合い言葉は「弱肉強食」。@花組エンカレッジコンサート
2006年5月11日 タカラヅカ 他の感想の隙間を縫うようにして、花組『エンカレッジコンサート』の話(笑)。
『Young Bloods!! 』もそうだったけれど、花組の戦闘意欲の高さにウケた公演だった。
弱肉強食。少しでも前へ出ようとみんながあがいている。
いちばんソレが弱かったのが煌雅あさひ(研3)で、次が座長であったちあきさん(研14)かな。最下級生と最上級生かよ(笑)。
ちあきさんは「座長である」ことにいっぱいいっぱいになっていて、初日なんかもー大変!だった。挨拶でマジ泣きしかけてるんだもんな。どうなることかと思ったけれど、千秋楽にはちゃんと落ち着いて仕事をしていた。
そんなダメっぷりを披露した初日でも、ちあき女史は歌い出すと「いい女」になるんだよね。「歌手」なんだなあと思う。
歌唱力のある人たちが余裕をもって自己表現をし、まだ勉強中の子たちは貪欲に「技術が足りない分は気合いで勝負だっ」と打って出る。
おもしろいなあ、花組。
『Young Bloods!! 』のときのダメっこ彩城レアが、短期間でものすげー成長していたのも印象的。
『Young Bloods!! 』楽は泣いちゃってまともに喋ることさえできなかったのにね。エンカレではピアノの弾き語りをして、二枚目ぶってますよ!!(笑) 挨拶もふつーですよ!!(笑)
楽は爆裂タニぃファンのジュンタンも一緒だったんだけど、幕間の彼女の第一声が「みんな歌うまいね、びっくりした」だったのはいいとして、その次が「この彩城レアって子、花組ではどういう位置?」だったのが素晴らしい。
そこを突きますか!!(笑)
ヘタレかわいこちゃんの愛されキャラ、ということでいいんですかね、彼のポジショニング。まだ男役にはなれていないけれど、本人やる気アリ、エンカレでの選曲も充分挑発的、てことで。
「ヒロイン希望!!」と鼻息の荒さが見える芽吹幸奈ちゃん(研3)と珠まゆらちゃん(研7)とか、あの有り余った戦闘意欲が「歌の場外乱闘上等!」って感じですごいよな。娘役でここまで好戦的な人たちつーのは、愉快だ。向き不向きはともかく、がんばれ。
純粋に「声」だけで好きだと思ったのはまっつ以外では、だいもんくんと煌雅あさひくんです。……正反対ですがな、キャラクタが(笑)。
だいもんは「やりすぎだからっ、ちょっと落ち着けキミ!」って感じの余裕っぷりでじつにたのしそーに舞台にいたんだが、あさひくんはカチンコチンの発表会状態。なのに「声」だけならどっちも同じくらい好きだ(笑)。
煌雅あさひくんは、視覚情報と聴覚情報で混乱が生じたわ。
「歌声」だけなら彼、けっこー熱と演技力がある。
ただし。
棒立ちなんですよ。決まった振付をわずかにやってはいるんだが、全体として、棒立ち。カオはこわばったまま。
耳に届く歌声と、目に映る姿のギャップに、とまどう。
やたら自己主張の強い面々の中で、煌雅あさひの不戦敗ぶりはどーしたもんか。
花組はまっとーに「コンサート」で、実力のある人たちが「みんな、たのしんでいってね!」と客席に向かって叫んでいるよーな感じだったんだが、煌雅あさひくんだけは「発表会」のノリだった。
声を聴いている限り、彼が「表現しよう」としていることはわかる。でも、舞台に立つ彼のカオや姿を見るとアスリートを見ているようで、歌声をたのしみにくい……あんなに決死のカオで脇目もふらずに歌われてもなー……。
他にも彼と同じ「発表会」テイストの子がいれば別に「下級生だもんな、仕方ないな」で済んだんだが、花組好戦的な子ばっかだから(笑)、彼ひとりが浮き上がっていたんだよなー。大変だー。
でもほんと、声とその声で「やろうとしていたこと」は好きよ。初日の『かわらぬ思い』は溜めすぎでどーなることかと思ったが、翌日はすごくよくなっていた。……そして楽はまたやりすぎて、ハズしそうになってあわてて撤退、を繰り返していたが(笑)。
この子が平気でキザりながら歌えるようになったら、たのしいだろうなあ。
わたし的に、煌雅あさひをベースに涼紫央として思い切り派手に発展させたキャラクタってのが、望海風斗だったりする(笑)。
「声」と「声で表現しようとしているもの」が、このふたりは同じタイプかなと思って。
ただし、大門……漢字で書くとやばいのか? 読みはチガウが本名まんまになるもんな……えー、ひらがな表記にしてだいもんは、おそろしー余裕っぷりで、スタァ力を発揮してました。
「まだ研4」だというともモロさんがマジでおどろいていた(笑)。
初舞台踏んでたった3年だなんて誰が思う、てな余裕。研1の終わりだか研2の最初だかに新公でらんとむの役に抜擢されて、ゆみこ役のりせと組んで演技するんだけど、りせよりよっぽど男役度が高かったのをなつかしく思い出す。
だいもんくんはずっとなんとなく注目してきた人だけれど、ここまで濃いキャラだとは、知らなかった……。いやその、今までもそのアピールぶりにすずみんを彷彿としていたんだけどさ。
娘役で「声」が好きだと思えるのは、やはりきほちゃんと花咲りりかちゃん。
きほちゃんはあれだけ美しいまろやかな声をしているのに、表現力が伴っていないのが惜しい。いや、うまいよ。うまいだけに、欲張ってしまうの、もっとできるはず、やってほしい、と。
りりかちゃんは、歌声だけでなく、芝居心も感じられてよかった。歌のうまい人って、ふつーに台詞喋って演技する何倍も歌声で表現できるものね。宙組のたっちんなんかがそう。彼女も歌っているときの方が饒舌。
あと、「男役」としてのセンスの良さを感じさせる夕霧らいと、かわいこちゃん娘役としての役割を果たしている愛純もえりと初姫さあやの将来に期待。
難曲『誰も寝てはならぬ』に挑戦し、ただの一度も歌いきれなかっためぐむの勇猛果敢さに手に汗握り、それでも扇めぐむはオトコマエであると、わたしとnanakoさんの共通認識は揺るがず(笑)、めぐむは笑顔より怒った顔の方がかっこいいよねっ♪なんてアタマの悪い会話をしながら彼の特別出演作「椿姫」を愛でる。
ああ、nanakoさんは幕間にブログ読者から突っ込まれてましたよ、「めぐむの『椿姫』って、アレだけなんですか」と。
初日を観た段階でnanaタンがものすげー鼻息で「めぐむのアルフレッド超かっこいー!」とブログに書きまくっていたから、誤解を呼んだよーです。
たしかに、あの書きっぷりぢゃあ、エンカレ内に『椿姫』コーナーがあり、めぐむが寸劇にでも出演しているように受け取れますな。
や、めぐむの出番は一瞬ですよ。りりか嬢の歌に一瞬ハモりに現れるだけっす。
でも、かっこいいんだけどね。(真顔)
きよみ氏のニクはどこまでが体型補正でどこからが本物のニクかで盛り上がったり、今度仲間内で『私のヴァンパイア』限定カラオケをやったらどうか(参加者全員が感情と個性たっぷりに『私のヴァンパイア』をひとりずつ歌う。どこまでぶりっこできるかがポイント。特にkineさんの参加に期待が高まる)とか、3日間5公演はたのしく過ぎていきました。
『Young Bloods!! 』もそうだったけれど、花組の戦闘意欲の高さにウケた公演だった。
弱肉強食。少しでも前へ出ようとみんながあがいている。
いちばんソレが弱かったのが煌雅あさひ(研3)で、次が座長であったちあきさん(研14)かな。最下級生と最上級生かよ(笑)。
ちあきさんは「座長である」ことにいっぱいいっぱいになっていて、初日なんかもー大変!だった。挨拶でマジ泣きしかけてるんだもんな。どうなることかと思ったけれど、千秋楽にはちゃんと落ち着いて仕事をしていた。
そんなダメっぷりを披露した初日でも、ちあき女史は歌い出すと「いい女」になるんだよね。「歌手」なんだなあと思う。
歌唱力のある人たちが余裕をもって自己表現をし、まだ勉強中の子たちは貪欲に「技術が足りない分は気合いで勝負だっ」と打って出る。
おもしろいなあ、花組。
『Young Bloods!! 』のときのダメっこ彩城レアが、短期間でものすげー成長していたのも印象的。
『Young Bloods!! 』楽は泣いちゃってまともに喋ることさえできなかったのにね。エンカレではピアノの弾き語りをして、二枚目ぶってますよ!!(笑) 挨拶もふつーですよ!!(笑)
楽は爆裂タニぃファンのジュンタンも一緒だったんだけど、幕間の彼女の第一声が「みんな歌うまいね、びっくりした」だったのはいいとして、その次が「この彩城レアって子、花組ではどういう位置?」だったのが素晴らしい。
そこを突きますか!!(笑)
ヘタレかわいこちゃんの愛されキャラ、ということでいいんですかね、彼のポジショニング。まだ男役にはなれていないけれど、本人やる気アリ、エンカレでの選曲も充分挑発的、てことで。
「ヒロイン希望!!」と鼻息の荒さが見える芽吹幸奈ちゃん(研3)と珠まゆらちゃん(研7)とか、あの有り余った戦闘意欲が「歌の場外乱闘上等!」って感じですごいよな。娘役でここまで好戦的な人たちつーのは、愉快だ。向き不向きはともかく、がんばれ。
純粋に「声」だけで好きだと思ったのはまっつ以外では、だいもんくんと煌雅あさひくんです。……正反対ですがな、キャラクタが(笑)。
だいもんは「やりすぎだからっ、ちょっと落ち着けキミ!」って感じの余裕っぷりでじつにたのしそーに舞台にいたんだが、あさひくんはカチンコチンの発表会状態。なのに「声」だけならどっちも同じくらい好きだ(笑)。
煌雅あさひくんは、視覚情報と聴覚情報で混乱が生じたわ。
「歌声」だけなら彼、けっこー熱と演技力がある。
ただし。
棒立ちなんですよ。決まった振付をわずかにやってはいるんだが、全体として、棒立ち。カオはこわばったまま。
耳に届く歌声と、目に映る姿のギャップに、とまどう。
やたら自己主張の強い面々の中で、煌雅あさひの不戦敗ぶりはどーしたもんか。
花組はまっとーに「コンサート」で、実力のある人たちが「みんな、たのしんでいってね!」と客席に向かって叫んでいるよーな感じだったんだが、煌雅あさひくんだけは「発表会」のノリだった。
声を聴いている限り、彼が「表現しよう」としていることはわかる。でも、舞台に立つ彼のカオや姿を見るとアスリートを見ているようで、歌声をたのしみにくい……あんなに決死のカオで脇目もふらずに歌われてもなー……。
他にも彼と同じ「発表会」テイストの子がいれば別に「下級生だもんな、仕方ないな」で済んだんだが、花組好戦的な子ばっかだから(笑)、彼ひとりが浮き上がっていたんだよなー。大変だー。
でもほんと、声とその声で「やろうとしていたこと」は好きよ。初日の『かわらぬ思い』は溜めすぎでどーなることかと思ったが、翌日はすごくよくなっていた。……そして楽はまたやりすぎて、ハズしそうになってあわてて撤退、を繰り返していたが(笑)。
この子が平気でキザりながら歌えるようになったら、たのしいだろうなあ。
わたし的に、煌雅あさひをベースに涼紫央として思い切り派手に発展させたキャラクタってのが、望海風斗だったりする(笑)。
「声」と「声で表現しようとしているもの」が、このふたりは同じタイプかなと思って。
ただし、大門……漢字で書くとやばいのか? 読みはチガウが本名まんまになるもんな……えー、ひらがな表記にしてだいもんは、おそろしー余裕っぷりで、スタァ力を発揮してました。
「まだ研4」だというともモロさんがマジでおどろいていた(笑)。
初舞台踏んでたった3年だなんて誰が思う、てな余裕。研1の終わりだか研2の最初だかに新公でらんとむの役に抜擢されて、ゆみこ役のりせと組んで演技するんだけど、りせよりよっぽど男役度が高かったのをなつかしく思い出す。
だいもんくんはずっとなんとなく注目してきた人だけれど、ここまで濃いキャラだとは、知らなかった……。いやその、今までもそのアピールぶりにすずみんを彷彿としていたんだけどさ。
娘役で「声」が好きだと思えるのは、やはりきほちゃんと花咲りりかちゃん。
きほちゃんはあれだけ美しいまろやかな声をしているのに、表現力が伴っていないのが惜しい。いや、うまいよ。うまいだけに、欲張ってしまうの、もっとできるはず、やってほしい、と。
りりかちゃんは、歌声だけでなく、芝居心も感じられてよかった。歌のうまい人って、ふつーに台詞喋って演技する何倍も歌声で表現できるものね。宙組のたっちんなんかがそう。彼女も歌っているときの方が饒舌。
あと、「男役」としてのセンスの良さを感じさせる夕霧らいと、かわいこちゃん娘役としての役割を果たしている愛純もえりと初姫さあやの将来に期待。
難曲『誰も寝てはならぬ』に挑戦し、ただの一度も歌いきれなかっためぐむの勇猛果敢さに手に汗握り、それでも扇めぐむはオトコマエであると、わたしとnanakoさんの共通認識は揺るがず(笑)、めぐむは笑顔より怒った顔の方がかっこいいよねっ♪なんてアタマの悪い会話をしながら彼の特別出演作「椿姫」を愛でる。
ああ、nanakoさんは幕間にブログ読者から突っ込まれてましたよ、「めぐむの『椿姫』って、アレだけなんですか」と。
初日を観た段階でnanaタンがものすげー鼻息で「めぐむのアルフレッド超かっこいー!」とブログに書きまくっていたから、誤解を呼んだよーです。
たしかに、あの書きっぷりぢゃあ、エンカレ内に『椿姫』コーナーがあり、めぐむが寸劇にでも出演しているように受け取れますな。
や、めぐむの出番は一瞬ですよ。りりか嬢の歌に一瞬ハモりに現れるだけっす。
でも、かっこいいんだけどね。(真顔)
きよみ氏のニクはどこまでが体型補正でどこからが本物のニクかで盛り上がったり、今度仲間内で『私のヴァンパイア』限定カラオケをやったらどうか(参加者全員が感情と個性たっぷりに『私のヴァンパイア』をひとりずつ歌う。どこまでぶりっこできるかがポイント。特にkineさんの参加に期待が高まる)とか、3日間5公演はたのしく過ぎていきました。
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