わたしが「TAKARAZUKA DIARY 2006」(まっつ写真を表紙にしているため、「まっつ手帳」とも呼ばれている)巻末の東宝劇場座席表ページを眺めているとき。
 横にいた弟がそれをのぞき込んで言った。

「SS席ってのは、大抵前の席だよな」

 そりゃそうでしょ? 舞台が近くてよく見える席がふつーSSだよな。
 でもさあ、東宝は2階席もSSがあるし、ムラは広大なサブセンターまでもが全部SSなんだよ? なーんか割り切れないよなあ。

「いや、そんなのぜんぜんマシだって。某所の某劇場は、通路際がSSなんだぞ……前後ろ真ん中端一切関係なく」

 はあ? なんじゃそりゃ。

「客席降りしたキャストに触れるから、通路際の縦1列がそれぞれSS席。たとえいちばん後ろの席でも、SS。あと、S席とA席の間の通路のところも、横1列だけSS」

 SS料金つーのは、お触り代かよ?!!

「なにも知らない人が、料金表だけ見て『SSなら見やすいはずだ』ってチケット取ったら、ショックだろうな……B席のいちばん隅だって、通路際ってことで1列だけSSだからな」

 そ、それは……ひどい話だな。
 舞台よりもキャストに触れることだけを主眼としたカンパニーなのか……いや、そういう意図で上演される興行があってもいいだろうし、いっそ潔いだろうけど。

 その某劇場の話を聞きながら。

 弟よ。
 実は姉は、「劇場座席表」を見ていたわけではないのだよ。

 座席表ページに栞代わりにはさんである、まっつ写真をぼーっと眺めていただけなんだよ……。まっつかっこいーんだもんよ……。

 ほんとーのことは、決して言えないのだった。はい。


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