。
ただ、それをきちんとカタチにしてほしいだけで。
さいとーくんは同じ話しか描けないから、結局のところこの『魔夏の吹雪』も兄弟心中モノだしな。兄の方が小柄で、同じ女を取り合って、兄の方が裏切って、弟は兄を愛して憎んで、最後は心中だ。
ひとつの萌えを、なにをネタにして描くかだけの話。
兄弟設定でなくても、男ふたりがほぼ同じ関係性で愛と憎悪にまみれ、死ななきゃなんないしな。
どーせ同じ話しか描けないなら、なんで描けば描くほど退化するかな。
前回の失敗を生かし、少しでも壊れていない話(壊れていることは前提らしい)を作ってくれよ。
明確な「萌え」、「コレを描きたい」という意欲はわかる。それは、「仕事なんで、なんとなーくてきとーにやりました」よりも鼻息が荒い分、力になる。稚拙すぎるだけで、方向性は間違っていないと思うんだ。
兄弟萌えも心中も、ぜんぜんOKだよ。
表面的には仲良し兄弟、でも戦争のどさくさで兄は弟を裏切り、弟の婚約者を自分の妻にした。悪いことはできないもんだ、因果応報のように兄は戦争中の偶発事故の責任を取らされ、罪人となる。一方弟は、終戦をきっかけにすべてを知り、自分を捨てた婚約者と裏切った兄への愛と憎しみに混乱、それでも極刑判決が出るのも時間の問題である兄を助けるべく奔走することになる。さて、ドロ沼兄弟の行く末は?
……とゆーストーリーラインだけなら、ワタ×トウで見てみてぇとか思うからな(笑)。
あ、もちろんトウコが兄設定な。小さい美人の兄と、でかいかっこいー弟で。
萌えはいいんだから、ツボはいいんだから、商業レベルに達したモノにしてほしいと、切望する。
さて、『魔夏の吹雪』では、兄がせしるで、弟がかなめ。
……このわかりやすい萌え設定に、わかりやすすぎるがゆえに、苦笑。
どうがんばったって、せしるが兄には見えない。見ていて混乱したもんよ。えーと、せしるは弟だよね? 小さいし、若いし、血気盛んだし。あれ? 兄だっけ?
何故わざわざ、「観ている者が混乱する」ようなキャスティングを? 上級生で長身で大人っぽいかなめが弟で、下級生で大きくないガキンチョのせしるが兄?
内容的にも、せしるが弟でなんの問題もない。裏切って死んでいくストーリーラインに、兄であるか弟であるかは関係ない。
なのにわざわざ、おかしなキャスティングを力技でしている。
答えは、わかっているよ。
「それこそが、萌え」……なんだよね、さいとーくん?
兄受はヲタクのスタンダード、大きな弟が攻で美人のにーちゃんが受なのは、ヲタク的常識だからだよな(笑)。
軍服を着たかっこいーかなめに「兄さん!!」と叫ばせたかったんだよなー。
ツンデレ美人兄せしるに、慟哭と破滅を演じさせたかったんだよなー。
萌えだけは詰まっているのだから、ファン的にはこの作品ってOKなのかしら。
だからこそわたしは、昔のスペインだとか戦国時代の日本だとか、「ファンタジー」で通用する「架空の世界」を舞台にして欲しかったよ。
惜しいよな。(結局、惜しいのか?! ……いやその、クオリティと好き嫌いは別だから)
とゆー大前提をまず、掲げる。「以上」だから「並」も入っているのよ、日本語的に。
このことに異論を唱える人は少ない、と思うが、どーだろう?
さいてーレベルの作品だけど、ツボに入るから好き。……とかいうことは、アリだと思うから、それはまた別の話ね。クオリティだけでは一概に評価できない世界だからね。
ま、そゆことで。
どーせサイトーくんには、まともなものは書けないんだ。
だったら、「超ハイクオリティ作品以外は認められない」よーな、デリケートな題材でモノを書かせるべきではない。
『Young Bloods!! −魔夏の吹雪−』は、どっかで見たよーな、でも架空の国を舞台にするべきだった。
それなら、なんの問題もないのよ。
キャラもストーリーもオチも、なにひとつ変えなくていい。ただ、固有名詞を変えればいいの。
「どっから見てもコレ、日本とアメリカで、太平洋戦争で、東京裁判だよなあ」と思わせてヨシ。フィクションつーのはそーゆーもんだ。
主人公がエーリヒで、その兄がフィリップで、彼らの国が片方アドルフィーネで片方クレールなの。ほーら、ここまでめちゃくちゃに国籍関係ない名前つけて、なんとなくかっこいい軍服着せておけば、問題ナシ。「ファンタジー」だから。「架空の世界」の話だから。
その「テーマ」を描くために、あえて舞台を別のものにする、という手法はアリなの。
誰かが「東京裁判のパクリだ」とか言っても無問題。描きたいのは「東京裁判」ではなく、東京裁判を下敷きにした「別のモノ」なのだから。「別のモノ」を描くために、わざわざ架空の世界を舞台にしているのだから。
そーゆー手法がわからず、なんでもかんでも「パクリ」呼ばわりするバカはスルーしてヨシ。
母とはぐれてしまった幼児が、泣きながらも母を探して冒険する話、彼の目に映る世間のやさしさや、ときに残酷さを、あたたかい目線でやさしく描く……というテーマを、中国残留日本孤児ネタでやるのはなく、虫の世界のアニメにして『みなしごハッチ』にするよーなもんですよ。や、例が古すぎてナンですが(笑)。
サイトーくんには、どうしてこんなことがわからないんだろう。
残留孤児の話にしなくても、『みなしごハッチ』で充分、描きたいテーマは描けるのに。
もちろん、なにがなんでも残留孤児の話にしなければならないというなら、むしろソレこそが描きたいテーマなのだというなら、とことん本気で、それこそ当事者やその家族にも胸を張って見せられるくらいの設定や準備、事実に裏付けられた作品クオリティを必要とするぞっと。
そこまでの覚悟もなく、「萌え〜〜」だけで扱っていい題材じゃないだろうに。
クリエイターなんてものは、常識がなくても性格が悪くても、別にかまわないと思っている。
善人だけどつまらないものしか作れない人より、変人でもおもしろいものを作る人の方が好きだ。だって友だちになるわけじゃないもん。必要なのは作品だけで、本人じゃない。
サイトーくんが常識のないオタクなのは、仕方ないことかもしれない。
でも、その常識ナイ人の「才能」を認めて雇っているなら、創作させているなら、雇い主側が管理すべきだろう。
こだまっちが盗作するのは病気だから仕方ない、とするなら、彼女を雇っている側がチェックして、盗作でないモノだけを商業作品として発表させればいいのと同じ。
サイトーはナゼにこうまで野放し?(笑)
ま、いいや。
「物語」としての『真夏の吹雪』について。
さいとーくんの、「萌え」だけでできあがった話。
それは今までとなんら変わりはない。今までだって、なんの関連性もないまま、ナチスドイツとか出てたもんな。「軍服萌え〜〜」なだけで。
わたしはヲタクだし、「萌え」だけを原動力にする価値を認めている。それはアリだと思っている。
だから、ほんとーに、「やり方」をなんとかしてほしいと思う。
軍服萌えも兄弟萌えも兄受も、べつにいいんだよ。野球萌えはわたしには理解できないけれど、ヲタクのたしなみとして他人の萌えにとやかく言う気はないのでアリだと思うし。
萌えはいいんだよ、萌えは。
ただ、それをきちんとカタチにしてほしいだけで。
さいとーくんは同じ話しか描けないから、結局のところこの『魔夏の吹雪』も兄弟心中モノだしな。兄の方が小柄で、同じ女を取り合って、兄の方が裏切って、弟は兄を愛して憎んで、最後は心中だ。
ひとつの萌えを、なにをネタにして描くかだけの話。
兄弟設定でなくても、男ふたりがほぼ同じ関係性で愛と憎悪にまみれ、死ななきゃなんないしな。
どーせ同じ話しか描けないなら、なんで描けば描くほど退化するかな。
前回の失敗を生かし、少しでも壊れていない話(壊れていることは前提らしい)を作ってくれよ。
明確な「萌え」、「コレを描きたい」という意欲はわかる。それは、「仕事なんで、なんとなーくてきとーにやりました」よりも鼻息が荒い分、力になる。稚拙すぎるだけで、方向性は間違っていないと思うんだ。
兄弟萌えも心中も、ぜんぜんOKだよ。
表面的には仲良し兄弟、でも戦争のどさくさで兄は弟を裏切り、弟の婚約者を自分の妻にした。悪いことはできないもんだ、因果応報のように兄は戦争中の偶発事故の責任を取らされ、罪人となる。一方弟は、終戦をきっかけにすべてを知り、自分を捨てた婚約者と裏切った兄への愛と憎しみに混乱、それでも極刑判決が出るのも時間の問題である兄を助けるべく奔走することになる。さて、ドロ沼兄弟の行く末は?
……とゆーストーリーラインだけなら、ワタ×トウで見てみてぇとか思うからな(笑)。
あ、もちろんトウコが兄設定な。小さい美人の兄と、でかいかっこいー弟で。
萌えはいいんだから、ツボはいいんだから、商業レベルに達したモノにしてほしいと、切望する。
さて、『魔夏の吹雪』では、兄がせしるで、弟がかなめ。
……このわかりやすい萌え設定に、わかりやすすぎるがゆえに、苦笑。
どうがんばったって、せしるが兄には見えない。見ていて混乱したもんよ。えーと、せしるは弟だよね? 小さいし、若いし、血気盛んだし。あれ? 兄だっけ?
何故わざわざ、「観ている者が混乱する」ようなキャスティングを? 上級生で長身で大人っぽいかなめが弟で、下級生で大きくないガキンチョのせしるが兄?
内容的にも、せしるが弟でなんの問題もない。裏切って死んでいくストーリーラインに、兄であるか弟であるかは関係ない。
なのにわざわざ、おかしなキャスティングを力技でしている。
答えは、わかっているよ。
「それこそが、萌え」……なんだよね、さいとーくん?
兄受はヲタクのスタンダード、大きな弟が攻で美人のにーちゃんが受なのは、ヲタク的常識だからだよな(笑)。
軍服を着たかっこいーかなめに「兄さん!!」と叫ばせたかったんだよなー。
ツンデレ美人兄せしるに、慟哭と破滅を演じさせたかったんだよなー。
萌えだけは詰まっているのだから、ファン的にはこの作品ってOKなのかしら。
だからこそわたしは、昔のスペインだとか戦国時代の日本だとか、「ファンタジー」で通用する「架空の世界」を舞台にして欲しかったよ。
惜しいよな。(結局、惜しいのか?! ……いやその、クオリティと好き嫌いは別だから)
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