星組『Young Bloods!!−Twinkle Twinkle STAR−』千秋楽観劇。
……こまった。
いろいろと、こまった。
結論から言えば、たのしめたのだ。今までの『Young Bloods!! 』とは段違いに。
だが、それだからこそとまどう。
柚希礼音、こんなとこでなにやってんだ?
『Young Bloods!! 』ってそもそもナニ?
ワークショップってナニ?
他の組の顔ぶれを見る限り、「新公主演5回、バウ主演2回、本公演では役替わりで2番手のアンドレ役」というそのへんのスター様以上の経歴を持つ人間が出てはイカンやろう、と思う。
小学生がたのしく草野球しているところに、高校生がやってきて「すごーい、うまーい!」と喝采される技術を披露してみせた。たしかにその高校生の技術は、高校生レベルではなくプロで通用するよーなものである。……だからといって、小学生の草野球に割って入るのは正しいのか?
そーゆーとまどいだ。
れおんくんがどれほどすごいかは、よーっくわかった。実際たのしかった。4500円の価値があるとはじめて思える『Young Bloods!! 』だった。
でも。
れおんくんがいるべき場所は、ここじゃないでしょう?
高校生は高校生のマウンドに行くべきだよ。子どもたちのグラウンドを取らないで。
もちろん、れおんのせいじゃない。すべては劇団の決めたことで、ジェンヌは健気に従っているだけだ。与えられた課題を必死にこなし、超えていくだけだ。
わかっているから、よけいにせつない。
れおんくん、こんなとこでなにやってんの?
キミがいるべき場所はここじゃない。
そして。
たしかに悪いのは劇団だけど、劇団だけのせいでもないと思う。
ここに混ぜられてしまう現実も、受け止めないと。
れおんが劇団の期待と抜擢にちゃんと応えられていたなら、今こんな公演で主演してないだろーと思うんだ。たしかに彼は成長しているけれど、それはまだ与えられてきた機会に釣り合うほどの成果を叩き出していない。特に、「人気」という面で。
いろいろと足踏みしているからこそ、「大人の事情」を理由にこんなところへ置かれてしまうんだ。
それが、じれったい。
らんとむが『Young Bloods!! 』に出てるよーなもんだもんなぁ。キムやほっくんが『Young Bloods!! 』に出ているよーなもんだもんなー。
「真ん中」経験のない(少ない)子が主演する公演のはずなのに、3番手のころのトドロキ大先生より主演経験豊富なれおんだもんなー。(トドはバウ主演はほとんどしてない、真ん中経験の少ないままトップになったひとり)
「まちがっている」感がぬぐえない。
だが、最初に書いたように、公演自体が「よかった」のもたしかだ。
月・花の『Young Bloods!! 』とはレベルがチガウ。脚本・構成も含めてな。
はじめて、値段にふさわしいと思える公演だった。
という現実もまた、もどかしい。
値段にふさわしいものが見たかったら、ベテランだけ見てろってことなのか、歌劇団。
本公演でも使ってもらっている、「スター」だけ見ていろと。
金額に釣り合うのは「スター」だけだとこれでわかっただろう? 海のモノとも山のモノともつかない若手なんかに出す金額じゃないと思い知っただろう?
さあ、これからも「スター」だけを見ていなさい。
……って意味ですか、歌劇団様。このあとの雪と宙なんか、高くて見られないよなー、と思えと? 値段分のクオリティを見られたら幸運だと思え、ギャンブルだから負けても文句は言うなと?
『Young Bloods!! 』の意義は、スター以外を見ることだと思っていた。チケ代高いな、と思いつつも、「がんばっているから」とか「若いから」とか自分を納得させていた。
それが、スターのれおん登場で、その納得を壊された気がする。この星『Young Bloods!! 』が「ふつー」なら、今まで見せられた月と花はなんだったの?
コンセプトがチガウのだから、比べること自体まちがっているが、チガウものを同じ皿に並べたのは劇団だ。
ああ、納得がいかない。もどかしい。
れおんに罪はないがな。
いつだって、ジェンヌに罪がないのはわかっている。
でも、もどかしくて、もやもやしたまま観劇した。
それこそ、がんばっている小学生を見に来たもんだから、「うまいのはわかるけど、ひとりだけ高校生なんだから、小学生よりうまくてもあんましすごいと思えないわ……」とゆーか。
そんなふーに思わせてしまう今回の公演自体に、疑問を持った。
脚本や構成が月・花と同じならもう少し、ちがったかもしれない。
なのに月は学園祭のクラス演劇、花は宴会芸みたいな芝居脚本だったのに、星だけふつーに「タカラヅカ」っていうのがもー……。星も宴会芸レベルの脚本なら、ここまで「別物」感を持たずにすんだだろうにな。
2幕のショーも、ヴォーカル入りの音楽にのせて本格的に踊る、という構成で、「踊るだけでも大変なのに、みんな踊りながら無理矢理歌う」という無茶な構成だった花(星と同じく、主演のウリがダンスなのに)とちがいすぎる。
れおんが高校生だから、高校生用の演出にしたんだろうけど……小学生用の陳腐な演出で、高校生ってすごいや!と思わせてくれるほどの実力を見せつけてほしかったわ……。
いやー、もー、わたしはほんと「タカラヅカ」が好きなんだと思ったわ。
ヅカを好きでなきゃ、こんなどーでもいーことで悶々しない(笑)。素直に、「れおんくんすごーい、いい公演でうれしーい」で済んだのに。
れおんが今さら『Young Bloods!! 』に主演してしまう、「宝塚歌劇」の体質を憂う。
劇団をダメにするのはやはり、劇団だよな。
……こまった。
いろいろと、こまった。
結論から言えば、たのしめたのだ。今までの『Young Bloods!! 』とは段違いに。
だが、それだからこそとまどう。
柚希礼音、こんなとこでなにやってんだ?
『Young Bloods!! 』ってそもそもナニ?
ワークショップってナニ?
他の組の顔ぶれを見る限り、「新公主演5回、バウ主演2回、本公演では役替わりで2番手のアンドレ役」というそのへんのスター様以上の経歴を持つ人間が出てはイカンやろう、と思う。
小学生がたのしく草野球しているところに、高校生がやってきて「すごーい、うまーい!」と喝采される技術を披露してみせた。たしかにその高校生の技術は、高校生レベルではなくプロで通用するよーなものである。……だからといって、小学生の草野球に割って入るのは正しいのか?
そーゆーとまどいだ。
れおんくんがどれほどすごいかは、よーっくわかった。実際たのしかった。4500円の価値があるとはじめて思える『Young Bloods!! 』だった。
でも。
れおんくんがいるべき場所は、ここじゃないでしょう?
高校生は高校生のマウンドに行くべきだよ。子どもたちのグラウンドを取らないで。
もちろん、れおんのせいじゃない。すべては劇団の決めたことで、ジェンヌは健気に従っているだけだ。与えられた課題を必死にこなし、超えていくだけだ。
わかっているから、よけいにせつない。
れおんくん、こんなとこでなにやってんの?
キミがいるべき場所はここじゃない。
そして。
たしかに悪いのは劇団だけど、劇団だけのせいでもないと思う。
ここに混ぜられてしまう現実も、受け止めないと。
れおんが劇団の期待と抜擢にちゃんと応えられていたなら、今こんな公演で主演してないだろーと思うんだ。たしかに彼は成長しているけれど、それはまだ与えられてきた機会に釣り合うほどの成果を叩き出していない。特に、「人気」という面で。
いろいろと足踏みしているからこそ、「大人の事情」を理由にこんなところへ置かれてしまうんだ。
それが、じれったい。
らんとむが『Young Bloods!! 』に出てるよーなもんだもんなぁ。キムやほっくんが『Young Bloods!! 』に出ているよーなもんだもんなー。
「真ん中」経験のない(少ない)子が主演する公演のはずなのに、3番手のころのトドロキ大先生より主演経験豊富なれおんだもんなー。(トドはバウ主演はほとんどしてない、真ん中経験の少ないままトップになったひとり)
「まちがっている」感がぬぐえない。
だが、最初に書いたように、公演自体が「よかった」のもたしかだ。
月・花の『Young Bloods!! 』とはレベルがチガウ。脚本・構成も含めてな。
はじめて、値段にふさわしいと思える公演だった。
という現実もまた、もどかしい。
値段にふさわしいものが見たかったら、ベテランだけ見てろってことなのか、歌劇団。
本公演でも使ってもらっている、「スター」だけ見ていろと。
金額に釣り合うのは「スター」だけだとこれでわかっただろう? 海のモノとも山のモノともつかない若手なんかに出す金額じゃないと思い知っただろう?
さあ、これからも「スター」だけを見ていなさい。
……って意味ですか、歌劇団様。このあとの雪と宙なんか、高くて見られないよなー、と思えと? 値段分のクオリティを見られたら幸運だと思え、ギャンブルだから負けても文句は言うなと?
『Young Bloods!! 』の意義は、スター以外を見ることだと思っていた。チケ代高いな、と思いつつも、「がんばっているから」とか「若いから」とか自分を納得させていた。
それが、スターのれおん登場で、その納得を壊された気がする。この星『Young Bloods!! 』が「ふつー」なら、今まで見せられた月と花はなんだったの?
コンセプトがチガウのだから、比べること自体まちがっているが、チガウものを同じ皿に並べたのは劇団だ。
ああ、納得がいかない。もどかしい。
れおんに罪はないがな。
いつだって、ジェンヌに罪がないのはわかっている。
でも、もどかしくて、もやもやしたまま観劇した。
それこそ、がんばっている小学生を見に来たもんだから、「うまいのはわかるけど、ひとりだけ高校生なんだから、小学生よりうまくてもあんましすごいと思えないわ……」とゆーか。
そんなふーに思わせてしまう今回の公演自体に、疑問を持った。
脚本や構成が月・花と同じならもう少し、ちがったかもしれない。
なのに月は学園祭のクラス演劇、花は宴会芸みたいな芝居脚本だったのに、星だけふつーに「タカラヅカ」っていうのがもー……。星も宴会芸レベルの脚本なら、ここまで「別物」感を持たずにすんだだろうにな。
2幕のショーも、ヴォーカル入りの音楽にのせて本格的に踊る、という構成で、「踊るだけでも大変なのに、みんな踊りながら無理矢理歌う」という無茶な構成だった花(星と同じく、主演のウリがダンスなのに)とちがいすぎる。
れおんが高校生だから、高校生用の演出にしたんだろうけど……小学生用の陳腐な演出で、高校生ってすごいや!と思わせてくれるほどの実力を見せつけてほしかったわ……。
いやー、もー、わたしはほんと「タカラヅカ」が好きなんだと思ったわ。
ヅカを好きでなきゃ、こんなどーでもいーことで悶々しない(笑)。素直に、「れおんくんすごーい、いい公演でうれしーい」で済んだのに。
れおんが今さら『Young Bloods!! 』に主演してしまう、「宝塚歌劇」の体質を憂う。
劇団をダメにするのはやはり、劇団だよな。
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